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キッドマンさんちのニコルちゃんってKTOだったのね?
実はニコル・キッドマンさんについてよく知りません。
彼女がオリヴィア・ニュートン・ジョンのようにオーストラリア出身なのにアメリカで成功した女性であるということと短足&垂れ尻 タム・クルーズの元妻ってことくらいです。いつだったか飛行機に乗った時に彼女が主演したムーランルージュという映画をちらり見たけれど、最後まで見ませんでした。この映画は確かバズ・ラーマンが監督なのでオーストラリアのコンパトリオット映画かなあ、なんて思ったりもしました。

さて、ニコル・キッドマンさんが先日6月25日、オーストラリアはシドニーのカトリック教会にて挙式したそうです。

オーストラリアと言えば大英帝國コモンウェルスの一国なので英国国教会(Anglican Catholic Church)が強いのだろうなあ、と思いつつ、ニコル・キッドマンがカトリック(Roman Catholic Church)信者だと聞いてとりあえず驚きました。が、それと同時になぜか脳裏に漫画「エースをねらえ!」で岡ひろみのオーストラリアでのホームステイ家族の青年がひろみに自分の先祖が流刑民だった、という話をしたことを思い出しました。大英帝國本土において1908年まで約200年もの間ローマ教会信者が区別されていた歴史と照らし合わせると、オーストラリアに流刑された人々の信仰の多数がローマン・カトリックだった、と関連付けできるかな、と思ったりもしました。まあ、そんな推測はいいとして、きょうび21世紀、ニコルが生まれ育ったキッドマンさんちの宗旨がローマン・カトリックだったと言うことです。司式された神父さまはキッドマンさんちそのものと30年にも及ぶお付き合いだとか。ニコルは今年39歳ですから、30年引いたとして9歳のニコル。もしかしたら神父さまはニコルの初聖体や堅信式も見守ってらしたのかもしれません。ええ話やなあ。

おとといだったか、こんな記事を読みました。
ニコール・キッドマン、トム・クルーズとの結婚はもともと無効?
バツイチのニコール・キッドマンがカトリック教会で結婚式を挙げられた理由は、トム・クルーズとの結婚がカトリック教会によって無効と判断されたからのようだ。キッドマンとキース・アーバンの式を執り行った神父は、キッドマンとクルーズの結婚は、カトリック教会が有効な結婚と認める条件をクリアしていなかったと語る。クルーズがサイエントロジー信者であったことが原因ではない。カトリック教徒でなくとも、カトリックの教会で式を挙げれば正式な婚姻として認められるのだが、二人はサイエントロジーの教会で式をあげたため、カトリック教会はこの婚姻は成立していないとみなしたようだ。
               FLixムービーサイト - 2006年6月27日
カトリックに縁がないとこの記事が一体何を言いたいんだかわからない内容です。でもカトリックに縁がないヒトでもヒト伝えに「カトリックは離婚できないんだよ」というそこはかとなくチビしくてコワい結論のみを聞いているかと思います。これは大きな誤解事項であって、カトリックで結婚しても正当な理由があれば離婚できます。
ちょっと前ですがココんちの地元で夫の家庭内暴力で苦しむ女性について、シスターが書類を書いて大司教区に提出したことでこの二人の宗教上の離婚が認められました。前提としてこの二人が教会において宗教婚を挙げ、双方の教会籍にその記録が残っていることを挙げねばなりません。例えば私はフランスにおいて市民婚のみですが、市役所で結婚証明書を発行してもらって教会に持参して「認めろ」と言ったところで、教会は
教会ぢゃなくて 市役所で
カトリック教会の下で秘跡を受けた司祭ではなく 市長によって
神の前での誓いではなく フランス民法に誓った
結婚なんて認めません。カトリックの立場になるとこれはあくまでも「婚前同棲の罪」になります。また日本において多いカトリックにおける離婚例ですが、夫婦の片方がカトリック信者で、他方が信者でない場合、「カトリック信者の信仰生活の妨げを未信者側が行った」という理由で離婚に至ることがあります。

ここでトム・クルーズとキッドマンさんちのニコルちゃんの結婚に話を戻します。この二人はえいめりかにおいてトムが心酔する団体において挙式し、おそらく役所にも登録されたと思われます。つまり法律において二人は結婚したし、離婚もしました。それは永遠に変わりません。
が、カトリックにおいて、この二人は教会での婚姻の秘跡を受けないまま、数年間の同棲をし続けた、ということになります。カトリック教会での婚姻は新郎新婦両方が信者なら「婚姻の秘跡」となり、「叙階の秘跡」を受けた司祭が聖別された教会堂内で司式して初めて「誓約婚」としてカトリックに認められます。カトリック信者には生まれてまもなく洗礼を受けた時から教会籍という戸籍を作るので、洗礼、初聖体、堅信、結婚など計7つの秘跡についての記録が残ります。トムとニコル双方の教会籍には二人の婚姻についての記載そのものがありません。

おそらくキッドマンさんちのニコルちゃんは神父さまに過去についての告解(Confession, 罪の告白)をして赦してもらい、今回の結婚までの準備を神父さまが納得するまで積んだので6月25日、カトリック教会で結婚式を挙げることができたのでしょう。例えば、
私はカトリックなのに一時期サイエントロジーに盲目になってしまい、カトリックの勤めを何一つしませんでした。
とか
やっぱりカトリックでいようと私は決意したのにタムがその気持を妨げました。
だから別れました。
かな。あくまでも推測ですが、ニコルちゃんがこう告白した以上、カトリック教会は「改心した放蕩息子を迎えた父親」のごとく、ニコルちゃんが戻ってきたことを歓待することになります。もちろん元々はカトリック信者だったと言われるタムが死を迎えるまでの間にカトリックに戻ると決めたならいつでもカトリックは迎え入れます。

・・・となると、今回のカトリック教会での「婚姻の秘跡」による誓約婚後、残念ながら双方のエゴや愚かさが原因となって離婚となった場合、カトリック教会側はニコルちゃんに厳しい態度を示すことになります。そんなことになりませんように。
ニコルちゃん、お幸せに。
B16は家庭内におけるCharité シャリテ、愛徳の実践を心がけるように、と世界に広がるカトリック贔屓に話しておりますよ。つまりB16がおっしゃる愛徳とは互いを思いやることだにゃん。ニコルちゃん、ゆえにナルシストになっちゃあいかん。あまりに美しすぎるので難しいかもしれないけれど。

le 30 juin 2006, Martial

【ちびっと小難しい KTO 話】
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by ma_cocotte | 2006-06-30 18:11 | 『?』なKTOりっくん | Comments(8)
Oh là là, Pierre! ペトロったら!
こんにちは6月29日である。
フランスの暦においてきょうはPierre et Paul ピエール・エ・ポル、つまりペトロとパウロの祝祭日である。ペトロという名も、パウロという名もキリスト教についてよく知らなくてもなんとなく脳に残っている西洋人の名前なんぢゃないかと思う。キリスト教においてペトロもパウロも重要人物なのになぜか二人がこの一日に同時に祝われることになっている。何でもカトリック教会によってこの二人をバラバラにして語ることはできないので、この日6月29日一日に重要人物二人のお祝いをするのだそうだ。

Paul ポル(パウロ)は目から鱗が落ちたあの「パウロ」である。当初キリスト教を迫害したにもかかわらず奇跡というか俗っぽく言えば不思議体験をきっかけに改心をしたので、日本國では成人になって洗礼を決意した男子が霊名に「パウロ」を選ぶことが多い。
Pierre ピエール(ペトロ)はイエズスさまの第一の弟子と言われ、初代教皇だった。皇帝ネロによるキリスト教迫害時に処刑されたのだが、十字架刑が下されたものの、ペトロが「主と同じ死に方は裏切りを何度も犯した自分には申し訳ない」と言って頭を下にする 逆さ磔 を望んだ、と聞いたことがある。マテオ福音の16章16-19節にイエズスさまがペトロに語ったことが書かれている。
あなたはペトロ。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる。よみの力もこれに対抗できない。わたしはあなたに天の国の鍵を授ける。あなたが地上でつなぐことは、天上でもつながれる。あなたが地上で解くことは、天上でも解かれる。
というわけなのかバチカン市国はペトロの殉教地でもあり、サン・ピエトロ宮殿は彼のお墓の上に建てられている。現在目にするあのたたずまいは丁度500年前に建てられた建築物だ。そして教会で見かけるペトロ像といえば必ず鍵を持っている。例えばこんな感じ(↓)
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ココんちの隣町の教会のペトロさんです。「きれいだわあ」とうっとりしたまま、ピエールさんの足元に目線をおろすと足枷がつながれている。ネロのせいだな。ネロめ、めっっ。

エクサンプロヴァンスの大聖堂の大玄関の左に雨ニモマケズ風ニモマケズ、鍵をギュっと握っていかめしく立つおぢちゃんもどうやらペトロさんのようである。腰巻がガウヂャス♡

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ペトロはイエズスさまに会う前はSimon シモンという名だったが、岩を意味するペトロという名に改名したので、カトリック教会におけるペトロは石工、レンガ職人、建築家、ガラス職人、家具職人など「家」に関わる職人の守護聖人である。欧州一の農業大国であるフランスでは農事暦にも聖人を当てはめた言い伝えが残っているのだが、6月は24日の洗者ヨハネの火祭りと今日29日のペトロさんが関連付けされて語られることが多い。例えば「もし聖ヨハネの日に大雨が降らずに借りを作ると聖ペトロがそれを払うことになる」らしい。たった5日だが、片方が晴れれば片方は雨になるということだ。今年の24日は晴れだったからきょうは雨になるのかな?

話戻ってココんちの隣町のペトロさんである。
隣町在住なのでフランス語発音でピエールと呼ぶことにする。ずっと隣町のピエールについて気になっていることがあるのだが、「きれいだわあ」とうっとりしたまま、ピエールさんの足元に目線を落とさず、ピエールさんの脳天に目線を移すと

↓こんな髪型なんである↓
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こんな髪型は自然のものなのだろうか?それとも人工的な髪型なのだろうか?自然にこの髪型になってしまったのなら、
Oh là là, Pierre!  オーララァ、ピエ~ル!
だ。この3つの島からなる髪型ぢゃ直しようも誤魔化しようもないぢゃあないか!? エクスのペトロさんの髪型もそこはかとなく似て遠からじなイマーヂュではあるが、この像を作ったヒトには「あんた、実物のピエールを見たんかい?」と問うて見たい気もする(見たわけないんだけれどね)。作り手の想像による髪型だとしたらあまりに遊びすぎのような気がしないでもない。天国の鍵を持つピエールもこの像を見たら「何か証拠を残しておけばよかったかな」と後悔しているかもしれない。彼、よく後悔するものね。それともエクスのピエールと似て遠からじということはピエールの髪型の定型なるものが何か文献のような形で残っているのだろうか?自分のパパがこの髪型だったらどうしようか、とちょっと思った。
ごめんなさい。

le 29 juin 2006, Pierre et Paul
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by ma_cocotte | 2006-06-29 04:53 | 『巡礼』 Rien de special | Comments(14)
火と踊る? 馬鹿と踊る?
先日のお祭りで火の周りで踊る人を眺めていたら変な文章が頭に閃きました。
* Je danse avec un feu à coté du fou.
* Je danse avec un fou à coté du feu.
どちらも日本語で発音を書くと
シュ・ドンス・アヴェカン・・ア・コテ・デュ・
となります。ところがフランス語の文章を今一度見ると feufou と f 以下の母音が eu と ou の二種類なのです。この二つの母音はどちらも日本語だと「ウ」という音ですが、フランス人はこの「ウ」という音を eu の時と ou の時で異なる「ウ」を発声し、他者が発音する「ウ」の音も聞き分けることができます。

フランス語の発音は日本人が苦手とするもので、噂によるとイントネーションは関西弁あたり、発音は津軽弁に似て遠からぢなのだそうです。

日本人が苦手とするフランス語の発声は子音では J の音でしょう。日本で発売されているフランス語教科書に Je (私)は ジュ と書かれているものが多いですが、フランスで日本人が「ジュ」と発生するとまず Tu ? (チュ?、あなた?)と聞き返されます。そして日本人がフランス語で苦労するのは前出の eu (ウ)と ou (ウ)を伴う単語の発生です。
上の例文において第一文は「私は馬鹿のそばで火を片手に踊る」ですが、第二文は「私は火のそばで馬鹿と一緒に踊る」になります。まあ、こんな現実に出っくわすことは聖ヨハネのお祭りの夜くらいですから feu (フ、火)と fou (フ、馬鹿)を同じ発音で発生したところで笑って済むことでしょう。が、例えば
* Depuis deux ans
* Depuis douse ans
は、どちらも日本語で書くと ドゥピュイ・ドゥゾン なのに前者は「2年前から」、後者は「12年前から」とその差10年もの誤差が出てしまいます。同様に deuxième と douzième も日本語表記すると ドゥジエム ですが、前者は「2番目」、後者は「12番目」になります。例えば誰かと2時間後に待ち合わせするとしても Après deux heures (二時間後)とAprès douze heures (12時間後)と書けば違いはわかっても、発音するとどちらも「アプレ・ドゥズール」とほぼ同じになってしまいます。
12時間待ちぼうけは根気いるぞー!
「火」と「馬鹿」くらい明らかな違いなら揉め事になる方が珍しいことですが、この数字に関する違いが曖昧のままだとしばしばトラブルに巻き込まれたりすることがあります。特に学校の試験や役所での職員との会話でこちらが正しく伝えたつもりでも相手が2を12に取っていたり、逆に取られていたりすることもあります。そうそう通貨単位が euro ユーロになってからは、 deux euros 2ユーロと douze euros 12ユーロも eu/ou トラブル種のひとつかもしれません。どちらも会話だとドゥズューホと日本人の耳にはほぼ同じに聞こえます。

母音5音と子音が組合せの日本語やイントネーションがある英語に聞き慣れてしまうと、フランス語は しゅぶぢゅぶすゅヴ・・・ とモゴモゴした音に聞こえますが、フランスのテレビ画面や映画でフランス語を話す人を凝視すると、以外にも口の動きが激しいのです。口と言っても唇と鼻の周りや時には頬まで筋肉が動きます。日本語では eu も ou も単純には「ウ」となりますが eu はカタカナで ウ 、ou は ウゥ と口を思い切りとんがらして発声するとフランス人も違いに気づいてくれたりします。こちらもtête à tête テタテトゥ、面と向き合っての会話ならフランス人の口元を見て耳を澄ます、不安を覚えたら筆談で2と12の違いを必ずその場で確かめるのが良いです。別れてしばらくたって2と12を間違えた、と主張してもまず通らない、逆に向こうがこちらの発声を勘違いした場合はおっかないほどこちらの非を訴えてきます。つまりどちらにしても日本人が相手の剣幕に圧倒されドン引きして泣き寝入る場合が多すぎるのです。故に電話での会話の「ウ・ウゥ」トラブルにも気をつけねばなりません。英語などを取り入れながらの確認が良いですよ。

「 eu ウ ou ウゥ」ですが「火・馬鹿」や数字マジックだけでなく、単純な比較では
jeu (ジュ、遊び) と joux (ジュゥ、頬)
peu (プゥ、少し) と pou (プゥ、蚤)
なんてのもありますね。英語同様 L と R も lit (リ、ベッド)と riz (リ、お米)と日本語表記だと同じ「リ」で表現する方もいますが、私は前者 lit は「リ」、後者 riz は「ヒ」と表記するようにしています。フランス語における ra ri ru re ro は日本語の ハヒフヘホ に近い音に聞こえることが多いです。
外国語の発音を日本語のかなにあてはめるのは本当に難しいですね。
メゲることばかりです。
【追記】 Hiroさん さまから頂戴したコメントで目が覚めました。
62と72、82と92という恐怖のズンドコマジック発音があった!例えば62 soixante-deux と 72 soixante-douze の場合
◆ 62ans 72ans  ソワサントドゥーゾン 62歳と72歳または62年と72年
◆ 62 euros 72 euros  ソワサントドゥズューホ 62ユーロと72ユーロ
82 quatre-vingt-deux と 92 quatre-vingt-douze も母音で始まる名詞がこの数字の後ろに続くと日本人の耳にはほぼ同じに聞こえます。
おそろしいですねぇ、こわいですねぇ、おもしろいですねぇ♪


le 27 juin 2006, Ferdinand

あ、もひとつ付け足し。
80 quatre-vingts かとるヴぁん、はちじゅう ですが、これは発音というより筆記で80丁度ならquatre-vingts と s がつきますが、81以降はquatre-vingt-un となり s がなぜか付きません。31、41、51、61、71は et が入っても、81と91には et が入りません。コレが原因で江戸っ子ぢゃないのに短気な石原閣下が仏蘭西語にぶっちぎれたのでしょう。
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by ma_cocotte | 2006-06-27 06:26 | 『?』な、お!?仏蘭西 | Comments(30)
ヨハネは火となり天を突く。
火を囲んで、物凄い速さで手をつないで踊る人々が見えますか?
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毎年6月24日は洗礼者ヨハネの祝祭日です。
この日の夜はフランス各地でイエズスさまのはとこであり、イエズスさまにヨルダン川で洗礼を授けたヨハネを祝うお祭り、Fêtes de la Saint Jean d'été フェット・ド・ラ・サン・ヂャン・デテ(夏の聖ヨハネ祭り)なるものが開かれます。
おらが町では夜9時半、市役所前に全員集合!参加者に蝋燭が配られ、その後旧市内を市長を先頭に1.5kmほど行列を組んで巡回します。一回りして市役所に戻った頃にはすっかり日没、闇夜です。こんな感じ↓で瓦礫(右下方)の周りに人々が集まり、
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それぞれが手にした蝋燭を次々と瓦礫に投げ入れ、両手が自由になった者は手拍子をして火が大きく燃え盛るように囃し立てます。
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瓦礫が見えないほど火が燃え盛ったところで、
この火そのものが聖ヨハネである
と宣言され、冒頭の写真のごとく火柱を囲んで人々が火の力が静まるまで踊り続けます。

火が静まってからは市役所前の特設ステージで歌の上手なおねいさんたちがシャウト!こうして深夜まで大騒ぎして、翌日の日の出からフランスに本物の夏が訪れることになります。
夏休みまであと一週間だ。

【Rétroliens*Trackbacks】
*黒猫亭別館 : 夏至


le 25 juin 2006, Prosper
 おおっ、きょうは Prosper ぷろすぺえる の祝日だあっ!
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by ma_cocotte | 2006-06-25 17:42 | 『夏』 Rien de special | Comments(60)
アンチ・コカの貴兄貴女に。
El Ché Cola エル・チェ・コーラ なんていかがでしょう?

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出たな~、チェ・ゲバラぁ。


いやあ、驚きました。
先日、ココんちの近所のアラブん食料品店入口にこのポスターがババン!と掲げられておりました。なんだかこのポスター、まるで新八犬伝の「玉梓が怨霊」のごとくの迫力がありますね。

真っ赤なニクい奴、エル・チェ・コーラについて調べてみましたが、謎多きコーラ飲料のようでズバリ、「エル・チェ・コーラHPざます!」というHPを探すことはできませんでした。何でも南フランス(ってココらへん?)で嫌米・嫌ユダヤんの方々によって生産されているらしいのですが。コーラ界の新参者エル・チェ・コーラ、どこまで人気を極めることになりますやら。
このポスターを見るとなぜかコーラ味より、ドクターペッパー味を連想してしまうのは私だけでしょうか?

フランスのアラブん食料品店における反米反ユダヤんドリンクの代表と言えば、こちらでございますよね。ズバリ、泣く子も黙る
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メッカコーラ

Dubai で作られている2003年度OIC(Organisation Islam Conference)イスラム諸国会議における公式飲料です。つい最近までイスラム諸国の多くが米國資本、ユダヤ資本の受け入れを認めていなかったため、Coca Cola コカ・コーラの代用としてこのメッカコーラが誕生したと聞いています。が、フランス共和国内の主なイスラム系飲食店ではCoca Cola を置いていますので、反米や反ユダヤんによるこれら資本企業へのあからさまな不買運動はあまり実感できません。上述のエル・チェ・コーラのポスターが貼ってあったお店でもアッメリカーンな駄菓子も買えます。個人の嗜好で好きな飲み物を飲めるのが自由フランスの良いところ?

Coca Cola コカ・コーラですが、フランス語ではCoca コカという愛称で親しまれています。ヨソの国でCoca コカと言えば、この語を口にした途端、「しーっ!」と言われちゃう代物になりますが、なぜかフランスでは諸外国の「しーっ!」に屈せず、
コカ・コーラといえば コカ なんだ
を貫き通しています。

先日21日の夏至の夜、おらが町の中心では恒例の丸焼きが行われていました。
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どうも焼かれているお肉ですが右はGigot (ジゴ、腿肉)ですね。

蒸し暑い夜、炭焼きモモ肉にエル・ケ・コーラをきゅーっっ!とね、いかがなもんでしょ?


le 24 juin 2006, Jean de Baptiste


*今宵は日没と共に洗礼者ヨハネのお祭り(Fêtes de la Saint Jean d'été)がフランス各地で開催されます。みんなたち、火をかこんで踊るんだ! Dansez! On y danse!
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by ma_cocotte | 2006-06-24 23:59 | The ou Cafe? | Comments(6)
或る日、突然
子ブッシュがカトリックになっていたよ。
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おら、朝からぶったまげた~。
私がこの 事実 を知ったのはこちら↓(気になる部分を赤字)。

女子中学生の要請で性教育授業が実現

20日付の米紙ニューヨーク・ポストによると、ニューヨーク・ブロンクス地区にある公立中学の女子生徒10人が、性教育の授業を学校に求める署名活動を進めた結果、全6回の授業が実現することになった。▼ニューヨーク市の衛生当局によると、同地区の10代女子の約13%が妊娠を経験。しかし、カトリック色の強いブッシュ大統領の影響もあり「結婚まで禁欲」の思想教育に巨額の予算が割かれ、「性教育はタブー」とされエイズ予防の指導もおざなりだという。▼アシュリー・レイズさん(13)らは計206人の署名を獲得。レイズさんは「親は家で性教育に触れたがらないし、学校でも教えてくれない」と活動を始めた。
             [日刊スポーツ 2006年6月21日13時55分]


へ~ぇ           ほ~ぉ


で、いつから子ブッシュ、George W. Bush がカトリックになったのだろう? 
私は今日の今朝まで知らなかった。前回の大統領選挙において子ブッシュの対抗馬であった民主党候補 John Kerry ヂョン・ケリー氏がカトリックなのはよーく知っていた。というのも、ケリー氏の母方の家族の多くが現在もフランスはブルターニュ地方に住んでおり、ケリー氏自身も幼少の頃は定期的にブルターニュの家族の元でかなりの時間を過ごしていたという事実が何度もしつこいほどフランスのテレビで流れていたからだ。Kerry という苗字自体、アイリッシュの香りがムンムンに高いので何のインフォメーションがなくてもケリー氏がカトリックだろう、くらいの想像はできるものだが。が、今日の今朝、この記事を知るに至るまで一度たりとも子ブッシュがカトリックであると聞いたことはなかった。

上の記事もよく読むと出だしからいきなり
20日付の米紙ニューヨーク・ポストによると、
である。つまり元記事が別にあることになる。それがこちら↓。

SEX ED, PLEASE
GIRLS PETITION BX. SCHOOL

NEW YORK POST - June 19, 2006 -- Teach us about the birds and the bees!
That's the overture from 10 seventh-grade girls at PS 218 in the South Bronx who say they're tired of relying on raunchy music videos, squeamish parents and uninformed peers to get the straight dope on sex. ▼Though just 12 and 13 years old, the girls insist their school is failing to meet its mission of "empowering students with purposeful education" because it does not offer sex education - and they're petitioning to get it. ▼"The only sex education we have is music videos, the Internet and books because our parents don't talk about it with us and we don't get it in school," said Ashley Reyes, 13, who with her friends collected 206 signatures from classmates and peers. ▼Sex is such a taboo topic at PS 218, the girls claim, that the school has not even launched a state-mandated HIV/AIDS curriculum because of complaints from parents. The school did not return phone calls for comment. ▼These girls live in a borough where, according to the city Health Department, 12.8 percent of teenage girls become pregnant. Five of the 10 girls said they know a teenager who got pregnant. ▼"Kids think they know about sex but they really don't," said Yanilsa Frias, 13. "They feel pressured by their peers." ▼While New York state requires public schools to offer health education, including HIV/AIDS prevention, it does not mandate that anything be taught about sexuality, relationships or birth control. ▼Lessons on those subjects are left to the discretion of schools, and most city schools ignore them. ▼"It's very piecemeal," said Dana Czuczka of Planned Parenthood of New York City. "Depending on the classroom, there may be a teacher who decides to provide the information." ▼The state spends about $12 million a year - most of it in federal funds - on abstinence-only programs. Meanwhile, a bill gaining traction in Albany called the Healthy Teens Act would create a funding stream for comprehensive sex ed. ▼Katherine George, 13, who helped write the petition in an after-school program run by the Women's Housing and Economic Development Corp. (WHEDCo), said "abstinence only" lessons just don't cut it. ▼"Teaching kids abstinence makes them more intrigued," George said. "Your mom can tell you, 'Don't take a cookie from the cookie jar,' but you still want the cookie." ▼City Department of Education spokeswoman Marge Feinberg said education and health officials were in the process of revising the health curriculum to include a sex-ed component. She could not say when it would be implemented.



なんか変なの・・・


だってさ、日刊スポーツが照会している元記事との共通点は固有名詞と数字くらい。しかも12.8%は約13%と端折られていたりなんかする。本文中、どこにも Roman Catholic カトリック なんて出てこない し、ヂョーヂに至ってはGeorge は「ヂョーヂ」でも「ヂョーヂ」違いで記事に登場するのは《Katherine George, 13》、つまり『13歳のカサリン・ヂョーヂ』さんであって現大統領のように名前がヂョーヂぢゃなくて彼女の苗字がヂョーヂなんだな。
私が日刊スポーツの記事で気になった部分は
カトリック色の強いブッシュ大統領の影響もあり「結婚まで禁欲」の思想教育に巨額の予算が割かれ、「性教育はタブー」とされエイズ予防の指導もおざなりだという。
なので、元記事にも実名で登場するPS218校はカトリック系なのか?と調べたら、これは日刊スポーツの記事とおり公立校だった(PSはPublic School の略?)。なぜ英文のこの内容が日刊スポーツではああいう内容となったのか私は知る由もないが、元記事が掲載された誌名がはっきり書かれている以上、もそっと元記事に忠実な内容を載せるべきではないだろうか。少なくとも元記事の記者が学校にこの件について問い合わせても回答を得られなかったのはカトリックのせいぢゃないはずだ。前出の私が気になった部分を穿ってみれば
カトリック = 性教育はタブー = エイズ予防の指導もおざなり
と日本國では曲解されかねない。確かにカトリックは避妊や結婚に関連する性行為について独特な考えを持っているが、カトリックにおいて一般性教育は決してタブーではないぞ。

全国紙でなくても夕刊紙であろうとスポーツ紙であろうと「事実」を前提に読むのが庶民であるから、私だって冒頭の記事をまずは疑わずに読んでしまったではないか。日本においてはこの手の「まことしやかな事実でないこと」が大きな誤解を生み、名も無き者が誠意で事実を語っても有名な箔を塗ったくった人物の饒舌の方が信頼されてしまうことが多々あるのだ。冒頭の記事だが、子ブッシュが「カトリック色の強いブッシュ大統領」というのは何を根拠に書いたのか、これを公表するのを認めたのか理由を知りたいところでもある。大幅修正された日刊スポーツの記事では欧米ぢゃ一笑されて飛ばされると思われ、「カトリック色強いブッシュ大統領」というのは明らかに日本発信の嘘デマ、話題になるのではないだろうか。
近年、子ブッシュは 福音派贔屓 Evangelicalism、はたまた キリスト教原理主義 Fundamentalist Christianity にかぶれていると疑われているが、彼が傾倒するエイメリカ起源の福音派やキリスト教原理主義はカトリックというより寧ろ米国創世記におけるピューリタン(=病的に厳格すぎるカルヴァン主義)の厳格すぎる思想に限りなく近い。バチカンを本社とするカトリックとのリンクづけには無理がありすぎる。
世界に散らばる宗教音痴だけだよ、
キリスト教原理主義をカトリックに無理やりこぢつけてんの。(
ムカつきついでに、子ブッシュ大統領のどこをつっつけばローマンカトリック的抹香臭いネタが登場するのか調べてみた。簡単に引っかかる事実としては今年2月、子ブッシュの 愛妻ローラが娘バーバラと共にバカチンにてB16と非公式に面会していた! ただしローラの宗旨は 南部メソジスト である。カトリックぢゃない。そして、もいっちょ掘り下げてみると、子ブッシュの弟君、フロリダ州知事のJeb Bush ヂェブ・ブッシュ氏がメキシコ系アメリカ人である夫人 Columba の影響で1996年ローマンカトリックに改宗、現在はマイアミのEpiphany Catholic Church に通っているそうである。てなわけで、
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↑ヂェブは今年4月24日にバカチンでこのやうにB16と「よしな」済み↑

どうも子ブッシュ「W ドブリャ」本人というより彼に近い大統領夫人や弟君からもわーんと抹香臭さが漂っているようである。弟君ヂェブ氏についてなら「カトリック色強いブッシュ」と書かれても誰も疑問は持つまいよ。

子も成人して、家庭を持ち、玄関も別の生活になれば、親は親であってもかつての親子関係、家族の形とは異なる。が、ブッシュ家の場合、14世紀まで家系を遡れ、エリザベスⅡ世とも遠戚というそんぢょそこらに転がってはいない「家」であるにもかかわらず、パパブッシュは表向きは南部メソジスト、裏向きでかのテレビ説教師 Billy Grahamお手手をつないでいたりした ので、子ブッシュが放蕩時代から軌道修正しすぎて極端な福音派に傾いたなんて噂もある。1985年Billy Graham との出会いがきっかけとなっての子ブッシュの目に見える改心はかつてRobert Redford が妻の影響でモルモンに改宗したことでアル中から抜けられた話にそこはかとなく似ている美談にも思える。もしかしてエイメリカではこの手の話が喜ばれるのだろうか?兎に角、歴史あるブッシュ家なのに次男ヂェブは嫁にそそのかされてカトリックに改宗してしまい、とどうも信仰面では同じブッシュ畑にいろいろな種が撒かれたようだけれど、ブッシュ一族の食卓での祈りはどのようになっているのだろう。それぞれ正餐を主催した家主の宗旨に従っているのかな? 
覗けるもんなら、覗いて見たい気もする。
いや、一族で宗派を分けたからこそ、とんでもない規模の得票田が広げられているんだな。
やるな、パパブッちゅ、ぢゃなくてパパブッシュ。

le 23 juin 2006, Etheldrede

【Rétroliens*Trackbacks】
*園丁日記 : ことは日刊スポーツの記事から始まったのですが。
*あんとに庵◆備忘録 : 粗雑な宗教観

【参考文献】
*西神田二丁目ちんぐゎら日誌 : 日刊スポーツに言いたい — ブッシュはいつからカトリックになったのか?
*フガフガ・ラボ : 大統領とそのペットたち

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by ma_cocotte | 2006-06-23 02:44 | 『?』なたわ言 | Comments(8)
Fête de la Musique パンドラの蓋が開く夜
あれから一年。夏至の夜がまもなくやってきます。もちろん夏至の夜恒例のFête de la Musique フェット・ド・ラ・ミューヂクも共和国内中で開催されちゃいます。
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もう二度とプロヴァンス地方で夏至の夜を迎えることはないだろうと、あてくしが 不夜城エクサンプロヴァンスのパンドラの箱 に入り込んでから丁度一年経ったことになります。ヒトの運命やら時の流れは神さんの御手(みて)に委ねられているとはいえ、我が運命は思い切りあてくしの計画を無視。なんと今年もプロヴァンス地方で夏至の夜を迎えちゃうことになりました。

b0070127_1717568.gif今年で25回目となるFête de la Musique 音楽の祭典ですが、大都市であればあるほど祭りも大規模で華やぎますが、路上ミューヂシアンの皆さま方もプロより上手い凄いヒトもいれば、「・・・あっちゃー」なヒトまで揃うのも大都市ならではです。夏至の夕暮れから明け方まで続くこの祭りを「荘厳な国家行事」と受け止めるも、「迷惑なドンチャン騒ぎ」と認めるのも、共和国民ひとりひとりの自由であり、夏至の夜になると荷物をまとめてド田舎に引っ込む共和国民がかな~りいることも事実であります。私にとって夏至の夜の思い出といいますと、1998年だったかエクサンプロヴァンスの旧市街に滞在しており、階下の路地に聞くに耐えないボンゴ奏者が陣取ってしまいましてなかなか寝付かれなかったことでしょうか。今もあのボンゴの音と寝返りを何度も打っていた自分を思い出します。

来月末引越を控えている私なので、今宵こそプロヴァンス地方で迎える最後の夏至の夜となりますが、どの町に行こうかなあ。地元で丸焼き豚を横目に見つつ、それなりのパーフォーマンスを見物するのがいいかしらん?現在、熟考中。
・・・にしてもだな、妙に、というか異常に蒸し暑すぎるンだが。
この暑さにめげて、自室でアイスクリームを舐めるせいうちのごとく、France 2 による花の都おパリからの「音楽の祭典」生中継をテレビで見る方がええのかもしれません。いや、本当ならカキ氷をシャリシャリ食べたいのだけれど、フランスのド田舎にはカキ氷はありません。

フランス共和国の温暖化も深刻だと私は思うのですが、フランスびとはまだその深刻さに気付いていないようにも思います。近年、おフランスとは思えないほどのHumidité 湿度が異常を告げていると思うのです。以前なら夏でもクーラーなしで汗知らずかつ快適に過ごせた南仏なのに、ここ2,3年でクーラーなしの住環境では汗ぐっちょりの不快になる気象が定着し始めました。以前のカラっとした夏が懐かしいです。

le 21 juin 2006, Louis de Gonzague

【Rétroliens*Trackbacks】
*フランス語系人のBO-YA-KI : 音楽の祭 Fête de la musique

 ↑Fête de la musique が始まったきっかけについて書かれています↑
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by ma_cocotte | 2006-06-21 16:46 | 『夏』 Rien de special | Comments(2)
夏至間近、そこらかしこで納会です。
昨日、おとといとココんちの隣の室内プールでは 昨年同様、毎年恒例のこのプールを本拠地とするシンクロチームの発表会が開催されました。発表会の二日間は会場から漏れて来る美しい音楽と歓声、集う人々の賑わいとバーベQの良い香りがココんちにまで届くので、こちらも騒音やらお腹の虫がバーベQを求めるやらとたまったもんぢゃござんせん。フランスは6月が学年末、年度末ということもあり、町の至るところで1年の締め括りと称した発表会や納会が6月後半週に開催され、長い夏休みに入ります。

昨日17日はココんち地元の教会の納会でもありました。夕方6時半に 隣町Saint Victoret サン・ヴィクトレの公園で野外ミサ、その後、同じ公園内でバーベQ夕食会が開かれました。この写真(↓)は午後8時半頃の会場です。
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ミサに続いてボーイスカウトの結団式もあり、ボーイスカウト指導担当でもあるおらが町の神父さまはミサ後、ボーイスカウトの制服で参加です(写真↑で起立している青シャツの方)。


近くにマルセイユ国際空港があるため上空を飛行機が飛び交う騒音の町になってしまった隣町ですが、この町は965年マルセイユのSaint Victor サン・ヴィクトール寺院のベネディクト会修道僧が田舎での黙想の場所として選んだのがきっかけで築かれました。1640年、ようやく僧だけでなく俗世の人の祈りの場所としてこの町が開放され、一般人の移住が始まって現在に至っています。
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バーベQは3人のムッシュウが黙々とモクモクの煙を浴びながら焼き続けてくださり、焼きたてのソーセージは数名のマダムによってわんこそばのようにテーブルに運ばれてくる形でした。ワイン飲み放題、パン食べ放題!

b0070127_348562.jpg教会の納会というと身構えちゃうかもしれませんが、フランスの田舎だと日本で言う町会の納涼会、商店街の氏子さんの集まりみたいなものでしょうか。老若男女、神父さまもシスターも無礼講でわいわい騒いでムシャムシャ食べて時を分かち合います。

こんなに大きいタイヤ付きの移動バーベQコンロは私も初めて見ました。メルゲーズのスパイシーな香りムンムンのムッシュウ・フュメ(スモークムッシュウ)もできました。

今年度の締め括りはソーセージを焼き続けた万歳ムッシュウのスピーチでした。何でも今年末のクリスマスのごミサは出席者が サントン人形 をイメージした格好をするように努力しましょう、夏休みの間どんな格好をするか考えるのが宿題(!)だそうです。私は来月この町を去るのでせっかくのクリスマス企画には参加できません。ちょっと寂しくなりました。これも私の運命です。
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夜10時、真っ暗になっても会はまだまだ終わりそうにありませんでした。外で食べるバーベQはなんでこんなにおいぢぃンでぢょう?
ごちそうさまでした。
今週は21日が夏至なので恐怖の Fêtes de la musique フェット・ド・ラ・ミューヂク、共和国全土がパンドラな不夜城と化す日がございます。そして24日は土曜日にぶつかる洗礼者ヨハネの祝祭日となるので、各市町村でたいまつをボーボー燃やしまくるFêtes de la Saint Jean d'été フェット・ド・ラ・サン・ヂャン・デテ、夏の聖ヨハネ祭りが開かれます。
こりゃ、忙しいけど面白そうな週になりそうだ。

le 19 juin 2006, Romuald
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by ma_cocotte | 2006-06-19 01:55 | 『春』 Rien de special | Comments(2)
パンチある味 : だってドンパチの郷で作られたんですもの。
モン・サンミッシェルの改良工事にしろフランスにおける文化はオンタイムで日本に流れますが、フランスの国内諸事情は滅多に日本に流れません。だから昨秋こちらにとって日常茶飯事の行動に放火が加わっただけの郊外暴動が発生したことでなぜか日本で大騒ぎになってしまいました。日本では解決したように語られているかもしれませんが、相変わらずあそこまでの結団集中力がないにしろ、暴れん坊たちは其処此処彼処でパチパチボーっと続いていますんであしからず。
6月も後半に入り、フランス国内の道路は例年通り外国ナンバーの車が目立ち始めています。欧州のヘソ国であるフランスなので欧州のヒトビトがスペインやポルトガルに陸路で南下するにはフランスを抜けなければなりません。逆にスペインやポルトガル、マグレブの人々が独逸やスイス、イタリアなどに向うにしてもフランスを抜けることになり、故にフランス国内中あらゆる国のナンバーをくっつけた車が往来しているのです。毎年夏休みに入ると共和国民も時間を持て余し気味になるのか、国境沿いでのドンパチ事件が増えます。一年前の夏はスペイン国境近くでジタン(スペイン系ジプシー)とアラブんの抗争、独逸国境近くでトルコんとアラブんの抗争がありました。どちらも放火や殺人事件にまで発展してしまい、サルコぢ内相がすっ飛んで行った・・・だけというのも記憶に新しいことです。

この一年マルセイユ市内でもいくつか陰惨な事件がありましたが、アラブん対コルシカという新しい対立関係が露見し始めたのが特徴です。フランス国内でコルシカのコルシカ人による手段を選ばない独立運動は誰もが知るところですが、コルシカ人の民族意識がマグレブ系移住者の払拭に着手し始めていることが共和国内で深刻な問題になりつつあります。
・・・でもね、コルシカって桃源郷のような楽園らしいです。
マルセイユの港からはコルシカ(仏蘭西語でCorse コルス)の二大都市であるアジャクシオにもバスチアにも毎日フェリーが出ているので、私もプロヴァンス地方を去る前に訪ねてみたい島ではありましたが、何せニュウスで爆破テロ事件が流れるのがあまりにもしばしばなので行けないまま、この地方を去ることになってしまいました。残念です。
まだ見ぬ桃源郷コルシカを思いつつ、
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↑コルシカチーズをひとかぢり↑

Brebis ブレビ、雌羊のお乳で作られたこのチーズ、すこぶる美味でございます。パンの上にこのチーズといちじくのジャムを乗せて食べるのが本場コルシカの食べ方 です。きーんと冷やしたロゼワインを添えると、南仏に移住したコルシカ人の食べ方になりますでしょうか。グビグビ行っちゃいますよ。ナポレオン閣下も召し上がったかも?なチーズをぜひぜひ。

そして、フランス共和国内にはもうひとつドンパチで有名な地方がございます。それは私の引越先から大西洋沿いに南下したスペイン国境に広がるBasque バスクです。大西洋とピレネー山脈に囲まれた西班牙と仏蘭西国境ををまたぐ地方で、固有の文化と言語と民族を守り抜いている秘境、黄金郷みたいなところらしいです。バスクは引越したらぜひいつか訪ねたいのですが、ここもニュウスでしばしばドンパチ諸々物騒な話が流れることで共和国民に知られており「痛いの嫌い」な小心者の私にはコルシカ同様、訪問にはかなり勇気が必要なようです。
いつか行って見たい黄金郷バスクを思いつつ、
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↑バスクのチーズをぎゅっと噛む↑

このチーズも雌羊のお乳で作られたものですが、うますぎ。ここまで美味しく作らなくても十分美味しいのに、と思えるほど美味しいです。コルシカチーズより深い味、ぶっちゃけて言えば臭いです。が、うますぎ。このチーズには赤ワインが合うかも。Cahor カオールあたりの黒ワインでも目の前に星が散りそうです。
バスク人と言えば日本ではフランシスコ・ザビエルが代表でしょうか。歌手Elsa エルザのパートナーである元フランス代表サッカー選手のBixente Lizarazu ビセンテ・イザラズなんぞは名も姓もこってこてのバスク人です。バスク人はもちろんバスク地方を中心に住んでいますが、世界第二位のバスク人居留区は日本國は東京都千代田区紀尾井町だそうです。

le 17 juin 2006, Hervé
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by ma_cocotte | 2006-06-17 18:29 | The ou Cafe? | Comments(10)
マグダラは『凡女の鑑』
2年近く前のことです。
ある人(以下、Aさん)から或る連載を読むように勧められました。その連載はかつてお水な商売を経験した女性(以下、Bさん)による連載手記だそうです。Aさんから勧められてすぐ私は一度だけちらりと見ましたがBさんの連載は既に終了しており、しかもどうも私が苦手とする私小説だったのでどうしても読む気になれませんでした。その直後、AさんがBさんは水商売で稼いだ金で現在は贅沢三昧の暮らしをしている、連載に書いてあることは真実ばかりとは思えない、などなど裏話を私に投げてきました。AさんとBさんは公私共に交流があり、AさんはBさんの私部分に多くの疑問を持っていたようです。が、Bさんの連載の内容がフィクションか否かを私に尋ねても私は何も知らないので返答できません。AさんはBさんの結婚相手の職業まで挙げて「なぜあんなに贅沢ができるのだろう?きっと水商売にいた数年でとんでもない金額を稼いだからこういう贅沢ができるのよね?」とも私に尋ねてきました。確かにその職業名と贅沢な暮らしは不釣合いですが、私はBさんの私生活は何も知りません。私はAさんに促されてもBさんの生活を推測することも、批評することもしませんでした。ある日Aさんは私にBさんの別の連載を紹介してきました。それはいわゆるアダルト(私)小説で、私のこんぴーたでは検索しても有害に引っかかるほどの内容でした。正直、Aさんが新たに紹介してきたものを見てしまった時は見ちゃいけないものを見た嫌悪感を持ってしまいました。が、だからと言ってこういう世界を描くBさんを批評するのでなく、Bさんが表現するものに黙って距離を置き、私は見ないことに決めました。そしてようやく私がわかってきたことはBさんについて何も知らない私にしてみればどうでも良い他人事でも、Bさんの公私を知るAさんにとっては気になってしょうがないことなのかもしれない、ということでした。でも、Bさんについて何も知らない私がAさんが私に話すBさんについての批評に確認もせずに同調も同情もできません。AさんがBさんを忘れるほど気にならなくなるのが最良です。数日後、私は知人が書いたマグダラのマリア論をAさんに話してみました。罪人であるマグダラのマリアをありのままイエスが受け入れたという体験が彼女を立ち直らせ、それゆえに彼女のすべてをかけてイエスに従った、というもので、Bさんをマグダラに喩えてみました。するとAさんが「マリア、マリアってしつこい。もうこの話はしない。」と私の知人がいい子ぶっていると位置づけて私に言ってきました。残念ながらこの時点でAさんはBさんを赦せなかったようです。きょうまで二年間Aさん以外の方々からもBさんの連載を読むように私は勧められましたが、私は相変わらず私小説は苦手、しかもBさんが描く贅沢な暮らしに憧れる年齢も過ぎてしまったようです。今ではBさんは魅力ある文章の書き手としてさまざまな媒体で紹介されるほどの人気者らしいです。

@@@@@@ 十 @@@@@@

上の話には3人の「マグダラのマリア」が登場します。
▼私にBさんについてネガティヴな印象ばかり話したAさん
お水な商売に従事したり人目はばかるエロい文章を書くBさん
▼AさんのBさんについての疑心批評をすぐ止めなかった
です。この3人は聖書におけるマグダラのマリアのように(大)罪を犯したわけではありませんが、決して他人さまに「良し、善し」と認めてもらえる言動を取っていません。他人の悪口を言って関心を引こうとするのはTentation 悪への誘惑に当たりますし、おそらく事情あったとは言えヒトが性で金を得たり、性欲を快楽につなげてはなりません。そして悪への誘いを断れないのは明らかに勇気・正義の欠如です。おそらくマグダラのマリアが持っていたという7つの悪のうちの3つはこれらでしょう。マグダラの罪は凡女の証、マグダラがかつて持っていた罪は普通の人ならそのかけらの何かしらを持っているのではないかしら? 日本語の煩悩や欲求という語がマグダラの半生で犯したあらゆる罪に値するのかもしれません。

例の「駄・ヴぃんちこーど」という作品が登場してから巷ではマグダラのマリアについて「大罪を犯した女」「7つの悪を持つ女」「娼婦」「イエスの子を身ごもった女」など面白おかしく語られ「マグダラってすっごーい極悪ぅ?」と精錬潔癖なご自身から遠ざけた対象として語られていることが多いように見えます。マグダラのマリアについて聖書には一言も「娼婦」とは書いていないにもかかわらず、彼女が娼婦だったかのように誤解されたのは、おそらくカトリックにおいてマグダラのマリアがFilles repenties 悔い改めた女性の守護聖人であるため、話が端折られてマグダラ=娼婦になってしまったのかもしれません。マグダラのマリアは「悔い改めた女性」だけでなくGantiers 手袋製造人、Parfumeurs 香水製造者の守護聖人でもあるのですが。旧約聖書には善悪双方の例となる女性が多く登場しますが、新約聖書においてキャラクターがはっきりした濃ゆい存在の女性というと聖母マリア、洗礼者ヨハネの母エリザベト、そしてマグダラのマリアの3名だと思います。聖母は生まれながらに罪を持たない恩寵に満ちた女性、エリザベトは良き妙齢の婦人ですが、マグダラはこの二人に対して「ごく普通の女性」です。彼女は普通に生まれ、普通に育ち、喜怒哀楽もさまざま経験したところでイエスに出会い、過去の自慢どころか他人に話すには躊躇われる事項を彼に正直に話して、赦され、新たな人生を歩み始め人生を全うしたのではないかと思います。女性なら聖母を理想に仰いでも現実社会にはいろいろな艱難苦難が転がっているので順風満帆に清らかな人生を送るのは難しいことです。故に我が身をマグダラのマリアになぞらえつつ、悪や弱さを自覚することでの絶望も神への告白と赦しによって希望に代えられることを福音書におけるイエスとマグダラのマリアの逸話から学び取れるのではないでしょうか。フランスではMarie (稀にMary) Magdeleine マリ・マグドゥレーヌ、つまりマグダラのマリアという名前は昔から女児に与える名前として人気があります。最近の噂のようにマグダラの「悪」が強調されるのであれば、誰も未来を担うかわいい娘にこの名を与えないのが普通でしょう。一生後ろ指を差されることになりますもんね。寧ろ仏蘭西ではマグダラが凡女でありながらも罪が赦され希望ある生涯を送れたという人生を娘にもなぞらえたいがために選ぶ名前なのです。例えば日本でも知られるある耶蘇女学校を持つ修道会を創立したフランス人修道女の名前もMagdeleine Sophie マグダレナ・ソフィアです。余談ですが、ココんちの仏蘭西人♂の母の名もMary Magdeleine です。

@@@@@@ 十 @@@@@@

駄・ヴぃんちこーどがきっかけとなって其処此処に飛び交うスキャンダラスなマグダラのマリアのイメージを自分から遠く突き放して辛辣に語る人々も多々いらっしゃるようですが、確かに現実世界で仮に「娼婦」としたマグダラを赦すのは難しいことです。罪を犯した人を赦すことは難しいのです。心から赦せるまでの葛藤は必ず付きまとうもので、赦すためには葛藤から拒否も逃避もできません。巷に飛び交うイエスとマグダラの話題で私達が誤解してはならないことは
「いずれ(適当に謝れば)赦されるから罪びとになってもいい」
「罪びとを(無条件に)赦さなければ善人ではない」
なんて甘えや偽善を誰も語っていないということですね。こういう慢心も罪でしょう? きょうび他人への赦しより裁きを好む傲慢が世にはびこりやすいのも、ヒトひとりひとりの心そのものが弱いために謙遜や謙虚さに疎くなってしまっているのかもしれません。

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子供の頃は無原罪の聖母マリアはもちろん、操を守ったAgnès アグネスCecile セシリア、若くして亡くなったThérèse de l'Enfant-Jésus 小テレジアなどに憧れるものですが、社会に出て世の中が決して自分のために回っていないのだとひしひしとわかってくると、苦労した女性でありながら最初にイエスの復活を知るという恵みを得たMary Magdeleine マグダラのマリア が近い存在になってきたりもします。過去の諸々のしがらみを赦されて、新たな人生を歩むなんて今でも格好いい女性ではありませんか。過去に囚われてウヂウヂのマリアより良いわ。
私だけの偏見かな?
マグダラのマリアは私にとって遠いどころかあまりに身近な女性だと思う。
家庭を持つとElizabeth エリザベト だけでなく孟母三遷なMonique モニカ (←アウグスチヌスのママン)や臭いおばちゃんRita リタ にも愛着を感じたりするのかも。聖人伝、面白いよ。

le 16 juin 2006, Jean François Régis
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by ma_cocotte | 2006-06-16 05:02 | 『?』なKTOりっくん | Comments(10)