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うんまぁあああい。
ポルトガルのお菓子 Gateau portugais
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本当の名前は一個ならばパステル・デ・ナタ Pastel de Nata、複数だとパステイス・デ・ナタ Pastéis de Nataで、日本國国内ではエッグタルトの名前で出ているとか。

ココんちの近所のパン屋さんで先週から売り始めた、このポルトガルのお菓子。
ひとつ80サン(チィム)なので、1ユーロ前後するクロワッサンやパン・オ・ショコラよりお安いお菓子になります。

食べるまで正直不安がありましたが、ひと口かぢった瞬間に「大正解、買ってよかった」となりました。
パイは口腔内を傷つけそうなほどカリカリサクサクなのに、真ん中のクリームはコクがありすぎるカスタアドクリームです。思うに、このポルトガル菓子特有のコクが日本人好みなのでしょう。店先にそんなに出ているお菓子ではないのでお店で見つけたらラッキーですが、もう3度も買ってしまいました。ちょっと仏蘭西菓子にはない美味しさです。

なんでもココんちあたり。ポルトガル移民が多い土地なのだそうです。偶然、昨日、知りました。
おそらくこのお菓子もポルトガル出身のパン職人さんがこさえたにちがいない。
昨秋、旅したポルトガルでいただいたお菓子と同じですもん。

ああ、ポルトガルが恋しい。
できるならば、もう一度、ポルトガルに行きたいです。


le 30 juin 2015, Martial

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by ma_cocotte | 2015-06-30 00:27 | Thé ou Café? | Comments(2)
もう【お互い様】ではなくなってしまった。
昨日の、「ヒトが決めた国境」を越えて地球上の4か所で発生したイスラム原理教条主義過激派による連続テロが、先週木曜日から始まったラマダーン月と関連しており今後ラマダーン終了までテロが続くのではないかという予測を見聞しながら思い出したことがひとつある。
それは今世紀のはじめ、私が未だ南仏に住んでおり、職業訓練校で長い間、マグレブはじめとするイスラム教徒と日々を過ごしていた当時のこと、研修途中で彼らがラマダーンに入り、それについて彼らが「カレム Carême に入った」と表現したことだ。カレム Carême という単語はアラビア語でもなく、イスラーム用語でもない。これはフランス語で、カトリックの四旬節をさす単語だ。四旬節というのは復活祭まで日曜を除く40日を指す。キリスト教のカトリックや正教の世界ではこの四旬節に肉を断つ節制を続ける信心行がある。つまり、フランスに移民してきたムスリムの間でいつのまにかカレムという単語でラマダーンの断食を指すようになっていたことになる。言語を学んできた私にはこういう土着による言語の進化はとても興味深い。
その当時、フランスへの移民第一世代、第二世代の彼らが私にイスラム教徒の自分たちは今がカレムだけれど、欧州人のカレムもあるのだから「お互い様だ」と言ったことをよく覚えている。つまり、お互いさまだから互いの習慣を認め、受け入れろ、ということである。

イスラームの暦はユダヤ暦同様、欧米や日本の暦と異なり、日本の旧暦に近い数えで一年が成り立っている。だから、ラマダーンも年々ズレが生じ、数年前から真夏、そして今年は最も日照時間の長い月にラマダーンの節制月が重なってしまったことになる。イスラームはアラビア半島の、赤道近くで発祥した宗教だから日照時間の差異が年間通してほとんどないに等しいが、欧州に移住したら冬にラマダーンがぶつかった年と今年のように夏至にラマダーンがかぶさった年では断食時間の違いがかなり生じることになる。
イスラームの教えではラマダーンの間、日中の飲食を断つだけでなく、たとえば口腔内に生じたツバさえ飲み込んではならないという決まりがある。だから、ラマダーン月になると道にツバをはく移民を見かけることが多くなる。これも移民を受け入れた当時の欧州で摩擦が起こった原因のひとつだったりする。ラマダーンになると、南仏では当たり前だけれど公衆で喧嘩をするイスラム男子が増え、アパートのそこここの窓から口論の奇声が漏れることも当たり前。
彼らは日中、がむしゃらに節制を心がけるが、日没と同時に腹持ちの良いご馳走を夜明けまでにぎやかに食べるので、共同住宅ではイスラーム以外のひとびとが騒音で睡眠できないという問題もある。節制月なのに、この腹持ちの良い食事のせいでラマダーン月後に体重増加する信者の方が多いというのも事実。

さて、昨日のテロ事件。
イスラーム主義国のチュニジアはラマダーン月のはずなのに、半裸で美酒美食をあおる異教の欧州人を受け入れていることに聖戦(=この地球すべてをイスラーム100%にすることが目的)士と自称するISが立腹し、ああいう殺人を犯したのではないかという推察が飛び交っている。フランスで起こったテロについては詳細がまだ明らかになっていないが、犯人は雇用先の主の首を落とし、公衆に晒した。私見に過ぎないが、ラマダーンなのに日中仕事をいつもどおりに強いられていることに犯人がキレたことがきっかけになったのかもしれない。

たった10年ちょっと前、今世紀のはじめには「おたがいさま」と互いに寛容になれたカレム(節制)も、残念ながらカトリック側においてはこの10年ですっかり廃れたに等しい信心行になってしまった。一方、ISでは西洋習慣や教育を徹底否定し、ISに心酔するひとびとが異教の慣習を知る機会がまったくないと仮定すると、もう「おたがいさま」ではなく、イスラームだけが節制を守っているのに欧州人は年がら年中快楽し、イスラームを蔑視している、という被害妄想にメタモルフォゼしてしまっても仕方ない・・・それが今の欧州と地中海における問題点なのかもしれない。

ココんちあたりでも6月に入ると英国、ドイツ、オランダのナンバーの車が目立つようになる。彼らはヴァカンスで南下してきたのである。近年、フランスでも就学年齢の子供がいないひとが6月にヴァカンスを前倒しするようになった。6月だとヴァカンス費用が安くて済むからだ。
そういう事情もラマダーンとぶつかったことで今回の事件の災いになってしまったことが残念でならない。

le 27 juin 2015, Cyrille

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by ma_cocotte | 2015-06-27 20:51 | actualité 現時点の現場から | Comments(0)
またも、金曜日
2015年6月26日 金曜日。

午前中に、仏蘭西の南東部の化学工場で自爆未遂テロ事件発生。
犯人は少なくとも2男性で、車にガスボンベを乗せていたとのこと。犯人が捕らえられた後、工場主 犯人の勤務先の社長の斬首された遺体が発見されました。

午後一番で飛び込んで来たニュウスはチュニジアの海岸線にある2ホテルで同時テロ。
海岸でくつろぐ外国人客だけをターゲットに発砲、射殺。少なくとも28名の生命が絶たれました。(追記:27日朝の時点で38名)

そして、午後半ばにして、なんとアラビア半島のクウェート国のシーア派モスク内で自爆テロ事件。14名死亡。
イスラム国(IS)が犯行声明。同じイスラム教なのになぜ?と思いきや、ISはスンニ派でシーア派を異端としている故うんぬん。ところが、このクウェート国はスンニ派の首長一族が統治しており、国民の8割がイスラム教徒で、そのうちスンニ派が7割、シーア派が3割というスンニ派マヂョリティー国なのです。同じイスラム教徒なのに、たった3割の異なる宗派を信じるひとびとさえISは滅したかったのでしょうか。仏教にも、キリスト教にも、いずれの宗教にもいくつもの宗派があるものですが、どうにも今のISの言動は「心身に余裕がないゆえの過激さ」としか見えません。

先週の木曜日からイスラーム世界ではラマダーンに入っており、世界中のイスラーム信徒が日中の断食を行っています。欧州では夏至の三日前からラマダーンとなるので、日照時間が長い今、断食が例年に比べ厳しいことは言うまでもありません。たとえ真冬のラマダーンであっても、断食を始めたばかりのひとびとが日中、イライラしたり、喧嘩っ早くなることも周知です。
きょう金曜日の連続テロ事件の分析でも、ラマダーンに入ったことでイライラが募り、こういう行いに出てしまったのではないか、という(日本人にしてみればちょっと理解できないほどの安直な)推論も飛び交い始めています。けれど、ラマダーン中の老若男女のイライラを知っているヒトには「かもね」と相槌を打つ点でもあります。

そもそもラマダーンは貧者を思い、貧困をよくよく知るためにイスラームの暦で年に一度、日中の断食を厳しく守る信心行のひとつです。日没後から夜明けまで腹持ちの良い料理をたらふくいただいて、日中を乗り切ることになっています。そして、金曜日はイスラームの祈祷日です。たいてい祈祷を終えたテロリストがほうぼうに散らばってテロを実行するのが通例です。

イスラームの外の、異邦人の私には理解できないことですが、なぜ週に一度の祈祷日を穏やかに過ごさず、ヨソの環境に騒ぎを齎さねばならないのでしょう。
イスラームから見れば、同祖とは言え、ユダヤ教、キリスト教は発展途上の未熟な「生活宗教」です。いくら「この世で完熟成熟の完璧宗教であるイスラーム」への改宗を勧めても、それを拒むユダヤ教徒、キリスト教徒に憐れみを持つのが筋道ではないかと員数外の私は思うわけです。改宗を拒まれたら殺してしまえ、という考え方に未来はつながらないし、恐怖を見せ付けたところでこの世に平和を築けるなんてことはありません。

余計なお世話でしょうが、彼らの改心を祈ります。


le 27 juin 2015, Cyrille


偶然というか(あの世においては必然なのでしょうけれど)、昨日、きょうとカトリックの聖書第一朗読の箇所が、創世記16・1-12、15-16(25日)と創世記17・1、9-10、15-22(26日)だったのです。つまり、アブラハムとハガルの間に長子イシュマイルが誕生し、その後、アブラハムとサラの間にイサクが誕生する話です。このハガルとイシュマイルの子孫がムハンマドにもつながる血筋であり、イサクはユダヤ人の先祖となります。

なんかダブっているので、私にとっていろいろ深く考えさせられる金曜日となりました。
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by ma_cocotte | 2015-06-27 01:53 | 『?』なミュぢゅるマン | Comments(0)
2015年、夏至の夜
午後9時20分頃、旧市街で。
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午後10時頃、飛行機雲とツバメ
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そして、2015年、夏至の夜の月
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le 22 juin 2015, Auban




今年の夏至は日曜日にぶつかりましたが、それにもかかわらずココんちあたりではフェット・ド・ラ・ミュヂィク fête de la musique を習慣通りに決行。
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いつもの日曜ならば夜10時頃の旧市街は「死の町」ですのに、今宵はパンドラの箱が開いたような賑わいとなりました。
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by ma_cocotte | 2015-06-22 06:21 | 『夏』 Rien de spécial | Comments(0)
ヴぃっくりしたなあ、もう
午後五時手前、犬の散歩のために玄関に出たら、玄関前のオリーヴの大きな枝が二本、折れ倒れていました。
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私が剪定を怠ったことと、ここ数日止まぬ強風のせいでしょう。
兎にも角にも、二本の枝とも、長さ5m弱、重さは20kg前後で、運よく車にぶつからなかったものの、あまりの大木が二本も玄関前に倒れていたので記憶が全部吹っ飛んでしまうほど驚きましたですよ。

そして、もん・ここがこの二本の大きな枝をのこぎりで切り分けたところ、なんと、鳥の巣を見つけました。
コレです。
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オリーヴの枝に作られた巣ですから、鳩の巣でしたら奇跡。
でも、見つけた鳥の巣はお茶碗よりひと周り小さいくらいで、枝を集めて作られたのではなく、鳥の羽とココんちあたりに自生する天然の美しいコケで作られています。いったい何の鳥の巣でしょう。この巣は無事であるオリーヴの母木の枝に戻してみました。巣の主が見つけられると良いのですが。



le 10 juin 2015, Landry

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by ma_cocotte | 2015-06-10 01:42 | 『春』 Rien de spécial | Comments(0)
箔と中身がまるで違う
ぽっかぁあああん。


仏保守「共和党」に党名変更 イメージ刷新図る


産経ニュース 2015.5.31 19:33配信

 【ベルリン=宮下日出男】フランスの保守系最大野党、国民運動連合(UMP)は5月30日、パリで開いた党大会で党名を「共和党」に変更した。党首のサルコジ前大統領は悪化した党のイメージ刷新を図り、2年後の大統領選挙に向けて党内外の支持拡大につなげたい考えとみられる。▼党名変更はサルコジ氏が提案し、その是非を問う党員投票を29日までに実施。8割超が支持した。同国では国家を指す場合、「共和国」と呼ぶことが多く、サルコジ氏は新党名について「共和国の衰退をとめたいと思う全ての人のためのスローガンだ」と強調した。▼UMPは2002年、シラク元大統領が創設した保守系政党に中道勢力の一部が加わって結成された。だが、12年の大統領選後は主導権争いで党内は内紛に陥り、選挙時の不正資金疑惑も浮上。昨秋に党首に復帰したサルコジ氏は党名変更で再出発を図る考えだ。▼一方、AP通信によると、左派など他陣営からは共和党の名称に対し、国家の象徴的表現の私物化との批判も上がっている。サルコジ氏は30日、これに対して「異議を唱える左派は、共和国のために何をやったのか」と反論した。

全文:http://www.sankei.com/world/news/150531/wor1505310030-n1.html



ココにおいては久しぶりに登場のサルコぢでござあますけれども、上に添付の記事のごとく、中道右派政党であるUMPが党名を変更し、
Les Républicains れ・れぴゅぶりかん
となりました。和訳すると「共和党」が適当でしょうか。
これまで仏蘭西共和国内で「レピュブリカン」と聞けば、自動的にエイメリカの共和党 Le Parti républicain をイメージしたものですが、今後、数か月もすれば共和国内の「レ・レピュブリカン」はどっちのレピュブリカンだかしばし話の流れをつかまないと判断できなくなることでしょう。

先週末に名称変更が決定し、今週になって「UMP」でググり、クリックすると、既に新しいロゴと新名称 Les Républicains が画面に登場します。あああ、UMPは明らかに過去なのね。

しっかし、あの神聖ではなく真性だか真正の賢愚帝サルコぢが提案しての党名変更で、「共和党」です。
失笑極まりないっちゅうか。だって、サルコぢ帝が仏蘭西共和国大統領の御座にお座りあそばした当時、サルコぢさまにおかれましては「目指せ、ケネディ」でした。仏蘭西共和国そのものがケネディ大統領の栄華な時代を再現しようと、サルコぢは当時の家族を巻き込んで就任式まで偽ケネディ家を表現しました。ヴァチカンに勲章ももらいに行っちゃった「選ばれし者」、それが、サルコぢ。庶民の消費を強く煽り、おん自らの友である大企業の利益ばかり優先し、市井の小売業者をことごとく破産に招いた、それもサルコぢ。どっこが共和党?

だったら、「共和党」より「民主党」、仏語だったら Les Démocrates れ・でもくらっと がよろしいンぢゃね?と思っちゃうワタクシなのでありますが。
ま、このような放射ロジックも真性かつ真正な賢愚帝サルコぢにおかれましては当たり前だのクラッカーなのだとあらためて我がツルツル脳に刻んで、しばしケンケン笑いに興じるのでした。
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サルコぢご本人は当時の理想「第二のケネディ家」の夢は崩壊していますので、とっくのとおに忘れてしまっておりますでしょう。それどころか、この世で存命中にケネディ以上の存在になることを夢想していると思われますが。まぢ、最低。

サルコぢの大統領再選、阻止すべしっ、べしっっ、べしっっっ


le 2 juin 2015, Blandine

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by ma_cocotte | 2015-06-02 23:03 | 『?』なサルコぢ屋 | Comments(0)