Monsieur Révolutionと呼ばれているそうだ。ね,ノエル?
先日,France3で放映の生番組"On ne peut pas plaire à tout le monde"のゲストのひとりがNoël Mamère だった。
彼はBordeaux近くのBègles市市長であり,Gironde県の議員でもあり,フランス「緑の党」党首でもある元ニュースキャスターだ。この経歴を読んだだけで水を飲み込んで血を薄くしたくなるでしょう?テレビに映る彼,かなり人相に「毒」を感じるし,やっぱり元ニュースキャスター,話の押しが上手です。
今年6月5日彼はフランスで初めてゲイ・カップルの市民婚を司式。歴史に名を刻んだ。その直後にフランス政府から法で認められていないホモセクシュアルの結婚は無効であると宣言されてしまった。
昨晩は「移民に地方選挙権を与える運動を始める」と宣言し,司会者に「あなたは現代のMr. Révolution(=革命家)ですね?」なんて呼ばれて・・・「ふっふっふ,おぬしも悪よのぉ」ばりの不適なニヤリ。が,彼には弱みがある。それは前回の大統領選挙でももちろん彼は緑の党から選ばれた大統領候補であった。討論番組好きのフランスは大統領選挙まで連日各テレビ局で候補者討論会が放映され続けたけど,どの番組でも彼に尋ねることは

「緑の党って右派ですか?左派ですか?」

すると不思議なことに彼はいつも「緑の党はエコロジーを重んじ・・・」と切り出すのだけど,すぐに「そりゃ右派だって左派だってエコロジーは重んじるでしょう?」と尋ね返される。その後話をすり返るのも元ニュースキャスターの彼にはオチャノコサイサイでのらりくらり。大統領一次選挙で社会党のジョスパン候補(元首相)が敗れ去りシラク大統領と極右ジャン・マリー・ル・ペン氏の二次選挙となったこともあり,悩むことなくなぜかシラクを応援するはめになった左派に属してしまって現在に至っちゃっています。

兎にも角にも,6月のフランス初ホモ婚については彼の売名行為だと揶揄されることが多い。直後に国会議員選挙が控えていたからだ。昨晩もつっこみ鋭い司会者に「どうして法に定められていないのに認められたのでしょう?」と質問されたら「だってオランダでもベルギーでも・・・」と言った途端,ちょっと変わった雰囲気の女性歌手が椅子から離れて「ここはフランスだよ」と言いながら煙草を吹かし始めちゃった。

いや,常に眉間に縦皺の一見ニヒルなノエルももろにわかる苦笑いとうろたえ。
歯が見えた。
ちょっと滑稽な日曜夜だったわ。
[PR]
# by ma_cocotte | 2004-11-25 18:19 | 『?』な、お!?仏蘭西 | Comments(0)
これさえあれば『プロヴァンス』
オリーヴオイル,にんにく,そしてエルブ・ド・プロヴァンス。
この3つがあれば食卓にプロヴァンス料理を乗せることができます。
ラタトゥイユにも,子羊のローストにも,牛ステーキにも,白身魚のオリーヴオイル焼きにもサラダにも何でもこの3つです。
b0070127_0202723.jpg
写真のオリーヴオイルもエルブ・ド・プロヴァンスもフランスで初めてできたスーパーチェーン E. Leclerc のオリジナル商品。
廉価ですが味は十二分に満足できるものです。

■Herbes de Provence■
[PR]
# by ma_cocotte | 2004-11-25 17:39 | Ça était? | Comments(14)
吐く息が白くなり始めました。
2004年11月25日午前8時45分頃のMarignaneです。
b0070127_23302017.jpg
夜が明けるのが8時過ぎ。
西の窓からベール湖を眺めつつ・・・
隣の室内プールの屋根が真っ白ではありませんか。
ああ,冬を実感。

これから年末まで「きりり」と寒さが厳しくなっていく南仏です。

■ところでこんにち午後1時ですが■
[PR]
# by ma_cocotte | 2004-11-25 16:54 | 『?』なたわ言 | Comments(19)
大人の味の「HARIBO」を見つけたよ。
b0070127_081219.jpg
HARIBO
ドイツ生まれのグミキャンデー。フランスでは Bonbon Haribo ボンボン・アリボ。
マルセイユに大きな「ボンボンアリボ工場」があります。

子供はもちろん大人も大好きなボンボンは

♪やめられない,とまらない♪

「HARIBOアリボ」と聞いて私が思い浮かべるのはイチゴシロップのような甘い香りです。
子供のお菓子なのに,それは甘い香りなのに,なぜか胸がきゅーんとしてセンチメンタルな気分にもなるのは不思議です。

こんにち見つけたHARIBO《JERRY MINT》。
宝石のように見えました。
白と淡い水色とマリンブルーのグミがきらきらきら。

おいしうございました。
[PR]
# by ma_cocotte | 2004-11-25 03:29 | Thé ou Café? | Comments(0)
フランス人なのにフランスを知らないのです。
ここ数週間世界的にはアラファト氏入院で注目されたフランスですが,実はアラファト氏の死亡前後のフランスはアラファト氏どころではない深刻な事態に巻き込まれていました。
コートジヴォワールの暴動
です。11月初めコートジヴォワール駐留フランス軍兵士9人が反政府組織に暗殺されたのをきっかけに非常事態宣言。コートジヴォワール在住のフランス国籍所持者に避難勧告が発令されました。アラファト氏の死が発表された夜10時フランス系避難民約300人を乗せた救援機第一便がパリ・ロワシ空港に到着。翌日アラファト氏の棺をフランス政府専用機でエジプトに送り出した直後は犠牲兵士9人の葬儀でした。そして11月15日夜までに約5800人が着の身着のままでフランスにたどり着いています。

フランスでコートジヴォワールという文字を目にするのはバナナです。コートジヴォワール産がほとんど。そしてこの国のカカオ生産は世界一だそうです。どうりでフランスで売っている有名なチョコレート Côte d'Or のシンボルマークが「大きな牙を持った金象」なんだ,日本語で「象牙海岸」という国名だったもんね・・・と今更感心。
大西洋岸に位置するコートジヴォワールは17世紀半ばからフランス人の入植開始,1893年フランスの植民地となり1960年独立。その後も治安維持のためフランス軍の駐留が現在まで続いています。宗教はアニミズムが25-40%,北部を中心にイスラム教徒が35-40%,南部地域(最大都市アビジャンがある,つまり富裕)にキリスト教が20-30%という配分だそうです。

さて今回の暴動ですが素は政府と反政府組織の争いでした。反政府組織が最初に行ったのは「キリスト教徒狩り」,それが「白人狩り」に変化し,現在は「コートジヴォワール以外の何でも狩り」(つまり含日本人)という暴動です。先週は刑務所から800人以上の囚人が脱走。現在は国内で「黒くない」人間が関わる企業が壊滅的に破壊,「黒くない」人々が住む一般家庭には強盗強奪です。まだはっきりしませんが婦女子への乱暴も明らかにされつつあります。

14日頃からフランスのテレビ・ラジオで「Chasse Blanc 白人狩り」という言葉が聞こえるようになりました。私個人としては文学上にのみ現われるような死語が現代の報道に出たことに驚きがありました。

日曜夜TF1の報道番組 7 à 8 でもこの暴動は取り上げられ,まだコートジヴォワールを離れられないフランス人数名が登場しました。その中の一人はミシェルという自動車修理工です。4代前からコートジヴォワールに入植したギリシャ系フランス人で彼本人はコートジヴォワール生まれ。フランス国籍を持っていてもフランスを知りません。自動車修理工(つまり労働者)となり地道に家族と暮らしています。彼は泣きながら「白人狩りの意味がわからない」と最後につぶやきました。
そうなんです。ミシェルさんの言うとおりです。
反政府組織は国の政策や国民の貧困に抗議しての暴動を起こしましたが,この国の政治は大統領も政治もコートジヴォワール人(黒人系)によるものです。自動車修理工の「白い」ミシェルさんより「大統領で黒い」バグボさんの方がはるかに高収入。黒人内の貧富格差が広がっていることに問題があるのに,なぜか「キリスト教徒狩り」に始まり「白人狩り」「黒人以外何でも狩り」という現状です。明らかに抜本問題からはずれた暴動になっているのです。

先祖の墓もあり常夏のコートジヴォワールに生まれ育ったミシェルさんにとっては何もかもあきらめ捨てて未知のフランスに行くという踏ん切りが見つからないのです。

今は確かに21世紀だけどこんな暴動が西アフリカで行われています。暴動を行っている側としては真剣な思いで始めたことがいつのまにか愚行のレベルになってしまったのかもしれません。

国連安保委では昨夜コートジヴォワールに対して制裁決議を発令しました。コートジヴォワール政府は「内政干渉だ」と主張しているそうです。アフリカに限らず暴挙に及んだ素朴な人々を欧米的理屈で納得させるのは簡単ではありません。国連が下した経済的制裁が果たしてコートジヴォワールにどれほどの「効」をきたすか未知数ですが,しばらくは行方を見守る必要があります。

真夏のコートジヴォワールから初冬のパリに避難してきた人々はコートはもちろんつま先が隠れるような靴も持っていません。赤十字社が提供した古着を不安そうに見定めながら選ぶ人々がテレビに映し出されると身につまされる思いです。

もうすぐノエル(=クリスマス)です。
ノエルまでに少しでも心安らかになれる未来が誰の心にも訪れますように。


*彼らの飼い犬や猫はどうなったのでしょう? 心配です。
[PR]
# by ma_cocotte | 2004-11-24 18:45 | 『?』な阿弗利加ん | Comments(0)