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カノヂョは蜂起兵なのか!?
b0070127_17295146.gif薔薇のマークの参考書♪ ではなくて、フランス社会党(Parti Socialiste、略してPS)でございますが、このひと夏、テレビでは連日「PS、PS、PS」でした。というのも、来年の共和国大統領選挙を控えてフランス社会党では候補が10人近く乱立、このままではまず党内が分裂して、PS支持者も分裂、大統領擁立は困難になってしまいます。一方、中道右派はどうやらサルコで決まりでショーのようですし、極右もル・ペンのぢーちゃんで今回もゴー♪のようなのでこの夏は中道から右突き当たりについては耳にすることはありませんでした。

9月だったか既に以前から話題を掻っ攫っているカノヂョ、Ségolène Royal セゴレーヌ・ロワイヤルさま がPS大統領指名候補に名乗りを挙げ、続いて欧州議会議員のPS党員Dominique Strauss-Khan ドミニク・シュトラス-カーン氏(←彼、シブいよ!)も立候補宣言。で、10月1日、日曜日だと言うのに立候補宣言したのがこちら、Laurent Fabius ローラン・ファビウス氏でありました。会合の最後に国歌ではなく「第一インターナシオナル」を唄うPSなので背景赤色写真を選んでみました。イカガカシラ?
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見るなり頭頂に目が移動してしまう、お髪に特長あるロォランですが、彼は元首相(=内政の頂点を知る人物ってことさ)であり、大蔵大臣も経験したことがあるムッシュウなんであります。彼が立候補表明した翌々日だったか、社会党内での立候補受付が締め切られ、それまで噂に上っていたJack Lang ヂャック・ラング氏(ミッテラン時代に大活躍した元文部大臣、彼のヂャックって英語綴りなのよね?)、Bernard Kouchner ベルナール・コシュネ氏(国境なき医師団創設者のひとり)、そしてセゴレーヌさまのご夫君であらせられるFrançois Hollande フランソワ・オランド氏(現PS第一書記、つまりセゴレーヌさまより党内ではエラいひと)が立候補宣言しなかったため、セゴレーヌさま、ドミちゃん、ロォランのお三方で社会党擁立大統領候補の座を獲得することになりました。10月に入って既に2度、衛星放送局を使っての公開討論番組を流し、共和国内のPS党員に「最良、最上のPS大統領候補を選ぶように」と促しているんでございます。

で、不思議な御髪、まん丸頭蓋骨のロォランでありますが。
10月1日に立候補宣言する直前、確か9月26日だったか月-金の朝7時40分からFrance 2で流れる生ショートトーク番組Les 4 verités (レ・キャトル・ヴェリテ、=4つの真実)にロォランが登場しました。PS大統領候補立候補宣言する前でしたから、PS重鎮としてPS大統領候補を占う立場での登場だったので、もちろん既に立候補表明しているセゴレーヌさまの話題が司会者側から出ました。す、するとですね、ロォランがですね、
Elle est partisane.
と、確かに言ったのよ、奥さん!あたしの聞き間違いぢゃないと思うわ。
しっかもね、この発言直後、鼻を鳴らしたのよ、ロォランったら!
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セゴレーヌさまは 蜂起兵 なのぉ???


いや、ニポンじーんのわたくしが partisan パルチザンという単語を聞けばまず「蜂起兵」という訳が思いついてしまうのですが、仏和辞書で調べるとPartisan(e) には「党、主義などの支持者、信奉者」という訳もございます。果たしてロォランはpartisaneにどちらの意味を込めたのでございましょう?あの質問直後、いきなり声が一オクターブ下がってのロォランの吐き捨て方はどーしたって「蜂起兵」やら「ゲリラ」を連想しちゃう昼メロ好きなわたくしなんでございますが。が、PSにとってセゴレーヌさまの大統領立候補宣言は「ゲリラ行為」という連想も実は頷けたりなんかします。セゴレーヌさまはこの夏スッキャンダールまみれでもありました。ご本人は「正真正銘の社会党員」なのでありますが、どうもセゴレーヌさまのご家族のほぼ全員が中道よりかな~り右の方が多いようなんでありますね。例えば姉上は極右政党の党員、別の姉上の夫君はドつきで王政復古主義を掲げる党首、弟君は元諜報部員なんて話までこの夏、マスコミを騒がせましたがな。それらの事実がドバドバあってか、PS組織内での信用度が今ひとつよろしくないようなのです。

とは言え、世論では未だにPS最有力候補予想はセゴレーヌさまなんであります。

大英帝國や独逸の二番やら三番煎じで女性国家元首を、と共和国に望むのはおフランスにしてはヒジョーに野暮な気がするのは私だけかな。
レピュブリカンのみんなたち、もそっと真面目になろうよ、ね?

le 30 octobre 2006, Bienvenue

【追 記】 書き忘れました。
元首相のLionel Jospin リオネル・ヂョスパン氏もこの夏はPS大統領候補に立候補するのではないか、と注目されていました。久しぶりに夏のPS集会などでヂョスパン氏特有の声色での演説もテレビ画面から見ることができましたが、結局彼は大統領候補宣言をしませんでした。彼だけでなっく、前出のヂャック・ラングにしても、ベルナール・コシュネにしても年齢の面で大統領になるチャンスを失ってしまったように(私は)見ています。どんなに輝かしい実績があろうと、共和国の将来のために良い政策を持ち出しても、年齢という運で人生の栄華を極めるチャンスを失ってしまうものなのですね。

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by ma_cocotte | 2006-10-30 17:16 | よっ、大統領!2007 | Comments(8)
秋だと言うのに。
今度の日曜日からフランスは冬時間になります。今週に入って日の出は午前8時半頃になりましたから、冬時間変更後は日の出が午前7時半過ぎになります。10月最後の日曜日に「冬」時間に変わるにもかかわらず、今週に入ってフランスはまるで夏のような陽気で、わが新天地フランス中西部あたりでも半袖で外に出ても快適です。地中海側のニースや大西洋側のビアリッツなど保養地では海水浴もできる陽気なのだそう。
いったいどうしちゃったンでしょうね?
新天地に越してきた翌日7月29日から一週間近く、ココんちは大雨と寒波に見舞われました。いつでもカラッカラ、太陽燦燦の国から引っ越してきただけに、8月だと言うのに長袖を身にまとう新天地での現実に気分も落ち込みましたが、今年の夏がフランス全土でやや冷夏だったというのを引越8日後に知ることができました(だって私たちより先に出た引越業者がココ新天地に到着したのは引越後8日目だったから。この間テレビはありませんでした。
( ̄0 ̄;)

新天地に引っ越すことが決まってから毎日、天気予報で新天地と旧天地の天気や温度を比べるのが習慣になっていましたが、天気予報ではあまり両者の違いについてわかりませんでした。が、いざ新天地に住み始めてみると、朝靄が立ったり、朝露が降りたり、まとまった雨が降ったり、一日の間に晴れ間、通り雨、曇天を経験できたり、と旧天地では滅多にないお天気に出っくわすことが多くなりました。どうも新天地の気候は大英帝國のそれに近いように思います(ついでに旧天地ではお目にかかれなかったカラスが新天地にはわんさかいます)。

新天地に引っ越して3か月が過ぎ、中央山脈越えで鈍い音を立てていた車のワイパーが今では水をたっぷり吸って音を立てずに仕事できるようになりました。旧天地ではワイパーのゴムは簡単に干からびちゃってましたからありがたいこってす。
そして旧天地では箪笥の肥やし、無用の長物だったスリーシーズンコートやフード付きジャケット、カーディガン、スカーフ、そして傘!が新天地では大活躍です。これぞ「処変わればナンとやら」でございますね。
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もひとつついでに処変われば朝市もこう(↑)なります。右がLes Halles レ・アルと呼ばれる建物で、この屋内で朝市が開かれます。旧天地では道路を封鎖して野外で開かれる朝市が主流でしたが、雨や朝靄が立ち込める新天地では屋内の方が商売繁盛、家内安全なのでしょう。新天地の朝市は毎木、土曜日が大市です。


le 28 octobre 2006, Jude et Simon
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by ma_cocotte | 2006-10-28 02:24 | 『秋』 Rien de spécial | Comments(6)
ペトロ、東から西へ。
いつだったか教会に飾られている聖ペトロ像の話をした。
引越をきっかけに地中海側から大西洋側へ、フランス共和国を東の端から西の端に横断したので、新天地のペトロを探してみた。新天地の旧市街には教会が点在しているが、丘の上に建つ教会が観光名所であったりもする。その教会の正面から聖堂内に入ると左手に聖ペトロさんがこのように突っ立ってらっしゃる。
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以前紹介した南仏のペトロ さんと違って、顔面蒼白というか、白黒というか、電気の消えた聖堂で突然浮かび上がって欲しくないタイプのペトロさんである。

片手にピストルぅ♪ ではなく、片手に鍵を握っているので間違いなくこの彫像は聖ペトロさんである。そもそもこのペトロさんの本名は Simon シモンなんだけれど、イエズスさまがシモンを「ケファ」(アラム語で「岩」の意味)と好んで呼んだことが聖書に書かれていたために、ギリシャ語の岩ペトルスが派生して各国語の男子名のごとくなったようである。新約聖書四福音のマテオ16章17-19節に書かれている「私はこの岩の上に私の教会を建てる。」というイエズスさまの言葉にも由来しているのもよく知られた話で、現にヴァチカンの聖ピエトロ寺院はペトロの墓の上に建っている。ペトロという名前が日本語に派生すると「岩男さん」だろうか?
このペトロさんだがフランス語では Pierre ピエールという名前に派生される。まあそこまでは英語のピーターさんや、露西亜語のピョートルくん、ドイツのペーター♪(←ハイジの声でご唱和ください)やらスペインのペドロ(ギターぼろろん)と同列なんだが、フランスの場合、Pierre ピエールの P の字を小文字の p にすると「石」をさす。しかも石材に使われるような石が pierre ピエールと呼ばれる。聖書の話のまんまなんである。英語だと小文字で peter と書いても「石」にはならず、「石」は stone である。大したことではないけれど、pierre という音を聞くとペトロのことや聖書の話などを思い出すし、フランス語を習い始めてすぐの頃、「石はpierre」と容易に暗記することができた。

さて、話戻って新天地は丘の上のペトロさん。
鍵のペトロさんが祭壇に向って左にいれば、右には・・・
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剣のパウロさん

「鍵」のペトロさんに「剣」のパウロさんという組合せは教会においては水戸黄門の「助さん、格さん」みたいなものだろうか。

で、おらが新天地は丘の上のパウロさん、フランス語派生で呼ばせていただくと Paul ポルさんだが、
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ちょっと下がり眉ではあるが、御髪(おぐし)といい、お髭といい、ポルさんは新約の登場人物なのにどこか旧約の登場人物のような雄雄しさを感じさせますな。
そしてポルの向いに立つピエールさんなんであるが、
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ああああ、南仏のピエールさんとほぼ同じ まっこと変な髪形 だった・・・。脳天と左右にポンポン3つっていったい?

ねーねーねー、これはなぜなぜどーしてなーのぉ?
900km近く移動してもピエールの髪型は同じってことはもしかして世界中どこのピエールもこの変な髪形なの?んな、馬鹿な。シモン・ペトロがこの髪型だったという記録でもどこかに残っているのだろうか。それとも2000年の歴史の中で誰かエラいヒトがペトロの髪型をこういうものに決め、それが定着しちゃったのだろうか?
ピエール、かわいそうだわよ。
こうなったら違う髪形のペトロを探し続けることにする。 しばし。


le 22 octobre 2006, Elodie
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by ma_cocotte | 2006-10-22 02:59 | 『巡礼』 Rien de special | Comments(16)
簡単に買えそうで買えない物
土曜日に化粧水を買いました。
というのも、昨年12月、帰国した時に買った化粧水がちびちびケチくさく使っていたにもかかわらずいよいよ残り5cmという分量になったからです。心理的なものだと思いますが、どんな形の壜でも残り5cm未満の分量になると「新しいのを買い足さなきゃ」という気持に駆られる私です。

で、思い出したことがありました。それは昨年12月帰国した時のことです。
主目的は免許証の書き換えだったので、更新時に写真を撮るための厚化粧用品を買わなければならないことでした。私は日本にいた頃、厚化粧女だったのですが、フランスに住むようになって日差しの強さの違いで日本にいた頃の化粧法を改めなければなりませんでした。以前より薄く化粧するようになったのはいいもののクレンジングなど基礎化粧を怠るようになったり、加齢のせいで素肌の状態は以前より悪くなりました。が、免許証更新のせいで素肌を隠さねばならず厚化粧道具をそろえねばならないという悪循環です。いかにも私らしい話ではありますが。

てなわけで、帰国翌日に江戸のド真ん中まで化粧品を買いに出かけました。当初、私が買いたかったのは電脳域の其処此処彼処で評判のM社の化粧品でした。が、M社は元々アメリカ系のため、フランスの地方の田舎の化粧品屋さんでの購入はまず無理です。もちろん日系の化粧品もフランスの田舎ぢゃ見つかりません。なんてことを購入前に気付いたのは運が良かったことですが、そんなわけでフランスの田舎の化粧品屋さんでも売っている化粧品を買うことに決めました。すなわちおフランス系化粧品を買えばいいんですけれど、日本ではおフランスの化粧品が人気なので選び放題です。いろいろ考えて以前義母からもらった試供品が心地よかったことを思い出しC社のブースに飛び込んでみました。

私の肌が敏感肌であることなどを話し、最も肌に優しいであろう商品を並べてもらいました。基礎化粧品とファンデーションです。これだけそろえればフランスで足りなくなった時に同じものを買い足せばいいんだわ・・・なんてボソっとつぶやいたところで、店員さんがすかさず「お客さま、これらの製品はアジア人向けの肌用に作られておりますからフランスでは購入できませんよ」と教えてくれました。同じボトル、同じ名称でも中身が違うのだそうです。ということは、日本でフランス製化粧品を買ったところで、その中身はアジア向けの肌質用が納められているのですから、おそらく欧州で日本のブランドの化粧品を買ったところで欧州向け肌質商品をアジア肌の私が買うことになります。
非常に虚しくなりましたね。
C社に限らず他のメーカー(ブランドって言うのか、今は)も同様だそうで、日本で売られている外国資本の化粧品は日本人(あるいはアジア系)向け肌のために開発された商品だそうです。

先週末、化粧水を買い足すにあたってインターネットで日仏双方のC社について調べてみたところ、フランスのC社では日本のC社ではまだ売られていない超過敏肌かつ衰え行く肌向け化粧水なるものが発売されていました。値段はどの商品もユーロが強いにもかかわらず日本よりかなり安いというのも驚きました。日本でもいずれ同じ製品が売られるでしょうが、ボトルは同じでも中身はそれぞれの肌質に合わせて微妙に違うのでしょうね。いろいろ勉強になりました。

そうそう、もうひとつ。
日本で知られる超有名ブランド化粧品C'社と薬局で売られているR社、スーパーで売っているちょっと高いL社と、それよりちょっと安いG社の本社住所が同じで「・・・はて?」と思ったことがあります。そこはかとなくどこか違うけれど似たような商品が出ていたりもします。不思議かも。

le 19 octobre 2006, René
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by ma_cocotte | 2006-10-19 22:32 | 『いいね。』 Chouette! | Comments(20)
夢でもし会えたら、僕ぁシアワセだなあ。
旧天地の旧市街には大きなトルコ人街がありました。
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旧市街の中心にある古い教会を過ぎて路地に入ると、そこから先は看板もトルコ語、道の両脇にはトルコ乾物屋さんやら軽食屋さん、レストランなどなどが並び、トルコ人のためのモスクもあります。
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路地の突き当たりは大きな広場ですが、男性しかいません。慣れると普通だけど、慣れるまではちょっと異様です。
この界隈にはトルコんサンドイッチ屋さんが10軒近くあり、年中無休で深夜まで営業しています。この町を去る前に最後に食べたトルコんサンドイッチはこれ。
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彼らがガレットと呼ぶぺったんこのパンにピリっと辛い肉炒めと生野菜にソースブランシュをかけてもらいました。美味しかったなあ・・・。

新天地に引っ越してからマグレブやトルコのエスニックなサンドイッチを食べていませんでした。フライドポテトが零れ落ちるほど乗った具たっぷりでスパイシーな巨大サンドイッチは夢に出てくるほどです。これはココんちにおけるユユしき問題ですが、なにせ新天地。土地勘もないまま車を走らせては道に並ぶ店の看板を凝視して「らしき店」を探しました。で、国鉄駅近くにトルコっぽい看板を見つけました。
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スペシアリテがトルコとギリシャ料理と書かれています。突撃するしかありません。
突撃準備のため、お店の前の立て看板のメニューを眺めていたら、お店の中からムッシュウが手招きして呼んでくれました。この気さくさがたまらなく好きですね。緊張感がほどけてほっとするとお腹がグーです。

・・・で、お店に突撃して出てきたのがこちらです。ドネケバブぅ♡
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パンはこのお店の窯で焼いた手作りで、ガレットよりはふんわり、バゲットよりはしまった噛み応えです。本当に美味しいパンでした。中は元祖ドネケバブに生野菜(レタス、トマト、玉ねぎ)にいつものソースブロンシュ。2か月半ぶりに食べる地中海の味は涙が出るほど美味でした。フライドポテトはそこはかとなくバターの味がしました。美味×∞!

これでやめときゃいいのに、カウンターにアラブん菓子が並んでいたのでつい買ってしまいました。多分ブリックの皮でアーモンドの餡を包み、油で揚げた後、胡麻をかけて蜜漬けしたお菓子です。・・・と書いただけでゲップな高カロリー菓子ですが、思い起こせば今はラマダーン中。この手の腹が張る高カロリー菓子はミュヂュルマンのみなさまにとっては毎日欠かせない栄養源なのです。お腹に入れてしまってから膨張するのが怖いのですが、やはり久しぶりの蜜菓子、美味しかった。
僕ぁ、シアワセでした。

le 17 octobre 2006, Baudouin
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by ma_cocotte | 2006-10-17 03:57 | Thé ou Café? | Comments(14)
ヂャウ・ハランバン一行、茨の道をひたすら西へ
今回の引越でヂャウ・ハランバン夫妻が要らぬ負担をかけてしまったのはココんちの車、ホンダくんに対してだったと思います。
2004年6月、新天地の家を購入するために旧天地と新天地を往復した旧ホンダくんが復路途中で息絶えてしまい、その後ひと夏の間、高速道路上でいきなり加速できなくなるような病状に陥ってしまいました。何度も修理に出しましたが修理費がかさみすぎたため、車を買い換える決意をしたのがその年の9月。10月はじめに現ホンダくんがココんちにやってきました。
(フランス語で車はvoiture ヴォワチュール、女性名詞なので「クンづけ」は相応しくありませんが、フランス語を覚える前から私は車を「クンづけ」で呼んでいたので、フランスでもそれを貫いている次第です。)

二代目ホンダくんは旧天地では「買い物カー」、遠出なんてしたこともなかったのに、この夏は所有者の身勝手でいきなり900km近い道程を爆走せねばなりませんでした。車体そのものがちびっ子カーですから、タイヤも細くて小さいものです。それなのに引越ということでホンダくんはココんちの3+1匹の猫やらバックミラーから背後が見えないほどの荷物を後部座席にギウギウに詰め込まれ、生まれて初めて味わう重量を携えながら爆走することになりました。よよよよ。ホンダくんにとってはカルワリオでありませうか。しかも旧ココんちを勢いよく飛び出して二時間後モンペリエあたりの休憩所で小休止させてもらえたものの、その後の休憩は大雷雨と雹のために取らせてもらえませんでした。
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びゅーん
 

どうだ!? マッハGo! Go! Go!だあっ!


・・・と、豪語したところで、明らかに抜かれている、の証拠写真↑。( ̄0 ̄;)

今まで大雨を知らない土地で生きてきたホンダくんのワイパーはカラッカラだったので、雨が降り始めてワイパーを動かしたところで「・・・ブ、・・・・ブ」という鈍い耳障りな音を立てていましたが、干からびたワイパーのゴムが瞬時に潤うほどの雨に見舞われホンダくんのワイパーはみるみる蘇りました。が、空から絶えず落ちてくる雹を全身で受け止めたホンダくん、これは痛かったに違いありません。(T_T)ゴメンネ。

ホンダくんを苦しめたのは雷雨と雹の攻撃だけではありません。生まれて初めての重荷を抱えながら、中央山脈を越えねばならないことでした。上り下りの連続の山道に入ってからチャウ・ハランバン氏に何度「こいつ、馬力がないっ!」と叫ばれたことでしょう。ホンダくんは全身全霊かけて中央山脈越えを試みていたのに。ホンダくんを操るハンドルはヂャウ・ハランバン氏に叩かれっぱなしでした。(TдT)

ホンダくんの苦行はこれだけで十分だろうに、更に思いもかけない苦行が天より与えられました。

ヂャウ・ハランバン夫妻の予定では27日夜はクレルモン・フェラン近くの大休憩所で仮眠を取ることでした。と言うのも、ヂャウ・ハランバン氏の父の話でクレルモン・フェランを出たところにナンデモカンデモ揃っている大休憩所がある、と聞いていたからです。クレルモン・フェラン手前で既に日没、空には月が輝いていました。ということは、7月ですから夜10時頃でしょうか。クレルモン・フェランで高速を出ても大休憩所なんてどこにもありませんでした。ガソリン・メーターもほとんど0に近い。とっころがガソリンスタンドがありません。ようやく見つけて突っ込んだら、店員さんが「もう店じまいしたのでダメね」と冷たい返答(・・・慣れてるけど)。しょうがないので前進あるのみ、とリモージュを目指しました。ガソリンスタンドなんてありません。高速道路に入れば数キロ置きにあるだろうと楽観して高速に入ったものの、ガソリンスタンドが「ない」。真っ暗闇の高速を爆走しているうちにガソリンスタンドのイラストがついた看板が路肩に現れました。確か30km後と書かれてた。それを見つけたとほぼ同時にたふたふホンダくんがガス欠注意の「赤いランプ」を点してしまいました。でも、ガソリンスタンドは「ない」。ホンダくんの場合、確か赤いランプがついてから20kmは走れる、と聞いた記憶がハランバン夫人の脳裏に残っていました。それからガソリンスタンドがある休憩所にたどり着くまでの時間が長かったこと。もう10km走っただろう、と思うと、路肩に虚しく「ガソリンスタンドまで27km」なんて看板が現れます。ハランバン夫人にとっての10kmはたった3kmでしかありませんでした。稲妻も雨雲も雹もはるか遠くになったところで新たな不安が生まれてしまいました。
真っ暗闇の中でガス欠になったらどーするよ?
夜明けまで路肩で待つしかないのかな?
真っ暗闇の中、ペットボトルを抱えてガソリンスタンドまで歩いて戻ってくるのなんてヤだな。狼が出そうだよ・・・。
妄想域に達してしまいました・・・。(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

んーがっっ、天はヂャウ・ハランバン一座・・・ぢゃなくて一行を見放さなかった・・・。
遠く右手に休憩所のあかりがぼわーんと見えた時の喜びは忘れません。ホンダくん、よく頑張った!ゞ(・ε・)チュ
この休憩所はCorrèze コレーズの休憩所でした。コレーズと言えば今では誰もが知るおフランス共和国元首ヂャック・シラク閣下のお膝元、来年4月で隠居の閣下は既にシャトーも購入済みのコレーズなんであります。シャトーどころかシラク閣下がこれまでの世界訪問で各国元首からいただいたものを展示したハクブツカーンまでコレーズにはあるのである。故にだかどうだか知らないけれど、この山間部の空気ひんやりド田舎コレーズの休憩所が立派すぎること。深夜にもかかわらずかなりのヒトがカフェや売店に集っておりました。夕飯を食べ損ねたヂャウ・ハランバン夫妻はここで腹ごしらえをし、午後2時から深夜まで運転し続けたヂャウ・ハランバン氏はシャワーも借りてリフレッシュしたのでした。にしてもだな、クレルモン・フェランからコレーズまでガソリンスタンドつき休憩所がないってぇのはいったいどーゆーことだ?あん?モンペリエからボルドーに通ずる高速道では考えられないぞよ。

ガソリン満タン、お腹一杯になったホンダくんもこの休憩所でしばし火照ったエンジンを冷まし、再びパタパタと新天地に向って前進。その後は2時間未満おきに小休止しながら街道やら農道を爆走し、新天地に夜明けと共に辿りつきました。
よく頑張った、ホンダくん。(これしか台詞が出てこない m(_ _)m
不機嫌も表明しないまま、よく最後まで働いてくれました。
本当にありがとね、ホンダくん。
新天地でのホンダくんは新しいナンバーに衣替えし、今も元気です。いや、ミルチーユ(=ブルーベリー)の棘にボデーを傷められたけんども。そろそろオイル交換に行こうね、ホンダくん。(・。・)チュ♡


le 14 octobre 2006, Juste
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by ma_cocotte | 2006-10-14 02:46 | 『旅』 Rien de spécial | Comments(12)
夢にまで出てくる裏飯屋。
引越直前の土曜日、「最後の」朝市に行ったついでに市役所一階のカフェでpression(プレシオン、生ビール)をギンギラギンの太陽の下でぐいーっと飲んでおいて
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良かった。



引越の五日前、長距離バス停そばのアラブんサンドイッチ屋さんで
いつものドネ・ケバブ、ソースブロンシュでお願いね。
と、Coca Cerise チェリーコークと一緒にもりもり食べておいて
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良かった。


以前は当たり前だったギンギラギンの太陽もココ新天地ではたまにお目にかかるものであって、山盛りポム・フリットの乗ったサンドイッチも新天地では一度食べたきり。(TдT)
だって、お店そのものがないンだもの。旧天地では選べるほどだったのに。当たり前だったことが実は贅沢だったのね。そしてアラブんサンドイッチ屋さん、ユダヤんサンドイッチ屋さんに至っては未だ見つからず。トルコんサンドイッチ屋さんは数軒見つけたので近日中に突撃しまっすψ(`∇´)ψ

今となっては旧天地の何もかもが懐かしの裏飯屋、ウラメシヤ。(T_T)


le 12 octobre 2006, Wilfried
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by ma_cocotte | 2006-10-12 02:40 | 『?』なたわ言 | Comments(16)
ヂャウ・ハランバン夫妻の引越は波乱万丈だったのでした。
ココんちのみんなたちが長年住み慣れたココんちを離れたのは2006年7月27日木曜日の午後2時20分のことでした。その日の朝早く引越業者がやって来て2時間ほどかけて作業を行い、一足先にココんちを出て行きました。何もなくなった家の中で買ってきたサンドイッチ(Jambon beurre、ハム&バター)を食べ、ココんちを買ってくださったヒトに鍵を渡す時間まで掃除をしたり、猫やら雑貨を車に乗せたり、そこはかとなくふわ~とした心持のまま時間が過ぎていきました。午後2時過ぎ、鍵の譲渡も無事に済んだので出発です。C'est parti!セ・パルティ!という夫の掛け声で車はココんちの駐車場から飛び出ていきました。もう引き返せないんだなあ、と思うと私は寂しかったです。
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さて、今回の移動ルートですが、こちらの地図をご覧ください。赤いポッチンが旧ココんち、細くて赤い線が何度か利用したマンネリ・ルート、青い線が一度だけ利用した快適ルートですが、今回は往路のみ、一方通行の旅なので緑のぶっといルートを選んでみました。というのも、このルートは夫の父が「風光明媚な新ルート」と推し、しかもルートの途中には2004年12月に開通した Le viaduc de Millau ル・ヴィアデュック・ドゥ・ミヨという地上から343m上空を走る、長さ2460mというフランスで超話題の橋があるのでぜひ一度渡ってみたかったのです。テレビで紹介されるこの橋の遠景はどえりゃー凄い迫力なんでありますが(リンク先↑をクリック!)、この橋を渡るとなるとこんな感じ・・・。
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普通の橋かもぉ・・・ (´ヘ`;)

当たり前だわな、橋の上を渡っているンだからして。それでも移動する車の中から橋の中央の細い支柱を見るとまるでハープを爪弾いているような気分にさせられました。こんなことのために6ユーロ80サンチームも払いましてMassif Central 中央山脈に突入!既に上の写真でもフロントガラスに雨による水滴が付いていますが、橋を抜けた直後から徐々に雨がひどくなり、道は中央山脈越えのためジェットコースターのごとくの上下運動に加えクネクネという危険度です。おまけに雷まで鳴りやがって、雨はやがて雹(ひょう)と化しやがったのでした・・・。雹はテニスボールくらいありましたかね。しかも中央山脈のど真ん中なので温度差による靄(もや)が発生。たふたふ目の前は天地の境のない真っ白状態、天井からは雹が当たってのボッコンボッコンという音、後部座席からは驚く猫の悲鳴の大合唱となってしまったのです。(;`O´)o コンナコトガアッテイイノカァ?
このルート近辺は中世美術の宝庫でもあり、遠くからでも中世の雰囲気が残る美しい秘境の村々を眺められるかと妄想を抱いていたのに、この暴風雨のせいで風光明媚の「フ」の字も実感できませんでした。
フランスの高速道路は必ずしも街灯があるわけではないので(蛍光柱が主流)、この日なんぞは天地の境のない道なき道で走行中にブレーキを踏んだら後ろから追突されそうでした。車の屋根やフロントガラスに当たる雹もただならぬ大きさで、ドけちの私は車がへっこんだらどーすんのよ?(←思い切り訛ってね)と車をかばいたかったけれど、高速道路のド真ん中ぢゃ屋根のある場所なんてありません。守れない悔しさで涙です。もちろんハンドルを握っていた夫がイカれちゃったのは言うまでもありません。助手席の私もパーシャル(瞬間冷却)かつ縮み心臓状態になってしまいました。この夜の最終目的地Clermont-Ferrand クレルモン・フェランまで何度、道路脇に非常待機したことか。夏山の恐ろしさを心の奥底から実感しました。これまで利用したルート(上の地図で赤い線)でこのような悪天候に巡り会ってしまったことはありませんでした。モンペリエからカルカッソンヌ、トゥールーズを抜けボルドーまでは中央山脈とピレネー山脈の間、谷間を抜ける道だからでしょうか?いつも穏やかな天候だったわあ。兎にも角にも
もう二度とあの道は通りたくありません。
いや、実を言うと「踊るイザヤ」と鴨料理に未練たらたらりんちょなのだけどね。

b0070127_4145929.gif・・・マダマダ道程ノ半分強ダカラシテ、つづくぅ。


le 10 octobre 2006, Clair

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by ma_cocotte | 2006-10-10 03:47 | 『旅』 Rien de spécial | Comments(18)
こうして空を仰いでみる。
2006年10月7日19時57分、西北の窓から。
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引越してから2か月以上経つというのに、きょう初めて空を仰げたような気がする。

煙突や電信柱など懐かしいものがココんちの目の前にある。
この道は近々拡張されるので、この電信柱も撤去されることになる。
煙突は、といえば、晩秋から春までお仕事、お仕事。
今月も終わりにもなれば、ここそこあそこからもくもくと煙が立ち昇ることだろう。

暖炉の火で焼いた子羊・・・美味しいンだなあ、これが。

なんて書いていたら「ぺちか」という歌を思い出した。「ぺちか」とは暖炉のことだろうか?
露西亜語っぽい響きだね。


le 8 octobre 2006, Pélagie
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by ma_cocotte | 2006-10-08 03:35 | 『?』なたわ言 | Comments(14)
秋になれば 
例年通り、Bonne Maman の新製品。
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Bonne Maman : Petits Beurre "Comme je les aime"


今年の新製品はこちら。思わず買ってしまいました。
袋の中には生バターを練り込んだ小さなかわいらしいビスキュイが25枚入っています。
ボンヌ・ママン社の商品と言えば栗餡以外、赤のギンガムチェックをまとったものが多いのですが、この商品はこのようになんともいえない深い青のギンガムチェックでお店に現れました。白地に微妙な青のヴァリエーションとビスキュイの焼色がいいですね。

早速、お口にポーンと入れたところ、かなり固めに焼かれたビスキュイで上顎の裏が痛くなりました。味は素朴な、深くて、甘~いビスケットです。
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さーて、珈琲に浸しますか?紅茶に浸しますか?それとも牛乳?

私はビスキュイを浸さずにカリッと食べて、合間に苦くて濃い珈琲を飲みます。ψ(`∇´)


le 7 octobre 2006, Auguste
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by ma_cocotte | 2006-10-07 00:27 | Thé ou Café? | Comments(16)