Adieu, l'année 2004! Salut, l'année 2005!

Bonne Année!

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Je vous souhaite une heureuse nouvelle année 2005.

幸多き新年となりますように。

ま・ここっと

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# by ma_cocotte | 2005-01-01 00:00 | 『冬』 Rien de spécial
12月は『施しの月』
東京に雪が降ったそうです。b0070127_18124724.jpg
南仏のココんちでまとまった雪を最後に見たのは2001年12月14日でした。2001年夏生まれのぷろすぺえるが初めて雪を見てベランダに積もった雪に足跡を残しました。買ったばかりのデジカメでパチリ・・・いい思い出です。
おとといは昼過ぎから氷雨が降り始めたので「こりゃ雪かしら?」と重い空を見上げましたが雪には至らず。そのかわりに強い風が吹き,雪雲を散らしてしまいました。

12月。この一か月はフランス人にとって「施しの月」です。自分よりもほんの少しでも弱っている人に手をさしのべる月です。イスラム教のラマダン月の精神に近いものを感じます。「弱っている人」と一言で言ってもそれは千差万別です。金銭的に困っている人もいれば,精神的に弱っている人もいて,その両方を抱えている人もいます。一方,それに手を差し伸べる方法も金銭を出す人もいれば,物品を提供する人もいるし,道で物を乞う人に黙って手を握って声をかける人(私の夫はこのタイプ)もいます。動物愛護協会の犬猫を主とした養子縁組会も「飼い主の勝手で捨てられた動物に温かい寝床とご飯を与えましょう」という主旨であり,決して犬猫がプレゼント対象になっているのではありません。

1999年から2000年にかけてエクサンプロヴァンスに住んでいましたが,年末のある日,市役所の時計台を過ぎカテドラルに向かうゆるい坂道を夫と登っていたら,目の前に絶妙のタイミングで空からカゴが降りてきました。籠には「どうか私たちを助けてください。食べ物を買いたいのです。」とメモが付いていました。籠に結び付けられた紐を目で辿っていくとアパルトマンの最上階の窓からつり竿が飛び出ていました。「だまされちゃいけないよ」と私はつぶやき夫の腕を引っ張って坂道を歩き続けました。旧大司教館あたりまで登った頃だったか夫が「・・・やっぱり」とつぶやくなり振り返って坂道を走って下り始めました。私はびっくりして後を付いて行ったら,先程の籠落下地点で夫は停まって籠が下りてくるのを待っているではありませんか!ほどなく籠がおりてきて,夫はその籠の中に自分のお財布をまっさかさまにして振るっているのです。空からつり銭籠のように降りてくるカゴやお財布をまっさかさまにして振るう人を映画や漫画で見たことがあっても,目の前で見るのは初めての私でした。ちゃりーん,ちゃりーんと銭が籠の中で生き物のように飛び跳ねました。ささやかに重さを感じたのか籠はしゅるるるるぅと天上に上っていきました。見上げるとワケーモンが「Merci bien! めっるしびや~んg」とニコリと笑って私たちに手を振っています。夫は「ああ,これで満足だ」とにっこり。当時,私が借りていたアパルトマンに転がり住んでいた夫の方がこのアパルトマンの最上階に住むワケーモンより金銭的に苦労していたと私は今でも思うのですが・・・「満足だ」と口に出されてしまったら受け入れるしかありません。

ある時は(12月ではありませんでしたが)夫と私が大喧嘩。エクスに住んでいた頃は私がアパートの借主だったので夫に出て行ってもらいました。夫はエクスの路上で夜を明かしましたが,明け方になって彼の目の前を通り過ぎた老夫婦が夫の前に戻ってきて,夫に10フラン(約180円)を渡したそうです。「これだけあれば温かいコーヒーとおいしいパン・オ・ショコラを買えるでしょう?」と一言添えて。
決して笑い話でも美談でもありません。フランスに住んでいるとしばしばこの手の話を耳にします。

2004年12月26日インドネシア・スマトラ島沖で大地震がありました。
年末年始休暇中のフランス人も多数タイ,モルジブなどリゾート地でこの天災を経験しました。30日21時12分現在,フランス人の死者は22名,行方不明は96名,けが人は244名です。次々と帰国する生存者たちの口から出る言葉は「こうして我が身が存在していることは奇蹟です」「想像を絶する惨状です」と。もちろん衣料だけでなくパスポートも天災に奪われた人もいます。国際法の特別措置でこうして戻ってきたのです。個々のバックグラウンドがどうであれ何であれ,異国の地で天災にあったという犠牲者に変わりはありません。ヴァカンスを楽しむ彼らが予告なく目の前で見た惨状,臭い,手ごたえなどの五感に与えた精神的心理的ショックは相当であると判断したフランス政府は空港に赤十字社職員,医師,心理カウンセラー等を待機させています。もし夫や私がこの天災を経験して成田かパリの空港に着くなりインタビューに応じたらどうなるかなあ?命を失わずに済んだ奇蹟に感謝し,帰国できる国があることに喜び,ついニヤけてしまいそうです。かといって,天災を味わった数日後に優越感や英雄譚を語ることができるほど夫と私の人格は「天下無敵の完全無欠」ではありません。人生の半ば,まだまだ脆くて弱い人間です。テレビ画面に登場した方々も五体満足に歩けたとしても,実は精神や心理がぶっ壊れておりテレビカメラの前で不敵な笑いを浮かべてしまったのかもしれません。更には我が家に着いた途端,骨が抜けたようになって寝込んでいるかもしれません。それは精神科医でも心理カウンセラーでもない私には判断できません。

もし私が天災を経験して万が一助かったとしたら,空港に着くなりテレビカメラの前でぴんと背筋を伸ばして美辞麗句を述べるどころか,ヘラヘラ笑いながら踊るように腰を抜かして失禁するかもしれません。もし私がこうなったら画面の向こうの見知らぬ人に冷笑され評論までされるのでしょうか?

南仏は100年に一度くらいとてつもない大地震が来るそうです。ノストラダムスで有名なサロン・ド・プロヴァンスに聳え立つ軍事博物館を訪れた時に20世紀初めの大地震で完全崩壊した町の写真が数枚展示されていました。石の土壌と石造りの町で重篤な天災に見舞われたら,今回の南の島での災害とはまた違ったツボで南仏が深刻な状況に陥ることは間違いありません。ここ数年の異常気象で山火事が相次いだ南仏では特殊薬剤や火の勢いで他人に見せられるような「顔を失った」消防隊員も多くいます。多くの消防隊員が火に飲まれ亡くなったこともあり,「勇敢なる」犠牲者や遺族を助けるための募金CMもこの冬流れました。

ここ数日,テレビではインド洋上の被災地の現状が流され続けています。フランスのニュースでは「覚悟のいる場面が流れます。見る,見ないはあなたの判断です」とキャスターが前置きして,戦場だろうが天災だろうが惨状がそのまま画面に流れます。今晩は震災から数日経たからこそまとめられた特別番組がFrance2で放映されます。待降節に入ってから「寝床のない人に毛布を!食べ物を!」と個人のできる範囲で手を差し伸べました。集められた寄付金で本当に貧しい人々がイヴの夜にバトームッシュの船上で豪華な食事を取りながらセーヌ川下りを楽しみました。普通の人々は家庭で食事をするのがノエルの夜のしきたりです。「レストランは生まれて初めて」と目を輝かせる子供がニュースの画面で語るのを見てホロリとするのもフランスのノエルです。

ノエルという節目直後の震災でマスコミは「できる範囲で寄付をお願いします」と繰り返しています。その場を去ることができる人々にも,その場に住み続けなければならない人々にも,この天災が与えた各々の苦悩があります。迷う彼らに何らかの力になることは意味のあることです。
高温多湿の土地に住む,住み続けなければならない方々が物質はもちろん精神的にも深刻な状況にあります。そして気候が災いして被災地に疫病が流行するのも時間の問題でしょう。それを防ぐために遺体を火葬すると関連諸国は発表していますが,これも宗教によっては禁忌であるにもかかわらず現状では受け入れざるを得ない状況です。

新年を迎えるにあたり,私なりに考えて何かできることを見つけ出したいと思います。

■30日午後,地元の赤十字社に行きました■
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# by ma_cocotte | 2004-12-31 05:51 | 『冬』 Rien de spécial | Comments(12)
腹が減っては『年末の買い物』はできぬぞえ。
毎週水曜日はココんちの「買出し日」です。
いろいろと買うので知力と体力がたかが買い物にも必要です。ところが火曜日夜にすでにパンを食べ尽くし,冷蔵庫の中も「なんだかなあ」という調理意欲をそそらない食材ばかり。おまけに調理師(つまり私)が昨日からの氷雨と北風の影響か「動こう」という意欲はまるでなし。時計を見ればランチタイムはとうに過ぎている・・・でもお腹はぐーぐぐーぅ。こういう時はマクドクイック(フランスで誕生したハンバーガーショップ,おいしいよん♪)に飛び込んでもよいのですが,なんだかお腹が「マクドさん,いらっしゃあい」と脳中枢に声をかけてくれない変な水曜日。

そんな時はア~ラブんブン♪

雑用がてらVitrollesの長距離バス停へ。
このバス停のそばにおいしいアラブんサンドイッチ店 Les 2 Palmiers (2本の椰子の木)があるのです。
時刻は午後3時を過ぎ,閉まっているかな?とちょっとだけ心配になったけど,やっぱりアラブん!

b0070127_4341969.jpg働き者だよ,おっかさん。開いていましたわ。
私は「いつもの」シシケバブサンドイッチを頼みました。

シシケバブというのは羊(または牛)の肉の落としと玉ねぎやピーマンなどの野菜に香辛料を混ぜて作られた肉団子です。これを鉄板で焼いてぎゅーっと押さえつけて団子を崩してバゲットにはさみます。シシケバブと一言で言ってもトルコ,レバノン,チュニジア,エジプト,アルジェリア,モロッコなどそれぞれの国で使う香辛料が違うので「味わう楽しみ甲斐」があります。
ソースは好みでマスタード,ケチャップ,マヨネーズなど選べますが,私が選んだソースは「いつもの」ソースブロンシュ(白いソース)です。

サンドイッチができるまで・・・とテーブルを探しましたが,ひとつのテーブルは片付けないでフライドポテトがちらかったままの状態だったのでひとつ奥の席へ。
さらにもうひとつ奥の席にはスカーフにモロッコの民族衣装をおめしのおばちゃんがサンドイッチを頬張っておりました。食後,調理カウンターに入ったところを見るとどうやらこのお店の「影のオーナー(つまりサンドイッチを作る青年たちのママン)」ですね。
待つこと5分ほど・・・できました,サンドイッチ!
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どこのアラブんサンドイッチ屋さんもたいていこんな感じ。
「キャンディ包み」のサンドイッチに紙ナプキンを一枚添えて手渡しされます。
紙をほどくと・・・

b0070127_5131277.jpgどっばーん!

バゲットと呼ばれる細長いフランスパンの中にはサラダ,トマト,たまねぎにシシケバブ,そしてサンドイッチの上には山盛りのフライドポテト。揚げたてホクホクのフライドポテトにエキゾチックなソース・ブロンシュ♪
みゃーで,おみゃーさん♪
3ユーロこっきりでございます。

さて食後,「いざ,Carrefourぢゃあっっ」と意気込んで行ったのですが,Vitrollesの巨大ショッピングセンターにたどり着く前に車の大渋滞。ノエル直前に勝るすんごいヒト,ひと,人!
人込みに弱い私はしゅるるるるーと疲れ果ててあっさりちゃっかり帰宅しました。

よく考えてみたらノエルというのは「宗教行事」なので,各自の信仰によっては「無関係の平常営業」であり,キリスト教信者にとっては騒ぐどころか聖家族を思いながら祈る数日を過ごします。ですが,大晦日から元旦は誰もが祝うめでたい「年越し」。フランス人が無礼講で大馬鹿騒ぎするのも大晦日の夜です。
なんてすばらしくすてきなことでしょう!
「おらんちは太陰暦だでよ」なんて言わないでよ。
そうそう,フランス国内はほとんどの市町村で新年が明けると同時に打ち上げ花火をあげる習慣があります。きれいな音楽に乗ってさまざまな花火が打ちあがる。ちょっとしたショートストーリー。素朴に生きるフランス人は誰もがうれしそうに花火を見上げるものです。花火もきれいだけど空を仰ぎながらうれしそうに花火を見上げる老若男女の表情をちらりと見るのもこれまた楽し。

どどーん!と見に行かなくっちゃね♪
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# by ma_cocotte | 2004-12-30 04:46 | Promenons-nous! | Comments(10)
寒い夜。そして年末といえば「手抜きの鶏と牛」
ノエルから新年くらいささやかに楽をしましょう!
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ということでココんちではノエルのためにいつもの「鶏のオリーヴ煮」を作りました。
冬の寒い夜,身体の芯から温まります。

いつもこれを作るとスープがあまってしまうココんちでは,そのスープを利用してBoeuf Bouguignon(ブフ・ブルギニヨン,ブルゴーニュ風牛肉の赤ワイン煮)もどきを作ります。

b0070127_3513769.jpg鶏肉を骨ごと白ワイン,オリーブ,コンソメ,ハーヴと煮込んだスープは捨てるにはもったいないほどおいしいだしが出ています。これを利用しない手はありません。
でもこのスープには白ワインが入っているので正統派ブフ・ブルギニヨンではありません。
だから「もどき」くんです。

フランスの家庭ではブフ・ブルギニヨンはTagliatelle タリアテッレと呼ばれる幅広のパスタに添えることが多いのです。おいしいですよ。


細かいことにこだわらない方にぜひ!のほぼずぇったい間違いなく「失敗はあり得ない」二品でございました。

▲「手抜き鶏と牛」の作り方▲
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# by ma_cocotte | 2004-12-29 02:57 | Ça était? | Comments(8)
さよなら、Bûche du Noël さん。こんにちは、Galette des Rois さん。
もう私のことは忘れてください。』とBûche du Noël さんが私に言いました。
ノエルを過ぎるとあっという間にパン屋さんやケーキ屋さんのウィンドウは一新されます。
もうあの甘くかわいらしいブッシュ・デュ・ノエルさんたちは見当たりません。

b0070127_18235252.jpgカトリックの暦で1月第一日曜日は「主の公現の祝日」。東方からやってきた三人の王(賢者)が馬小屋の幼子イエズスを訪問し祝辞を述べたことをお祝いする日で,この祝日にフランスで食べられるお菓子がこれ。Galette des Rois (ガレット・デ・ロワ,王様たちのお菓子)です。

右はアーモンドクリームが入ったパイ生地の元祖Galette des Rois、左はフリュイコンフィ(果物の砂糖漬け)が乗ったブリオッシュで作られた「王様ケーキ」で、南仏のみで食べられるもののようです。

このお菓子を買うと必ず紙で作られた王冠が付いてきます。
それはなぜかと言うとこのお菓子を食べるにあたり同時にある「お遊び」をするからです。

b0070127_18384472.jpgその「お遊び」はこのケーキの中のどこかにたったひとつの陶器の人形とたったひとつの乾燥ソラマメが入っており,「主の公現の祝日」の食卓でこのお菓子を切り分け家族一同が揃って食べた時,陶器の人形が入っていた者はその日一日「王様」になり,ソラマメが入っていた者はその日一日「従者」になるのです。陶器を発見した人が口から陶器の人形を出して宣言すると,即座にこの紙の王冠が頭上に乗ります。

b0070127_18403640.jpgサントン人形のコレクターも数多く存在しますが,この「王様のお菓子」に入っている陶器の人形コレクターもフランスにはたくさん存在します。朝市でこの人形ばかりを売っているお店もあるほどです。
右はココんちの「王様人形」たちです。
カトリックにちなんだものもあれば,ディズニーやアメリカ映画のキャラクター,世界の民族衣装や建築物などとにかくお菓子をガブリと食べてみないと何が出てくるかわかりません。でも強く噛めば人形も歯もかけますのでご注意を。
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というわけで年末の朝市にはガレット・デ・ロワを自宅で作るママンのためにドライフルーツやFruit Confits(フリュイ・コンフィ,果物の砂糖漬け)も出始めました。

このFruit Confitsはリュベロン地方の村Aptで作られたものです。

私は以前プロヴァンス地方とコートダジュール地方境界の鷲巣村にあるFruit Confits工場を訪ねたことがありますが,口に入れて噛んだ途端に虫歯すべてにしみわたり,すべてのかぶせものがこぼれ落ちてしまうのではないかと錯覚するほど全身が悶える甘さでございます。
フランス人はパクッとほおばって「C'est très très bon!(セ・トレ・トレ・ボン。とてもとてもおいしいわん♪)」なんて平気で言いますが,日本人には要注意の強烈な甘さです。メロンやさくらんぼうに比べるとオレンジやクレモンティーヌなど柑橘系のコンフィはちょっとは日本人にアプローチできる甘味かもしれません・・・。
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# by ma_cocotte | 2004-12-28 19:19 | 『冬』 Rien de spécial | Comments(16)