鎖から解き放たれた鴨砲の攻撃は未だ止まず。
はい、こんにち発売のル・カナル・アンシェネ Le Canard Enchaîné 紙の第一面は次期大統領候補であるフランソワ・フィヨン François Fillon と彼の家族による不正についてのスッパ抜きです。
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先々週、先週に続き第三弾。
ひつこいです。これでは、センテンススプリング砲よりひつこい。
今週も月曜日の午後4時だったか、フランソワ・フィヨン氏が弁明し、立候補者として続行を宣言したので、後は「なるようになれ」なのだろうと思いきや、また火曜日の夕方過ぎから次々と速報でフィヨン夫人に不正給与とボーナスが出ていたと報道が我が目や耳に入ってきたわけで、そしてまた、きょうの朝からはル・カナル・アンシェネ紙の記者がテレビに出てのご説明。うぅうううん、ひつこいというか、他人事の私にとっては「同じパターンが3回続いたら離れ時」なので、私の心の中のオチは「なるようになれ。わしゃ、知らん」ですわね。

こうなっちゃうと「ご武運、祈ります」でさあね。はい。

le 8 février 2017, Joséphine Bakhita


【余 談】
20歳以上年上の妻がいるエマニュエル・マクロン氏に同性愛不倫疑惑が浮上という報道が日本語でも流れていますが、これについては逆風ではなく追い風になるのではないかしら?とちょと想像しています。彼はもともとフランス社会党(ヒダリ)の党員ですし、中道寄りヒダリにはこれまでの(アブラハムを父祖にする)一神教に共通する家族概念の忘却を望んでいる共和国民が多いので、彼らがこぞってマクロンロンに投票するのではないかなあと思うのでした、まる







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# by ma_cocotte | 2017-02-08 17:50 | よっ、大統領!2017 | Comments(2)
鎖に繋がれた鴨、砲弾となって解き放たれた。
中道右派の次期大統領筆頭候補者であるフランソワ・フィヨン François Fillon 氏の命運、ほぼ尽きた感。
原因はペネロオプ夫人(と長女、長男)への公金流用疑惑が先週火曜日から次々と発覚しているからです。

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これ ↑ は、昨日公表されたかの週刊誌シャルリ・エブド Charlie Hebdo 社によるペネロオプ夫人についての風刺画で、点線を切り取って左右に紐を付ければお面になります。今朝からシャルリ・エブドのFB版にはこのお面をかぶったスタッフの写真が掲載されています。

で、事件そのものが発覚したのはこのシャルリ・エブドより幾分マシであろうカナル・アンシェネ Canard enchâné 紙のスッパ抜きがきっかけです。カナル・アンシェネ紙もシャルリ・エブド紙同様、毎週水曜発売なので前日火曜日のお昼過ぎくらいからテレビ・ラジオで騒ぎが始まるのが通例です。今回もそう。先週火曜日にフィヨン家の公金流用疑惑が明らかにされました。
コレ ↓ の右上の見出しがそう。

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で、騒がれてすかさずフランソワ・フィヨン氏ご本人がTF1の夜8時のニュウスに生出演し「愛する妻を私は守る」と弁明し、今週月曜日だったか事情聴取も終え、無罪放免になった・・・と思いきや、翌日火曜にカナル・アンシェネ紙がフィヨン家公金流用スキャンダル第二弾をブチ込んだのです。コレ ↓ ね。最上段の赤枠でくくられた見出しも、誌名のすぐ下の記事もフィヨン家とペネロオプ夫人、子女についてです。
カナル・アンシェネ は和訳すると「鎖につながれた鴨」になりますが、文春砲ならぬ鴨砲の一発目はフランソワ・フィヨン氏夫人のペネロオプが勤務実態が無きに等しいのに議会アシスタントとして過去10年間に50万ユーロ受け取っていたというものでした。で、月曜日に無罪放免と報道が流れ、翌日までに鴨砲第二弾がフィヨン氏が上院議員だった2005年から07年にかけ、長女、長男に公的予算から84000ユーロを支払っており、ペネロオプ夫人については50万ユーロではなく、勤務実態が無きに等しいのに議会アシスタントとして10年間で90万ユーロもの収入を得ていたのだよ、と。
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私の悪い耳が拾ったに過ぎませんが、確かフィヨン家の当主であるフランソワ・フィヨン氏は夫人についても、長女・長男についても弁護士であることを挙げ、ご自分のアドヴァイザーであったとTF1にナマ登場した時に説明していた記憶があります。ココんちの仏蘭西びとは中道右派の大統領予備選挙に計4ユーロ出し、フランソワ・フィヨンに投票したこともあり、この月曜日までは「それでもボクはフィヨンに投票する」と意地を張っていましたが、昨日水曜日の午後くらいから「フィヨンはもうおしまいだな」とつぶやくようになりました。

なぜ「おしまい」かと言うと、フランソワ・フィヨンが所属するフランス共和党内の党員からもフィヨンが大統領候補を辞退するよう勧める動きが始まり、フィヨンの代わりは決選で負けたアラン・ヂュペか、いや、ニコラ・サルコぢ(再び)かと予想が飛び交うようになったからです。

ココんちの唯一の投票権を持つ人物♂はどこの党派にも一度も属したことはありませんから、先日の中道左派による次期大統領候補予備選にも計2ユーロ払って「清き一票」を二度投じましたし、私はフランス共和国において単なるガイジン長期滞在者なので投票権を持っていません。だから、こんなスキャンダルが飛び交っても、中道左派から左の壁突き当りまでの人々と一緒に躁状態になりませんし、中道右派の人々と一緒に首をもたげて鬱状態にもなりません。(中道よりミギの右壁つきあたりのひとびとは先々週くらいから極右政党FN党首のマリィヌ・ルペン女史が次期大統領候補人気ナンバーワンなので、フィヨンのこのスキャンダルでいっそうウハウハになっています)。

盛り上がることのない私がこのフィヨン・スキャンダルを眺める今、フィヨン氏の運命はこうだったのだと白々しく割り切る心持にあります。投票権がない私もフィヨン氏がサルコぢの下、首相だった当時から好感を持っていたので、このスキャンダルで(死語を用いて)ドンビキしたのは事実ですし、「騙された感、裏切られた感」がヒジョーに強いです。それは、フィヨン氏がずっと「善人を装っていた」せいだと思います。この感覚はおそらく、多くの方と分かち合える気がしてなりません。

まあ、ズルい発言かもしれませんけれど、中道右派の次期大統領予備選の時、フィヨン氏がロシアのプーチプー大統領と親しいことを強調した時に「こりゃ、ヤバい」という気持は我が心に芽生えてもいました。ロシアと手をつなげば、シリアのアサド氏につながるわけで。おお、イヤだ。ソラおそろしい。自称「欧州最強の軍隊」をフランスがアサドを守るために送る? 悪夢ですわい。
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フランス共和国の次期大統領、いったいどなたになるのでしょう?
なんだか深い靄に突入し、手探りで前によろよろ進んでいるように思えます。

ま、あたしはヲッチャーなんで、もし近未来の仏政府にフランスから国外追放を命じられたら、はい、よろこんで。うふ。


le 2 février 2017, Théophane







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# by ma_cocotte | 2017-02-02 15:31 | よっ、大統領!2017 | Comments(2)
昨日の結果と、今日の現状、そして。
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昨晩8時40分頃に中央(=パリ)からの結果発表はこの ↑ とおりでした。一週間前の第一回投票でトップ当選したブノワ・アモンが逃げ切りました。10%以上の差ですから一馬身と例えてよいのかな? 


そして、一夜明けて、朝一番でほうぼうから飛んでくるブノワ・アモン決定直後のアンケートによる次期大統領候補支持率は以下のごとく。
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中道右派(主に仏共和党)の筆頭候補フランソワ・フィヨン François Fillon より、極右政党FNの党首のマリィヌ・ルペン Marine Le Pen の方が人気があり、今のところ、次期大統領レースのトップがFN二代目(なぜなら彼女の父親がこの政党の創立者であり、初代だから)ですよ。
そして、そして、3位はエマニュエル・マクロン Emmanuel Macron 、彼は仏社会党員ですが、今回の仏社会党を中心とする中道より左派の大統領候補予備選には参加しませんでした。この彼の後に、昨晩予備選に優勝したブノワ・アモン Benoît Hamon がくっついているというか、6%も違うと「追いかけている」が正しいかもしれません。

先週半ば、フランソワ・フィヨン氏にスキャンダルが発生したことがきっかけとなり、フィヨンが勢いを失い、こういう数値になったとおっしゃるアタマのいい方々もいます。フィヨン氏は誠心誠意、スキャンダルの元となった夫人の弁護に務めており、それがどう転じるのかはOnly God knows だと私は割り切って、眺めています。こういうことも運ですからに。


le 30 janvier 2017, Martine









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# by ma_cocotte | 2017-01-30 16:04 | よっ、大統領!2017 | Comments(0)
こんにち、お日柄もおよろしく
中道左派の大統領予備選、最終決戦投票日でござあます。
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先週日曜の第一回投票日、ココんちあたりは悪天候だったせいか、投票に行ったココんちの仏蘭西びと♂は投票所の閑散とした雰囲気に不安を覚えるほどだったそうですが、こんにちは違うぞ。朝から好天、気温も軽く5度を超えたおかげで午前中から投票所は票を投げるひとびとでごったがえしていましたとさ。

私は朝市への買い物ついでにこうして投票所である小学校まで。投票権を持っていませんから、お外にいたのでした。
これぞ、本当の門外。

結果は今晩。おそらく午後8時半から9時の間に発表があるのだと思います。
どうなりますことやら。
第一回戦でトップはブノワ・アモン、次点がマニュエル・ヴァルス元首相。
こんにちの最終決戦で逆転はある?
あるかもね。選挙の結果は天候で左右されるものだもの。


le 29 janvier 2017, Gildas








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# by ma_cocotte | 2017-01-29 21:11 | よっ、大統領!2017 | Comments(0)
慢心で失う予想図
昨日の、中道左派の大統領候補者予備選挙第一回戦。
なんとブノワ・アモン Benoît Hamon がトップで決勝進出しました。中道右派も予想外の展開で始まりましたが、中道左派でも同様の珍事となりました。
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昨日の投票結果はこのとおり。
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昨晩、午後8時40分くらいに選挙管理責任者直々の結果発表があり、その時はコンマ以下は四捨五入。それ以降、翌朝の今に至るまで報道各社の数値はコンマ以下に若干の違いがあるものの、ほぼこの ↑ とおりです。

ナマ討論の第一回放送前まで、第二回放映後も、確か下馬評ではアルノ・モントブゥ Arnaud Montebourg が人気No. 1で、二位と三位の間をマニュエル・ヴァルス Manuel Valls 前首相とブノワ・アモンが浮かんだり沈んだりしている感じでしたかねぇ。ところが、先週木曜の最後の第三回ナマ討論番組放映後からブノワ・アモンの人気が第一位に浮上し、もしかすると決勝はアモンvsモントブゥではないか、ヴァルスは予選落ちかも・・・とささやかれ始めてもいました。

ところが、どうでしょ。昨晩の結果は上のとおり。第一位、第二位が30%超えしたのに、モントブゥは18%の得票率で第三位、予選落ちしました。この結果はモントブゥ本人がまったく想定していなかったように思います(振り返って、中道右派予備選のサルコぢの場合、第一回投票の前に落選の予感を持っていた感がある)。というのも、モントブゥは誰よりも早く次期大統領に立候補していたこともあり、アピールの時間も長く取れたし、マスコミが何かと彼にスポットライトを当てていたことも事実。しかも、彼が掲げる政策は左派でありながらもどこか「仏蘭西第一主義」を挙げながら共和国民を救済する、という話だっただけに、モントブゥ自身は相当量の自信に満ち溢れて昨日の投票日に臨んだと思われます。でも、結果は一位でも二位でもなく、三位で落選。これは正直、冷ややかに傍観していたガイジンの私にも驚きの結果でした。私はなんとなーく決勝はモントブゥvsアモンで、ヴァルスが三位で予選落ちと思い描いていたものですから。外れたあるね。でも、これまでのモントブゥが醸し出す高慢ちきな臭いを感じ取ってもいたので、彼の過剰な自信がこういう結果を招いてしまったのかもしれません。昨晩のスピーチも最後にキザな表情としぐさで〆た。これだけはサルコぢがマネできないモントブゥの生まれながらに持ったタレントだわな。今後、どちらのお堅いおねいさんがモントブゥに騙されるのかなあ。

昨晩はモントブゥの敗戦宣言が最も早くて、そのスピーチでモントブゥは同じ内閣の同僚で、同時期に閣僚を辞任したブノワ・アモンを今後支持すると発表。単純計算なら、今回のアモン支持票35%にモントブゥ支持票18%が上乗せすれば53%ですから、来週の決勝はアモンが勝利。でも、自由意志やら意思が各自にありますから、モントブゥ支持者全員がアモンに投票するとは限らないのが真理です。それで票が割れても、ブノワ・アモンかなり強しでしょうか。

ただ、敗者の方々全員が今後誰を支持するか公言していないことが今回の特徴で、たぶん・・・ですけれど敗者の中にはこの予備選に参加しなかったマクロン(中道右派寄りのヒダリ)またはメランション(極左にまで至れないけどかなりヒダリ)のどちらかに付くつもりなのかもしれません。こうゆうところが今回の大統領選挙で「中道よりヒダリの衰退、分裂」を招いてしまい、極右が浮かび上がる助けになってもいるように思えます。持論・ミギに巻こうがヒダリに巻こうが巻き切れると「なぜか同じ思想」ですからね(失笑

ま、夜明け前のお仏蘭西。こんなところです。


le 23 janvier 2017, Alphonse

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# by ma_cocotte | 2017-01-23 16:02 | よっ、大統領!2017 | Comments(0)