「ほっ」と。キャンペーン
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仏蘭西びとにおける根本的毛嫌い
昨日の午後は5時あたりからニュウスセンモンチャンネルでエイメリカ合衆国大統領就任式を毎度ながらの「~ながら視聴」しました。私個人は宣誓だけ見たかったこともあり、それまでのダラダラさがイライラしてしまいそうなほど長く続いたのが気になりました。

どーでもいいことですが、頭のてっぺんから足のつま先まで美しい水色のお召し物で揃えたダアナルド・トゥランp次期大統領夫人メラニアさんが挨拶もそこそこに我らがオバ美に手渡した箱があり、あの色からして「ティファニだ」と直感したのに、その生中継特番に登場のお仏蘭西人解説者♀が「きっとチョコレエトね」とはっきりつぶやいたことで、こちらは「え?いつからニウヨオクのテファニでチョコを売り出したのだ?」と軽やかに混乱。もしかして彼女はティファニをご存知ないのだろうかとひとしきり・・・それともトランプタワアのお隣のテファニで箱だけいただいて、よそでチョコレエトを詰めてもらったのだろうか、メラニアさんは?

そして、その場面から数十分が過ぎて、トゥランp次期大統領のご家族の入場の様子が映し出され、前から三番目に映った女性がずーっと口半開きのままで鼻が悪いのか、それともひどい風邪をひいているのか気になってしまいました。調べたら、トゥランp氏の第三女子だそうだ。名前がティファニィ。トランプタワア隣の宝飾店ティファニィから名前をもらったのだそう。なんぢゃ、つまりトゥランp家はメラニアさんが嫁ぐ前から「ティファニィ贔屓の、ティファニィ好き」だったんだ・・・。

最後の最後にネクタイを長くしめたダアナルド・トゥランp氏がリング・アナウンス(!)の美声と共に会場に現れ、就任式が開始。副大統領と大統領の宣誓の前に諸宗教から4代表による祈祷が行われたんですが、それまで同時通訳を懇切丁寧に耳障りなほど流していたニュウス専門チャンネルが突然、エイメリカも仏蘭西同様、ライシテ(完全政教分離)国家なのに宗教家が祈ると始まり、別の解説者が「これって危険ぢゃありませんか?」と。なんとまあ、4宗教家の祈祷の間、同時通訳は完全に中断し、番組の司会者や解説者が祈祷とは関係ないおしゃべりをずっとしていました。そして、4宗教家の祈祷の後から、再び同時通訳。

・・・これの方が気持ち悪いし、危険ですよ。
4宗教家が唱えた祈祷文の内容は視聴者にわからないままに終わりました。
仏蘭西ってこういう国だったんですねぃ。怖い。仏蘭西共和国の自画自賛の礼賛、中華思想にもほどがあります。祈祷文聞いたくらいで、共和国民ひとりひとりが洗脳されるわけねーだろと思いますが、三角形の底辺にうごめく共和国民には祈祷なる行為を教えたくない、知らないままでいてほしいわけだ。だから、祈祷文は訳さないで、大統領の就任式に宗教家が登場するのはどーかしている、聖書に宣誓なんて糞くらえ、と。こんな仏蘭西だから、思想に迷って危険なイスラム国に入り込んでしまう共和国民(白い肌のひと)が出てくるんだよね・・・。

そして、この4宗教家の祈願、祈祷の後、副大統領の宣誓、大統領の宣誓となりました。

妙に思ったのは副大統領の宣誓文の方が大統領の宣誓文より長かったこってす。
なんぢゃこりゃ? 西方教会における使徒信条とニケア・コンスタンチノープル信条の違いのようなものでしょうか?もちろん、副大統領、大統領それぞれご指名の牧師先生は違いましたし、もしかするとお二方の新教における宗派も違うのかもしれないので、そのせいで副大統領の宣誓文の方が長くなってしまったのでしょうか? ま、長かろうが短かろうが宣誓したらアーメンですw

それにしても、メラニア夫人の頭の天辺から足のつま先までずずずいぃいいいっと独特な水色の装束というのがどうにも聖母マリアを連想しなくもなく。うむ、あのトゥランp大統領の妻とは言え、夫君が大統領となったらメラニア夫人も国母。国母と聖母マリアのイメージを重ねれば「わらわは慈悲深い女性、臣民よ、安心なさい」となるか・・・と妄想しつつ、でも、今後、ずっと4年の間、メラニア=ティファニーブルーってどうよ?と気にしていたら、就任式の夜のパーリーではベージュのドレスだったので、なぜか「ほ」っとした私なのでした。

ま、メラニア夫人は坊ちゃまの学校が6月に修了するまではニウヨオクにお住まい。ワシントンDCに住まなければならない夫君とは別居だそう。

そんなに真剣にはなれないけれど、すずやかにしばらくヲッチしようと思います@トゥランp家


le 21 janvier 2017, Agnès de Rome




【追 記】
写真誌 パリマッチ Paris Match 紙によりますと、メラニア夫人のあの水色の装いはラルフ・ロオレンによるもので、夜会のドレスはエルヴェ・ピエエルだそうでおま。
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by ma_cocotte | 2017-01-21 21:05 | actualité 現時点の現場から | Comments(0)
ヤな想像をしてしまった。
きょうは朝10時半過ぎくらいに、先日19日夜に独逸は首都ベルリンで開催されていたクリスマス市にトラックを暴走させ突入し、12人の死者(重軽傷者を合わせると約60名)を出した容疑者が伊太利の大商業都市ミラノで発見、射殺されたという速報が私の耳に届きました。きょうはたまたまテレビのニュウス専門チャンネルをつけっぱなしだったこともあり。

驚きました。
ベルリンの事件の翌日から容疑者はパキスタン人ではなくチュニジア人で、2011年に北アフリカから難民船に乗り、まずはシチリアの諸島に上陸。その後、独逸まで歩を進めたとか、今もチュニジアで生活する容疑者の兄弟二人の証言など繰り返し紹介されながら、容疑者の行方を追っていました。なんとなーくに過ぎませんが、私は灯台下暗しで、容疑者(アニス・アムリ)は独逸の、それもベルリン市内のどこかに潜伏しているのではないかしら?と想像していましたが、なんとイタリアはミラノにまで移動していたとゎ。

これ ↓ は仏語版の国際手配書ですな。この写真も事件翌日くらいから関連報道で必ず掲載されていました。
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容疑者がチュニジア人とわかってから不思議に思っていたことはチュニジアの第二外国語はフランス語なので欧州に移住するにしても仏蘭西に入国するチュニジア人が多い(チュニジアはフランスの旧植民地だから仏国籍取得でも特別優遇があるので長期滞在が難しくない)のに、なぜ容疑者は独逸に入国したのかな?ということ。もしかしてチュニジア出国前後から既に欧州でテロる使命をもらっていたので独逸に入国したのかなあ? それとも、1992年生まれなのでもう仏蘭西語を話せない世代であり、祖父母にひとりも仏国籍を持つ者がいないので、「欧州入国ならどこの国でも同じ」だったのか。

そういう事件前のことを置いて、今度は事件後に「なぜイタリア?」とこれまた首をかしげることになりましたが、きょうは12月23日、クリスマスの二日前ということで、ゾ。背中にヤなとろみの汗が浮き流れました。まさか、容疑者はミラノから更に南下して、25日正午にヴァチカンの聖ピエトロ広場で行われるロオマ教皇による「ウルビ・エ・オルビ」に何かをやらかす計画だったのではないか、と地獄に落ちそうなほどの悪い想像をついうっかり自然に頭に思い浮かべてしまいました。だって、年に一度、12月25日正午に行われる恒例の「ウルビ・エ・オルビ」の行事を見物したいがために世界中からの巡礼観光客が広場に集うのです。もしそこでテロられたらどうなりますか。

ですが、この私の悪い妄想は外れました。
どうやら容疑者はチュニジアから難民船に乗って最初に上陸したのがイタリア領土の島だったことで、同志がイタリア国内に多々滞在している。なので、彼らを頼って容疑者はイタリアに入国したらしいです。・・・・でもさ、その同志って「同じココロザシ」なのかしらね?・・・だったら、やっぱりあさってのヴァチカンで大変なことになりかねなかったのでは・・・と思うのですが、今は午後12時半を回ったので、お昼のニュウス番組で新たな情報を知りたく。


le 23 décembre 2016, Abashade

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by ma_cocotte | 2016-12-23 20:36 | actualité 現時点の現場から | Comments(0)
ヤな悪寒、ヤな予感
おとといの午後遅く、フェイスブックで偶然、シリアはダマスの警察署に女児が「両親を探している」と飛び込み、その直後に自爆したというニュウスを目にしました。その記事に添えられた写真のうち一枚がかろうじてわかる女児の頭部とミンチになった身体の写真でした。乳幼児のお腹にダイナマイトを巻き付け敵を脅す、更にはその場で爆発するという方法はヒトが決めた国境を取っ払ったイスラーム原理教条過激派が生きる世界での伝統だということをよく知っていますが、もういい加減、この慣習を捨てることはできないものかと改めて思いました。(もちろん彼らが生きる世界において乳幼児の殉教はそのまま天使にヘンゲ(変化)するという教えがあるので、乳幼児がオトナが信じる聖戦のために生命を落とす慣習はヨソ者がつべこべ動いたところでなんら廃れないとわかってはいます)。

この報道を見てから1、2時間後だったか、今度はトルコは首都アンカラで在トルコのロシア大使が射殺されたことを知りました。知ると同時に、私のツルツル脳には横浜生麦事件や大津事件が滑走し始めました。(上手な言い方が見つかりませんが)民間人なら兎も角、外交官に対しての殺害(未遂も含めて)があると、世の中の流れが大きく変わります。この事件については翌朝になり、ロシア大使を警備していた男性が突然、大使に発砲したと。その際、「アッラーアクバル」、「アレッポ(云々)」を大声で叫んだとか。トルコ人はアラビア語でなくトルコ語を使うので、イスラム教徒が多い国と言えども、実はアラビア語に堪能なトルコ人はそれほどいません。シリアは隣国ですがアラビア語を用いる国。でも、両国民の間には高い垣根だか深い溝があるのです。フランスに住むトルコ人がしばしばアラビア語を話すミュジュルマンと一緒にしてくれるな、と言うのは意志の疎通が必ずしもスムースでないのだよ、という表れでもあります。まあ、それは横に置いても、冒頭に書いたとおり、ココ十日間に次々と届くシリアはアレップ(アレッポ)での惨状はひどすぎます。嘘か本当かわからないけれど、例えば一集落に100人が住んでいたとして、そこに1、2名の「イスラム国戦闘員(支持者)」がいたら、アサド政府軍またはロシア軍は集落全員を殺めているそうです。だから、私たちの目に届く映像でも、生き残りたいシリア人は他人の目に届くところにシリア国旗を背景にしたアサド大統領の肖像写真を掲げて、公衆を難なく横切るわけです。私はココんちの近所にアサド親子の洗脳教育で育ったシリア人母とパレスチナ移民父を持つ娘をどうしても思い出してしまうのですが、あのおばさん、今、どうしているのだろう?あいかわらずユダヤんや異教徒差区別を周囲のひとに強く同意を求めているんかいな? アレップの惨状を見ながら、アサドへの忠誠と礼賛で嬉々としているのかな? 彼女は私が嫌悪するタイプの存在のひとりですわい。二度と関わりたくない。兎に角、アレップの、特に東部で身動きできなくなっている庶民の無事を願えば願うほど、ロシア軍、アサド支持者について疑問を持つのは当然で、果たしてトルコでロシア大使を殺めた人物が心の内でどこまで追い詰められてああいう行いに至ったのかが知りたいところです。

さて、昨日の朝。
午前五時過ぎに起床後、テレビに火を入れ、いつものニュウス専門チャンネルに合わせたら、トルコでのロシア大使射殺だけでなく、前日の夜、隣国は独逸の首都ベルリンで、大きな教会前広場に立つクリスマス市にポーランドナンバーの大型トラックが突入し、少なくとも12名の死者が出たという報道が繰り返されていました。この手の報道は実感をつかむまで私はどうしても数分を要してしまいますが、悲しい現実であると悟りました。その報道で、この事件が限りなくテロであろう、と推測されていましたが、聞いているこちらとしては「ポーランド人がキリスト教のお祭りのための市を妨害する?」とどうにも脳内で混乱が始まったのでした。なぜなら、ポーランドという国はきょうび欧州で一番の「カトリック大国」で、それまでの「カトリックと言えば、アイルランド」を抜きん出ているのです。そして、移民についても元はコメコン(ソヴィエト連合)のポーランドは西欧に比べていくぶん勢いに欠けるので深刻化していない。肌が白くて目の色が明るいポーランド人がイスラム原理教条過激派に化けるというのはどうにも想像するのが難しい。西欧諸国のようにカトリックだろうがプロテスタントだろうが幼少期に洗礼を受けた成人の方がマイノリティになっているならば、15、6歳を過ぎた青少年がイスラム原理教条に心酔し、テロリストに化けるのもわからなくもありません。でも、ポーランドという国の国民が西欧人のような心境になるのはまだ数年先のように思えます。

そんなことを頭の中で考えていたら、昨日の午前6時過ぎだったでしょうか。報道で、このポーランドナンバーのトラックからポーランド人男性の遺体が見つかったと明らかになりました。つまり、実行犯はトラックを強奪、その場で運転手を殺害し、自らが運転してクリスマス市に飛び込んだ、と。凄いところに目をつけたな、おテロリスト集団め、と思いました。なぜなら、西欧で(特に大型車両の運行規制が多々ある仏蘭西共和国内で)、高速道路や市街を結ぶ道路の脇に点々と長距離トラック向けの休憩所があります。だから、テロリストはそこで待ち伏せしていれば、いとも簡単にトラックの乗っ取りは可能になります。何もどこぞの運送会社に登録し、運転手になる必要も手間も要りません。これ、盲点。たいしたもんだと正直、思いました。

昨日の共和国のマスコミの中心は当然ながらベルリンでのテロ事件、トルコでの外交官射殺事件ばかりが中心になりましたが(きょうの朝はベルリンばっか)、ココんちは数時間インターネットが不通になったにも関わらず、私がたまたまフェイスブックでキリスト教系のシリア情報発信ページを見ていることで、アレッポでの最新被害についても知ることができました。その写真にも頭蓋骨が半分吹っ飛んでしまった乳幼児の姿がありました。血の色がない写真は一枚もありませんでした。今のアレッポは廃墟同然です。ちょっと前までそれはエレガントな商業都市だったのに。・・・もう半世紀近く前のレバノンはベイルートの風景がオーヴァーラップしました。この世で形あるものは必ず滅びるのですから、壮麗な遺跡が失われたことについて延々と悔やむのはヒトとして間違っているとはわかっていても、なぜわざわざヒトが野心のために破壊せねばならないのか、ヒトの魂を奪わねばならないのか、理解できません。

兎に角、連日、見聞する報道は知れば知るほど「戦争に刻々と近づいている」という印象を拭えないままです。19世紀ではなく今は21世紀ですから、そう簡単にイクサは始まらないとわかっていても、「待てよ、これ、やっぱりイクサになるンぢゃないかな?」「日本国はどちらに付くのかな?」と思ってしまいます。国際において毎度、音痴な日本国ですから、今回はロシア、シリアにくっ付いて、米国と西欧の連合を敵に回すのかしらねぇ。あーあ。いずれにせよ、エイメリカvsロシアになったら、地球そのものが亡くなるだろうし・・・きょうから新約聖書の黙示録を読むことにしよう。


le 21 décembre 2016, Pierre Canisius

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by ma_cocotte | 2016-12-21 16:06 | actualité 現時点の現場から | Comments(0)
タイムリィな隠れ蓑
ココ数日くらい、戦争をまったく知らない私が「もしかすると戦争前夜とはこういうことなのかもしれない」と妄想したことはありませんでした。私にとって生まれて初めての衝撃と実感かもしれません。

それは、今のシリア情勢が発端です。

きょうから四日前、確か火曜日だったと記憶しています。
ロオマ教皇がシリアのアサド大統領に枢機卿(俗世間で言うところの最高幹部職)を仲介し親書を送り、そこにはアサド大統領に人道を第一に尊重できないかと強い希望が書かれていたという報道を私は目にしました。個人的にはこれが発端です。それから数時間経たないうちに、今度はシリアはアレップ(日本語だとアレッポ)で虐殺があったらしい、という速報を知りました。はっきりと Genocide の文字を見たので、これは見過ごせない重大な知らせだと察しました。そのうちに虐殺はアサド政権とロシアによる反アサド派の市民を標的に(その周辺のひとびとも含めて、つまり、結局は無差区別)に実行されたというニュウスが流れ始めました。これが本当ならば明らかにあってはならないことです。そもそもイスラム国殲滅を第一義にアサド大統領とロシアのプゥチン大統領が組した時点で気持悪さはほぼマックスでした。アサド大統領親子の偏ったイスラムにおける選民思想と国民洗脳を知らない欧州人はいませんからね。そのアサドの野望にを助けるプゥチン大統領の野望は間違いなくアサドの野望を包括するものです。私個人はプゥチンは21世紀型の帝政ロシア復活のために「南下政策」が必須で、できればシリアまで南下したいのだろうと想像しています。ついでにイライラも政情安定を旗に手に入れたいのではないですかねぇ。イスラム国に戦勝すりゃ、それは夢ではないかもしれません。どこぞの米国みたいに治安のためにロシア軍無期限駐在の形を取りつつ、どんどんロシア社会を「ソヴィエト式」に実行すればいいだけなんですから。ソヴィエト式ってなーに?ですけれど、土地の人間を入れ替えるのです。スラブ系を次から次にシリア、イライラに引っ越させればいいンですよ。

その話は横において、そのプゥチン大統領の来日が15日。北方領土問題、共同経済活動についての話し合いが主軸で、シリア情勢について安倍首相は人道状況のさらなる悪化を強く懸念しているとロシアの建設的対応を強く求めたのだそうです。私はてっきり安倍首相がロシア支持をプゥチン大統領に明言し、北方領土返還につなげようとしているのではないかと心配しましたが、シリアの市民(虐)殺について意見することに間に合ってよかったです。

兎に角、欧州ではシリアのアレップの、特に東部の住人が八方塞がりで脱出できない状態になっていること、その住人が次の虐殺のターゲットではないかと噂されていることが繰り返し報道されているのに対し、プゥチン大統領ご本人が滞在する日本国ではシリアのことより北方領土返還ばかりが話題になっていることがとても引っかかりました。だったら、アレップで動けなくなっているひとびとを殺さずに救出し、取りあえず、申し訳ないけれど、北方領土に避難してもらったらどうなのだろう?という思いが私のツルツル脳に走りました。で、彼らのために日露両国で生活や教育、就労援助を行う。・・・・ノーベル平和賞、ゲットできるかもしれないわw

これまた、そんな妄想は横に置いて、今回の日本国内での日露首脳会談は前々から決まっていた日程でしょうけれど、ロオマ教皇からアサド大統領への手紙に始まり、シリアはアレッポでの虐殺疑惑報道からまもなく、プゥチン大統領がモスクワから時差足すことの6時間の日本に移動できたことは、プゥチン大統領個人には好都合だったのではないかと思えてきました。なぜなら、この5日間の欧州のエラいひとびとの動きを知ると、もしプゥチン大統領がモスクワにいたら、例えば独逸のメルケル女帝などモスクワ日帰り訪問しかねなかったと想像します。独逸と露西亜の時差は二時間ですが、更に六時間足した先に日本があり、流石に時差8時間、飛行時間ほぼ半日の日本までプゥチンを追っかけはできません。とは言え、プゥチン大統領が日本滞在中に遅刻を繰り返したのも、欧州でのシリア問題加熱の様を見れば、遅刻の理由はシリアにありとわかります。もし本当にアサド大統領が反アサド派を中心とした自国民を虐殺し、その行いをロシアが加担していたとなればアサド大統領は明らかに罪びと、彼を幇助したロシアも罪になります。だから、日本滞在中のプゥチンさんにはそれなりの諜報機関もろもろからひっきりなしの情報が届き、プゥチンさんは自己救済のためにもすばやく駒を動かさねばならない「今」なンでしょうね

今週の水曜日だったか、今はクリスマス目前の華やかな夜を楽しむ時季ですのに、花の都パリではシリアはアレップでの惨状に抗議し、エッフェル塔の夜のイルミネーションを完全消灯しました。たいしたもんだと思います。日本国もシリアは遠い国かもしれませんが、善良な市民の生命を守るためにもっと強い意志表示をしてくれたら、と願います。

そうそう、おとといだったか、パリ市長イダルゴちゃんにロオマ教皇から親書が届き、全文40数ページだったと言う話を漏れ聞きました。中身はなんだろう? そりゃ、シリアの難民救出のための援助依頼ぢゃない?とかなんとかボソボソボソ。これ、このまま、消えちゃう話題なのかなあ? 

それにしても、アサド大統領はロオマ教皇から「人道を第一に尊重せよ」と手紙を読むと同時に「どこでばれた?いや、すでにロオマ教皇は知っている」と内心、気がおかしくなりそうだったのではないかなあと想像しています。アサドとプゥチンがシリア国内でやってること、ヴァチカンに筒抜けのバレバレだったんだよね。

ミュヂュルマンのアサド大統領には関係ないとわかっていますが、歴史を振り返ればいずれのオオイクサにもクリスマス休戦という事実があります。シリア国内にもキリスト教徒の国民がいるのですから、これからクリスマスまでの7日間、どうか彼らを殺さないでください。武器も持たず、動かさず、目の前のイスラム国浪人兵士たちを英知をもって戦ってください。


le 17 décembre 2016, Judicaël

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by ma_cocotte | 2016-12-17 21:51 | actualité 現時点の現場から | Comments(0)
ヴぃくりぽーん!だけれど、嫌いぢゃないので、ま、いいや。
昨晩6時半ちょっきりから、予想どおり、マニュエル・ヴァルス元首相が次期大統領選挙に出馬を表明。それゆえ、ヴァルスくんは首相の座を離れねばならず、昨日の午後からオランド大統領がいったい誰を新しい首相に任命するのか「これから始まる大レース」予想状態になりました。興味深かったのは新しい首相に女性政治家が指名されるのではないかという話で、その中にはオランド王の元パートナーであるセゴ姐の名前もありました。

が、さっき。午前9時頃だったかな。オランド王がこういうつぶやきをご自身のおフェイスブックに投稿なさいました。
François Hollande
J'ai nommé Bernard Cazeneuve Premier Ministre et je l'ai chargé de former le nouveau gouvernement.
ひょえぇえええ、おどろき、もものき、さんしょのき♪ ざます。まさか、ベルナアル・カズヌゥヴ Bernard Cazeneuve 現内務大臣が首相に任命されることになろうとゎわわわわ。というのも、近年の残忍なテロ事件を筆頭にベルナアル・カズヌゥヴさんのテレビ画面登場率はすこぶる高く、しかも、お仕事が結構スマアトなもんだから悪い印象を持つことが難しく、昨日までの下馬評でも内務大臣としての務めがあまりにハアドだからカズヌゥヴ氏は優秀なれど内務大臣職に留まるであろう、とされていたから。あたしもそう思いました。ですが、一夜明けて、首相任命。来年の初夏に新しい大統領さんが着座するまでの任期ではありますが、首相としてのカズさんのすばらしい働きを拝見できたら、と願っています。

兎にも角にも、私はカズさんを嫌いではありません。
かっけーと思ってます。もしカズさんが石工ぢゃなかったら、べたボレだったのだけれどなあw


le 6 décembre 2016, Nicolas de Myrea


【追記】
午前10時30分頃、新しい内務大臣にブルノ・ルルゥ Bruno Le Roux 氏が任命されたと発表がありました。ですから、カズさんはきょうから首相一筋でござんす。
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by ma_cocotte | 2016-12-06 17:45 | actualité 現時点の現場から | Comments(0)
慰めを求める道
今日の午前中、Hommage national aux victimes du terrorisme と言う「テロリストの犠牲者についての追悼式典」がパリのアンヴァリドで行われました。



230名もの、共和国内で発生した複数のテロ事件の犠牲者の名前が読み上げられましたが、その中にはもちろんイスラムに由来する名前を持つ方が多々おり、あらためてテロというものは無差別殺人、殺戮なのだと実感しました。

この式典が今日行われることで、今日は朝から繰り返しニュウスのたびにこのことと、7月14日にテロがあったニースにおける近況が紹介されました。ニースの現場周辺で涙するひとびとの様子を見た限り、いくつかの市町村長が海岸でのブルキニ着用を禁じたのは仕方なかったのかもしれないと思いました。日本人は感情を抑えながらの喜怒哀楽を表す傾向がありますが、欧州人の多くはどちらかというと感情を明らかにする言動があるように思えます。今日の朝の報道を眺めていても、海や道路、ろうそくの火を見ただけで泣き崩れるひとがかなりいて、これぢゃ、ブルキニ姿を見ただけで吐き気を催したり、卒倒するひとがいるかもしれないことが容易に想像できました。

だからと言って、私は「ブルキニ着用禁止」には反対の立場ですけれどね。

お昼のニュウスで、ニースの事件で犠牲となったモロッコ系のムスリマ女性の遺族(=もちろんイスラム教徒)が近々、ヴァチカンまで教皇に会いに行くと紹介されてもいました。「慰めてくれるひと」を求める気持は宗教を超えたヒトとしての素朴な感情だと思います。イスラム原理教条過激派の連中からすれば、イスラム教徒が恐怖によって自分たちに従うのではなく、自分たちの宿敵の長上に慰めを求めたというのは激怒に値すると想像もしますが、これこそまさに真理ではないでしょうか。

フランスでは先週からひと雨ごとに気温が下がり始めてもいますから、ブルキニのスキャンダルも下火傾向にあると思います。まったくイスラム生活文化や信者さんに関わりのない方々からすれば、ブルキニでネガティヴな興奮を覚えたことも仕方のない今年の夏でした。どうか来年の夏までに悲しみや憎しみが小さくなりますように。

もし自分が大統領に選ばれたらブルキニ着用を禁止する、と断言したサルコぢと言う人物はまったくイスラム生活文化や信者さんに関わりない方なのかもしれません。←イヤミよ、Bof



le 19 septembre 2016, Emilie

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by ma_cocotte | 2016-09-19 20:19 | actualité 現時点の現場から | Comments(0)
二人目。
おとといのノルマンディはルーアンの南に接するサンテティエンヌ・デュ・ルゥヴレイ Saint-Etienne-du-Rouvray の教会で起こったテロ事件について、二人の容疑者のうち、まだ人物確定に至っていなかった二人目の「イスラム国兵士」について調べがついたというのが、きょうの朝のトップニュウス。

その報道を流すテレビの画面が興味深いというか、その該当者の母親と、該当者の寝室が紹介されました。
床に直に置いたマットレスが印象的かな・・・典型的移民家庭っぽいと「それを観た時」の第一印象でした。

さて、その二人目。
アブデル・マリク・ナビル・プチジャン Abdel Malik Nabil Petitjean という名で、19歳。
サヴォワ地方のエクス・レ・バンの出身とのこと。

そこまで知っての二つの疑問は彼の苗字にプチジャン Petitjean とあるので、ウルトラフロンセな、つまりとてもおフランスな苗字であること。そして、エクス・レ・バンはサヴォワ地方で、私の記憶が正しければスイス国境に近い都市なので、事件があったノルマンディ地方とはパリをはさんで真逆の土地にあたること。

なんでまたノルマンディに?

記事を読んでいたら、彼もまた今年6月下旬にトルコ経由でシリアに入ろうとして見つかり、フランスに強制送還されたひとりとのこと。もしかしたら既に昨日、発表された第一の容疑者であるアデル・ケルミシュ Adel Kermiche と同い年ということもあり、どこかで(もちろん電脳域も含めて)意気投合した結果が、おとといのあの蛮行であり、二人が同時に絶命するという運命に至ったのかもしれません。

エクス・レ・バンの家に残る母親は、息子の死を知り、「私の息子が?ありえない! Mon fils? Impossible! 」と先ず言葉を発したとのこと。そして、事件の直前にメールが母親への愛情を語るメールが届いていたことも明らかにしました。このお母さん、お名前がヤミナ Yamina で、典型的なマグレブ出身の女性名を持ってらっしゃる。もしかすると、息子アブデルは欧州系男性との間に誕生した男児かもしれませんね。(そのうち明らかになるでしょう) 名前を検索すると、なかなかのハンサムさんです。

きょうになって、犯行を実行した男性が二人とも19歳とわかり、わが心、苦しくなっています。

とりあえず、ココまで。そんぢゃ。


le 28 juillet 2016, Samson

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by ma_cocotte | 2016-07-28 17:12 | actualité 現時点の現場から | Comments(0)
いかなる神も我々に「互いに殺しあえ」とは命じられない。
« Aucun Dieu ne peut nous demander de nous entre-tuer »

本当にそうよね・・・と、昨日午前にノルマンディーはルーアン近郊の教会で起こった蛮行から一夜明け、この記事の見出しを読み、うなずくばかりでした。

話が昨日のエントリーと重複しますが、昨日午前の事件は午前9時45分(正確には午前9時43分だったらしい)にサンテティエンヌデュルゥヴレイ Saint-Étienne-du-Rouvray という名の町のカトリック教会の小聖堂で朝ミサが始まると同時に容疑者二人がアラビア語を叫びながら飛び込んで来たらしい。日本語の新聞に教会に立て篭もり、篭城という表現が散見されますが、午前10時30分に容疑者二名は警官隊により射殺されているので、わずか45分ほどの間の出来事だったと思われます。

この9時45分から開祭された朝ミサですが、亡くなられたヂャック・アメル Jacques Hamel 神父様は午前9時半に聖堂の扉を開いたそうです。だとすると、ミサ開祭の準備のため、神父様は香部屋に入られ、祭服をお召しになるなどの準備に入られたと思います。昨日の朝ミサの参列者は隣(それとも近所?)の修道院に住む修道女お二人 3人と世俗さん2名、つまり神父様を含め計 六名が小聖堂に集っていました。おそらくですが、修道女方も午前9時半の開扉とほぼ同時に教会に入り、ミサのために祭壇周囲の準備をお手伝いなさっていたのではないでしょうか。
兎に角、そのお二人 3人の修道女のうちのひとり(昨日は心理学士との面談治療を理由に名を伏せていましたが、今朝になってSr. Danielle 、ダニエル修道女と名前が明らかになり、証言のビデオ も掲載されています)の証言から、ミサ開祭と同時にアラビア語で何かを叫びながら刀を振りかざした男性二人が小聖堂に駆け込み、(シスターが小聖堂を離れるために祭壇に背を向けた時には)彼らが既に神父様に蛮行を始めていたそうです。

昨日のこの事件で神父様は頚動脈を刀で切られ絶命。もうひとり、同様に首に刀をあてられて危篤に陥っている人物がいます。おそらく、世俗さん二人のうちのひとりで、女性ではなく男性だと想像します。昨日の時点で、私はこの推察から小聖堂にいた女性3人はいち早く教会の外に出されたのではないかと思いましたが、今朝の報道だと教会からいち早く逃げたのはSr. Danielle おひとりで、他の3名 四名(うちひとりは現在危篤)は小聖堂に残っていたようです。

そして、問題は午前10時半の、警官隊による容疑者二名の射殺が「どこであったのか」という点。わかるひとにしかわからない感覚かもしれませんが、どんな宗教でアレ、聖域内で銃撃というのは「あってはならない」わけで、もし万が一、昨日の惨劇の〆が小聖堂だったら「とてつもなくヤな感じ」が心の中に充満します。この「ヤな感じ」を言の葉に表すのは小説家でもないと難しいかもしれません。
が、今朝の報道によりますと、小聖堂に残った人質が前を歩き、彼らに続いて容疑者二人が教会の外に出たところを警官隊により射殺されたのだそうです。この時点が午前10時半丁度ということになりますわな。警察にはもちろんただひとり聖堂から出られたダニエル修道女がすぐに通報したので、それは午前10時より前でしょうね。そして、30分後に射殺となる。

うむ。

昨日の私はこの事件にぢわぢわとショックをもらいました。
第一報を知った直後は、私の共和国寄留生活でお世話になっている神父様方のお顔を次々と思い出しました。神父様方は皆、昨日、殉教(=実際に電脳内の仏語世界では神父様が21世紀のカトリック殉教者だと騒ぎ始めています)された神父様と同じく、小教区の普通の教会を任され、隣接する司祭館におひとりで住んでいらっしゃるケースが多いです。司祭不足の今、以前ならひとつの司祭館に3、4名の司祭が共同生活していたものですが、今はひとり暮らしがフランスでも普通になってしまっています。
そして、朝ミサですが、カトリックには朝ミサ、昼ミサ、夕ミサなどの習慣があり、平日にささげられる場合はたいてい神父様ご本人の聖務日課にも絡んでいることがあり、神父様がひとりぽっちでささげられることもあれば、今回のように世俗さんが出席可能に扉を開く神父様もいます。その場合は小教区のミサ案内に時間は公開されていますからね。おそらく容疑者のひとりは地元のニンゲンなので知っていたのではないかなあ。

そう、容疑者二人のうちひとりのアイデンティティが公開されたのですよ。もうひとりのアイデンティティは未発表。
アデル・ケルミシュ Adel Kermiche という19歳の青年で、現在、両親はこの町に在住。アデル本人は1997年3月25日にモン・サンテニャン Mont-Saint-Aignan というルーアンの北方の町で生まれました。事件があったサンテティエンヌデュルゥヴレイ Saint-Étienne-du-Rouvray はルーアンを挟んで反対、ルーアンの南に位置する町です。19歳の若さながらこれまで2度、イスラム国亡命に失敗し、平日午前のみの外出以外、家族の監視下にあるという条件で生活していたそうで、身体の足だか手に24時間監視の輪っかがくっつけられていたとのこと。なんか犬みたいでヤだなあと思いましたが、彼ら二人は爆弾と称してアルミホイルにくるんだ何かを聖堂に持ち込み、聖堂内の5名を威嚇したそうです。

出たな、アルミホイル。

この話題は一年以上前になりますか、地中海側で妊娠を装った女性の膨らんだお腹にアルミホイルでくるんだ爆弾を発見したという事件があり、その時にアルミホイルにくるまれた爆弾は監視システムに引っかからないという話が飛び交ったのです。おそらくイスラム国支援者の間でこれが信じられているンですな。なるほど。

昨日は遅くになって、サンテティエンヌデュルゥヴレイ Saint-Étienne-du-Rouvray にあるモスクのイマムが「最高の友を失った」と涙に明け暮れているという記事を読み、同情に堪えませんでした。そして、たった二週間前にお子さんの洗礼を神父様に授けていただいたばかりの家族の証言や涙に暮れる町長さんのインタビュウやら・・・・目頭熱くなってしまいました。

電脳においてイスラム国の拠点がどこにあるのか私は存じませんが、ヨソの宗教の聖域に土足で入り、聖職者殺害の蛮行をなぜ今、命じたのか? それが本当に気になるところです。

フランスの庶民(おそらく地方に生きる庶民)の間では今世紀中に「市民戦争(内戦)がある」という話題が繰り返されており、もしそうなった時に(敵が異教徒であれ、共産党であれ)最初の犠牲になるのはカトリック聖職者であり、続くは修道者だと言われていたので、カトリック聖職者の中には既にそれなりの覚悟をもって日々を祈り生きていらっしゃる方もいます。そういう覚悟を表明せずとも、今回のこのような事件が実現してしまうと、これは市民戦争勃発への引き金が引かれたような錯覚を覚えたりもします。事実、カトリック教会がいくら武器は祈りと兄弟愛のみと繰り返したところで、政治家からは好戦的発言が見え隠れし始めてもいます。

イスラム国の世界には私たち員数外には理解しがたい思考があり、昨日の事件で彼らの兵士二人は射殺という結果に終わり、私たちならば「大事な兵士を二人失った」となりますが、彼らにとっては「我々の兵士は天国に直行し、今は天国で全ての欲求が満たされしあわせである」となります。そして、彼らにとってイスラムに改宗しない「愚かな異教徒」の首を切って絶命させたことはとてつもない「成功」であり、「賞賛される行い」です。つまり、昨日の事件はイスラム国にとっては「成功」ですから、今後、同様の事件が続く可能性があります。

華々しい大都市ではなく、
地方の、田舎の教会での蛮行ですよ。

そんなこと、大都市だろうが田舎だろうがあってはなりません。

でも、現実においては警備の甘ったるい、田舎の教会を守っている神父様、そこに通うひとびとが危険にさらされていることになります。昨日の事件を境に、世界のどこであれ、私たちは恐ろしい時に突入してしまったように思います。エルサレムで大変なことが起こりませんように。(ロオマは二の次だべ)


le 27 juillet 2016, Aurèle




タイトルの話になるけれど、自分を崇めないひとを「殺せ」と命じる神ってアタマおかしいとちゃいますか?

あたしもヒトのこと言えないけれど、聖典だか啓典を見たところで読んではおらず、加えて読解力に問題がある。
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by ma_cocotte | 2016-07-27 16:58 | actualité 現時点の現場から | Comments(0)
我々の武器は「祈り」と「兄弟愛」のみである。
L’Eglise catholique ne peut prendre d’autres armes que la prière et la fraternité entre les hommes.

きょう2016年7月26日はポーランドのクラコフという地方都市で世界中から青少年が集うカトリックの一大イヴェント World Youth Day (略称WYD、仏語略称はJMJ)の開催初日です。仏蘭西という国では元はカトリック国境国ではありましたが、近年の共和国民におけるカトリック信徒率は5割強でイイとこ。そんな現実であっても、きょうから始まる大レースぢゃなくて大イヴェントについて地上波の、普通のニュウスで3番目に紹介されるのだから、カトリックもまだ仏蘭西において捨てたもんぢゃないのかもしんない、と思った矢先に悲惨なニュウスが私の目や耳に入ってきました。

それはお昼少し手前で、どういうわけかマルセイユの地方新聞La Provence のFacebook向けの速報によるものでした。事件はノルマンディー地方のルーアンという都市(ジャンヌ・ダルクが火あぶりの刑に処せられた都市だったかな)の近郊の小さな町サンテティエンヌデュルゥヴレイ Saint-Étienne-du-Rouvray のカトリック教会聖堂に2名の賊が入り、司祭が殺害され、2名の賊は午前10時半に警官隊により絶命されたとのこと。

と、ココまでの報道を読んだところで私は外出。
きょうは火曜日だし、朝に聖堂に飛び込んだところでなぜ神父様が聖堂内にいらしたのだろう?もしかして賊は司祭館に入ったのか?それとも朝ミサだったのかな?などなど思いつつ、日頃、お世話になっている神父様方のお顔を思い出し、とてつもない不安に襲われました。

そして、私は午後2時頃に帰宅し、ニュウス専門チャンネルを見ると、もちろん報道はかなり詳細に進んでいました。案の定、賊は朝ミサがささげられている最中の聖堂を襲い、司式していた84歳になる司祭(ヂャック・アメル Jacques Hamel 師)の首を刀でかっさばいて殺害(一部の日本語の新聞に犠牲となった司祭に「司教」と冠していますが、彼は司教でも、引退司教でもありません)、もうひとり人質となった人物は現在危篤とのことで、この方も神父様と同じく首を切られたらしいです。
そして、賊二人はイスラム国の構成員(この事実は外れて欲しかったです)。
フランソワ・オランド大統領とカズヌウヴ内務大臣がパリから現場にかけつけ・・・現在進行形・・・ですかね。

やっぱり朝ミサの最中だったんだ。
彼らは「アッラー、アクバル」と大声をあげながら刀をふりかざして聖堂内に突入したそうです。

以下、あくまでも私見ですが、市民戦争への引き金が引かれてしまったような気がしてなりません。
というのも、あのイスラエルだろうと、米国だろうと、仏蘭西だろうと、ありとあらゆる宗教の聖所、つまり礼拝所、祈祷所に異教徒が互いに土足で踏み込まないことで「平和を保つ保障」になっていると思うからです。日本びとにとって難しいかもしれませんが、ニースの事件にしろ、シャルリ・エブドの事件にしろ、バタクラン劇場にしろ「聖所」とは異なるのです。ところが、きょうのように、イスラム国につながる人物(おそらくイスラム原理教条過激主義者)が異教(この場合、キリスト教カトリック)の聖所に、しかもミサという神を賛美する儀式の最中にズカズカと入り込み、儀式を中断させ、儀式を司っていた人物を死に至らしめたことになります。

簡単に表すならば「タブーに触った」でしょうかねぇ。
瞬時に塩になっちゃうような取り返しのつかない恐ろしさを覚えます。
これ、いかがなものでしょう?
彼らがやっても、あたしはぜったいやらない。
としか思い浮かびません。他人様が必死に祈っているところを邪魔する気にはなれませんぜ。神社仏閣教会でなくても、家庭でだってお仏壇や神棚に手を合わせている家族をそっとしておくのが互いの思いやりではありませんか?

が、しかし、こんな私が猛烈に不安を覚えることは原理教条過激思想者はイスラームに限らず、キリスト教にだって一定数、存在するわけです(もちろんユダヤにも存在する)。今回のこの事件を境に、そういうキリスト教のパーが共和国内のイスラムの祈祷所(モスクなど)に報復したらとんでもない未来が発生することになります。どこぞの国と同じように過去にカトリックが国教であったことを悪用する政党や政治家ももちろん仏蘭西にだって存在するわけで。

仏蘭西のカトリック中央協議会からは既に「我々の武器は人類における祈りと兄弟愛以外にない」と発表があり、これはどんな挑発があってもカトリック教会は武力、暴力で応じることはないという表明にあたると思います。


今も分刻みで新しい情報がテレビ画面で見聞できますが、こうして仏蘭西の超ウルトラスーパーど田舎に住むガイジンの私がぼんやり思うことは、こうしてノルマンディーのルーアン(ココんちから車で約4時間ちょい)の、旧市街ではなく市街地の普通の、たいしたものが何もない町の教会でこんなことが発生してしまい、しかも実行犯は死亡したとはいえ、異教徒の殺害に成功したという事実になってしまうと、共和国内のあちらこちらに潜伏する彼らが次々と彼らの地元で実行を始めるのではないかということです。

前も書いたけれど、移民や難民の出が多いイスラムを生活信条とするひとびとにとってパリもニュウヨオクも東京も「違いがわからない」に等しいのです。彼らの特徴は自分の知っている範囲で大中小が決まるから、わざわざ上京して犯行などしません。身近で実行する。パリはパリ近郊に住むひとに任せりゃいいんです。オレさまは地元で決行、自爆して、天国に行くぜ・・・なんでしょうけれどね。

現時点では犯人さんは現場で死んでしまい(って、聖堂内で殺害されたのだとしたらそんなことあっちゃいけねーわけですよ)、今頃犯人のお二人さんは天国で70数名の美女といちゃついているのでなぜ今日決起したのか理由を伺い知ることも部外者にはできませんが、もしかしたら犯人たちは今日から「カトリックで大きな集会がある」から自分たちの知っている地理上の範囲内にあるカトリック教会に突入したのではないでしょうかね?

だとすると、ココんちの近所の小教区だってヤバいです・・・。
自警団結成かなあ・・・。


le 26 juillet 2016, Anne et Joachim




彼らは金曜日でなければ、異教徒の祝祭日にやらかすってことだな、こりゃ。Bof


【追 記】
朝ミサは午前9時45分から教会内の小聖堂で開祭だったらしい。
司式は殺害された司祭おひとりで、参列者が教会の隣の修道院に住む修道女2名と二人の世俗さん、計5名が小聖堂にいたとのこと。思うに、神父様と世俗さんのうちのひとりが男性で、このお二人が頚動脈を刀で切られたのではないでしょうか。(あくまでも仮説ですが)シスターお二人と世俗さんの女性3名が(さいわいにも)小聖堂から退出できた?
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by ma_cocotte | 2016-07-26 22:19 | actualité 現時点の現場から | Comments(0)
地中海の西岸でのこと
地中海は西岸の、フランス共和国はニースで重篤な事件があったのは先日7月14日の午後11時でした。
こうして週末を迎え、仏蘭西の習慣上、土日の情報量が激減する中、きょうび便利なもので電脳世界では微量ながらも最新(と庶民には思われる)情報が目に入るようになりました。

日曜の早朝に私が見聞したニュウスからぼんやり思うこと。

先ず、昨日土曜の午後、イスラム国(=ISあらためDAESHだけれど、共和国内ではイスラム国 L'Etat Islamique の呼称が戻りつつあります)からニースの無差別テロ事件に関与していることが公言されたという報道。これは正直、どこまで本当かなあ?と。現時点では戦闘劣勢にあるISが当然のごとく、ニースでの惨事の情報を電脳で手に入れたことで「乗っかった」可能性もなきにしもあらず。・・・ですが、だったら同様に他のイスラム原理教条主義過激派グループが名乗り出るだろうから・・・名乗り出ないところを見ると、ISの、例のラマダン月直前の電脳での呼びかけに容疑者が応じての犯行というつなげ方を否定できないように思います。でも、イスラム国が言いだしっぺで、あの呼びかけに世界中のイスラム原理教条過激派が乗っかるのも自然かなあ。

次に容疑者の氏名が Mohamed Lahouaiej Bouhlel モハメド・ラウエジ・ブゥレルで、報道においてはMohamed Bouhlel モハメド・ブゥレルと略され始めている点。モハメドはイスラムを生活実践している家庭 に生まれた男児に命名される最も人気ある男子名で、後半の二つが苗字。チュニジア典型の苗字だと思います。これで思い出したのが、私がマルセイユの職業訓練校で一緒だったチュニジアの女性が仏蘭西国籍取得の際、自分の苗字をフランス風(?)に改め、共和国もそれを了承したことで、彼女のフランスでのIDカードは「新しい苗字」だったことです。もちろん「フランス風」というのは彼女の心象による改変であったことが第一だと思いますけれど、いずれにせよ、フランスという国ではそれが可能で、サルコぢ前大統領の苗字も父親がフランス国籍取得時に「フランス風」に改めて登録したものです。

そして、容疑者モハメッドの元妻が警察に拘留されたらしい。
この女性について名前が伏せられているものの、L'ex-femme de l'homme d'origine tunisienne と表されているので、おそらく彼女は(昨日、私が推察したとおり)チュニジア系の「フランス国籍保有者」ではないかと思います。そして、この二人の婚姻が9年前らしいので、この元妻が「フランス国籍保有者」であることを頼りに、容疑者が仏国移住。長期滞在許可証を彼女の配偶者を理由に申請したのではないかと。もうひとつは彼らの間に二人の子供がいるので、もしこの二人の子供がフランス国内で出生していたら「仏国籍者」になり、両親は彼らが成人するまで未成年の間はフランス国内に滞在する義務が発生するので長期滞在許可を養育を理由に申請できます。まあ、元妻は兎も角、容疑者本人はどちらかを理由に長期滞在申請し、認められたのでしょう。(以上、決して違法ではなく、むしろ共和国に従った手続きになります)。

そして、そして。
どうやら昨日までに5人の、容疑者モハメッドに近しい人物が警察に拘留されたとのこと。うちひとりは元妻だと思いますが。これについては、当然だと思います。どっからどう眺めても容疑者が一匹狼の単独犯だとは想像できません。今朝になって、容疑者が急速に教条原理主義者に化けたと発表があったと繰り返されていますが、だとすると、昨日の、容疑者の住まいがある団地でのご近所のムスリムさんの証言がかみ合わなくなって来ます。引っ越して一年未満だったら、「彼はラマダンをしていない」に納得行きますが、もし長年同じ団地に住んでいて、彼が急に原理教条者になったとするなら、「(去年まで、二年前まで)一緒に礼拝し、共にラマダンも過ごしたのに」と証言するでしょうにね。このあたりは内務省や軍関係者にしか真実が明かされていないのかもしれません。

もうひとつ、きょうの朝、気になったのは、ニースの事件現場にいたひとびとが当日の警備が手薄だと証言し始めていることで、これについてかなりムキになって政府が反論している点です。野党側がこれに乗っかって、現政権(つまり社会党)批判をはじめてもいるのですが。
警備の手薄について私は否定できないなあ。
正直、今年はじめに地元の国鉄駅から新幹線に乗り、パリモンパルナス駅へ。そこからシャトルバスに乗り換えてロワシ(日本ではシャルル・ド・ゴール空港という名前で知られています)に行きましたが、国鉄駅も空港も呆れるほど、がっくりするほど「警備ゼロ」でした。二人並んでだらだら歩く迷彩服を来たおにいさん、おねいさんを何度か見たけれど、あの姿を恐れてテロ実行を諦めるテロリストちゃんはいないと思いました。

そういう立派な施設や首都パリ市内は別にして、地方都市になると警備で顕著になるのが地方警察 Police municipale と中央警察 Police Nationale &憲兵隊 Gendarmerie による共同警備で、地方警察官は他の二者に比べ軽装だし、銃装備していません。普段、こういう花火などのイヴェントで交通規制で活躍するのは地方警察官ですからして、娯楽の少ないフランス共和国で花火が打ち上げられるのは年2回程度、ひとつは7月14日、もうひとつは12月31日。この両者については万民が楽しめる無料イヴェントなので、ひとびとが集い、快く興奮した状態から突然パニックに陥ったことで「警備が誰もいなかった」と証言するひとに罪はなんらないと思います。おそらくニースの場合も警備の主体は地方警察官だったのではないかな・・・とちょっと想像しています。でないと、2kmの暴走という事実がかみ合わなくなるというか。タイヤをパンクさせる方法がなかったのかな・・・などいろいろともやもや。


ニースの病院では16名のご遺体の身元が不明のままだそうです。一方で電脳世界では家族友人を探すひとびとがたくさんいます。どうか無事に見つかりますように。
兎に角、きょうも「地には善意の(すべての)ひとに平和あれ」と心ン中で射祷続けますです。


le 17 juillet 2016, Alexis


これまで何度かココでつぶやいてはいることですが。
単純な話、イスラムでの善は異教徒にとっての悪であり、異教徒にとっての善はイスラムにおいて悪であることが多く、その典型例が名誉殺人(=男性からのプロポーズを断った女性が火達磨などに遭う)や見せしめの処刑行為などです。
それらに加え、イスラム国に限ったことではありませんが、これまで長年のイスパレ問題にも関わることで、彼らの思想に聖戦で殉教した男子は天国に直行し70数名の処女と性的に交わることができるという「なんだそりゃ?」な、それこそコーランのどこに書かれているのか知りたくなる刷り込みと、乳幼児を聖戦のために差し出した場合、彼らの多くは腹巻爆弾の犠牲になるわけですが、その乳幼児もまた天国に直行し「天使になる」という刷り込みがあります。
だから、今回の事件で未成年者の絶命に涙するのは、彼らイスラム原理教条過激派ではない「普通のひとびと」です。彼らの世界では容疑者は殉教であり、今頃、天国で性的に満たされている、即死した子供たちは天国でかわいらしい天使だよ、という確信のみです。


ったく、どーかしている。
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by ma_cocotte | 2016-07-17 15:08 | actualité 現時点の現場から | Comments(0)