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ノルマなのです、ノルマ。
金曜日の午後、野暮用で旧市街に行ったら、こんな看板が目に入りました。
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どうやら毎年夏の恒例となった仏蘭西は中西部サンセ Sanxayという村にあるローマ遺跡を利用しての野外オペラの案内で、

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第11回目を迎えた今年は8月10、12、14日の夜、Vincenzo Bellini作「ノルマ Norma」が上演されるようです。
Soirées Lyriques de SANXAY
http://www.operasanxay.fr/
公式HPをクリックしただけで舞台の華やかさが伝わって来ますが、野外ですのでお天気に恵まれ、それはそれはロマンチコな夜となりますように。


ノルマと言えばカスタ・ディーヴァ Casta Diva がノルマでございますので、ローマ遺跡の野外舞台とは言え時空を越え、1974年7月20日南仏蘭西はオランヂュでの舞台で、どぞ。


記録によりますと、この夜はミストラルが吹き荒れたそうぢゃ。

le 31 juillet 2010, Ignace de Loyola
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by ma_cocotte | 2010-07-31 01:49 | 『いいね。』 Chouette! | Comments(1)
樹海の中の遊園地
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仏蘭西は大西洋岸、ヴァンデ Vendée 県にピュイ・デュ・フウ Puy du Fou という名の欧州史を主題にした遊園地があります。日本國内にも欧米文化を模したテーマパークなるものが点在しますが、それらが埋立地等を利用した100%人工庭園で成り立っているとすると、このピュイ・デュ・フウは未開の樹海を切り開いて、古代、中世、近世時代の欧州生活文化を復元しています。
50ヘクタールもの敷地を一日で要領よく周り全てを見尽くすことは難しく、できれば開園と同時に入場し、入場する際に受付で配られている当日のプログラムを凝視し、5つのグロン・スペクタークル Les grands spectacles と呼ばれる30分ほどの活劇を全て観劇できるようにまず計画することをお勧めします。他の小さい催しやお土産店をひやかすのはこれらスペクタークル観劇の合間に行う。そうすれば一日でピュイ・デュ・フウの「つかみはオッケー」と言えるかもしれません。以下、今年の復活祭休暇の時期に民放TF1のニュウスで紹介されたピュイ・デュ・フウの様子です。
Le Puy du Fou, un voyage dans le temps, reportage du journal de 13h de TF1
http://videos.tf1.fr/jt-13h/le-puy-du-fou-un-voyage-dans-le-temps-5834625.html
最初に紹介された寸劇は今年デビュウの催しで中世のヂャンヌ・ダルクが登場するフィクションだそうです。

夏のヴァカンス期間中は夜10時頃の日没に合わせての音楽スペクタークルもありますが、これを観劇するとなると園内のホテルに宿泊することが無難のように思います。そうでなければ真っ暗闇の野外駐車場から樹海を抜けて街らしい街の灯りを見るのも園を離れてから数十分後で、仏蘭西での車の運転に自信がない方には遊園地外の現実世界への道程は難しいかもしれません。

さて、私がピュイ・デュ・フウを訪問したのは丁度一年前の今日、7月28日でした。日帰りだったので夜のスペクタークルを諦め、5大スペクタークルを制覇しました。まず、5大スペクタークルのうち、唯一屋内(この建物 ↓ の中)で行われる18世紀のリシュリュー卿が登場するショー Mousquetaire de Richelieu に行きました。
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なんとこの建物3000席もあり、舞台の広さは2000平方メートルだそうです。
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リシュリュー卿やら太陽王らしき人物が登場する寸劇の途中から水芸と調教された馬のエレガントなショーを楽しめるので、オリンピックの馬術競技を愛する方々には必見です。

次に私が行ったのはこちら、
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Le Secret de la Lance という15世紀当時の英仏関係を主題にしたショーです。こちらも騎士たちが馬上で美しいアクロバットを見せてくださいます。今年はこのショーをリニュウアルし、ヂャンヌ・ダルクが登場するようです。

次に私が向かった先は、ローマ時代。
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Gladiateurs というはじめてローマ人男性と隠れキリスト教徒の女性が結婚に至るまでの三世紀のローマを舞台にした物語です。もちろんこのコロッセオはローマ歴史建造物に模して造られたものですが、なんでも6 000人は余裕、7000人収容可能の大舞台だそうです。劇中でサーカスでお目にかかれるような獰猛な動物たちが登場したり、ベン・ハーのごとき騎馬戦も見れます。
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なんか最後に愛する二人が結婚でき、まさしく「愛は勝つ」そのもので感動しました。

続きましては、コロッセオすぐ近くのこちら、ヴァイキング時代のショーです。
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Les Vikings 。なぜかこちらもヴァイキング時代の婚礼の様子を含む修道士も含めた欧風チャンバラ劇で、お祝いの村民は開始前に観客席から十名ほど選ばれることになっています。火の粉飛び交い、水中からヴァイキング船が浮かび上がるほどの戦いが終わればイカ帽、いえ、司教さまの祝別に跪く兵士達という結末。
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修道士が陣取る塔が途中で燃え上がりますが、その熱風が客席まで届いてヴぃっくらこきました。目の前の川沿いの小道を馬だけでなくいのししが駆け抜けるシーンもありました。

そして、最後はワタクシ一番のお勧め!Le Bal des Oiseaux Fantômes で、
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鷲、鷹、ふくろう、みみずく、ペリカン、アホウドリなど150羽が大空を飛び交い、自分に目掛けて飛んでくると錯覚するほどのドキドキの経験を味わえます。
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物語は中世の城砦が舞台なのです。眠れる森の美女のような女性が最初に登場し、馬に乗った騎士も現れます。
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本当に縦横無尽に飛び交う鳥たちに大感動しました。
天国とはこういうところではないかと空飛ぶペリカンを見て想像してみたり。

このショーだけを朝から晩まで繰り返し見たいくらいです。
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ああ、すぐにでも飛んで行き、鳥よ、鳥よ、鳥たちよー♪ と大空を仰ぎたくなりました。

le 28 juillet 2010, Samson
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by ma_cocotte | 2010-07-28 22:09 | 『旅』 Rien de special | Comments(4)
きょうはみんなの大ホタテ記念日 2010, année jacquaire
今年の7月25日は日曜日になります。仏蘭西の暦を眺めれば7月25日のお祝い名は Jacques ヂャック、この名前は男子名であり、日本びとの耳に馴染みある何某語に転じますとヤコブ、ジャコブになります。加えて、新約聖書には二人のヤコブが登場し、なぜか大ヤコブ、小ヤコブと呼ばれておりまして、コンポステッラを守護するのはこの土地で遺骨が見つかったとされる大ヤコブです。

欧州の伝統に則りますと、7月25日が日曜日になった年は「聖(大)ヤコブの聖年」、仏蘭西語で言うところの L’année jacquaire ラネ・ヂャケェルと呼ばれ、かの有名なサンチアゴ・デ・コンポステッラ Santiago de Compostela への巡礼道が他年に比べ一層活気に満ち、例年にも増して巡礼者が増え、スペインはコンポステッラに集うのだそうです。

さて、聖ヤコブの聖年がキリスト教徒のためにと定められたのは西暦1300年、教皇ボニファシオ8世によってでした。現在の式典に連なる習慣が始められたのは1428年で、1965年に7月25日が日曜日に当たる年を聖年としたことで、一週間が7日であることと4年に一度の閏年のズレを含めると聖年が訪れるリズムは6年、5年、6年、11年になるのだそうです。以下、聖ヤコブの聖年の年でござる。... 1954, 1965, 1971, 1976, 1982, 1993, 1999, 2004, 2010, 2021, 2027, 2032, 2038, 2049, 2055, 2060, 2066, 2077, 2083, 2088, 2094, 2105,...
( ̄□ ̄;)な、なんと!次の聖ヤコブの聖年は11年後!
うわわわ、大後悔時代・・・
今から動いたところで今日中にコンポステッラに辿り着かないっぺ。

こんにちの御慶事におかれましては、現地午前十時から荘厳ミサがささげられ、スペイン国王フアン・カルロス二世とソフィア王妃もお出ましでございます ↓ m(_ _ m)
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Don Juan Carlos y doña Sofía han presidido este domingo por la mañana la Ofrenda Nacional al Apóstol Santiago en la célebre Catedral de Santiago de Compostela. http://www.hola.com/

あの大香炉で頭をかち割られた者はさいわい。
天に直行だからである。


ついうっかりホラを吹いただけです、み・すくぅぢ。

le 25 juillet 2010, Jacques
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by ma_cocotte | 2010-07-25 18:10 | 『?』なKTOりっくん | Comments(4)
忘れられていたココんち
先週(2010年の第28週)の半ばだったか、ココんちの居間の雨戸シャッターが開かなくなりました。窓の上のロールとシャッターのツガイが外れてしまったようです。運が悪いというか一か月に満たない数日前に寝室の雨戸シャッターを専門業者にお願いして修理したばかりです。一時(いちどき)に乞われれば良いものがたった十数日ずれて壊れるとは不運というか、いずれにせよ「運」であります。

修理してくださる方のヒトの良さとスマートな修理の良さ、予め伝えられた予算の半分しか請求されなかったという良心価格の良さをココんちの鶏頭の人間二人が覚えているうちに居間のシャッターが壊れたことで、同じ業者さんにすぐ電話したところ、今は7月のヴァカンス中でもあるので来週あらためて連絡します、と電話の向こうのマダムに告げられました。ところが、今週19日を過ぎても電話もないし、留守電に伝言が入っていることもなく、昨日23日午前中、野暮用ついでに業者さんのお店を直接訪ねてみました。店内奥にカウンターがあり、そこに受付女性が二人。こちらの名前を名乗り、先週半ばに電話で修理をお願いしたことを告げたら、連絡帳やカレンダーを改めつつマダムが涼やかに「ああ、忘れていました。いらしてくださったから思い出せて良かったですね」と。こういう時、仏蘭西びとは決して「ごめんなさい」や「申し訳ありません」と自分の過失を認めることを連想させる言葉を口にしません。ですが、「忘れた」という事実を素直に話してくださっただけでもうれしかったです。その場で、和やかなうちに、両者確認の上で来週月曜の午後に修理という話でまとまり、解散。お昼前だったので、本当に各自がそれぞれの家に戻っての昼食となりました(仏蘭西ではまだ昼食を自宅で取る労働者がかなりおります。つまり、お昼の二時間は店舗休業も驚く事実ではありません)。

お昼も済み、午後二時を周った頃、ココんちの電話が鳴り、先程のマダムからもし都合が良ければ、これからすぐ修理に伺っても良いですか?とのこと。こちとらせっかくの夏の、それも東南の陽光が入らぬ閉め切りの雨戸に悲しくなり始めてもいましたから、願っても無いことです。快諾してまもなく30分もしないうちに前回と同じムッシュウが若いお弟子さんを伴って修理に現れました。そして、前回同様、あまりにスマートに手際よく修理してくださり、前回より大きなシャッターなのになぜか前回より安い修理料金で修理完了。こちらは正真正銘の超ウルトラスーパーどケチなので高いう時は小切手でお支払いしました、まる

おそらくどこかヨソんちの修理についてキャンセルが入ったことでの修理日繰上げだったと思いますが、どこのどなたか存じませんがキャンセルしてくださったことに感謝ですし、金曜午後にキャンセルが入ったら繰り上げ週末にすることも当たり前だのクラッカーな仏蘭西という国で、繰上げ休暇にせず修理にいらしてくださったムッシュウ方にも感謝です。

おかげさまでひさしぶりにこの週末は朝日差し込む居間で、WiiFit
お天道様にお手手、パンパンパン
それにしてもココんちに引越してきて今度の28日で丸4年。雨戸は四年目に壊れるようになっているのでしょうか。


le 24 juillet 2010, Christine
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by ma_cocotte | 2010-07-24 20:05 | 『夏』 Rien de special | Comments(0)
病気にかかるのも6月半ばまでが安心のうち
6月最後の週末に具合が悪くなり、微熱と咳、のどの痛みを時間を追うごとに重く感じられるようになりました。翌週月曜朝一番に(私との)契約開業医に電話したところ、翌日午後二時半に来るようにと言われました。

約束の時間に開業医さんによる診察で風邪ではなくアンヂィヌ angine という診断をいただきました。仏蘭西ではしばしば見聞するこの病名、辞書で引くと口峡炎とあります。病院嫌いだった私の亡き母、「治るまで我慢しろ」という私の父から受けた育ちと、生来の超ウルトラスーパーどケチの私のせいで滅多にない医師との面談の際に主症状以外にあちらこちらの不安な部分を訴える私に、担当の女医さんが主訴を治療する処方箋とは別に二つの検査依頼書をくださいました。仏蘭西では完全医薬検査分業と言え、例えばレントゲンも開業歯科医のオフィスにあっても、一般開業医(仏蘭西語で言うところのMédecin généraliste、内科外科の区分はない)の診察室には診察台のみでレントゲン室はないし、医師も白衣を着用していません。いただいた二つの検査共、市営総合病院の検査科で受けられるので、その足で薬局と病院に寄って帰宅することにしました。

二種類の検査はいずれももし悪い検査結果が出たならば外科手術が予想されるものですが、病院検査科の受付でそのうちの一枚を提示すると、この検査のための検査室周辺が夏季(つまり7月1日~8月31日まで)は修理工事期間であり、検査担当者も交代とは言えヴァカンスだから8月半ば以降に予約を取りに来てください、とにこやかに受付嬢に言われてしまいました。そして、もうひとつの検査については同じ病院内の担当科に直接申し込みに行ったところ、早くても7月の終わりということで約一か月先の7月30日の16時40分に検査となりました。
えええと、もし悪い結果が出たら外科手術と思われる身体上の不安なのですが・・・
そんなこと、病院労働者の知ったこっちゃかないのです。たとえ検査が一か月や二か月先となり不安なところが進行していても、ヴァカンス直前に具合が悪くなった私の運命 C'est la vie ということなのですよね。うぇええん。

仏蘭西では遅くとも6月第二週までに具合が悪くなればヴァカンス前に検査までスムースに進めると我が身をもってよくわかりました。

le 22 juillet 2010, Marie-Magdeleine


ところで、
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ココんちのオリーヴの木にはじめてオリーヴの実らしきものが付きました。
食べられるのかなあ?と思いました。(・_・)
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by ma_cocotte | 2010-07-22 21:20 | 『?』な、お!?仏蘭西 | Comments(6)
仏蘭西は赤・白・青から薄紫色になりつつあるのかも。
2010年7月14日の朝を迎えました。
例年のように午前8時半を少し周ったあたりから各放送局が革命記念日の特別番組を流し始めました。きょうのココんちあたりの天空は今にも雨が降り出しそうであり、大地を眺めるとどうも夜明け前まで雨が降っていた模様。一方、テレビ画面に映る花の都お巴里の空は青く、午前十時頃から始まる軍事パレードも陽光の下、それは美しく繰り広げられると想像つきます。
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ただ今午前十時三分、国営放送France2の画面にはエレガントなカルラ・ブルーニ・サルコぢさまがインタビュウにお答えあそばしてらっさいます。夫君であらせられるサルコぢ大統領は既に軍事パレードのオープンカーに御身を置かれていますが、今年はなぜか大統領閣下のお隣は陸軍大将ではなく海軍大将がお立ちでありんす。そして、今年はアフリカ諸国の元首方と軍を招き、アフリカ各国の軍人さんもシャンゼリゼを行進しますが、招かれたうちの数か国は参列を拒まれたとのことです。
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さて、神聖賢愚帝サルコぢ一世がフランス共和国大統領なんかに身を窶してから今年のきょうのよき日は四度目となり、寵妃カルラさまにとりましては国母として三度目の革命記念日でありますが、今年のきょうのよき日、革命記念日の軍事パレード直後の園遊会が経費節減を理由に中止になりました。サルコぢの御世になってから、革命記念日における伝統は徐々にサルコぢの意向によって変えられ、彼が変えたのは園遊会の会場をリュクサンブウルの庭園からエリゼ宮の庭園に移動し、恒例の庭園庭での地上波放送局各局の代表者を前にしたインタビュウをなくしました。そしてとうとう園遊会そのものが今年消えてしまいました。

私の記憶が確かならば私がはじめて仏蘭西で「7月14日 Le quatorze juillet」を過ごしたのは1998年でした。そう、仏蘭西がサッカーワールドカップ仏蘭西大会で優勝した翌々日。午前中はモンパルナスの寮にいましたが、外の静寂と空の青さと陽気の心地よさに触発されて友人と二人、リュクサンブウルに行こうとモンパルナス駅に向かうと軍事パレードを終えたばかりで正装のままのポリテクニシアンに出くわしました。偶然にも彼にご両親が近寄ったこともあり、その日の華やぎやらご家族の誉れみたいなものを察することもできました。

今年の7月14日を迎える直前になり、市井を徘徊していると7月14日開店営業を知らせる広告やポスターが目に入るようになりました。サルコぢの御世になってから日曜と祭日の店舗開業の制約を緩やかにしようとサルコぢの思し召しの下、政府が動いており、正直、きょうの開店認可数には「ここまで来たか」と驚くばかり。フランスでは一昔前は宗教上の理由で主日である日曜と祝祭日には共和国民が等しく休むことになっていましたが、1968年を境に中道よりヒダリの方々向けに日曜祝祭日の共和国民の休業は家族のきずなを深めることが目的と置き換えられました。ところが、サルコぢの御世になりこの伝統破壊が試みられたことで、なんと中道よりヒダリの成人からサルコぢのせいで家族関係の危機が始まったという訴えが出るようになりました。今年の春だったか、日曜出勤を命じられた労働者が家族とのきずなを理由に出勤を断ったら解雇されたことがニュウスになり、しかも、解雇した企業が「サルコぢのお友達が経営する大企業」だったから、それを知った多くの共和国民は既にどっちらけの中にいたわけです。
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かつて7月14日に共和国民が皆休んで、テレビが普及してからは画面で花の都はお巴里の大統領がお出ましになる軍事パレードの華やぎを楽しんだり、そうでなければ地元の市町村役場前に行き、地元役場の長上さん方やおらが町を守る警察、消防団、軍人方が集うセレモニーの様子を眺め、お昼には美味しい正餐をいただき、夜十時過ぎに闇が訪れたと同時に始まる打ち上げ花火を楽しんだものでした。ここでお気づきのように、公務員や軍人におかれましては必ずしも7月14日に家庭でのんべんだらりの干物ではなく、夜明け前に起きて身を清め、髪を念入りにとかし正装して荘厳なセレモニーに参加するし、この日のために大統領やら市町村の長上さんの御前で最良であるべく練習を積むのだから、儀式直後に園遊会をもって大統領や長上さんが彼らの労をねぎらうのは当然ではないかと、ガイジンの私は思うのですがどうなんでしょう?
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現在、午前十時半ですが、きょうの彼ら↑ は現在巴里上空を飛んでますよ。テレビ画面に映ってる。お疲れさまです。あんなに晴天だったのに国歌斉唱直後から巴里の空から雨がぽつり、ぽつり。
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今年の軍事パレード直後の園遊会が経費節減を理由に中止と発表されたことで野党が大統領や大統領のお友達たちが費用を出せばとボヤいた話も其処此処彼処から出ていますが、そんな話が出るのもこの数週間、共和国内でそりゃあ大騒ぎのロレアル社に関わる共和国一の大金持ち婦女子であるリリアン・ベタンクウル女史からサルコぢへの不正政治献金疑惑スキャンダルが踊っていることもあります。それに加え、サッカーワールドカップ開幕直前に南アフリカでのフランスチームの滞在先が贅沢極まりないことやドメネク監督はじめ選手にフランスとしては目ん玉飛び出る給与が支払われていることが政府方針絡めて世間で騒がれていたのも事実です。どうもサルコぢの御世におかれましてはお金の使途も伝統から外れており、共和国民が納得するのが難しいようです。というか、ガイジンの私にも難しい。
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私が仏蘭西に関わるようになったはじめの頃は仏蘭西はナニゴトにおいても循環ロジックがはっきりしていて単純明解でした。税金を払っても、自分が喜べる形で還元されることばかりで、自分が役所で払ったお金の使途がぼやけることがありませんでした。ですが、サルコぢの御世になってから、なんで私の税金がこんなことに使われているの?とか、なぜ自分の懐がこんなに寂しいのにサルコぢは「買え、買え。金持ちになって、金を使え」と強い、それに従ったところで自分のお金が流れる先は休日も開店するサルコぢのお友達が所有する企業ばかり・・・という仕組みに泣けたり。

サルコぢは革命記念日の軍事パレード直後の園遊会会場での生会見は廃止したものの、おとといの夜はエリゼ宮のテラスに国営放送France2のニュウスキャスタを招いて、一方的に自分の弁明ばかりを述べました。べタンクール女史の献金疑惑についての御身の潔白や、不正献金で女史とサルコぢの間で働いたとされるブルト労相に関して「誠実で有能な人間だ」と弁護したり、「仏の政治家は公明正大だ」「仏は腐敗していない」とかおっしゃったけれど、もしこれがサルコぢご自身に対して誠実、有能、公明正大な人間なら仏蘭西は腐敗していないというロジックなら、まったくもってアジャパーですな。サルコぢが大統領就任直後から世間でサルコぢに対し、彼の良心の在り処が問われ、もしかしてサルコぢ自らが良心と勘違いしているのではないかという批判が飛び交っていたけれど、あれから4年経ってもサルコぢは自分に対しての忠義者と忠義団体ならば善良と捉えるようですな。共和国民との溝はまた深くなりました。


現在、巴里はかなりまとまった雨の中、軍事パレード。
正装の制服の色が変わるほどの雨の降りようですが、園遊会がないのなら彼らのお役目ご苦労という国家元首からの慈愛ある言葉もなく現地解散なのでしょうか。うへぇ。

こんな変な仏蘭西の世の中はいつまで続くのでしょうか?
次期フランス共和国大統領選挙は2012年。

le 14 juillet 2010, Fête Nationale


【追 記】軍事パレードが終わり、寵妃カルラ姫がサルコぢ大統領の肩に手をかけつつ並んで歩き、エリゼ宮に入る様子が上空からのカメラで映し出され、まるで映画のようでした。どなたの演出なんだか。一方、エリゼ宮での園遊会がなくともアンヴァリッドで国防関係主催の小さなレセプションが催されることが発表になりました。
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by ma_cocotte | 2010-07-14 17:38 | 『?』な、お!?仏蘭西 | Comments(2)
Qué viva España!
私だけかもしれませんが、あまりに暴力的な試合で画面の向こうとは言え見続けるのが難しかった昨晩のサッカーワールドカップ決勝戦でしたが、スペインが得点直後からスペインチームのキャピテンであるゴールキーパーのイケル・カシージャス Íker Casillas の立ち上がれないまま泣く姿と目からこぼれ落ちる涙に心慰められました。
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Iker Casillas, Captain Of Espagne, Looks Getty Images - dimanche 11 juillet, 20h10

なんというか、目には見えねど泣きじゃくるカシージャスを聖母が優しく包んでいるように思えるほどカシージャスの涙にぐっと来ました。調べたら、カシージャスのあだなは「聖イケル」「エル・サント、=聖人」なので、聖母が優しく抱きしめるイマーヂュもまんざらウソでも錯覚でもないのかもしれません。


昨晩の試合、オランダ選手は鋭い角や牙を持った獣、スペイン選手は角も未だ生えない子羊のように見えました。イエローカードを出されるまでの獣たちの動きと、イエローやらレッドカードを出されてからの獣たちが審判に示す言動に心苦しくなりました。知恵と力に任せてもし獣が勝利したとしても後味悪い印象が心に残ったのではないかと、こうして一夜明けても尚、昨晩のオランダチームの試合中、試合直後の人相や言動に泣けます。あれだけの挑発にスペインチームはよく頑張ったと思います。


試合直前、貴賓席でスペインの王室ご一家とオランダの王室ご一家が互いに抱き合いながら挨拶を交わしている様子が画面に流れました。更にその前、仏蘭西では民放TF1が閉会式セレモニー中継を放映し、途中で準決勝でスペインが勝利した直後にソフィア王妃がロッカールームにおみ足運ばれ、その際、プジョルが上半身裸、下半身に真っ白の大きなバスタオルを巻いただけでソフィア王妃に挨拶したビデオが流れました。ちょっと日本國では想像し難いシチゅエイシャンでしたが、昨晩はスペインに一点入ったと同時に貴賓席で両腕をガッツポーズにしてぴょんぴょん飛び跳ねて喜ばれるソフィア王妃の姿が映りました。実の母と息子ではないにしろ、なんというかソフィア王妃はスペインチームにとって国母なのではないか、と同日に見た二つの光景から思い巡らしました。両者の間には慈愛と信頼があるような気がする。そして、試合直後に友人から決勝前にスペイン国王、つまりソフィア王妃の夫君であるフアン・カルロス一世 Juan Carlos I が「善を行い、皆が元気で晴れやかな顔で帰国できるように」と祈られたそうだと教えられました。スポーツとは言え勝敗があり、もし勝利すれば世界王者という冠せられるために動く人間に「善をもって働け」というのはいかに難しいかと思います。それは昨晩のオランダとスペインが醸し出す印象と照らし合わせるとひっしりとよくわかるような気もします。

もし善を行ったところで負けたとしても人々に後味の悪さを与えずに感動を残せ、ひとの心を優しくさせる「働き」があるなら、それは真の勝利ではないかと思います。闘う場所は違えど、自分が倣う「働き方」を試合観戦を通じて学べました。でお・ぐらーしあす。
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ワールドカップは国別対抗戦でもあるので、今大会は仏蘭西のスキャンダル含め、改めてサッカーというスポーツ観戦の楽しさや精神を学ぶだけでなく、諸々のプラスアルファ(決してマイナスアルファではない)に考える種がたくさん我が脳や心に蒔かれたと実感しています。が、昨晩の決勝戦後に、スペインの選手が昨年8月に急逝した仲間ダニエル・ハルケへの思いをそれぞれに表現していたことももらい泣きで、この涙が考える種に撒かれた水のように思いました。決勝ゴールを決めたイニエスタが「得点はみんなのおかげ」としか言わないことも、私の一寸先の闇に射した一筋の光です。スペインが勝てた理由は空の星のごとくなのかもしれません。空を仰いで感謝する姿は美しいです。

le 12 juillet 2010, Olivier


こうして決勝から一夜明け、優勝したスペインチームについてこぼれてくる四方山話を見聞すると、呆れるほどフランスチームとは雲泥の差、月とスッポンでございますね。どういう単位でスペインチームを他者と絡めて眺めても「良い家族」だと思いました。(・_・)
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by ma_cocotte | 2010-07-12 17:01 | 『行け、行くんだ!』 Allez!! | Comments(4)
あ、あぢぃ
7月8日午後になって気温が急上昇し、なんと午後8時を過ぎても外の気温は35度!
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涼しげに見えるココんちあたりの写真を眺めて、自分を冷やしてみよう。

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仏蘭西語で熱暑をラ・カニキュル la canicule と言いますが、きょうに始まった今年の熱暑は今度の日曜まで続くと予報されています。が、あの2003年の熱暑に比べれば深刻ではないとのこと。2010年の今も全家庭に扇風機やクーラーが必ずしも置かれていない仏蘭西では、真夏日の午後は雨戸を閉め、お水をたくさん摂取することが勧められています。ココんちも扇風機、クーラー共にありませんので、雨戸シャッターをゆるめに閉め、窓を選んで開けることで室内の風の流れを扇風機代わりにします。これがなかなかさらっと心地よい涼風なのです。そして、枕元にはお水のボトルをドン!ですね。こんなに暑くても、明け方の気温は15度ちょいのココんちあたりなのでした。


温度がぐーーんと上がったと同時にハエが増えた。___φ( ̄^ ̄ )


le 9 juillet 2010, Amandine
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by ma_cocotte | 2010-07-09 03:10 | 『夏』 Rien de special | Comments(0)
飛行物体を未だ確認する前に、
こんなのがココんちのお庭の上に。
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びゅーーーーーーん


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増えた????


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なんぢゃらほーーい?


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ぎゃあああ、落ちてきたあっ!


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まるっ!


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そして、また...


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いきなりのUターン


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頭の中は、サンダーバードのテーマ

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ちょっと、おまいさん。低空で飛びすぎ。


どーもココんちは飛行機に縁があるというか。
南仏蘭西の旧ココんちのベランダからは空港と航空消防隊の基地が見え、航空消防飛行機がお腹からクラシックな壷を湖面に落として給水する作業など拝みましたが、なんとココ新天地に引越して4度目の夏を迎える直前にこのような飛行をお庭から仰ぎ見ることができるとは。ココんちの想定外でございましたとさ。

le 7 juillet 2010, Raoul
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by ma_cocotte | 2010-07-07 00:48 | 『いいね。』 Chouette! | Comments(6)
ほら!きょうも!
今、仏蘭西は7月4日午後6時過ぎですが、たった今、昨日と同じ轟音がココんち上空でドップラーしました。
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飛び出て、慌ててシャッターを切ったら・・・ぴんぼけ..._| ̄|○ ゴメンナサイ

兎にも角にも超高速でココんち上空を行ったり来たり。
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これ↑はお尻かしら?
まさか音速ではあるまい。目に見えるものね。

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こういう時に自分の腕の悪さに泣けますね。

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レンズももっと揃えたくなります。魚眼レンズ щ(゚Д゚)щ カッモ~ン。

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昨日のMARINEちゃんでしょうけれど・・・。

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le 5 juillet 2010, Antoine
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by ma_cocotte | 2010-07-05 01:18 | 『いいね。』 Chouette! | Comments(2)