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ヂャウ・ハランバン夫人、またもつかまされちゃったの巻
2週間ほど前、まい・こんぴーたがトロイさんの来襲によってぶっ壊れ、突然昇天してしまい、相当量の写真を失いました。諸行無常の響きあり。んなわけで、以下のことをボヤくのを忘れるところでした。

この秋の復路は前回同様、午前7時過ぎに実家を出、9時半頃に成田空港着、諸手続きを済ませ、免税店を冷やかして11時過ぎに搭乗、お昼前に離陸して同日16時半頃にパリ着。空港内を電動豆電車で移動し、空港内の国鉄駅で待つこと2時間ちょい。19時過ぎのTGV(超高速鉄道)に乗り、乗換駅に21時半頃着。約15分後にココんち地元駅に止まる特急列車に乗り、22時半にココんち地元の国鉄駅に到着という旅程でした。当時、日本との時差は7時間でしたから、日本時間の翌日午前6時頃にココんちの玄関の敷居を跨いだことになりますでしょうか。

ココ新天地に引っ越して2年ちょい。いろいろあって半年のうちに二度もこのド田舎と日本の間を往復したことになりますが、前回、初めて花の都パリまで国鉄を利用する経験をし、21世紀に入って8年になるのにまだ仏蘭西の国際空港には荷物を預ければ地方都市に宅配してくれるシステムがないことを知りました。シャールル・ド・ゴール空港の案内のおねいさんに質問したら、「あーた、ここは成田ぢゃないんだから。ほーっほっほっ」と高笑いされたことで、今回の一人旅では機内にも持ち込めるサイズのスーツケースを使うことにしました。そうしないとね、国鉄駅構内や車内での移動が大変なことになるのです。
そのスーツケースも往路の13kgちょいに比べれば軽かったとは思いますが、やはり列車の荷台にひとりで乗せるにはビヤ樽なヂャウ・ハランバン夫人でも「んはっっ」と無意識のうちに気合の声を上げたり、あげようとして樽がよろけたりしてしまいました。情けないことに荷台に乗せる時も、荷台からおろす時も臨席のメッシュウが手伝ってくださいました(荷台に乗せる時とおろす時は別のムッシュウだったのです)。まあ、この状況を見ぬふりしたところで、万が一、頭上にわたすのスーツケースが落下して来たら大変なことになります(往路で既にヂャウハランバン夫人はそれを未遂しています)。兎にも角にも別れ際に「Au revoir いつかまたお目にかかりましょう」と互いに言い合ったところで会う確率はほぼ0に等しいにも関わらず、おぢさま方の心遣いに感謝なのでありました。

さて、時空を超える旅の間は機内でビヤ樽がブロイラー状態なわけですが、着陸一時間前に恒例の食事をいただいたものの、仏蘭西に着いた16時半からココんちに着くであろう23時まで何も口にしないわけには参りませんので、空港内国鉄駅構内にある某店でサンドウヰッチと飲み物のセットを買いました。確か6ユーロなんとかサンチームだったと思います。夫人の財布の中にはユーロ札とサンチーム銭(←いわゆるpièce jauneですな)が入っていたので、10ユーロ札と小銭を添えてお店のおねいさんに渡しました。レジがチン!と開いて、おねいさんが夫人の掌に扇のように2ユーロコイン一枚と1ユーロコインを二枚置きました。仏蘭西の国鉄駅というところは過去も今もいつも世々に至るまで物騒なところですし、右手にサンドイッチセットを持ち、背中にリュック、足元にスーツケースという現状ではもらったおつりをさっと握り締めて、パッパッパと機敏に動かなければ餌食になってしまいます。ヂャウ・ハランバン夫人も他人から見ればとろかったかもしれませんがそれなりに動いて駅構内のテーブル付のベンチに戻り、十数分後でしょうか、小腹が空いたところでサンドウヰッチをつまみ始めました。飲み物はミネラルヲーターを選んだので、これはその場で飲み切らずに列車内でもちびちび飲むことにしました。ふと夫人が目を遠くに移すと珈琲の自動販売機がありました。仏蘭西での自動販売機の珈琲はあなどれないと言うか、必ずしもインスタントではなく挽いた豆から抽出した珈琲だったりして美味です。時差もあってトドなビヤ樽にも眠気が襲っていたので、気付け薬代わりに濃い珈琲を飲むことにし、財布の中から一ユーロコインを取り出して自動販売機に食べさせました。が、コインを自動販売機の口に入れて飲ませたところで、すぐに下からチャリーンと吐き出してしまうのです。これを夫人は二度繰り返したでしょうか。自動販売機から銀色に金色の縁取りがなされたコインを取り出し、凝視してみると、なんと中米の某国のコインでした。まるで1ユーロコインなのに実は1ユーロではありません。久しぶりにやられました・・・・。さっきの今、今のさっきですから、サンドウヰッチを買ったお店に戻り、私に応対したおねいさんに抗議しました。最初、うすらとぼけられましたが、こういう状況に陥った時にはお仏蘭西ではよそさまの店員にも客人にも聞こえるように「でも、あなたが私に渡したコインだっぺ」と言い返さねばなりません。こう言ったところで、聞こえた方々は次は我が身かと眉あたりがひくーんと動きます。店員のおねいさんは別の店員さんがレジを開けた時に改めて別のコインを取り出し、私の手に乗せました。私はおねいさんに1ユーロコインが中米コインであることで交換することを求めたのに、私の掌に乗せられたのは50サンチームコインが二枚です。他人さまを疑ってはなりませんが、偽1ユーロコインが本物1ユーロコインで戻っては来ずに50サンチームが二枚となって戻ってくるという感覚。怪しすぎです。

まあ、ヂャウ・ハランバン夫人におかれましてはこれが初めての釣銭トラブルではございません。かつて南仏に住んでいた時、某巨大スーパーのレジのつり銭に偽1ユーロコインが混じっていたことがありました。南アジアの某国のコインでした。もしかして偽コインをつかまされた店員の方もワケあって、自分がつかまされたコインを自分の釣銭箱から追い出したいので手段を選ばないのでしょうか?
私がつかまされたコインですがEU内の1ユーロコインと外見も大きさも厚さもそっくりの偽1ユーロコインではありますが、欧州では偽1ユーロコインであっても中米の某国や南アジアの某国では正式な通貨なのですよ。この2国の通貨単位は国際通貨ではありません。そのせいでこれらの国々では1ユーロに瓜二つの通貨を造れるのでしょうか。こんなことほおっておいてよいものなのでしょうか。わがウズラな良心の声を聞くならばそんな「なんちゃってコイン」など造っちゃいかんと思いますし、こういう悪行を見過ごすのも国際的視野で良いことには思えません。いや、そっくりの通貨を造っている諸国は悪行をしているつもりなんてありませんよね。多分、maybe, perhaps, probably...。んで、いつもの J'uis innocent と口にしてばっくれるんかいっっ。ざっけんなー。

ほほほ、失礼いたちました。
みんなたちもお気をつけあそばせ。小額とは言え、お金で泣くことはよろしくありませんことよ。

le 28 novembre 2008, Catherine Labouré
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by ma_cocotte | 2008-11-28 05:10 | 『旅』 Rien de special | Comments(14)
Commented by Mark W.W. at 2008-11-28 12:44 x
100ドル札でちょっと神経質になったことがあります。偽物ってわかっていて使うと犯罪(実際は受け取り拒否されるだけですが)なので、泣き寝入りするしかない。ところが、銀行がすんなり受け取ってくれたので、やはり本物かと安心したものです。実は、透かしが不鮮明だったもので。アメリカのお店は100ドル紙幣だと必ずといっていいほど、客の前でしっかりと透かしを確認してから受け取りますが、「感じ悪ー」と思わないでください。あまりにも偽札が多いので仕方ありません。

シンガポールでの経験ですが、1ユーロコインほどの高額ではありませんが、小銭はマレーシアのものが混ざっている。文句を言ったら、それでいいんだという。まあ、小銭だからと思って言われるままにし、他の店で使ってみたら平気で受け取るのでびっくりしました。
Commented by DK2004 at 2008-11-28 14:27 x
 ああ、私も先日、気付いたら財布の中でプミポン国王がほほえんでいらっしゃいました。どこで渡されたのかもわからず泣き寝入りです。気を付けなければいけませんね。
Commented by ma_cocotte at 2008-11-28 16:50
★ まるくす先生、
フランスの場合、50ユーロ札を出すとたいていの店舗で小さな機械に通して
真贋検査をします。10ユーロや20ユーロ札でも通されたりもしますよ。
5ユーロでもほとんど半分に切られたものがセロテープで補われて
渡されたりもします。もしかしたら紙幣や硬貨で不快を感じることが多いのは
フランスの方かもしれません。

なんというか国際通貨国とそうでない国の紙幣や硬貨の形状規定など
存在しないのでしょうか?ほんと柄を凝視しなければほぼ同じ形、重さ、
触感です。私はたまたま自動販売機が識別してくれたので気づけましたが、
ユーロの場合、国別で柄が異なるし、知らぬ間にユーロ国が増え続けて
もいるので、こりゃ要注意だんべよ、と、財布を覗いたところで宝くじを
買いに走りたくなる気分。

やっぱ小切手での買い物が安心かも。
Commented by ma_cocotte at 2008-11-28 16:56
★ DK2004さま、うぉおおお、やはりあのお方が微笑まれてましたか。
私も握り締めたグーを開いて、コインの図柄を見て、髪の毛が逆立ち、
別の力がこもるグーと掌が化してしまいますた。

本当に気をつけましょうね。
私の場合、ユーロ前のフラン時代からこの国に寄生しており、1ユーロ
コインの重みが重過ぎるのです。
2005年のエントリーですが、以下のような経験もしました。ご笑覧くださいませ。
http://malicieuse.exblog.jp/1794478

ヴぁか者共が以前は1フランをねだっていたのに、今は単純に単位を
代えての公共おねだりですからして。50サンチームだってフラン時代
なら「ま、いっか」ですけれど、3フランの価値があると自覚すると丁寧に
磨きたくなります(爆笑。
Commented by しぇリ~ at 2008-11-28 17:38 x
お疲れ様でした。

宅配システムに慣れている日本人にとっての海外旅行は本当に不便ですよね。でもよく誤配送や紛失がある仏国。どこまで信用していいのやら。。
CDGの物価の高さはひどいですよね。以前、乗り継ぎしなければならないときは、おにぎりを2個実家で作って手荷物へ。周りから「SUSHI!」と憧れの眼差しを感じながらロビーでいただいたことがあります。日本では液状でなければ手荷物として可能なようです。欧州はXでした。

偽札、コイン。。。これがあるので私は自動販売機を使うことはほとんどなく、お釣りはかならず確かめることに。。仏国で生きて行くためには緊張感が必用ですね。
Commented at 2008-11-28 22:29 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ma_cocotte at 2008-11-28 23:49
★ しぇリ~さま、うわぁああ、そうですよね。
もし宅配便がフランスにあったとしても無事に届くかどうか・・・というか、
届いたところでスーツケースがバールでこぢ開けられている可能性も
多分にあります(既に私はミラノ-マルセイユ便で経験済み)。
今回の私の場合は自動販売機のおかげでコインが中米のものであると
気付けました。売店やスーパーなど買い物を終えて疲労感を感じての
やりとりだとどうしても確認作業を怠ってしまう私です。気をつけなければ。
と、思ってもどうしてもおつりの額を確かめるまでで、柄まで確認する
余裕がまだ持てません。成長せねばのぉ。
Commented by ma_cocotte at 2008-11-29 03:30
★ 鍵22H29@28112008さま、
お知らせくださったことに感謝です。良かった~、無事到着。
きょう(11月28日)ですが、わが地元のどこのスーパーマルシェの入口
にもBanques d'alimentation という団体が食料寄付を求めて
かまえてらっさいました。そういう様子を見たり、自分も参加することを
数度繰り返し、最近になってようやくクリスマスや復活祭を迎える前に
節制や奉仕あってこその喜びなんだとわかってきました。
変な話ですが、こちらの人々はどうも信仰(の実践生活)から遠ざかっても
こういう奉仕精神の部分は今も携えている方がまだ存在していると
思います。

今年のSecours CatholiqueのCMはかもし出す雰囲気がかわいかったですね。
子供たちが語る内容はシビアなんですけれど。
Commented by Lucia at 2008-11-29 12:14 x
長いご旅行で疲れておられた時にこんな事件に遭われたのですね。お疲れ様でした。確かにユーロになってから、共通の通貨と言いながらも各国が発行している紙幣もコインも図柄が違うので、それだけでも厄介なのに、他の国にコインまでが似通った大きさと重さだというのは、気を遣いますね。

話は別ですが、国際便では私は3回もスーツ・ケースを壊されましたが、申告して買い換えたのは一回のみでした。しかも指定されたお店に行ったら、会社が負担してくれる金額では新しいのがなく、結局半額分は自己負担でした。しかも半日がつぶれたので、それからは諦めて、申告せずに自己負担で買い換えることにしました。
後で聞いたら、そんな時にもVISAカードなどのゴールド・カードを持っていれば、そちらでも補償してくれるとか。でもその手続きがどうなるのかも未だ分かっていません。

かつてはミラノ・マルペンサでは、従業員が旅客のスーツケースを勝手に開けて泥棒しているのがカメラに写っていたということで大問題になりましたが、そんなことは二度と繰り返して欲しくないですね。
Commented by ma_cocotte at 2008-11-29 16:53
★ Lucia さま、
私が経験したことはまさに、

  >>ミラノ・マルペンサでは、従業員が旅客のスーツケースを勝手に開けて泥棒

だと思われます。成田からミラノ、同じ空港内で4時間待ちでミラノから
マルセイユに着いたところ、私の荷物だけが出てきませんでした。翌々日
だったか荷物が届きましたが、底の蓋の合わせ目をこぢあけた痕が残って
いました。当時の提携便でもあったので、日系航空会社に抗議のファックスを
送りましたが、まったく返信がありませんでした。

通貨の件はユーロになったことで欧州内では便利ですが、国際通貨扱い
でない国々でこのような瓜二つの硬貨が造られていることには驚いています。
こういう犯罪が増えないためにも国際協定などで通貨の形を規制すべき
ではないでしょうか。
Commented by siojake at 2008-11-29 21:50 x
3年くらい前になりますが、朝市の魚屋で受け取ったオツリの中にアルジェリアのコインが混ざってました。色も形状も2ユーロと瓜二つ!大混雑状態でのやり取りだったので、きっと魚屋さんも気がつかなかったのでしょう。

家に帰って発見してすぐにググって該当コインを発見したんですが、連れも私も珍しいものが来たねぇ!と爆笑。もっとも対象が2ユーロですから、笑いとばさにゃやってられんワイという心境でもありましたが。

1ユーロコインの絵柄はイタリアとフィンランドが大好きです。
後者はあまり出会うことがないので、見つけると保存してたりして。
あ、オーストリアのモーツァルト様もお気にいりですねぇ。
Commented by ma_cocotte at 2008-11-30 16:33
★ siojake さま、
うぉおお、アルヂェリアのコインですか。
これは多分に流通してしまっているでしょうね。近すぎ。
コインの基本は丸でしょうけれど、大きさや厚さ、重さを国際間で調整
することができないのでしょうか。
2ユーロとは言え、バゲット2本、スーパーのバゲットなら5本購入可能
です(地方ではありますが)。フランスでは偽扱いになっても、本国では
本物の硬貨でもあるので・・・・やっぱり世界の距離感が縮んだ21世紀、
国際間で話し合った方がいいような気がします。日本國はその点、紙幣も
硬貨も個性があり安心ですよね。
Commented by きなこもち at 2008-12-01 10:55 x
>日本國はその点、紙幣も硬貨も個性があり安心ですよね。
 ああっ、飲料自販機のつり銭でウォン硬貨つかまされた私って・・・・
 (ほんとぱっと見500円玉そっくりで思い出しても腹立つわ~)
Commented by ma_cocotte at 2008-12-01 16:21
★ きなこもちさま、
そうでした。
日本國内ですとその問題がありました。
やはり国際通貨とそうでない通貨の間で何か協定を作るべきですよね。
仏蘭西で日本人がスリに狙われるのは、円が国際通貨であって、どこの
両替所でもユーロに換金できることです。
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