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そして、土曜日の午後は
Emaüs エマユス詣に出かけました。
お気軽な骨董品巡りをするなら Emaüs エマユス です。
亡霊付きアイテムがそこら中にゴロゴロしております。

わが新天地には3軒のEmaüs エマユスがあります。
この日は朝からお天気もよろしく、うららかだったので、ドライブがてら3軒を訪ねました。
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↑ ここは地元3軒のうち、最も大きなEmaüs エマユスです。↑

Emaüs エマユスと言うのは、今年1月22日に帰天された L'Abbe Pierre ラベ・ピエールというカトリックの一修道者が1949年に始めた事業で、その仕組は 
  (1)仕事もなく、路上に迷う人々に温かい食事と寝床を与え
→ (2)一般家庭や職場で必要なくなった物品を引き取り
→ (3)その物品の修理する技を(1)の人々に教え、学び取ってもらい
→ (4)その修理された品々を廉価で売り、販売も(1)の人々に任せる
という多角的なリサイクル&就職斡旋活動なのであります。
フランスではEmaüs エマユス運動は誰もが知っており、普段の日はもちろん週末にもなるとEmaüs エマユスには家でいらなくなった家具、電化製品、什器や古着を運ぶ車が活発に往来します。
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↑ ここが地元Emaüs エマユスの修理アトリエ、倉庫、宿舎です。↑

フランスは老人の独居生活が主流なので、ご老人の帰天後、家具や食器がEmaüs エマユスや骨董品店に流れる率が高いのであります。

さて、この日、あてくしがついうっかり買ってしまった収穫物はこちらでございます。
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チーズを載せるお皿、plat à fromages。嘘か真か、Gien ジアン焼ぃ (〃 ̄ω ̄)

もちろんEmaüs エマユスではべらぼーに高価な一品でございまして、なんと10ユーロ!
高すぎ。誰も買わない。しかも、レジではなぜか8ユーロに値を下げてくらしゃった。
Thanks, God! It's Saturday!・・・・あれ?
というわけで、たとえ偽物だとしても、重みも質感も手に馴染むのでよろしいですわよね。

le 30 avril 2007, Robert
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by ma_cocotte | 2007-04-30 00:49 | 『いいね。』 Chouette! | Comments(6)
土曜日の午前、
朝市に行きました。
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新天地に引っ越してから9か月になろうと言うのに、土曜日の午前の大きな朝市に行ったのは初めてです。活気のない町なのに活気を見た衝撃。

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レ・アルの中もヒト、人、ひと。パンドラの箱が開いたやふでした。


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チーズはやっぱり Comte (コント)だね~。試食をつまんだら、(゚Д゚)ウママ。


お昼は久しぶりにドネケバブサンドイッチ。
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お腹がいっぱいになったら眠気がさして、
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帰り道、Donjon (ドンヂョン、=天守閣)を見上げながら、ふと運河に目をおろすと
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かるがものママンがお子たちとお散歩中。
9羽のお子を上手に引率している姿に感動しました。母の愛。
今が一年で最も美しい季節なのかもしれません。

le 29 avril 2007, Catherine de Sienne
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by ma_cocotte | 2007-04-29 15:58 | Promenons-nous! | Comments(16)
親思いのお子たち
こないだからテレビで見かけるこの方、
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彼のパパとママンはこちら↓です。
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フランス社会党第一書記(=党首)のFrançois Hollande フランソワ・オランド氏と共和国大統領選決勝進出を果たしたSégolène Royal セゴレーヌ・ロワイヤル女史の間の長男Thomas Hollande トマ・オランド氏、21歳であります。既に投票権を持つ彼はパパのため、ママンのため、フランス社会党のため、社会党を支持する高校生、大学生向けの集会での人気弁士でもあるようです。よく見るとオランド・ダッシュだよねぇ。・・・・。


さて、次にこちら。
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サルコぢの右となりからJeanne-Marie ヂャンヌ・マリさん、Judith ヂュディットさんにCécilia セシリアさん。セシリアさんはサルコぢ夫人で、一時別居されてましたが何とか復縁。サルコぢとセシリアさんの間のお嬢ちゃま方は・・・・・
いや~、ママンにそっくりで良かったね。
いえ、このお二人はサルコぢにとって Ses Belle-Filles (← belleに s が付かないことメモざますよ)、つまり義理の娘、すなわちセシリア夫人の連れ子のお二人ということです。

サルコぢですが、1982年9月23日に初めての結婚。前妻との間に1985年生まれのPierre ピエールと1987年生まれのJean ヂャンという二人の息子がおります。そして現夫人セシリア女史とは1984年に最初の出会いがあったものの、1989年彼女が前夫の家を出るまでは不倫関係にあり、1996年10月に結婚。現在までセシリア夫人とサルコぢの間は決して円満という噂は流れませんが、1997年二人の間にLouis ルイという男児が誕生しております。
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2003年5月16日発行のParis Match に掲載された写真。
この後、セシリア夫人は一度NYに家出しております。息子を置いて。


le 27 avril 2007, Zita
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by ma_cocotte | 2007-04-27 21:14 | よっ、大統領!2007 | Comments(6)
選ぶ決め手、それは
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長年見慣れたこの写真より サマになるヒト。

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7月14日、この車に乗って、シャンゼリゼを走り抜けて サマになるヒト。


4月22日の共和国大統領選第一次選挙でサルコぢとセゴ姐が最終決戦候補の二名として選ばれましたが、このお二人の違いはサルコぢが右派で、セゴ姐が左派・・・つまり立場の違いしか違いがないと巷では失笑されているのでございますね。ですから、自分がミギならサルコに、ヒダリならセゴ姐に入れれば?なんて軽い意見が飛び交う始末です。
どちらに我が一票を投じて、どちらが選ばれても大してフランスの未来は変わらんだろー?はーはっはっは。
と、乾いた笑いをもらしつつも、いや、決め手はあるんだよ、キミガタ。

例えば一枚目の写真であります。共和国内の六角形内だろうがDom-Tom(ドムトム、=海外領土県)だろうが、公共施設(役所、学校、病院、警察、消防署、職案、裁判所、etc)に入れば必ず目にするこの写真。そう、『国家元首の尊影』でありますが、長年見慣れたこのシラク大統領の公式ポートレートも新しい大統領、第六共和制国家元首が選ばれれば、5月16日以降新しい国家元首のご尊影が一斉に7つの海に浮かぶフランス共和国領土の公共施設くまなく掲げられることになります。さて、みんなたち、
あなたならサルコぢとセゴ姐のどちらがサマになると思いますか?
次に、二枚目の写真でございます。共和国大統領になったら国家元首だからして、フランス共和国軍全軍の長上なんでありますから、7月14日革命記念日の軍事パレードでシャンゼリゼを軍用車に乗って駆け抜けます。さて、みんなたち、
あなたならサルコぢとセゴ姐のどちらがサマになると思いますか?
く、くだらん。実にくだらん。
と思われるかもしれません。が、意外にもこれは大切な要素なんであります。皇帝も、王も存在しないフランス共和国の大統領はそれに相当するイメージが求められることになります。もしサルコぢがなれば「国父」であり、セゴ姐がなれば「国母」であります。これまで1958年第五共和制発足後以降、シャルル・ド・ゴール、ヂョルヂュ・ポンピドー、ヴァレリ・ジスカール・デスタン、フランソワ・ミッテラン、ヂャック・シラクと5人の大統領が出たけれど、それなりの風格と共和国民からの信頼やら尊敬やら思慕がありました。
が、今回はどーだろね?
私は今回の選挙戦が始まった時点から立候補者12名を尊影やら軍事パレードにあてがって妄想してみたんですけれど、なかなかピンと来る人物が見つかりませんでした。てか、バイルゥ氏よりヒダリの場合、バイルゥ氏の隣の隣である「緑の党」ヴォワネ女史よりヒダリ5名が大統領になったら7月14日の軍事パレードはまずなくなるでしょーから(とりあえずなくなる、という表現の方がいい?)、公共施設の尊影のみのシミュレーションになりますが、裁判所にT-シャツお召しの33歳のブザンスノ氏というのもなんだかなー、ですわね。ジョゼ・ボベが大統領になったら尊影においてもトラクターに乗っての写真だろうし。(〃 ̄ω ̄) プ
バイルゥ氏よりミギで妄想すると、ちびサルコが軍用車に乗るにゃあチャイルドシートがいるなあ、なんてついうっかり思っちゃうし、ル・ペン爺になっちゃったら軍人がストライキを起こして軍事パレードに参加しないという前代未聞のスッキャンダールが起こりかねないでしょう。

・・・まあ、そんなこともあってバイルゥ氏がもしかしたら最終決戦に残るかなあ、とも思ったのですが、ハズレ。サルコぢとセゴ姐のどちらの尊影が飾られ、今年の7月14日革命記念日の一連の儀式をこの二人のどちらかがどのように国家元首らしくこなされるのかあたしにゃ想像も付かないのでありますが、どちらかが必ずコンコルド広場で威厳ある態度を全共和国民に示すことになります。
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そういえば、フランス共和国内の役所に必ず鎮座ます『自由の象徴』 Marianne マリアンヌの胸像ですが、セゴ姐の美しさは歴代マリアンヌに匹敵するかと思います。が、
マリアンヌは無言だもんね。φ(`▽´)φ
フランスの近未来は国父の御世か?それとも国母の御世か?決めるのは共和国民だ。

le 24 avril 2007, Fidéle
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by ma_cocotte | 2007-04-24 03:46 | よっ、大統領!2007 | Comments(6)
なんだ、つまんないの。
どちらが共和国大統領になっても大して変わらぬフランスの未来が待っているということだな。


20時ちょうどに発表された二人はこちら。 photo par REUTERS MOLT
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サルコぢ vs. セゴ姐


12人候補者の得票率(但し、第一報)は以下のとおり。 par FRANCE 2
SARKOZY Nicolas : 29,6%
ROYAL Ségolène : 25.1%
BAYROU François : 18,7%
LE PEN Jean-Marie : 11.5%
BESANCENOT Olivier : 4.3%
DE VILLIERS Philippe : 2.7%
BUFFET Marie-George : 1.8%
VOYNET Dominique : 1.7%
LAGUILLER Arlette : 1.6%
BOVÉ José : 1.4%
NIHOUS Frédéric : 1.3%
SCHIVARDI Gérard : 0.3%
こんにちの大統領選出第一次選挙で注目すべきことは投票を棄権した共和国民がたった16%だったことだと思います。前回5年前の大統領選第一次選挙の棄権率は28%、その結果、極右FNのルペン爺が最終決戦に残るというアンビリーバボーな事実が現実となりました。今回は84%の共和国民がまじめに投票したことになります。これもまた 
アンビリーバボー (フランス語なら アンクワイヤーブル)
ざます。...あ、トロツキ主義者(ブザンスノ、4.3%)がマルクス主義者(ビュフェ、1.8%)よりフランスでは愛されているという結果も
アンクワイヤーブル
フランスのみんなたちってたいちょぷなのかあ?

・・・さーてさて、と。

あ、あてくしの予想ですか? ハズれましたよ。(`Д´#


le 23 avril 2007, Georges
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by ma_cocotte | 2007-04-23 03:17 | よっ、大統領!2007 | Comments(10)
エコロジストの翼
「エコロジスト」にミギもヒダリもない、地球に生まれた人間ならば誰もがエコロジストであるべきだ、と私はこれまで考えていました。ところが、フランスの大統領選挙ではミギのエコロジストとヒダリのエコロジスト2名が今回も立候補しました。

フランスには「Les Verts 緑の党」という政党があり、エコロジスト政党で知られています。大統領選にも毎回、この党から立候補者が出ますが、前回まではNoël Mamere ノエル・マメェルという元ニュウスキャスターであったクチから生まれたようなムッシュウがこの党から選出された立候補者でありましたが、今回はDominique Voynet ドミニク・ヴォワネという長らく副党首であった女性がこの「緑の党」の公認候補となりました。前回、ノエル・マメェルが立候補した時、テレビのトーク番組で繰り返し彼に「緑の党はミギか?ヒダリか?」と質問され、ノエル・マメェルのクチのうまさであらぬ方向に話が持っていかれて時間切れの繰り返しでしたが、今回はアムネスティ活動がきっかけで政界に入り、社会党のジョスパン内閣時代に環境相であったドミニク・ヴォワネが緑の党の代表に選ばれたことで、「緑の党」は左翼とはっきり位置づけられました。
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このDominique Voynet ドミニク・ヴォワネ女史ですが、今年49歳。結婚はしたことありませんが2人の子供の母親であり、女史本人は16歳でバカロレア試験に合格した秀才で、麻酔専門医でもあります。学生時代からCFDT という労働組合組織に関わり始めた延長線上にアムネスティ活動があり、その流れで1985年から緑の党の女子活動員となり、登りつめ、現在に至っております。
まあ、これまでのドミニク・ヴォワネ女史の主張はノエル・マメェルに比べれば誠意あるように思えますが、エコロジスト党なので「地球温暖化」の問題を必ず挙げ、続いて「核問題」、「捕鯨問題」うんぬんかんぬんと人間が自然に遠慮して生きなければならないような心地になっていく窮屈さが感じられるようになります。

b0070127_413738.jpgさて、一方、ミギのエコロジストでありますが、Frédéric Nihous フレデリク・ニウス という今年40歳になる男性で大統領立候補締切日直後の発表時には共和国民のほとんどがフレデリク・ニウスという名を聞いて
誰、それ?
と口にした人物でもあります。どうもベルギーと国境を合わせるフランス北部でつとに知られる人物らしく200名の推薦署名も楽々と集めた彼の本職は「(天才的)猟師」であります。政治的にはRuralité 田園農村主義なんだそうです。・・・田園主義とは何ぞや?となりますが、ニウス氏によるとフランスは太古の昔から狩猟と農業と漁業で歴史が受け継がれてきているのだからそれを認めながらもフランスの大地をあらゆる破壊から守ろう!という考えみたいです。彼の父方は共産主義者のポーランド移民(ユダヤ系という話もある)で、父親は医師、祖父は薬剤師であったけれど、彼はフランスで狩猟に目覚め、狩猟の中でも鳩撃ちの天才として知られているそうです。彼の考えではもちろん大地を破壊する核には反対ですが、狩猟、漁業、闘牛のどこが悪いんぢゃいっっ!? というもの。太古の昔からのフランスの習慣をここ数十年に沸いて出た屁理屈でつぶすな、と。
面 白 い こ と を 言 う ぢ ゃ な い か 、 キ ミ 。
毎秋、狩猟解禁になればパーンパーンという発砲音で夜明けが告げられるこの共和国にはアマチュア狩猟家がそこいら中にゴロゴロいるので、彼らにとってはお喜びの人物が現れたことになります。5年前、オリヴィエ・ブザンスノという一郵便配達員が大統領に立候補して以降、彼はマスコミで常に注目を浴びる存在となりましたが、今回はこのフレデリク・ニウスが世間の「面白クン」になったようであちこちのトーク番組で彼が出て来るようになりました。これから5年間、フレデリク・ニウスはテレビ出演で忙しくなりそうです。

というわけで、おフランスのエコロジストは左右にふたつの色違いの翼を携えているのでありました。今のところ、エコロジストの羽音は不協和音なのであります。

le 22 avril 2007, Alexandre
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by ma_cocotte | 2007-04-22 03:22 | よっ、大統領!2007 | Comments(11)
ヒダリの更にヒダリ
今度の日曜日はフランス共和国大統領選第一回投票日であります。
12人の候補者のうちひとりが第1回投票で過半数の票を集めたら「はい、それまでよ」で次期大統領が決まりますが、もし誰も過半数の票を集められなければ上位の二名のうちひとりが2週間後の5月6日に決戦投票によって次期大統領に選出されることになります。

さて、今回の共和国大統領選挙に12人が立候補していますが、中道をバイルゥ氏(現在、人気第三位)にしますと、すぐ右にはサルコぢ氏(人気No.1)はじめ4名、反対に左にはセゴ姐(人気No.2)の後ろに6名が控えています。右翼より左翼がはるかに重いのがいかにもフランスなんでありますが、セゴ姐を推す社会党はフランスにおいては中道左派、そのすぐ左には「緑の党」というエコロジスト、アムネスティ・インターナシオナル色濃い党が続き、その左に座すのがフランス共産党です。
ここまではなんとなく日本人の私でもわかります。
今回のフランス大統領選挙に共産党より更に左(extrême gauche, =極左)と呼ばれる人が4人立候補しており、それぞれが『トロツキスト』であると主張しています。この4人が『トロツキスト』であるならば一人の候補に絞れば票も集めやすいだろうに、と誰もが思うのでありますが、この4候補者はそれぞれ
「マルクス主義者からトロツキストに移行した」(シバルディ候補)
「トロツキストであり、アナキスト」(ラギィエ候補)
「マルクスもトロツキも好き」(ボベ候補)
「純トロツキスト」(ブザンスノ候補)
と微妙に主張が違い、互いに妥協できない精神ゆえ団結しないようであります。

この4名の中で近年注目され、芸能人のごとく度々テレビに登場するのは「純トロツキスト」のOlivier Besancenot オリヴィエ・ブザンスノ氏です。前回に続き今回二度目の大統領選立候補者である彼は1974年4月18日生まれの33歳、現在もパリ近郊でごく普通のヒラの郵便配達員として働いています ↓ 。
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今から5年前、前回の大統領選挙で28歳の彼がトロツキスト代表立候補者として登場した時も彼はマスコミに引っ張りだこでしたが、その時も今もいつも彼が繰り返し口にする公約は、
共和国民の労働賃金はすべて国庫に一度納められ、
その後全共和国民に平等配分される
というものです。初めて聞いた時は素直に「なんて素晴らしい考えなんでしょ」と思いましたが、よく考えてみると、人間は同じ日に同じ環境で生まれるわけがないのでどうしても世の中にはヒトとヒトとの間に先輩と後輩の関係ができてしまいます。親子の関係も自然と生じます。これらの地位や関係を取っ払ったところで仕事であれば誰かが新人に仕事を教える立場になるし、プライヴェートではその人それぞれが結婚すれば子供の数も違うし、その子供がこの世に生まれ出る日も異なり・・・とどんどんそれぞれの人の事情が手繰り寄せることができます。が、大統領も赤ん坊もフランス国民ならば同じく等しい賃金を国庫から月額としてもらうことになるというのがブザンスノ氏の主張ですが、これって現実には難しいのではありませんか?人間が同じ日に製造され、同じ日に破壊されるロボットならブザンスノ氏の公約は可能でしょうが、まだマトリックスにもなってもおらず卵から生まれているわけでもない、生身の人間をどう平らに等しくするのでしょう?ブザンスノ氏の主張を聞いていると、ヒトひとりが成人になり家庭を持ったとすると子供が増えるたびに強制引越でしょうし、ヒトひとりに割り当てられた平等な広さの部屋の宿泊施設が造られるまでヒトはどこでどうすればよいのでしょう?例えば今の私は今の家を出なければならないのでしょうか?・・・・などなど、あらぬことまで妄想できたりします。ヒトはブロイラーではありませんぞよ。

彼とは相容れないトロツキスト&アナキストなArlette Laguiller アルレット・ラギィエ女史 に至っては
地球上に存在するすべての国が全く平らに等しくなるまで
超ブルジョワ国家のフランスは他国を無条件に援助し続けねばならない。
と、4半万年唱え続けてらっさいまして、国力世界第6位のフランスは世界第一位から第五位までの国に甘えてもいいけれど、他の約190ものフランスの後ろに控える国々の面倒は平等になるまで永遠に見なければならない、というものです。日本國になぞらえると国力世界第二位の日本國が無条件に甘えてもいいのは国力世界第一位のエイメリカ合衆国のみであり、他の195か国の国々は互いに「平等になる」その日まで無条件に国の力と財産を与え続けねばならない、ということです。ラギィエ女史によるとマルクス思想を掲げるフランス社会党や共産党は「第一インターナシオナル」を斉唱しても第二インターナシオナルの意義を何も考えていない連中だそうです。

こうしてブザンスノ氏やラギィエ女史の公約を知ると、ヒダリの更にヒダリの人々が何を考えているのかちびっとは見えて来ますが、彼らの公約やら理想にうなずくと、いずれフランスに住むヒトはヒトではなく「個性のない生産物」となるだろうし、このフランス共和国(彼らが大統領になればフランス共産國だろうけれど)という国そのものがなくなることになりませんか。国を消滅させる第一歩のために彼らトロツキストの中から大統領を選ぶことになる?そもそもフランス共和国大統領とは国家元首であります。つまり共和国大統領というのは国のために選出されるのだけれど。
ロジックが壊れてますね。
心広いよ、フランスのヒダリのヒダリの意見を喜んで楽しそうに聴くフランス共和国民。

le 21 avril 2007, Anselme
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by ma_cocotte | 2007-04-21 04:02 | よっ、大統領!2007 | Comments(9)
ど れ に し よ う か な
天 神 さ ま の 言 う と お り あ べ べ の べ
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郵便箱に入っておりました。
今度の日曜日に第一回投票が行われるフランス共和国大統領選候補者全12名の公約が書かれた12枚のチラシと、候補者各自の名前が印刷された投票用紙12枚。ガイジンの私には投票権はないけれど、
お も し ろ い 。

le 17 avril 2007, Anicet
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by ma_cocotte | 2007-04-17 17:31 | よっ、大統領!2007 | Comments(12)
おフランスの暦で遊んでみる。@4月16日
おフランス向けのカレンダーや手帳で今日、4月16日を見ると、Benoît-Joseph ブノワ・ヂョセフという名前があり、今日のこの日がBenoît-Josephという聖人のお祝い日であることがわかります。共和国全土のBenoît-Josephさん、おめでとうございます。
Bon Fêtes à vous!
まあ、私の知る限り、Benoît-Joseph ブノワ-ヂョゼフという複合名を持った仏蘭西男子は滅多にいないと思います。Jean-Benoît もあんまり聞かないし、Jean-Joseph もいそうでいない名前のように思います。それでも、兎に角、年に一度の今日の霊名日がこの名を持つ男子にとってめでたいことには間違いあるまい。

b0070127_21573146.jpgで、Benoît-Joseph という聖人について調べてみました。
ブノワ-ヂョゼフさんの本名は Benoît-Joseph Labre といい、1783年に帰天したフランス北部出身の聖人さんです。ブノワ-ヂョゼフさん(以下、略してB-J)は15人兄弟姉妹の長男に生まれ、父親と兄弟と共に草原での仕事をしながら成長しました。が、少年B-J は父親を手伝い、弟妹の面倒を見ながらも常に修道者になりたいと夢見ていました。19歳になったB-J はカルトジオ会(cf. 映画《 Le Grand Silence 》)の修道院を訪ね歩きますが、どこのカルトジオ会も彼の若さや健康やなんたらかんたらで受け入れを拒みました。最後に訪れたSept-Fons のトラピスト大修道院で不幸にもB-Jは大修道院長から"Dieu vous veut ailleurs." 「神はあなたに他の場所を求めている」と言われてしまいました。(T_T)
こうしてB-J にとって「永遠の巡礼」が始まりました。彼は二度と修道院という「定住の場」を求めず、門も叩かず、ただひたすら祈りながら道を彷徨い続けました。7年間で約30000kmもフランス、スペイン、スイス、ドイツの巡礼地を訪ね歩き、とうとうポーランドにたどり着いてしまいました。B-J はポーランドでも最も貧しい人々の中で共に生き、祈り続けていました。地元の司祭がB-J の経験談を聞き、感嘆しましたが、それを単なるエコヒイキと考えたヴァチカンはB-J にローマに巡礼に来てもコロッセオで貧しい者と共に教会のために祈れ、と命じます。コロッセオに寝泊りする人々にB-J は馬鹿にされながら、1783年の聖水曜日にローマ市内の教会に徒歩で向っている最中、突然倒れ、帰天しました。
1860年、ピオ9世によって列福、1883年12月8日レオ8世によって列聖。
こうしてB-J は浮浪者、貧しい者、除名された者の守護聖人となったのでありました。故に聖像もボロボロ衣装をまとっているのね~。

というわけで、1884年の4月16日から毎年この日が来るたびにB-J を思い起こし、祈る日となりましたが、その43年後、今から80年前の1927年4月16日、ドイツのある町でひとりの男児が産声を挙げ、すぐ洗礼が授けられ、Joseph ヨゼフと名付けられました。Benoît-Josephの J のみです。成長したヂョゼフはカトリック司祭職を志し、神父になって、司教になって、枢機卿になって...
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2年前にローマ教皇となった時、彼の誕生日の聖人であるB-J の B を称号名に選んだのでした。Photo par ANGELO CARCONI (AP - dimanche 15 avril 2007, 15h46)

あらま、なんだか不思議なお話でございますね。巡り巡って4月16日生まれのJoseph が78歳になってBenoît という名を選び、その誕生日の聖人名が完全となったのです。運命なのか、偶然なのか、意図的なのか私には知る由もございませんが、天から地からなされた粋な計らいとでも申しましょうか。私個人としましては面白いと思ったのでした。

le 16 avril 2007, Benoît-Joseph
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by ma_cocotte | 2007-04-16 21:32 | 『?』なKTOりっくん | Comments(2)
おヌシ は ワル だ よ 。(断定)
この週末、こんな話を聞いた。

仏蘭西共和国は花の都お巴里8区にRue de Washington (=ワシントン通り)という道がある。シャンゼリゼ通りにつながる道で、近所には「珈琲一杯5ユーロ」で有名なカフェ Le Fouquet's ル・フゥケがあるし、この通りからシャンゼリゼ通りを越えれば高級品がゴロゴロしているGeorge V ヂョルヂュ・サンクにつながる。シャンゼリゼを横切らずに右に折れ、500mほどゆるい坂を登れば凱旋門もある。そんな超ウルトラ高級一等地内のワシントン通り36番地にHLM(アッシュ・エル・エム)があり、約70世帯がそこに住んでいる。HLM というのは Habitation à Loyer Modéré の略で、 低家賃住宅を指す。フランスで言うT3 (日本の2LK)で家賃300ユーロくらい、日本円にして5万円くらいだろうか。しかもCharge (シャルジュ、=駐車場、維持費)込みで、である。HLMは公団なので、HLMが建設されると周囲には商店、学校、公園などが計画的に作られ、庶民にはこの上なく便利な住空間となっているのも特長である。至れり尽くせりなので一度HLMライフを味わったら離れられない、という庶民もかなりいる。故に、いつもHLM入居予約は満杯の状態で、はっきり言ってコネがないといつまでも永遠に待機リストの最後に書類が置かれたままの状態になることが多い。HLMへの入居待ち2年や3年は当たり前だのクラッカーで、ほとんどの人が待ちきれずに諦めるというのも事実である。

で、花の都お巴里の中でも最も華やかな区であろう8区の一角にあるHLM(70世帯)だが、ここの家賃もT3 (2寝室+リビング+キッチン)で310ユーロ、もちろん駐車場、設備費(共有部の清掃、庭の管理、etc.)込みで、である。現在、パリ市内のHLMへの入居希望者は約100000人である。
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このHLMに先日4月6日、OPAC (Office public d'Aménagement et de Construction、=日本の住宅公団に相当)の抜き打ち検査が入った。なんと、4世帯が週につき700ユーロでガイジン観光客に隠していたのがバレてしまったのだった。
月家賃310ユーロの物件を週700ユーロで
貸しているだとぉ?
借主の家の借主は主にエイメリカびとらしいが、一週につき700ユーロだとすると月に2800ユーロの収入であり、空くことなく借り続けられているほどの大繁盛なのだそうだ。2006年7月1日に決められたSMIC(労働最低賃金)の月給は1254,28 € だからして、月2800ユーロの収入はSMIC の2倍以上になる。もちろん借主は闇貸しの闇収入なので税金は納めず、別の場所で優雅に暮らしているのだ。今回の抜き打ち検査でこの悪事がバレて、このあまりに立地条件素晴らしき超ウルトラ一等地のHLMを借りている主(ぬし)たちは即刻退去と相成った。(;`O´)o あったりめーだ。出てけ、こんにゃろめーっっ!

b0070127_2114581.gif...ぶった切ってくれやふ。

おヌシらは間違いなくワルだ。ゆるされないよ。(q`0´p)ブー!!

le 15 avril 2007, Paterne
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by ma_cocotte | 2007-04-15 21:03 | 『?』な、お!?仏蘭西 | Comments(10)