『夢のまた夢』の夢。
もしも私が生まれ変わることができたなら『ヴァチカンの兵隊さん』になるのでせう♪
昨晩テレビで放映されたヴァチカンの深夜ミサで任務遂行中の彼らを拝見したらあらためてそう思いました。
なぜ?Why?Pourquoi?Perchè?
理由は単純です。ヴァチカンの兵隊さんの「制服」を着てみたいのです。

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かのミケランジェロ(1475-1564)がこの斬新な制服のデザイナーであります。
この色あわせといい,スタイルといい,チューリップズボンのビランビランのチラリズムといい,天下無敵の究極とはこのことざますね。平安時代にワープできるのなら,女御さんの十二単の襟重ねと色目勝負ができます,はい。
英語でSwiss Guardと呼ばれるヴァチカンの兵隊,来年は結成500周年にあたるそうです。ヴァチカン市国のHPを見るとなんとSwiss Guard募集要項が5ヶ国語で載っております。とりあえず英語で紹介いたしませう。
Admission Requirements
其の壱: I am a Swiss citizen. 
     私はスイス国籍者である。
其の弐: I am a Roman Catholic faithful. 
     私はローマン・カトリック信者である。
其の参: I am of a good moral ethical background. 
     私は良質の道徳的かつ倫理的素(質)である。
     (似たような語を二つ重ねているところにミソがこってり塗ってある)
其の四: I attended a military school in Switzerland. 
     私はスイス国内の軍人学校で教育を受けた。
其の伍: I am between 19 and 30 years old. 
     私は19歳から30歳の間である。
其の六: I am at least 174cm tall. 
     私の身長は少なくとも174cmある。
其の七: I am not married. 
     私は独身である。
其の八: I have either a professional diploma or high school
       degree. 
     私は専門分野の修了書または高校卒業証明書を持っている。
以上なのであーる。
身長174cm以上ならばスイス国籍の女性でもOKかしらん?とフランス語とイタリア語でHpを再度見ました。すべての条件が男性形の名詞と動詞で書かれていました。故に女性には資格がありません。
ぎょっ,フランス語(イタリア語も)では【其の参】が英語とまったく違う文章になっていました。
J'ai une réputation irréprochable.
日本語にすると「私は非の打ち所がないと評判です」。
あっちゃちゃー,私なんて非の打ち所のツボが全身に張りめぐっちゃってるもんね。
「眉目秀麗」が条件に入っていないのは良心的ではあるけれども,スイス国籍であってもカトリック信者でなければならないし,熱心なスイス人のカトリック信者がアメリカのウェストポイントやフランスのサンシール陸軍士官学校を卒業してもスイス国内の学校ではないのでこれまただめ。興信所が身辺調査をして誰か一人でも「あいつに泣かされたのよ,あたしっっ」なんてぽろりと言ったら致命傷になるわけです。本人の素養だけで入隊できるほど広い条件ではありません。とは言っても一昨年だったかスイス人家庭の養子となったアフリカ出身の男性がヴァチカンの兵士に選ばれたことは欧州では朗報となりました。
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「非の打ち所のないスイスくん」の頭の上に鉄兜
赤の羽飾りの無駄が素晴らしいヂャござんせんか!
ミケランつぁん,あなた,本当にブラヴォーよ!

兎にも角にも私が次の人生で「ヴァチカンの兵隊さん」になるためには死んですぐ天国の門前ハローワークで次回希望就職先を真面目に述べ,担当者と懇ろにならなければ「ヴァチカンの兵隊さん」になるための条件に適う環境に落としてもらうことは難しそうです。

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「甘いで,しかし」
と天から横山やっさんの声が聞こえてきました。

←普段の制服の「非の打ち所がないスイスくん」。

これでも十二分にかわいい!!!!!
白襟にこのタブリエの色目・・・Chouette!(シュエット-フランス語で「素敵!」)
せめて試着して数時間ヴァチカン宮殿の中で忍者ごっこをしてみたいものです。
隠れたつもりが迷子になってしまうのは確実です。

夢の中で遊ぶとしますか。

【Rétroliens*Trackbacks】
* *園丁日記* : こちらは無防備とはいかないらしき…そして中国。

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# by ma_cocotte | 2004-12-26 00:45 | 『?』なKTOりっくん | Comments(25)
12月24日夕方,旧市街へもう一度。
クリスマスイヴの日没間際,お散歩がてらおらが街の旧市街へ。
午前中だと光線の加減で「いまいち」の写真ばかり。再度パチパチざます。
これぞ,まここっつぁんのリヴェンジ(復讐)ぢゃ。

やっぱり夜だね,おっかさん。
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ババン!とBûche du Noël (ビュッシュ・デュ・ノエル クリスマスの薪)。
どれも重さで売られます。良心的でしょ?
一本12~18ユーロくらい。
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左はプチフール。一口サイズのケーキです。
これはノエルだけでなく毎週土曜日夕方から日曜日にかけて安息日の「家族の食卓」に出すため店頭に多く出ます。いろいろな味を試せるのがうれしい!
ひとつ1ユーロ。多く買うと割引になります。

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夕方になっても雪だるまは微笑をたたえて宙に浮かんでいた!
そしてPère Noël (ペールノエル,=サンタクロース)は電子レンジの上。
シナモンの薪を抱えてらっしゃる。

流石,惣菜店のサンタさんなのであーる。

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ほんとに夜だよ,おっかさん。
左はシャケのテリーヌ。
真ん中は伊勢海老のパイ包み焼き。
上は小エビと帆立のソース和え。
左は蟹のグラタン。

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そして忘れちゃいけない京唄子ペンギン。
いとしの「けいちゃん」にお勧めメニューぢゃ。
Bloc de foie gras de canard en gelée 「あひるのフォワグラ」ゼリー寄せ
Langouste Belle Vue 「美しい伊勢海老」
Civet de Sanglier Grand Veneur 「偉大なる狩猟者によるイノシシの赤ワイン煮」
Pomme Caramelisée 「キャラメル焼きリンゴ」
Frômage du Berger 「羊飼いのチーズ」
読んでるだけでよだれが出ちゃう・・・。なかなか良いムニュぢゃね。メモメモ。

▼ココんちのノエルの夜のムニュムニュは▼
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# by ma_cocotte | 2004-12-25 04:21 | Promenons-nous! | Comments(19)
冬の砂漠は冷えたことでせう。
12月24日の日没後はカトリックではすでに12月25日に入ったことになります。そして深夜ミサの開始と共にカトリック暦の新年が始まります。
世界の果てに至るまで地球上のカトリック教会はヴァチカンで決められた同じ聖書箇所を毎日のごミサで読み上げます。毎日曜日のミサでの朗読箇所はもちろん年毎に変わっていきますが,12月24日深夜のミサだけ毎年同じ箇所を読みます。
それはルカ福音2章11節。
「きょうダビデの町に,あなたがたのために救い主がお生まれになった。」
野宿をしながら羊の群れの番をしていた羊飼いたちに主の御使(天使)が現れて彼らにこう告げたのです。更に天使は彼らに話し続けます。
「この方こそ主なるキリストである。あなたがたは,幼な子が布にくるまって飼葉おけの中に寝かしてあるのを見るであろう。それが,あなたがたに与えられるしるしである。」(ルカ2章11-12節)
天使が去った後,羊飼いたちは「ベツレヘムへ行って主がお知らせ下さったその出来事を見てこようではないか」と話し合い,すぐにベツレヘムに向かってマリヤ,ヨセフと飼葉おけに寝かしてある幼な子を探しあてました。羊飼いたちは天使から聞いたことが何もかも本当だったので神を崇め,賛美しながら帰っていきました。

・・・とルカ福音にのみイエス誕生直後の話が書かれていますが,他の3福音(マタイ,マテオ,ヨハネ)には書かれていません。
だから12月24日深夜は毎年この箇所しか読めないのです。

この後のエピソードで,時の王ヘロデは自分の地位を脅かすような力があり,財を持ち,器量も良い男児が「救い主である」と思い込んでいたのですが,ナザレトという小さな町の工務店の家に生まれ,親は宿さえも取れずに馬小屋で生みおとされた男児が救い主であるはずがないと思いつつも,この年に生まれた男児をすべて殺そうとします。

ヘロデ王がそう思ったのも無理はないでしょう。それまでのユダヤの王は栄華を極め才色兼備の色男ですもん。天下のユダヤ王が馬小屋で生まれるなんてなかんべよ,と思っても不思議はありません。

11月最終日曜日から始まった待降節の間,教会も家庭も幼子イエズスの人形を飾りませんが24日深夜から飾るようになります。待降節の間にはミサで唄わなかったグロリアも斉唱します。
カトリックではこの日から来年春の復活祭,更に初夏の聖霊降臨までキリストの生涯を思い,考えながら毎日を過ごすことになります。フランスのカレンダーもカトリックの移動祝祭日に従っています。

今宵24日は馬小屋の聖家族3人を思い,祈ります。
深夜の砂漠は寒かったでしょうね。
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# by ma_cocotte | 2004-12-24 06:17 | 『冬』 Rien de spécial | Comments(4)
第四待降節を過ぎ-ノエルのために揃える食べ物-
ノエルを迎える週になりました。b0070127_19192577.jpg
子供たちも先週金曜日午後からクリスマス休暇に入ったこともあり,どこの商店街も大賑わいの今週です。
ノエル直前週となり誰もがノエルから元旦までの食料買出しを始めます。
南仏の家庭ではいったい何を食べるのか?意外にも夕食の主菜以外は手抜き料理の数々です。いわゆるハムやテリーヌなど保存食を買い集め,ノエルから元旦までそれをちびりちびりと繰り返し食べます。夕食の主菜もオーブン料理が多く,余熱調理ができ繰り返し温めなおして食べられるものです。こうすることでママンが家族と一緒にテーブルにいる時間を長く保てます。ノエルから元旦の一週間は一年中食卓を守るママンに楽をしてもらう8日間でもあります。
そこはかとなく日本のおせち料理の考えと似ています。

さて南仏ではどんな食料を揃えるのでしょう?
もちろんスーパーに行けば合理的に買い物ができますが,待降節以降各地で開かれるノエル市でも買い揃えることができます。
こんにちはノエル市で見つけた南仏の「おせち」を紹介します。

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牡蠣をはじめとする魚介類を食べつくします。
たいてい食卓につく前のオードブルに出されます。
バターをたっぷり塗ったカナペと呼ばれる楕円のパンと一緒に出します。

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エスカルゴはいかがですか?
これもカナペに乗せてパクリ!
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ガチョウペーストとガチョウ料理の瓶詰め。
鍋にあけて煮ると一品料理に変身します。
オワ,オワ!
Oie! Oie!
Oie(オワ)はフランス語でガチョウのことです。


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ソシソン!
日本のサラミに近い食べものでしょうか。
サラミより数百倍おいしいですけど。太るんだな,これが。
左はいのししのソシソン,右上はハーブを塗りたくったベーコン・ソシソンです。
牛はもちろんですが水牛,山羊,馬など肉別,ハーブや胡椒,唐辛子など風味別といろいろなソシソンを選べます。

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南仏の食卓にはかかせないオリーブオイル。
灯油タンクで購入する人が多いです。
味見をして好みの渋み,甘味,深みを見つけます。
バターの代わりにパンにつけて食べることもあります。
13デセールに添えるPompeという丸く大きく甘いパンもオリーブオイルをたっぷり混ぜて焼きます。

b0070127_2124837.jpg生ハムとチーズとバター!!!
フランスのハムは本当においしい。塩がいいのかしら?
お肉の身のしまり具合も肉汁も味も日本では味わえません。
骨付きハムは枚数と厚さを告げてその場でスライスしてもらいます。
チーズももちろんおいしいけれどバター。これも涙が出るほどおいしい。
フランスのバターはほんのりと甘いのです。塩が入ったバターはもちろん売っていますが主流ではありません。
再来年,私が引っ越すポワトゥシャラント地方にはエシレという世界一おいしいバターを作る町があります。

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やはり13デセールにかかせない胡桃です。
毎日,これを割ってはボリボリ。
顔中にきびだらけになりそう。

こんなに買ってどうするのかしら・・・?
そういえばイタリア料理でくるみソースのパスタ!
手間がかかるけどとーっても「ぶおのぶおの」♪
南仏はイタリア系が多いもんね。

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そして蜂蜜!
左の白濁したものは南仏名物のラヴェンダー蜂蜜です。
ずばり申し上げますが「涙チョチョぎれるほどおいしい」んざます。
硬くなったパンにバターとこの蜂蜜をたーっぷりつけて朝食♪
右の黒い蜂蜜はローズマリーの蜂蜜。これはかなり濃い味です。

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栗とヴァニラのペースト。
朝食にはもちろん,これを混ぜてパウンドケーキを作ったり,ヨーグルトや生チーズに混ぜて食べたり・・・ゴーフルやクレープに塗ったり。
すこぶる美味ぢゃよ。

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パピィ(おぢいちゃん)とマミィ(おばあちゃん)はお孫ちゃんたちに渡す「お年玉」。
ボンボンと一緒にお小遣いも添えましょう♪

ムッシュウ,かわいらしく包んでくださいね。
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マルセイユといえばこのお菓子「Navettes ナヴェット」です。
船の形をしたこのお菓子,ちょっと硬いクッキーで口に含むとオレンジの香りがほわーんと広がります。

ノエルの夜,これを食べると来年も縁起の良い年になります。


▲ところで私の厄・・・▲
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# by ma_cocotte | 2004-12-23 00:01 | 『冬』 Rien de spécial | Comments(30)
というわけで『いのしし』を食べてきました。
厄年という言葉をしばしば耳にしますが,私にはどうやら年に数度「厄月」なるものがあるらしく,どうもただでさえ忙しい12月が私にとっては厄月のようです。思い起こせば日本で仕事をしていた時も御用納めの日に知恵熱を出したり具合が悪くなって早退するのが毎年私の恒例行事でした。

数日前からたらいに乗って激流下りをしている私ですが,火曜日午前中はASSEDICと呼ばれる日本のハローワークのような役所へ出頭後,SaturnへT社のADSLキットを交換に行きました。私の前に現れた男性店員は対応もよく,商品登録の段階で私が日本人とわかると「僕はラストサムライのDVDを買って既に10回は見ました」と話し始めました。日本の電化製品に憧れる若者が電化量産店に勤める例はフランスには多いのです。私も気を良くして「あ~らぁそぉ?アレはほぼ日本の文化だけどちょーっと違うわねぇ,ほーっほっほっ」なんて高笑い。すかもあーた,昨日買った月額20ユーロ用キットより交換した性能がはるかに良いキットの方が1ユーロ安い!ディズニーアニメ「美女と野獣」のお金が大好きなおぢさんみたいにコインを握ってニヤリとした私です。

既にお昼を過ぎて以前から気になるレストランに寄りました。高速道路沿いから見えるフランス最大の倉庫街の入口にある普通のお店ですが,いつも車が一杯停まっているのできっとおいしい昼飯屋なんだろうと高速を通るたびに眺めていたお店です。倉庫街で働く青年男女が集う昼食屋だと気軽に大股でへらへら笑ってドアを開けたら・・・やっばー,中は限りなく上品な空気が流れているではあーりませんか。私は飛び散った目や口が瞬時に鼻の頭にきゅーんと寄せられるような緊張感を覚えました。逃げようか・・・と思ったけど逃げられなくて,メニューを見たら「Sanglier(いのしし)」の文字が目に入ってしまった!冬の名物いのししを食べるチャンスです。迷わずDaube de sanglier イノシシの煮込みをメインに選びました。赤ワインとニンニク,ハーブで煮込まれたいのししは美味ぢゃ,美味。やっぱり冬はこれだね,と満腹のお腹をパンパン叩きながらお店を出たらポルシェの4輪駆動車がドドン!「どの客ぢゃー?」と驚きつつも果たして自分がこのお店に入っちゃって良かったのだろうか?と小首なんぞ傾げながら家路に着きました。

家に着いたらしなくちゃならないのはADSLキットのインストールです。電話とPCをつなぐTriwayという代物があるのですが,それと電話口をつなぐ電線が短いのぢゃ・・・PCの場所を移動することになりました。こんがらがった電線を丁寧に抜いて,移動後再び一本一本つなぐ「小さなことからこつこつと」とつぶやきつつも,こめかみあたりでぷっつ~んと音がしましたね。
この作業が終わるとT社に電話せねばなりません。昨晩とは違う電話番号です。やはり電子声による目的選択ボタンを何度も押し5分以上待って出たのは男性の声。しかもパリ訛り。イヤッホー!この男性は気の利く男性で本当なら申込書を郵送しなければならないのに電話上ですべての手続きを手際よく行ってくださった!やっぱり女性には男性ですわねぇ。E-mailで顧客対応調査が届くだろうから「trés tré bien」にしちゃいましょー。でもADSLは約3週間後から使用できるそうです。すぐに使えるわけぢゃないのね,フランスだもの。

そうこうしているうちに4時半。先週金曜日の夜Hariboをかぢったら右奥歯の詰物が欠けたので歯医者に行かねばなりません。予約は4時45分。
詰物が欠けただけなのでちゃっちゃっちゃーで治ると信じていたのに,歯医者さんに「マダム,奥歯二本をかぶせないと二本とも近いうちに失って大変なことになりますよ」と宣告されてしまった・・・・。っちゃーっっ。予算125ユーロだそうだ。

師走は借金取りに追い回される月と揶揄されるけど,借金でないにしても出費が重なる私。お財布は軽くなっていくばかりです。
更に今朝から水っぱなとのどの痛み・・・節々が痛くなりつつある・・・どうもノエルは寝込みそうですわ。あーあ。
12月は私の厄月と書きましたが「そんぢゃラッキーな月は?」と考えてみるとそんな月なんてありませんでした。それが私の人生のようです。
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# by ma_cocotte | 2004-12-22 04:07 | 『?』なたわ言 | Comments(10)