手作りか、冷凍か、それが問題だ。
2018年初春のガレット・デ・ロワ。
ひとつ前のエントリーでもぼやいたとおり、天候のせいもあり、あまり乗り気になりませんでした。その悪天候だけでなく、今年は1月6日のご慶事直前にニュウス番組の中で昨今は共和国内の生活慣習だけでなく国際において流行しているガレット・デ・ロワについての話題があり、パイ皮、アーモンド餡と何から何まで手作りのお店もあれば、こそこそと冷凍食品のガレットを買い占め、店頭では「手作り」と称して販売しているケーキ店、パン屋さんも多々あると紹介していました。手作りか否かの真贋判別方法も軽く伝授。切断面でパイ生地と餡の間に空気の隙間があったり、パイ皮がボロボロとはがれるのは冷凍食品の可能性が高いのだそうです。本物の手作りは断面がみっちりとくっつきつながっているのだとか。ふぅうううん、なるほどねぇ。この報道を見てしまったせいで、こんな超ウルトラスーパーど田舎に住む私の中でガレット・デ・ロワの実食への気持ちが萎えた・・・。



ンだけれどね、こまごまと用事が一日中入っていた1月6日、そう、伝統的なエピファニ(主の公現)のお祭り日にはガレット・デ・ロワを買わずにいられたけれど、1月7日の朝になり、心のどこかでガレット・デ・ロワをひとつまみしたい気持が芽生えたのでした。ところが、7日は夜明け前から大風雨となり、このような天候でガレット・デ・ロワを買ったところですかさず風雨にあてられサクサクの食感は望めないだろう、と予想しました。花の都巴里なら兎も角、ココんちのような超ウルトラスーパーど田舎だとガレットを買ったところで箱には納めてくれません。

今年は早くプレセピオ(仏蘭西語のクレシュ、=聖誕の馬小屋飾り)もしまったので、ガレット・デ・ロワも今度の買い出しの時にスーパーで買えばいいや、と思い始めた午前11時頃、雨が止んだのでした。これは天主さまが「そちもガレットで三賢王の礼拝を思い起こし平和を祈念せよ」と私に知らせているのかもしれないとちゃちゃっと身支度整えて、二年くらい前だったかガレット・デ・ロワで受賞したお店にガウ!車に乗り込んで数分後に再び雨が降り始め、お店の前に着いた時にはしっかりした降雨。しか~も、目当てのそのお店は休業でごわした。

ちょっと思い巡らして、以前から気になっていたパン屋さんに直行。そちらは開店しており、午前11時を過ぎても奥の釜土でムッシュウがバゲットをせっせと焼いていました。私に応対してくれたマダムはなぜか胸の谷間がしっかり見える装いでして、こちとら、かなりのドン引きでしたが、店内の色目がどこかプロヴァンスっぽいせいで、売り子姐さんがこうもセクシーなお召し物なのでしょうか?正直、アキテェヌ地方北部、あのヴァンデ県境の町で女性のこういうセクシーさはあまりいただけないのだけれど、ご本人のセンスがそうなンだから仕方ありません。
ま、それは横に置いて、ガレット・デ・ロワ。
このブログで何度も繰り返している私のこだわりがあり、それはガレット・デ・ロワがグラム売りであること、中のアーモンド餡が皮まじりのつぶし餡であることなのです。このお店ではグラム売りで、私は12ユーロのガレットを買いました。これ ↓ ね。
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案の定、ガレットは箱ではなく紙袋にポーン。持ち運びはヒトによっては手提げを持つでしょうから、ガレットは縦置きになるというワイルドさです。ガイジンの私はこのおおらかさにヴぃっくりですけれど、おそらく共和国民の方々にはそれが概念なのでしょうねぃ。私は真似して縦持ちはしません。

帰宅してから昼食を終え、ガレットへ。
袋から取り出してみるときれいな丸ではなくそこはかとなく楕円形のガレットでした。手作りなのかもね、とナイフを入れたら、あらま、皮つきのつぶし餡ではありませんか。嬉しい。
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なかなかのおいしさでした。翌朝の今日朝一番の体重測定ではかなりの増量となりましたが、ご慶事ですから良しとしましょう。
そして、ガレット・デ・ロワのお楽しみの陶器人形さん。今年はなんとわたくしがあっけなくひとつめの実食で獲得いたしました。ココんちの仏蘭西びと♂と暮らし始めて初めての勝利です。お人形さんはアステリクス・オベリクスの登場人物でした。

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プロヴァンスに住んでいた当時はガレットの中の陶器人形にはクレシュに使える聖書の登場人物動物だったり、しっかりとガレットの中に勝者となる陶器人形と敗者となる乾燥ソラマメの両方が入ったガレットを其処此処彼処で買えましたが、ココ新天地ではそういう宗教色のおまけを見つけることはまったくありません。・・・あ、もしかしたら隣のヴァンデ県に行けばいとも簡単に見つかるのかもしれません。見つかりそうだな、こりゃw< ← わかるひとにだけわかるしっかりした理由があったりするw
そんなヴァンデ県なら懐かしの聖書にちなんだお人形さんが見つかるかもしれないなんて私が思うのは、偶然、昨日、懐かしい友からメールがあり、そこにはヴァンデ県のショレ近くのイエスさまがご出現された過去がある小村に引っ越し、その小村には修院もあるので毎日ミサにあずかれ私はしあわせです、と書いてあったからかも。ですけれど、あたしゃ、ヴァンデ県にイエス様がご出現した村があるなんて昨日の夕方までまったく知らなかったので、こりは訪問しなくては!とワクワクしている2018年1月8日の朝なのでした。行くぜ、べいべ。


le 8 janvier 2018, Lucien

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# by ma_cocotte | 2018-01-08 16:29 | The ou Cafe? | Comments(0)
鬱々から晴やかにようやく
2018年となってこんにちで第六日目。
今年の1月6日はこうして週末土曜にあたり、しかも、キリスト教の生活慣習においてこんにち1月6日は三賢王訪問の祝日です。巷では、近年、ニフォンで大流行のガレット・デ・ロワを今日の善き日にいただくのでした。(註:ただし、日本やフランスのカトリックの典礼暦においては明日の日曜にこのお祝いにつながる典礼となっています。日本のカトリック教会ではこの祭日を「主の公現」と呼んでいます。)んなわけで、最近カトリックに関わっていないおフランスびとはおじいちゃまやおばあちゃまのお話に従ってこんにち1月6日、昔通りにガレット・デ・ロワのお祝いをします。あ¨ぁああ、第二ヴァティカン公会議を快く思ってらっさらない「熱心な」カトリックのご家庭もこんにち1月6日に祈念なさいますです。ココんちは、今年はあんまりガレット・デ・ロワを買う気にならないという心理ですかねぃ。

・・・・とゆーのもw、新年明けてからずぅうううっとカルメンちゃんやらエレアノールちゃんという名の嵐がココんちを覆い続け、連日の大風と大雨です。ひとつ前のエントリーでわたくしが無責任につぶやいたとおりカルメンちゃんよりエレアノールちゃんの方が数段強い性格で、共和国内のほうぼうに深刻な被害をもたらしました。ココんちは難なく今に至ってはおりますが、ココんちは日本語で言うところのオール電化の家なので、万が一、停電になった場合、この真冬では生きていくのが難しい生活環境に陥ってしまうのでした。その方面で運が良い一点は新興住宅地なので電線が地下なのですね。でも、ココからちょっと歩けば、それは古い電柱と電線が巡らされており、強風が吹くと電線がぶつかりあって不気味な音を立てています。ココ新天地に越してきて早や10年。何度か電柱が倒れたり、電線が切れて垂れ下がっているのを目撃したことがありますし、なんと数日前は電線は無事なれど強風によって横倒しになったバス停に出っくわしました。どんだけの強風だったのでしょう。

と、暦において新年を慶ばしく迎えたところで、天候が最悪なのでなんとも気分は沈みがち。これが数日続けば鬱々たる気を実感しなくもありません。いけませんねぇ。日本国での幼き頃の陽光うららかな新年三が日を懐かしんでしまうのも心理的によろしくないではありませんか。でも、天候ばかりはヒトにはどうにもコントロールできません。

そして、こうして迎えた1月6日。
なんと夜明けと共に、東の空には・・・
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初日の出と呼んで良いでしょうか。
しょぼいかもしれませんが、ああ、ありがたや、ありがたや、と頭を垂れ、手を合わせて始まる新年初の週末の始まりです。

はあ、ようやく。
明けましておめでとうございます。

どうぞみなさま、良い週末をはれやかにお過ごしくださいませ。


le 6 janvier 2018, Melaine et Tiphaine


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# by ma_cocotte | 2018-01-06 17:58 | 『冬』 Rien de special | Comments(2)
カルメン去りて、エレアノール来たる。
2018年1月3日夜明け前のココんちあたりの外は風が激しく泣いています。



元旦の丸一日をカルメンという名の台風に見舞われ、二日は強風が去ったものの一日中、まるで英国のような細やかな雨が降り続けました。こうして台風一過で元旦三が日の三日目に初日の出を拝めるでしょうと思いきや、二日の夕方から報道でエレアノールと名付けられた台風が間もなく共和国本土に上陸すると流れ始めました。三日の朝は強風の吹きすさぶ音、その強風によって倒れた路上のゴミ箱とその中の瓶が割れる音で目が覚めました。

こうも一日置きで台風お二方の訪問となりますと、比較できるものですわね。
カルメンさんの方は情熱的なお名前ですのに風は低音でしたが、優美な印象の名前を持つエレアノールさんは高い音で吹きすさんでおります。ヒステリーっぽい感じ。ヤざます。

カルメンさんもエレアノールさんも台風ですので、この新年三が日。ココんちあたりは妙に暖かい。気温が高いのです。元旦も日中は10度を超えておりましたが、こんにち三日なんぞ夜明け前から10度を超え、天気予報によりますと午後には15度くらいまで気温が上昇するとのこと。この気温ではヒートテックを身に着けたら汗ばむでしょう。あらららら。

ヒトと言うものは贅沢というか、こうも暖かい三が日だとわたくしは肌にピリッとするほどの寒さで空が辛い青色を恋しく思います。風もそよぐ程度でね。ちょっと汗ばみを感じつつ皇居の玉砂利を踏みたいものです。ないものねだりもいい下限にしなくてゎ。

悲しくも今日も悪天候で、ココんちではこの三が日に初日の出を拝めそうにありませんが、こころだけははれやかに過ごしたいと思います。


みんなたちもどうぞはれやかにお過ごしくださいませ。


le 3 janvier 2018, Geneviève

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# by ma_cocotte | 2018-01-03 15:51 | 『冬』 Rien de special | Comments(2)
今 コ コ、
と、タイトルの「今ココ」をタイプしつつ、「今ココ」の後は 。 ではなく 、 だよね、とぼんやり。「、」の方が「まだ続く」という感を持ってもらえそうな気がしないでもありません。ああ、そうか。もし「。」を使ったら、語り部はファイナル、終点間近にいるという印象を与えるかしら? うぅうううん。このような楽しみがあるのも日本語でござるな、しかし。


・・・と新年明けて第二日となり、ココんちの周辺は通常に戻っております。今、午前8時過ぎで、外は未だ真っ暗ですが、6時45分過ぎには始発のバスがココんちの横腹を通り過ぎた音が聞こえたし、通勤に向かう車が雨水で濡れた道路を滑っていく音も耳にしました。そう、もしかすると日本国でも報道されたかもしれませんが、共和国本土を冬の嵐が襲い、ココんちも元旦は大嵐の中で過ごすことになりました。あたくしは一歩も家から出ず、一日の歩数100歩に満ちたかどうかw この冬の嵐、カルメン Carmen と名付けられていました。冬の嵐はフランス語のタンペット tempête、英語のテンペスト tempest ですから、2018年の元旦を表すにはBGMをビゼーのカルメン、語りを円形舞台のシェイクスピアでイメージするなんてどうでしょう。

話は年末大晦日に戻りますが、31日の午前中、ココんちあたりは台風が訪れる直前だったせいか、それは陽気うららか、お空は真っ青という状況に恵まれました。小間使いのワタクシは31日午前中に旧市街の朝市で買い物をせねばならず、天気予報の台風上陸にびくびくしておりましたが、その時間にこの天気に恵まれたことはさいわい。もし実家にいたのならば、こういう陽気ならば明治神宮あたりの散策、それが1月2日だったら皇居に行きたいと思いました。ああ、お正月は日本の慣習が一番です。

というのも、こんにち1月2日。ワタクシは午後遅くにお医者様の外来予約が入っております。はい、おフランスでは1月2日から世間はほぼ平常営業となります。日本のようにお正月三が日はゆったりのんべんだらりと過ごすなんて概念が微塵もありません。これ、日本で生まれ育ったミーにはとてつもなくつらいし、こうして10年以上フランスという国に住んでもまったく心身がなじまず、というか、馴染まないというより拒んでいる感覚があります。

本当に正月三が日をだらだら過ごし、1月4日にいやいや出勤したところで半ドンで返してもらえたりしてね。帰りに銀座の初売りを冷かしたり。ああ、当時に戻りたいですわ(となぜか名古屋弁w)。ココで思い出すのが、初売り。私が子供の頃の東京あたりは正月三が日をしっかり休業するお店がほとんどで、そんな不便にも拘わらず、正月三が日に親戚縁者にご挨拶の訪問と(私の実家だけかもしれませんが)お墓参りをせねばなりませんでした。お店が全て閉まっているのにバスや電車の運転手さんが働いていること、子供ながらにとても気になっていたことも思い出します。でも、そんな不便さが「お正月らしさ」でもあったので、今でもなつくかしくなります。実家は辺鄙な土地にあったので、プロパンガスを使っており、なぜか年末年始にプロパンガスが空になったことがあった記憶も蘇ります。どうやってお店が開店するまで過ごしていたのだろう?そこが思い出せないけれど、今、こうして私は生きているので、何とかなったのでしょう。

正月三が日の閉店と言えば、日本橋室町の三井越後屋さんがこのお正月の実行を提案して却下されたという報道もありましたよね。なんだかなあ。室町の三井越後屋さんの初売りが四日というのは私にはなんら不思議ではないし、復活した方が良いような気もしていたのですが。そうは問屋が卸さない・・・とシャレになんねーぢゃんw

フランスでの新年はあまりにあっけなく、優美雅なんて実感する時間も与えてくれません。
ヤだねぇ、本当に。
「ポケ森」で寝正月のイメージをこさえて、元旦に余った食材をつまみつつ、我が心身を慰める・・・しくしくしく


le 2 janvier 2018, Basil



ところで、テレビ。
31日に「キタサンブラック 日本一への道」を最初に視聴してしまい、大感動とその余韻でしばらく動けませんでした。その後続いて視聴したのが「ガキ使」で、なんだろうね、普段の私の笑い声以外の笑い声を何度も発しました。ガキ使を見終えたのが元旦の朝で、続いてようやくの紅白歌合戦。椎名林檎さんのお気に入りドラマが「カルテット」だと知り、こちらは聴くと同時にムチ打ち級の頷き。私は今でも「カルテット」の余韻の中にあって、昨年春から今に至るまであれ以上のドラマに出会っていないンだもの。だったらさー、そこに松たか子に高橋一生にアリスちゃんがいるのだから、すずめちゃんを呼んで「おとなの掟」を唄ってよ、と思いましたよ。ああ、カルテットのDVD、欲しい・・・



元旦は「~ながら視聴」で紅白歌合戦を見終え、「笑点」を視聴しようと思ったところで睡眠。目覚めて、今ココなンですけれど、いえ、「今ココ」なのですけれど(註:私は書き言葉での「ん」が嫌いなのでわざと自分の文章では「ン」とカタカナに変換していたりします)、きょうはできれば「風雲児たち」を視聴できたらと考えています。これ、きっと、三谷さんが子供の頃にNHK金曜ドラマ「天下御免」をご覧になっていて、あのワクワクとした気持をご自分の脚本で復活させたのではないかと期待しているのです。私も三谷さんより年下なれどあの「天下御免」の面白さ、未だに日本一です。

ココまでタイプし終えても、未だ夜が明けない・・・。初日の出を拝める日はいつになるのだろう。


あ、2017年の晦日の夜、ココんちのお台所の電球が突然、爆発後他界し、翌日の大晦日に「これでは縁起が悪い」と電球を買いに出たことを思い出しました。その電球がLEDで、しかも進化したものを選んだので、想定外の出費となりました。と、わたくしの人生における年末の状況、あまり変化無し。おそらく今後もこのような年末の突然の出来事が繰り返されるのでしょう。でお・ぐらあしあすw

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# by ma_cocotte | 2018-01-02 16:32 | 『?』なたわ言 | Comments(0)
Meilleurs Vœux! 謹賀新年

Bonne Année!

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Je vous souhaite une heureuse nouvelle année 2018.

幸多き新年となりますように。

ま・ここっと


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# by ma_cocotte | 2018-01-01 15:17 | 『冬』 Rien de special | Comments(0)