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鎖から解き放たれた鴨砲の攻撃は未だ止まず。
はい、こんにち発売のル・カナル・アンシェネ Le Canard Enchaîné 紙の第一面は次期大統領候補であるフランソワ・フィヨン François Fillon と彼の家族による不正についてのスッパ抜きです。
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先々週、先週に続き第三弾。
ひつこいです。これでは、センテンススプリング砲よりひつこい。
今週も月曜日の午後4時だったか、フランソワ・フィヨン氏が弁明し、立候補者として続行を宣言したので、後は「なるようになれ」なのだろうと思いきや、また火曜日の夕方過ぎから次々と速報でフィヨン夫人に不正給与とボーナスが出ていたと報道が我が目や耳に入ってきたわけで、そしてまた、きょうの朝からはル・カナル・アンシェネ紙の記者がテレビに出てのご説明。うぅうううん、ひつこいというか、他人事の私にとっては「同じパターンが3回続いたら離れ時」なので、私の心の中のオチは「なるようになれ。わしゃ、知らん」ですわね。

こうなっちゃうと「ご武運、祈ります」でさあね。はい。

le 8 février 2017, Joséphine Bakhita


【余 談】
20歳以上年上の妻がいるエマニュエル・マクロン氏に同性愛不倫疑惑が浮上という報道が日本語でも流れていますが、これについては逆風ではなく追い風になるのではないかしら?とちょと想像しています。彼はもともとフランス社会党(ヒダリ)の党員ですし、中道寄りヒダリにはこれまでの(アブラハムを父祖にする)一神教に共通する家族概念の忘却を望んでいる共和国民が多いので、彼らがこぞってマクロンロンに投票するのではないかなあと思うのでした、まる







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by ma_cocotte | 2017-02-08 17:50 | よっ、大統領!2017 | Comments(2)
鎖に繋がれた鴨、砲弾となって解き放たれた。
中道右派の次期大統領筆頭候補者であるフランソワ・フィヨン François Fillon 氏の命運、ほぼ尽きた感。
原因はペネロオプ夫人(と長女、長男)への公金流用疑惑が先週火曜日から次々と発覚しているからです。

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これ ↑ は、昨日公表されたかの週刊誌シャルリ・エブド Charlie Hebdo 社によるペネロオプ夫人についての風刺画で、点線を切り取って左右に紐を付ければお面になります。今朝からシャルリ・エブドのFB版にはこのお面をかぶったスタッフの写真が掲載されています。

で、事件そのものが発覚したのはこのシャルリ・エブドより幾分マシであろうカナル・アンシェネ Canard enchâné 紙のスッパ抜きがきっかけです。カナル・アンシェネ紙もシャルリ・エブド紙同様、毎週水曜発売なので前日火曜日のお昼過ぎくらいからテレビ・ラジオで騒ぎが始まるのが通例です。今回もそう。先週火曜日にフィヨン家の公金流用疑惑が明らかにされました。
コレ ↓ の右上の見出しがそう。

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で、騒がれてすかさずフランソワ・フィヨン氏ご本人がTF1の夜8時のニュウスに生出演し「愛する妻を私は守る」と弁明し、今週月曜日だったか事情聴取も終え、無罪放免になった・・・と思いきや、翌日火曜にカナル・アンシェネ紙がフィヨン家公金流用スキャンダル第二弾をブチ込んだのです。コレ ↓ ね。最上段の赤枠でくくられた見出しも、誌名のすぐ下の記事もフィヨン家とペネロオプ夫人、子女についてです。
カナル・アンシェネ は和訳すると「鎖につながれた鴨」になりますが、文春砲ならぬ鴨砲の一発目はフランソワ・フィヨン氏夫人のペネロオプが勤務実態が無きに等しいのに議会アシスタントとして過去10年間に50万ユーロ受け取っていたというものでした。で、月曜日に無罪放免と報道が流れ、翌日までに鴨砲第二弾がフィヨン氏が上院議員だった2005年から07年にかけ、長女、長男に公的予算から84000ユーロを支払っており、ペネロオプ夫人については50万ユーロではなく、勤務実態が無きに等しいのに議会アシスタントとして10年間で90万ユーロもの収入を得ていたのだよ、と。
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私の悪い耳が拾ったに過ぎませんが、確かフィヨン家の当主であるフランソワ・フィヨン氏は夫人についても、長女・長男についても弁護士であることを挙げ、ご自分のアドヴァイザーであったとTF1にナマ登場した時に説明していた記憶があります。ココんちの仏蘭西びとは中道右派の大統領予備選挙に計4ユーロ出し、フランソワ・フィヨンに投票したこともあり、この月曜日までは「それでもボクはフィヨンに投票する」と意地を張っていましたが、昨日水曜日の午後くらいから「フィヨンはもうおしまいだな」とつぶやくようになりました。

なぜ「おしまい」かと言うと、フランソワ・フィヨンが所属するフランス共和党内の党員からもフィヨンが大統領候補を辞退するよう勧める動きが始まり、フィヨンの代わりは決選で負けたアラン・ヂュペか、いや、ニコラ・サルコぢ(再び)かと予想が飛び交うようになったからです。

ココんちの唯一の投票権を持つ人物♂はどこの党派にも一度も属したことはありませんから、先日の中道左派による次期大統領候補予備選にも計2ユーロ払って「清き一票」を二度投じましたし、私はフランス共和国において単なるガイジン長期滞在者なので投票権を持っていません。だから、こんなスキャンダルが飛び交っても、中道左派から左の壁突き当りまでの人々と一緒に躁状態になりませんし、中道右派の人々と一緒に首をもたげて鬱状態にもなりません。(中道よりミギの右壁つきあたりのひとびとは先々週くらいから極右政党FN党首のマリィヌ・ルペン女史が次期大統領候補人気ナンバーワンなので、フィヨンのこのスキャンダルでいっそうウハウハになっています)。

盛り上がることのない私がこのフィヨン・スキャンダルを眺める今、フィヨン氏の運命はこうだったのだと白々しく割り切る心持にあります。投票権がない私もフィヨン氏がサルコぢの下、首相だった当時から好感を持っていたので、このスキャンダルで(死語を用いて)ドンビキしたのは事実ですし、「騙された感、裏切られた感」がヒジョーに強いです。それは、フィヨン氏がずっと「善人を装っていた」せいだと思います。この感覚はおそらく、多くの方と分かち合える気がしてなりません。

まあ、ズルい発言かもしれませんけれど、中道右派の次期大統領予備選の時、フィヨン氏がロシアのプーチプー大統領と親しいことを強調した時に「こりゃ、ヤバい」という気持は我が心に芽生えてもいました。ロシアと手をつなげば、シリアのアサド氏につながるわけで。おお、イヤだ。ソラおそろしい。自称「欧州最強の軍隊」をフランスがアサドを守るために送る? 悪夢ですわい。
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フランス共和国の次期大統領、いったいどなたになるのでしょう?
なんだか深い靄に突入し、手探りで前によろよろ進んでいるように思えます。

ま、あたしはヲッチャーなんで、もし近未来の仏政府にフランスから国外追放を命じられたら、はい、よろこんで。うふ。


le 2 février 2017, Théophane







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by ma_cocotte | 2017-02-02 15:31 | よっ、大統領!2017 | Comments(2)
昨日の結果と、今日の現状、そして。
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昨晩8時40分頃に中央(=パリ)からの結果発表はこの ↑ とおりでした。一週間前の第一回投票でトップ当選したブノワ・アモンが逃げ切りました。10%以上の差ですから一馬身と例えてよいのかな? 


そして、一夜明けて、朝一番でほうぼうから飛んでくるブノワ・アモン決定直後のアンケートによる次期大統領候補支持率は以下のごとく。
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中道右派(主に仏共和党)の筆頭候補フランソワ・フィヨン François Fillon より、極右政党FNの党首のマリィヌ・ルペン Marine Le Pen の方が人気があり、今のところ、次期大統領レースのトップがFN二代目(なぜなら彼女の父親がこの政党の創立者であり、初代だから)ですよ。
そして、そして、3位はエマニュエル・マクロン Emmanuel Macron 、彼は仏社会党員ですが、今回の仏社会党を中心とする中道より左派の大統領候補予備選には参加しませんでした。この彼の後に、昨晩予備選に優勝したブノワ・アモン Benoît Hamon がくっついているというか、6%も違うと「追いかけている」が正しいかもしれません。

先週半ば、フランソワ・フィヨン氏にスキャンダルが発生したことがきっかけとなり、フィヨンが勢いを失い、こういう数値になったとおっしゃるアタマのいい方々もいます。フィヨン氏は誠心誠意、スキャンダルの元となった夫人の弁護に務めており、それがどう転じるのかはOnly God knows だと私は割り切って、眺めています。こういうことも運ですからに。


le 30 janvier 2017, Martine









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by ma_cocotte | 2017-01-30 16:04 | よっ、大統領!2017 | Comments(0)
こんにち、お日柄もおよろしく
中道左派の大統領予備選、最終決戦投票日でござあます。
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先週日曜の第一回投票日、ココんちあたりは悪天候だったせいか、投票に行ったココんちの仏蘭西びと♂は投票所の閑散とした雰囲気に不安を覚えるほどだったそうですが、こんにちは違うぞ。朝から好天、気温も軽く5度を超えたおかげで午前中から投票所は票を投げるひとびとでごったがえしていましたとさ。

私は朝市への買い物ついでにこうして投票所である小学校まで。投票権を持っていませんから、お外にいたのでした。
これぞ、本当の門外。

結果は今晩。おそらく午後8時半から9時の間に発表があるのだと思います。
どうなりますことやら。
第一回戦でトップはブノワ・アモン、次点がマニュエル・ヴァルス元首相。
こんにちの最終決戦で逆転はある?
あるかもね。選挙の結果は天候で左右されるものだもの。


le 29 janvier 2017, Gildas








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by ma_cocotte | 2017-01-29 21:11 | よっ、大統領!2017 | Comments(0)
慢心で失う予想図
昨日の、中道左派の大統領候補者予備選挙第一回戦。
なんとブノワ・アモン Benoît Hamon がトップで決勝進出しました。中道右派も予想外の展開で始まりましたが、中道左派でも同様の珍事となりました。
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昨日の投票結果はこのとおり。
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昨晩、午後8時40分くらいに選挙管理責任者直々の結果発表があり、その時はコンマ以下は四捨五入。それ以降、翌朝の今に至るまで報道各社の数値はコンマ以下に若干の違いがあるものの、ほぼこの ↑ とおりです。

ナマ討論の第一回放送前まで、第二回放映後も、確か下馬評ではアルノ・モントブゥ Arnaud Montebourg が人気No. 1で、二位と三位の間をマニュエル・ヴァルス Manuel Valls 前首相とブノワ・アモンが浮かんだり沈んだりしている感じでしたかねぇ。ところが、先週木曜の最後の第三回ナマ討論番組放映後からブノワ・アモンの人気が第一位に浮上し、もしかすると決勝はアモンvsモントブゥではないか、ヴァルスは予選落ちかも・・・とささやかれ始めてもいました。

ところが、どうでしょ。昨晩の結果は上のとおり。第一位、第二位が30%超えしたのに、モントブゥは18%の得票率で第三位、予選落ちしました。この結果はモントブゥ本人がまったく想定していなかったように思います(振り返って、中道右派予備選のサルコぢの場合、第一回投票の前に落選の予感を持っていた感がある)。というのも、モントブゥは誰よりも早く次期大統領に立候補していたこともあり、アピールの時間も長く取れたし、マスコミが何かと彼にスポットライトを当てていたことも事実。しかも、彼が掲げる政策は左派でありながらもどこか「仏蘭西第一主義」を挙げながら共和国民を救済する、という話だっただけに、モントブゥ自身は相当量の自信に満ち溢れて昨日の投票日に臨んだと思われます。でも、結果は一位でも二位でもなく、三位で落選。これは正直、冷ややかに傍観していたガイジンの私にも驚きの結果でした。私はなんとなーく決勝はモントブゥvsアモンで、ヴァルスが三位で予選落ちと思い描いていたものですから。外れたあるね。でも、これまでのモントブゥが醸し出す高慢ちきな臭いを感じ取ってもいたので、彼の過剰な自信がこういう結果を招いてしまったのかもしれません。昨晩のスピーチも最後にキザな表情としぐさで〆た。これだけはサルコぢがマネできないモントブゥの生まれながらに持ったタレントだわな。今後、どちらのお堅いおねいさんがモントブゥに騙されるのかなあ。

昨晩はモントブゥの敗戦宣言が最も早くて、そのスピーチでモントブゥは同じ内閣の同僚で、同時期に閣僚を辞任したブノワ・アモンを今後支持すると発表。単純計算なら、今回のアモン支持票35%にモントブゥ支持票18%が上乗せすれば53%ですから、来週の決勝はアモンが勝利。でも、自由意志やら意思が各自にありますから、モントブゥ支持者全員がアモンに投票するとは限らないのが真理です。それで票が割れても、ブノワ・アモンかなり強しでしょうか。

ただ、敗者の方々全員が今後誰を支持するか公言していないことが今回の特徴で、たぶん・・・ですけれど敗者の中にはこの予備選に参加しなかったマクロン(中道右派寄りのヒダリ)またはメランション(極左にまで至れないけどかなりヒダリ)のどちらかに付くつもりなのかもしれません。こうゆうところが今回の大統領選挙で「中道よりヒダリの衰退、分裂」を招いてしまい、極右が浮かび上がる助けになってもいるように思えます。持論・ミギに巻こうがヒダリに巻こうが巻き切れると「なぜか同じ思想」ですからね(失笑

ま、夜明け前のお仏蘭西。こんなところです。


le 23 janvier 2017, Alphonse

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by ma_cocotte | 2017-01-23 16:02 | よっ、大統領!2017 | Comments(0)
ミギに曲がれば2ユーロ、ヒダリに曲がれば1ユーロ
こんにち(2017年1月22日)は仏蘭西共和国内で中道よりヒダリの大統領立候補者7名から筆頭候補者を選ぶための第一回投票日であります。成人の共和国民ならば1ユーロを携え投票場に行けば投票できます。先の中道よりミギの、同様の大統領候補予備選(初回、決選)の2回はそれぞれ2ユーロと引き換えの投票権でしたから、中道よりヒダリの世界では半額で「投票できる」ことになります。

ふぅうううん。
こういうことでも仏社会党よりヒダリは庶民、平民の懐に優しい、あなたがたを思っているのですよ、というアピールになるのだと傍観者の、投票権を持たないガイジンである私はわかった気になっています。

ですから、ココんちでは仏蘭西国籍所有者がひとり。彼は夜が明けたら、近所の小学校まで1ユーロを握って投票に行くそうです。ミギでも投票、ヒダリでも投票するのはどこの政党にも組していないので自由、良心に従うのみで動ける。

ところが、昨晩、ココんちの仏人に「誰に投票するのか?」と質問したら、モントブ Arnaud Montebourg と返答。他人が誰に投票するのかイチャモンぶっつけるのは道でないことはわかっていても、ついうっかり「え゛ぇええええ、もんとぶぅううう????」と私の口から言葉が漏れてしまいました。モントブだけは勘弁してほしい。私は彼を毛嫌いしているから、に過ぎませんが、どんな論を上げようとモントブだけはヤと断定してしまう。見てくれがいくら良くても、根底から醸し出される獣臭さがどうにもサルコぢと共通する何かがある・・・という私の直感(いえ、単に偏見ですよ)。まあ、モントブはサルコぢほど下品な何かを発してはいませんけれどね。ヤなもんはヤ。

余談、モントブの初婚は南仏蘭西にある「ヴァルマアニュの聖母マリア修道院 Abbaye Sainte-Marie de Valmagne」の聖堂で行われたそうで、ここはかのシトー会というそれは厳しい生活を守る観想修道会が任せられている場でもあるのですが、その初婚時のモントブの夫人が子爵家の出でもあるので、その子爵家との歴史上の縁あってこの聖堂での挙式になった(らしい)。ですが、モントブは彼女との間に2男子をもうけるも、2010年には離婚。その直後から有名女性ヂャアナリスト、女優、そして女性政治家との恋愛が常に話題になり、2015年にこの女性政治家(オレリ・フィリペッティ Aurélie Filippetti 、モントブと同じ内閣で活躍していたあるね)の間に一女誕生。なんつうか、初婚時のカトリックでの婚姻は「相手の女性側の家族の求めに泣く泣く応じたのであって、ボクの希望でも願いでもありません」という婚姻解消裁判であまりによく聞く「逃げ口上」のパタアンだなあ、とつくづく。

話戻って、こんにちの中道左派のための大統領立候補者選出予備選挙第一回投票ですけれど、ココんちの仏人には「モントブ以外でどうかひとつ」と言ってはみました。

先の木曜日の夜だったか、中道左派よりヒダリで、この予備選挙に応じた7候補者による第三回ナマ討論会がテレビ中継されましたが、その直後からこれまで3、4位にいたブノワ・アモン Benoît Hamon の人気が急上昇、1位になる瞬間も何度かあったとか。となると、ミギの予備選で同様に3、4位の位置で予選落ち確定とまで言われたフランソワ・フィヨンが急上昇した流れと似ていなくもありません(見た限りはフィヨンほどの逆流を登る勢いはアモンにはないけれど)。アモンについては先に書いた通り、ユダヤ系なので吉と出るか凶と出るかちょとわかんないし、40歳代なのでマクロンの30歳代に比べればマシかもしれませんが、それでも若さがハンデになるかどうか・・・ですね。今回は妙齢に譲り、次回にだうぞ、のパターンになっても不思議はありません。



le 22 janvier 2017, Vincent

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by ma_cocotte | 2017-01-22 17:38 | よっ、大統領!2017 | Comments(0)
二番煎じの、後出しじゃんけん、ぽいぽいぽい
後出しじゃんけんがいかに難しいということは、昨年末の「絶対笑ってはいけない」ダウンタウンのお二方を見れば明らかに理解できることですけれど、年が明け、ココんところで先の木曜、昨日の日曜と中道左派の仏社会党と仏緑の党党員を中心とする次期大統領立候補の7名が参加した予備選のための公開ナマ討論番組を「~ながら視聴」「うとうと視聴」しました。

毎度書いているのでクドいですが、私はこうして共和国に長期滞在していても、選挙権をなんら持っていないので、どうにも真剣になれないし、大統領がミギだろうがヒダリだろうが共和国民のために振り回されるのは長期滞在のガイジンということだけは私の骨身にしみてよくわかっているので完全無視する勇気まで持てないという複雑な心理の中にいます。まあ、「寄留国で振り回されるガイジン」の危機感は良くも悪くも持っていた方がいいと私は考えています(でなきゃ、やってられねーよw であります)

去年の、中道右派の、主にレピュブリカン党(共和党と和訳するのが適当かどうか私は知りません)を中心とした次期大統領候補予備選にはついうっかり萌えましたけれど、今になってみると中道右派よりミギのひとびとが唱える政策というのは中流以上に生きる共和国民やガイジンがうほうほするツボが多く、その日暮らしを続ける下流の共和国民やガイジンには不安を与える要素が多かったりします。だから、予備選に萌えた私も今では中道右派には冷淡な目しか持たず、中道左派よりヒダリにステキなヒトが出たら、そのヒトが次期大統領になればよろしいのに、なんて思っていたりします。

ですが、中道右派の筆頭次期大統領候補がフランソワ・フィヨンに決まり、こうして新年明けてすぐ中道左派が同様の予備選を公開討論含めて「ショー」したところで、仏語をわかりきれない私には「再放送」を視聴している気分にもなり、今一つ萌えに至らないままです。
中道左派の次期大統領立候補者にエマニュエル・マクロンという38歳だかの若造がいるンですけれど、この人物はこの予備選ナマ討論ショーに参加することを拒否し、独自の運動を続けています。たまにその様子がテレビに流れますが、なんとも政治家というより若い宗教家だか自己啓発リーダーっぽいので私はドン引きしています。正直、気持ち悪い。

そして、マクロンに限らず、他の中道寄りヒダリの方々の演説を眺めていると絶叫タイプが多く、映画「レッズ」が重なってしまうのでした。BGMは「ラ・マルセイイェーズ」より「アンテルナシオナル」がぴったり・・・。





なんで演者はあんなに興奮するんだろう? なんで聴衆はあんなに興奮するんだろう?

こんにちの時点で、ココんちの仏人はブノワ・アモンからモントブゥに気持ちが動いているようで、私は昔、Twitterに参加していた当時、アモンのTweetを愛読していたので贔屓していることは事実ですが、ブノワ・アモンはユダヤんなので票集めに無駄な苦戦があるだろうと想像しています(ミギのコッペパンもユダヤんなので同じハンデ)。そして、モントブゥについて私は昔から虫唾が走るくらい嫌いで、ミギのサルコぢ・ヒダリのモントブゥという捉え方。この二人、生き方が似ている。嫌い、まる

でも、先週木曜に放映された公開ナマ討論番組以降、第一人気はモントブゥで、その後を追うのがマニュエル・ヴァルス元首相、その次がブノワ・アモンなんだって。・・・ま、モントブゥの外見はかっこいいもんね。声が軽薄だけど。

いずれにせよ、フランス共和国でガイジンのあたしにはどうでもいいですわ。
みなさん、がんヴぁってください。


le 16 janvier 2017, Honorat






 
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by ma_cocotte | 2017-01-16 16:27 | よっ、大統領!2017 | Comments(0)
マニュエル・ヴァルス 54歳、フランス人になって34年
今さっき、速報で、たぶん、間違いなく、今晩18時半にマニュエル・ヴァルス Manuel Valls 首相が次期大統領に立候補するという情報が届きました。

ふぅううん、そうだとすると、今晩18時半より前にヴァルスさんは首相職を辞するのかな? だとすると、新しい首相は誰だろう?共和国内に住むひとびとにとって大統領職より国内の政治の中心人物である首相の存在が気になるもんです。いずれにせよ、ヴァルスくん同様、フランス社会党の党員の誰かが首相に選ばれることでしょうけれど。

ま、それは国際においてはどうでもいいことですし、国際においてはどうしたってフランス共和国大統領が「気になる存在」です。既に中道より右側で極端なミギを省いた世界においておフランソワ・フィヨン François Fillon が筆頭の次期大統領候補に決定しましたが、中道より左側はヒダリ突き当りまで含めて未だ筆頭候補が決まっておらず、其処此処彼処から立候補宣言者が次々ボコボコ出ており、それが良い芽なのか、雑草の芽なのかも、まだ見定められない感じです。

で、もし、今晩、マニュエル・ヴァルスくんが立候補宣言すると、これまでの芽とは明らかに異なる「金麦の発芽」に値するらしいです。そりゃ、現役首相で、フランソワ・オランド大統領の最重要の片腕がマニュエル・ヴァルスくん(だと思うけど、裏はわからんw)。もしヴァルスくんがしばらく前から次期大統領に立候補するための準備をしていたとするならば(仮定にする必要がないけどさ)、先日のオランド王が次期大統領選挙に不出馬を表明したのもヴァルスくんの立候補の意向を知り、フランス社会党の勝利を導くことを前提に熟考した場合、不出馬を宣言するしかなかったのだろうという筋も見えてくることになります。ただでさえ、フランス社会党内の分裂が甚だしいとウワサが広まっているのに、もしオランド王とヴァルスくんの両方が立候補したら、現時点で仏社会党の負けがはっきり予言できちゃうからです。

そのマニュエル・ヴァルスくんですが、1962年8月13日、スペインはバルセロナで誕生しました。現在、54歳。なぜバルセロナでお誕生なのかと言うと、ご両親が外交官でも留学生でもなく、ヴァルスくんの場合はお父さんがスペイン人だから、スペインのバルセロナで産まれたのです。が、ヴァルスくんを産んだお母さんはスペイン人ではなくイタリア人です。はい、ヴァルスくんはスペインとイタリアのハーフです。1962年の8月24日には幼児洗礼。昔の典礼だから聖堂の入口から祭壇経由で洗礼盤、また祭壇に戻ってとたらいまわしだけど荘厳なお式だったでしょうねぇ。
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この写真 ↑ の右がミサごたえなさるマニュエル・ヴァルスくん。左は妹のジオヴァンナ Giovanna さん。どういう経緯かわかりませんが、ヴァルスくんは高校卒業前後にフランス軍に志願、軍経由でフランスの大学に進学し、20歳の時、フランス国籍を取得しました。

はい、その時までマニュエル・ヴァルスくんは共和国にとって「ガイジン」だったンです。

そのヴァルスくんが次期大統領に立候補するンですよ、奥さん。
これ、エイメリカ合衆国では「できません」
ほれ、アアノルド・シュワルツネガーが一定の人気があったので合衆国大統領に立候補か?とウワサになったところで、先祖遡っての移民歴が原因で立候補できないという話題がありましたよね。ですが、おフランスではそういうハードルが「ない」。存在しないようです。両親共にガイジンで、自身もフランスびとになって34年の移民一世、元ガイジンでも、こうして立候補し、現状だと間違いなく中道左派筆頭の候補者のヴァルスくんが来年の初夏にエリゼ宮殿の最長上、王座に就くこと、かなりの確率で「ありえーる」のです。

すごいですよね、フランス共和国。心が広いのか、懐が大きいのか。
共和国に集うすべての「国民を信じている」がベースですよね。でなけりゃ、数多の共和国民が移民一世の個人を国父にできます?

日本国という国では今でも在日外国人の差別、区別を楽しむ日本国籍者がゴマンといることを思うと、日本国内のそういう快楽をどう解釈すればよろしいのか。解釈に至る前に「恥」の感が発生します。

さあてさて、今晩、ヴァルスくんは出馬宣言するのかなあ。するのよね、きっと、まちがいなく。
私は先週までフィヨンに萌えたけれど、冷静になったら「貧乏人の敵」なので、たとえカトリックを棄てて現在は石工さんであっても、貧乏人のためにイ動いているヴァルスくんに私は同情していく予感がしまーす。あたしゃ、投票権を持たないので無責任どぇすけれど、貧乏なひとが苦しむ悩む姿を私は見たくないの。それだけは世界のどこであろうとはっきりしている私個人のこり固まった考えです、まる


le 5 décembre 2016, Gérald

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by ma_cocotte | 2016-12-05 17:10 | よっ、大統領!2017 | Comments(0)
国王様、お疲れ様でございました。
昨日の夜8時頃から主だった放送局からいつもの番組ではなく予定外の大統領からのメッセージが放映されました。(フランスではよくあること) 最初、なぜこういう放送になったのかよくわからないままでしたが、画面には共和国国旗とEU国旗を背にしたフランソワ・オランド大統領が映りっ放しだったことで、ようやく私のツルツル脳が「もしかして次期大統領選挙の立候補宣言?」と思いつきました。が、しかし、オランド王の5分足らずの演説の最後の〆は、次期大統領選挙には出馬しない というものでした。«J'ai décidé de ne pas être candidat au renouvellement de mon mandat.»

耳に入った瞬間はこんな私でもヴぃっくりしましたが、数秒後にはオランド王の決断に敬意の感情しか持てず、「これまでおつかれさまでした」とつぶやくに至りました。オランド王は大統領ですから政治そのものだけでなく経済、労働、教育、社会福祉もろもろを突っついたら善玉菌、悪玉菌が飛び出してキリがなくなりますが、私のようなただのおば(あ)さんからオランド王による大統領の御世4年数か月を振り返ると、あまりにも陰惨なテロ事件が続き、そのたびにオランド王は私情抜きに対応してきており、どれだけオランド王の心身に堪えたかと考え始めると、やっぱり「おつかれさまでした」としか言葉になりません。天においては必然だと言われたらそれまでですが、サルコぢ前大統領の御世においてのテロ事件数とその規模はフランソワ・オランド王の御世のそれらとは比較すれば明らかな違いがあり、大統領職を離れ、時を見計らって政界復帰し、政党党首になったサルコぢが近年のテロのたんびに身軽に事件先を訪問しては、市政や諸宗教のエラいひとに会い、時には宗教礼拝にまで参列して自己アピールに必死だったので、その動きを知っているといっそう昨晩のフランソワ・オランド王の不出馬表明に同情を覚えたりもしました。

ウソかホントかわからないけれど、昨晩の生放送後に続いた特別番組の中で、フランソワ・オランド王は不出馬についてひとりで決め、最終的な決断に影響したのは元パートナーのセゴレエヌ・ロワイヤルと二人の間の子供たち四人だったそうです。昨日は一日中、オランド王から笑みが消えることがなく、何かから解放された故だったのかもしれませんね、と。ふぅうううん、なるほどなあ。オランド王と(我らが)セゴ姐二人のマリタル(婚姻せずに子供も存在する男女の同居)関係はオランド王が大統領に着座する以前に解消されており、オランド王が大統領の座に就いた時は無駄にキレいな中年女性をパートナーとして伴っており、その女性とも中途で破局。その破局と前後して女優ちゃんとのスキャンダルも飛んだわけですが、結局、大統領職最後には「元の鞘に戻る」のごとく、セゴ姐と二人の間の子供たちがオランド王個人のチカラになったということで。深いなあ。他人事ながら何か学んだような気になってます、あたしw

セゴ姐はオランド王とは大学生時代からの同級生であり、社会党青年層の同志でもありました。成人してからずっと二人は一緒だったと言っても過言でも大げさでもないように思えますが、書類上で離れたとは言え、おそらく生涯のカウンターパーツのオランド王に慈愛をもっての慰めの言葉をセゴ姐が与えたのだろうなあというのも容易に想像がついたりもします。「もういいンぢゃない?」みたいな、ね。それは、もしかすると「おつかれさま」に繋がるのかもしれませんが。フランソワ・オランド王の身分が何でアレ、フランソワ・オランドそのものの心身の器の大きさを知り尽くしている現時点での筆頭はセゴレエヌ・ロワイヤル女史であることは間違いないかもしれません。二人の間の子供たちの中で既に成人しているお子たちはオランド王またはセゴ姐の活動サポオト職にあったりもしますから、今後は二人のお子たちをどのように成熟させ、完全に独り立ちさせるのかという楽しみが婚姻関係がまったくなくても、両親として共通の喜びと苦悩でもあるのでしょうね。(図らずも感涙w)

昨晩から一夜明け、報道では敵対する左右野党や、オランド王と同じフランス社会党から既に次期大統領候補に出馬宣言している諸氏へのこの件についてのインタビュウも繰り返し流れていますが、オランド王の判断は賢明である、という意見も聞こえ、これまた「なるほどな」と感じ取っているところです。

フランス共和国の大統領職は現在、任期5年で再選回数一回、二期まで。だから、最高10年の間、ひとりの人物が共和国大統領の座に就くことができます。この権利から途中で去る、つまり次期大統領選に出馬しない人物はフランソワ・オランド王が「はじめてのひと」になりました。昨晩はオランド王の不出馬を知った直後から私の脳内映画館では一昔前の仏社会党から大統領選本選に出たリオネル・ヂョスパン元首相の敗退と、ニコラ・サルコぢの決戦敗退の映像が繰り返し上映されました。フランソワ・オランド王はその両者とも異なるクライマックスになりそうです。

オランド王は大統領職を離れた後、どうするのだろう?
サルコぢのように米国かスイスに移住ではないか?なんてキラびやかな妄想は何一つ沸かず、まさか人口より牛馬が多いほどの静かな故郷に引っ込んでしまうのかしら?・・・という妄想が出てくる始末。レ島に移住しちゃったヂョスパン元首相より若いので、田舎に引っ込むには早い気がしないでもない(もう決め付けているw)


le 2 décembre 2016, Bibiane

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by ma_cocotte | 2016-12-02 15:55 | よっ、大統領!2017 | Comments(0)
モグラの勝利
昨日、2016年11月27日は中道右派による次期大統領筆頭候補選出のための最終予備選(第一回選挙での上位二名による決勝)の日でした。ココんちあたりは朝からずっと好天でしたので、投票場もひとが集まっていると思いきや、第一回投票に比べると閑散としていたらしいです。もともとフランス社会党の党員ばかり住む町なので、第二回投票となりフィヨンvsヂュペと決まったところで、どちらが選ばれても所詮同じ、どちらか勝った方に負けた方が従うのだからさ、という見切りがあったのでしょうね。私も木曜日を境にこの件についてのヒートダウンが甚だしく、正直、ヂュペの逆転勝利もあり得るンではないかい?と内心思っていましたが、私がどう思おうと私はこの仏蘭西共和国では投票権を持たないガイジン。近未来の大統領に「ガイジンは共和国から出て行け」と命じられたら出る立場です。ココんちの仏人♂は午前10時になる前、2ユーロを手に投票場である近所の小学校に行き、フィヨンに投票したそうです。たかが一票、されど一票w

兎にも角にも、昨日は投票締切の午後7時から一時間半後の午後8時半頃にはフィヨン圧勝の報が飛び交いました。地図を添えての対戦結果は以下のとおり。

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藤色がフランソワ・フィヨンで、66.5%
きれいな水色がアラン・ヂュペ、33.5%

と、ヂュペさんが勝利した県は共和国内本土では一週間前の第一回戦より減ったものの、地図の右下に一覧として掲載されている海外領土・海外県では善戦だったように思います。数字から見ても、初選で敗退したサルコぢ、ルメェル、ポワソンがフィヨン支持、ナタリ姫とコッペ(パン)がヂュペ支持を表明していましたから、おそらくサルコぢの支持者の相当数がヂュペに投票してこの数字になったのではないかと思います。そりゃ、自然の成り行きですわな。この数値でまぢ、他人事ながら安心しました。

で、ヂュペの敗因ですが、第一回投票日の翌日月曜から水曜までフィヨンの悪口、うわさ、デマの発信が過剰だったので、木曜夜のデバからいきなり「知性のヂュペ、都会的なヂュペ」をアピールしたところで時間が足りなかったように思います。それと、ヂュペは共和国の未来について「現状維持」の姿勢が強く、それって現政権、仏社会党の方針が現状そのものですから、ヂュペは社会党員ではなく仏共和党員なのに「話がおかしくないか?」となります。初戦第二位で決勝進出を決めた直後にヂュペは「攻める」と宣言したのに、未来については守りに徹していたようです。そう思えたのも、一方のフランソワ・フィヨンは「それって非現実的ではありませんか?」と思えるほど、もし自分が大統領になったらば、ああする、こうする、といろいろな改革案をずぅっと繰り返していたのです。それは予備選始まってすぐ、フィヨンが人気第四位前後をうろうろしていた時からです。昨日までの最後の一週間も、ヂュペ陣営からフィヨンの私生活についてのデマが次々出ても、そんなのは薄笑いの表情のみで開き直りと相手にしない姿勢を貫き、ひたすら「もし自分が大統領になったらば」の改革案を連日、繰り返していました。だから、昨日の、フィヨンの勝利宣言では自分の提案を多くのひとが知ってくれた結果だと。なるほどねぇ。それにしても、フィヨンさんはヂュペさんとそのブレインズに上から叩かれ、横殴りされても、よく耐えましたよね。あれでヂュペ陣営からの攻撃に応戦していたら、昨日の圧勝と認められる数値には至らなかったことでせう。

傍観している私個人の偏見に過ぎませんが、この頃の共和国民は政治においては大きな改革を提案し、私生活においては一昔古い時代のスタイルで生きている人物を大統領に、国父さんにしたいのかもしれない、と思いました。神聖賢愚帝サルコぢ以降、フランソワ・オランド王にしろ、今回の中道右派予備選にしろ、私生活でスキャンダルを流されている政治家の方がマヂョリティです。

さてさて、フランソワ・フィヨンさん。来年の初夏にはエリゼ宮の長上となるでしょうか。

中道右派がフィヨンさんに決まって、次は中道よりヒダリの次期大統領候補が次々と登場します。既に立候補宣言している方々含めて、もちろんオランド王と等しく、私生活スキャンダルの宝庫です。



le 28 novembre 2016, Catherine Labouré

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by ma_cocotte | 2016-11-28 15:38 | よっ、大統領!2017 | Comments(0)