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仏蘭西びとにおける根本的毛嫌い
昨日の午後は5時あたりからニュウスセンモンチャンネルでエイメリカ合衆国大統領就任式を毎度ながらの「~ながら視聴」しました。私個人は宣誓だけ見たかったこともあり、それまでのダラダラさがイライラしてしまいそうなほど長く続いたのが気になりました。

どーでもいいことですが、頭のてっぺんから足のつま先まで美しい水色のお召し物で揃えたダアナルド・トゥランp次期大統領夫人メラニアさんが挨拶もそこそこに我らがオバ美に手渡した箱があり、あの色からして「ティファニだ」と直感したのに、その生中継特番に登場のお仏蘭西人解説者♀が「きっとチョコレエトね」とはっきりつぶやいたことで、こちらは「え?いつからニウヨオクのテファニでチョコを売り出したのだ?」と軽やかに混乱。もしかして彼女はティファニをご存知ないのだろうかとひとしきり・・・それともトランプタワアのお隣のテファニで箱だけいただいて、よそでチョコレエトを詰めてもらったのだろうか、メラニアさんは?

そして、その場面から数十分が過ぎて、トゥランp次期大統領のご家族の入場の様子が映し出され、前から三番目に映った女性がずーっと口半開きのままで鼻が悪いのか、それともひどい風邪をひいているのか気になってしまいました。調べたら、トゥランp氏の第三女子だそうだ。名前がティファニィ。トランプタワア隣の宝飾店ティファニィから名前をもらったのだそう。なんぢゃ、つまりトゥランp家はメラニアさんが嫁ぐ前から「ティファニィ贔屓の、ティファニィ好き」だったんだ・・・。

最後の最後にネクタイを長くしめたダアナルド・トゥランp氏がリング・アナウンス(!)の美声と共に会場に現れ、就任式が開始。副大統領と大統領の宣誓の前に諸宗教から4代表による祈祷が行われたんですが、それまで同時通訳を懇切丁寧に耳障りなほど流していたニュウス専門チャンネルが突然、エイメリカも仏蘭西同様、ライシテ(完全政教分離)国家なのに宗教家が祈ると始まり、別の解説者が「これって危険ぢゃありませんか?」と。なんとまあ、4宗教家の祈祷の間、同時通訳は完全に中断し、番組の司会者や解説者が祈祷とは関係ないおしゃべりをずっとしていました。そして、4宗教家の祈祷の後から、再び同時通訳。

・・・これの方が気持ち悪いし、危険ですよ。
4宗教家が唱えた祈祷文の内容は視聴者にわからないままに終わりました。
仏蘭西ってこういう国だったんですねぃ。怖い。仏蘭西共和国の自画自賛の礼賛、中華思想にもほどがあります。祈祷文聞いたくらいで、共和国民ひとりひとりが洗脳されるわけねーだろと思いますが、三角形の底辺にうごめく共和国民には祈祷なる行為を教えたくない、知らないままでいてほしいわけだ。だから、祈祷文は訳さないで、大統領の就任式に宗教家が登場するのはどーかしている、聖書に宣誓なんて糞くらえ、と。こんな仏蘭西だから、思想に迷って危険なイスラム国に入り込んでしまう共和国民(白い肌のひと)が出てくるんだよね・・・。

そして、この4宗教家の祈願、祈祷の後、副大統領の宣誓、大統領の宣誓となりました。

妙に思ったのは副大統領の宣誓文の方が大統領の宣誓文より長かったこってす。
なんぢゃこりゃ? 西方教会における使徒信条とニケア・コンスタンチノープル信条の違いのようなものでしょうか?もちろん、副大統領、大統領それぞれご指名の牧師先生は違いましたし、もしかするとお二方の新教における宗派も違うのかもしれないので、そのせいで副大統領の宣誓文の方が長くなってしまったのでしょうか? ま、長かろうが短かろうが宣誓したらアーメンですw

それにしても、メラニア夫人の頭の天辺から足のつま先までずずずいぃいいいっと独特な水色の装束というのがどうにも聖母マリアを連想しなくもなく。うむ、あのトゥランp大統領の妻とは言え、夫君が大統領となったらメラニア夫人も国母。国母と聖母マリアのイメージを重ねれば「わらわは慈悲深い女性、臣民よ、安心なさい」となるか・・・と妄想しつつ、でも、今後、ずっと4年の間、メラニア=ティファニーブルーってどうよ?と気にしていたら、就任式の夜のパーリーではベージュのドレスだったので、なぜか「ほ」っとした私なのでした。

ま、メラニア夫人は坊ちゃまの学校が6月に修了するまではニウヨオクにお住まい。ワシントンDCに住まなければならない夫君とは別居だそう。

そんなに真剣にはなれないけれど、すずやかにしばらくヲッチしようと思います@トゥランp家


le 21 janvier 2017, Agnès de Rome




【追 記】
写真誌 パリマッチ Paris Match 紙によりますと、メラニア夫人のあの水色の装いはラルフ・ロオレンによるもので、夜会のドレスはエルヴェ・ピエエルだそうでおま。
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by ma_cocotte | 2017-01-21 21:05 | actualite 現時点の現場から | Comments(0)
いつ、どこで、誰が、何を、どうした? → きょう、仏蘭西で、誰が、米大統領就任式生中継を、見るのか?
まっこと、ま・ここっつぁんは、不思議なンで、アルがー。
国営放送France 2 ではこんにち16時半から、民放の雄TF1 では15時55分から海の向こうはエイメリカ合衆国大統領就任式の生放送を含む大特別番組を放映いたしやす。
France 2 : Edition spéciale Obama
http://video-direct.france2.fr/player.php?id=344
TF1 : En direct : Investiture d'Obama
http://tf1.lci.fr/infos/endirect/0,,4229015,00-investiture-d-obama-la-speciale-de-lci-.html
↑ どちらのURLでも生中継が放映されるようです。
なんか先週末からニュウスを見ればオバマ、オバマでオバマの話題ヴぁっかりでR。
週明けの昨日なんか、あっしの大好きな生討論番組C dans l'air の御題がこれ
Gaza attend Obama
http://www.france5.fr/c-dans-l-air/index-fr.php?page=resume&id_rubrique=1068
オバマを待つガザ ・・・・・こ、こぢつけ?...と言う単語が一瞬閃きもしましたが、ちょと考えたらバラク・オバマ氏という方は自ら願ってハワイにお住まいの母方祖父母の家にお世話になるまでは、アフリカ出身の実父、母親の再婚相手であるインドネシアびとの継父もイスラームなのでイスラーム道徳の中で育ったのです。「・・・・だったら、オバマさんはガザに同情してくらっしゃってるかも」と期待するのもわからなくはありません。昨夕のこの生デバ番組での識者の見解の中には「そうは言ってもオバマはエイメリカの国父になったのだから、期待どころか今のうちにガッカリしてしまった方がいいンぢゃない?」なんてのもありました。

さー、どっちなんでしょー?
オバマさんは内政のみでガイコクのことなんて考えないと言うか、下流には平等に憐れまれる程度なのでは、とま・ここっつぁんのツル脳による予想です。

それにしても、エイメリカの大統領就任式の生中継なんてこれまでお仏蘭西で流れていたのでしょうか?記憶にないというか、そのものに興味がないのでこれまで一度も見なかっただけなのかもしれませんが、今回ばかりはコマーシャルタイムのたびにしつこく流れるのでうっかり記憶してしまったようです。

1905年12月より完全政教分離を実行している仏蘭西とは言え、元は「ヴァチカンの長女国」という渾名まで持った国だからローマ法王関連の生中継が流れることはわからなくもありませんが、なぜエイメリカ大統領の就任式にここまで力(リキ)を入れているのでしょう?

今一度まわりを見渡せば、先日紹介したアンリ・カンソン Henry Quinson 修道士も、昨年末に選ばれたミス・フランス2009 もエイメリカびとと仏蘭西びととの間に生まれたモワチエ・モワチエ moitié moitié ですし、これまでま・ここっつぁんが棲息した南仏にも、現在のクソど田舎にもエイメリカで恋に落ちて愛を確認した日本びとと仏蘭西びとの間に生まれた子供が米、仏、日の三か国国籍を持つアイデンティティがおりましたので、おそらく花の都のおパリにはエイメリカの国籍を持つ人々がうぢゃうぢゃいらっしゃるでしょう。んならば、こんなヨソの国の国家元首就任式にもパップコーンとコカ、いや、エイメリカ風にコークでテレビ画面を楽しむご家庭も多いでせうね。
・・・え・・・あ、、、、るーとびあ...でしか。 020.gif

le 20 janvier 2009, Sébastien

私はどうしようかなあ。.....YouTube で 嵐 でも見るか・・・
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by ma_cocotte | 2009-01-20 18:17 | 『?』な、お!?仏蘭西 | Comments(2)
次は7月のシドニーだな。___φ( ̄^ ̄ )
そして、その次の次は9月のルールドォ。ヾ(o゚ω゚o)ノ゙ ヾ(o゚ω゚o)ノ゙ヾ(o゚ω゚o)ノ゙ ヾ(o゚ω゚o)ノ゙
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これまた、加工まで時間の問題であります「手のひらビームなB16」 Photo/getty

ローマ教皇B16の外遊計画でございますね。9月とは発表になっていても、日付が未発表なのです。妄想X-dayは8日、14日なので、月の前半の2週どちらかなんでありまふが。8月15日ご訪問と固ゆで卵どころかピータン状態で確信していたので、9月というKW爆弾で脳内真っ白になっての再妄想です。昨年12月末にバチカンまで勲章欲しさに訪れた神聖皇帝サルちゃん が9月のルルド巡礼の際にB16がパリに寄られるよう畏れも知らずに話したそうなので、B16がパリに上られる可能性もあるかもしれません。

ま、それは9月のルルド巡礼についてはひと夏超えた向こうのことなので横に置いておいて、昨日までの「赤い靴を履いた男の子 ヂョゼフ」のお話。
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Photo par AFP/Tim Sloan

主人公ヂョゼフが白いケープの上に白いケープをまとっていたこともヂョゼフを語る上での忘れてはならないことです。
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Photo par The Catholic University of America

このダマスコ絹にホワホワ毛皮フリンジ、背後から眺めれば黄金の巻きロープが一本のお召し物はモッゼッタ Mozzetta と呼ばれるもので1960年代後半以降、教皇さまがお召しにならなくなったそうです。(そういや、赤いモッゼッタをお召しのハンプティダンプティJXXIIIのお写真をどこぞで見た記憶がおぢゃる)。このまま行くと教皇冠・・・いや、それはないだろう。
cf. Catholic Encyclopedia (1913)/Mozzetta

昨晩はインターネットでヤンキーズスタヂアムでの主日ミサのナマ中継をヲッチ。前回のB16外遊までは KTO (←カテオまたはカトと呼ばれている)というフランスのHPでヲッチしていましたが、なんと改悪(つーか、リュスティヂェさんが帰天して、リカールさんから23(=Vingt-trois)に仏国内長上の座が譲られてから、インターネット上のカト関連HPが全て改悪されていたりなんかするのですが)されてしまったので、今回の外遊は ETWN を主にヲッカケさせていただきました。

かつて耶蘇女学校におりました頃、英語の授業前に必ず英語で祈ることになっていたので、卒業して半万年過ぎようと英語での祝詞を聞いているうちに自然に一緒に唱えられることにヴぃっくりしたりもしましたが、In the Name, of the Father, of the Holy....に続いて、私が Ghost とつぶやいたら、B16が Spirit とおっしゃった。Σ( ̄△ ̄; アイヤー。

...ビンゴできませんでした。そんな前世紀の遺物な私ですけれど、
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Photo par Getty

こんな写真(↑)を見っけ。19日土曜日の聖パトリック大聖堂近くでイカが豊漁だったようです。素人には時代設定の難しい一枚ですな。100年の誤差では見定められまい。(大げさ
聖パトリック大聖堂でのごミサも ETWN でヲッチしましたけれど、B16が到着してまもなく聖堂を抜ける際に流れたのが「くりすとぅす・ヴぃんちと Christus vincit 」というラテン語合唱聖歌でしたけれど、オーケストラが奏でるとヘンデルが作曲したかのような、どこか勇ましい勢いを持った雰囲気を醸し出すものですね。閉祭では「われ神をほめ(聖歌集12番)」が唄われていました。これは聖歌集を開かなくても2番までなら唄えるかも。画面を眺めていたら、黒スータンに白エプロン(=スルプリ)の男性がガッツポーズですばらしい垂直飛びを繰り返していたり、保守的な装いのシスターが護衛の横からスライディングで教皇さまタッチするなんぞ男女共に体育会系な様子を拝見しておりますと、エイメリカのローマン・カトリックは諸々の問題があっても、まだ勢いがあるように見えました。

ま、向き合わなくちゃならない問題があります。その問題に立ち向かうにしても山の裾野を廻るような楽を選ばず、苦があっても山を登り、下っていただきたいですね。フランスのニュウスで流れた関連報道を見て、そう思いました。
Victimes de prêtres pédophiles américains, ils témoignent
http://videos.tf1.fr/infos/media/jt/0,,3825731,00-victimes-pretres-pedophiles-americains-ils-temoignent-.html
約3000人のカト司祭が告発されているってぇのは・・・いやはや。( ̄人 ̄)

le 21 avril 2008, Anselme

20日で萌え尽きましたけれども、しばらくは装束研究でもすっかな。
ココんちの近所でこんな肖像画をめっけますた。
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水色のモッゼッタってなんなのーっっ!?  (;`O´)o

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by ma_cocotte | 2008-04-21 19:44 | Vive le pape! | Comments(2)
その名も、Shepherd One 羊飼い一号
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お靴は今日もかった。 Photo par Reuters

イタリアと時差がないこともあり、イタリアと隣国ということもあり、かつて「カトリック教会の長女国 La France fille aînée de l'église」と呼ばれたフランスでということもあり、15日、B16がエイメリカに向かう機上の人となってからニュウスではその動向を繰り返し流しています。それを見ながらなんとなく物足りなくも思ったので、いっそのこと何事もお祭り好きのエイメリカ側のWEBでビデオを探すことにしました。
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とっても おちゃみー なB16 Photo par Reuters

見つかりましたね。こってこてに丁寧なビデオ。USCCB Papal Visit Site というHPのサブメニュウにある Arrival at Andrews AFB というタイトルのビデオです。たかが着陸、されどローマ教皇の到着でありますから、このビデオに教皇さまがお出ましになるのはなんと開始後20分を過ぎてでございます。ε= (´∞` ) ヂラサナイデェ。
このビデオで思わず爆笑だったのが、教皇さまを乗せた飛行機の名前がシェファード・ワン Shepherd One、羊飼い一号なのだそうです。知りませんでした。「大統領機がエア・フォース・ワンならば、教皇機はシェファード・ワンですか」というプレゼンテーターのコメントもあったので、その力関係を見てみると空港ではブッシュ大統領が自ら教皇を迎え、教皇をお車まで見送られたので、教皇さまの力というか地位が上になりますね。ブッシュ大統領がこうして空港まで来賓を迎えに出るのは初めてだ、と言われていますが、単に任期中に天皇陛下、大英帝國女王の訪米がなかったというのが真実だと思います。 (このお三方は国際儀礼上、米国大統領より(国際儀礼において)上になると漏れ聞いたことがござる。)
今回の訪米で、B16は現大統領であるヂャウヂ・ドヴリャ・ブッシュ George W. Bush とは会っても、次期大統領候補には誰ひとり会わないそうです。全員に会わない限り、票読みの不公平材料にされかねませんからね。

フランス時間で16日19時半のニュウスではホワイトハウスでの野外歓迎会の様子が流れましたけれど、昨日も今日も良い天気でよござんした。今のところ笑顔を絶やさないB16でありますが、羊飼い一号機内での記者会見(↓)でも触れたエイメリカ国内におけるカトリック司祭による幼児性愛事件の問題に正面から触れることが注目されております。なぜ事件があったボストンに寄らないのか、なぜ被害者家族に面会しないのか、カトリックの最長上にぶつけられる問題は山積みであります。
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Photo par AP/Gregorio Borgia

( ̄口 ̄) うぉっ!! タルちゃん、見っけ。ゲオルグも見ぃっけ!やっぱご一緒だったのねん053.gif
それより手前に見えますヘッドレストカバー2枚.....欲しいンですけれど。
左はB16の紋章だとそこはかとなくわかりますけれど、右はどなたでしょう?¢( ・_・) ? 
羊飼い一号とは言え、アリタリア Alitalia の機内ですからイタリアでしょうに、記者会見でB16は既に英語で会話されていますね。先日拙ブログに登場した マラディアガ枢機卿 もそうですが、複数の言語をどれも自由に話せる方の脳はどうなっとんぢゃろでしょか。

さて、16日20時のTF1 ニュウスのトップはB16の訪米についてでした。
Benoit XVI accueilli en grande pompe par Bush
http://videos.tf1.fr/infos/media/jt/0,,3821430,00-benoit-xvi-accueilli-grande-pompe-par-bush-.html
そうかあ、今宵は全米司教団主催のバースデーパーチィかあ。給仕で忍び込みたいのぉ。
そして、このニュウスに続く、次の話題も面白かったです。私の知らない世界。
Quand Eglise rime avec marketing
http://videos.tf1.fr/infos/media/jt/0,,3821434,00-quand-eglise-rime-marketing-.html
ラテン語ミサは私にはさっぱりわからないけれど、ゴスペルを取り入れたら参列者が増えたわ、とマダムがおっしゃってますな。___φ( ̄^ ̄ )
16日は17時半から 無原罪の聖母大聖堂 the National Shrine of the Immaculate Conception夕祷 後、350人の司教と共に会議に入られるそうでございます。
ちなみに翌17日の予定は、午前10時に野外ミサ、午後5時にアメリカ・カトリック大学 The Catholic University of America においてカトリック教育について重要な演説、午後6時半からはこの大学に隣接する JPII文化センタア Pope John Paul II Cultural Center で仏教、イスラーム、ヒンドゥ教、ユダヤ教他、各宗教責任者と面会となっております。

久しぶりに、ミーハーおっかけマイ・ハツがムフムフしております。日曜日までわくわく。
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そして、加工されるのも時間の問題なフォト(↑)を発見 003.gif 
間違いなく両手ビームだな、こりゃ。Photo par Reuters


le 17 avril 2008, Anicet
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by ma_cocotte | 2008-04-17 04:37 | Vive le pape! | Comments(4)
81回目の誕生日の前日に、 
行って参ります、亜米利加へ。
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15日午前、ローマ教皇ベネディクト16世 Benoît XVI (以下、B16)は機中の方となりました。エイメリカ時間で同日午後4時(軍空港だから16時という表現が良いね)、ワシントンDCのアンドリュウ空軍基地に到着する予定です。
15日から21日まで6日間、教皇さまはワシントンDCとニュウヨオクを訪問されますが、明日4月16日は教皇さまの81回目のお誕生日(この日の聖人はベネディクト・ジョセフ Benedict-Joseph )にはホワイトハウスで21発の祝砲が轟くことになっているのだそうです。4月19日は教皇となって3周年目(月日がたつのは早いのぉ)。ホワイトハウスを訪問するローマ教皇は1979年ジミィ・カータァ Jimmy Carter 大統領時代に前教皇ヨハネ・パウロⅡ世(JPII)が訪問して以来、B16が二人目になります。

4月15日から20日までのB16の主な日程はこんな感じ。
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ここには書かれていませんが、ニュウヨオク在住の友人から漏れ聞いた話では、ニュウヨオク大司教区の神学校で開かれる「教皇と若者の集い」が土曜日にあるそうです。私の友はしっかりチケットをゲットしたので行くのだな。いいなあ、生ゲオルグ Georg Gaenswein に、生のタルちゃん Tarcisio Bertone だよ。特に若者前だとタルちゃんはピチピチしそうだしなあ。ああ、見てみたひぃいいい。

ところで、エイメリカ Les Etats-Unis ですけれど約7000万人のカトリック人口で、そのうち約30%の信者さんが毎週必ず主日ミサに通っているそうです(西欧は10%しかいません)。
木曜日にはワシントンDCの野球場で47000人を前に、ニュウヨオクでは主日に55,000人と前にヤンキース・スタジアムでミサをあげることになっています。これら事前に配られた入場券にはバーコートがあり、参列者はワシントンDCでは5時間前、ニュウヨオクでは6時間前に入場厳守だそうです。

フランスでは先ほど、20時のTF1 ニュウスで教皇訪問を直前にしたワシントンDCの警備の様子が流れましたけれど、щ(゚Д゚)щ すごーい。映画みたいだ。

更にニュウヨオクでは国連でイラク問題に触れる予定もあり、更に市内のシナゴーグも訪問、20日には旅の締め括りとしてグラウンド0にも寄られることになっています。

フランスのマスコミにおいては今回の教皇エイメリカ訪問で注目しているのは、19日に行われるニュウヨオクは聖パトリック教会でのミサの説教で、B16が小児性愛 pédophiles の問題に触れることのようです。ローマを発つ前、B16は件の司祭について『深刻な恥である』 «honte profonde»とはっきり述べられたとおル・フィガロさまはじめ各紙、記事を掲載しております。
さーてさて、どうなりますことやら。
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Bon voyage, Pape!Bon anniversaire, Pape!


あてくしは久しぶりに KTO ヲッチ。時間がビンゴすれば連日、生中継を見れそうです。
EWTN もきっと見れますね。(現在 仏時間22時、子ブッシュインタビュウが流れております。

le 16 avril 2008, Benoît-Joseph
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by ma_cocotte | 2008-04-16 04:36 | 『?』なKTOりっくん | Comments(4)
ヒラリ!と出ますか、クリントン。
ヒラリー・クリントン上院議員が2008年の合衆国大統領候補に立候補するそうで。彼女が立候補するチャンスは前回大統領選であったはずなのにミスキャストでケリーなんか出ちゃったから、今回の立候補話は「機」熟しすぎての決断でしょうか。「機」が腐る前に何とかした方が良いですね。
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1947年10月26日イリノイ州シカゴ生まれのヒラリーさん、本名はHillary Diane Rodham Clintonとおっしゃる。Rodham が旧姓です。彼女の名前ヒラリーですが、Saint Hilary で検索すると St. Hilary of Poitiers が最初に引っかかります。偶然ですが、先日このブログで紹介した Saint Hilaire が彼女の名前の由来に当たる人物です。(よろしかったら→ http://malicieuse.exblog.jp/6328713)聖ヒラリー教会博士は「Patron against snake bites 噛み付くヘビから身を守るための守護聖人」というのも例のモニカ・ルインスキィちゃん事件を思い出しても思わずニヤリな偶然でございますな。

さて、ヒラリー・クリントン女史が2008年合衆国大統領選挙に出馬するであろうと想定して、彼女が合衆国弁護士100傑であることや前大統領夫人であること、現在上院議員であることなどはあまりに知られていることなので、この場ではアメリカ大統領選挙では欠かせない要素である宗教面から傍観してみましょう。
前回大統領選挙では共和党の子ブッシュは表向きが南部メソジスト、裏向きが福音派で、民主党のケリーはローマン・カトリックという対決でした。余談ですが、パパブッシュは南部メソジストに加えてテレビ伝道者で知られるビリー・グラハム信者、弟ブッシュは妻の影響でローマン・カトリックに改宗しちゃったという大英帝國のエリザベス二世女王と遠縁にあたるほどの名家ブッシュ家は宗教においては迷家と化していたのでありました。

ヒラリーさんはメソジストの信者で、生まれてから現在に至るまでメソジストの宗旨に則った生活習慣を守り続けているそうです。
メソジストってぇのはヂョン・ウェスレーが英國国教会から分かれて創設したプロテスタント宗派で、英國では当初労働階級で流行したものの、大きく発展したのはアメリカにメソジスト教徒が移住してからになります。
1789年、アメリカ大陸で初めて上下院が誕生しましたが、この第一期上下院議員(任期1789-1791)の宗旨を調べてみますと、全上院議員29名の内訳は
アングリカンが13名(44.8%)、組合教会が4名(13.8%)、長老派が3名(10.3%)、メソジストが2名(6.9%)、カトリック、オランダ改革派、クエーカーがそれぞれ1名で各3.4%、未確認が5名で17.2%
だったそうです。同様に第一期下院議員の宗旨内訳は全66名のうち、
アングリカンは24名(36.4%)、組合教会が7名(10.6%)、長老派、クエーカー、オランダ改革派がそれぞれ3名(各4.5%)、カトリック、ルター派が各2名(各3%)、ドイツ改革教会、ユグノー、カルヴァン派が各1名ずつ(各1.5%)で、他の20名は未確認(30.3%)
だったそうです。この数は今から218年前のものになりますが、今では「ど、どこにいるの?」なユグノーやピューリタン(カルヴァン派系)の名前があることでも「過去」だということがわかります。
さて、第109期(2005-2006年)の米国上下院議員の宗旨一覧を見てみますと、上院(100名)下院(435名)のうち、
カトリックが上24名/下134名、バプティストが上7名/下68名、メソジストは上11名(ヒラリーさんもその一人)/下50名、長老派が上15名/下37名、国教会が上10名/下32名、ユダヤ教が上11名/下26名、ルター派は上3名/下18名、モルモンが上5名/下11名、組合教会が上6名/下11名、ストーン・キャンベル系が上1名/下6名、クリスチャン・サイエンティストが上0名/下5名、東方正教会が上2名/下2名、アッセンブリィ・オブ・ゴッドが上0名/下4名、ユニテリアンが上1名/下2名、改革派が上0名/下2名、セヴンスデ・アドヴェンチストが上0名/下2名、アフリカンメソジストが上0名/下2名、福音派が上1名/下1名、クエーカー、キリスト共同体、ゴスペル派、ナザレン、キリスト教第団、サイエントロジスト、教会共同体はそれぞれ上0名/下1名、マクリーン聖書教会は上1名/下0名 
だそうです。この第109期の上下院議員のうち、プロテスタントと漠然と答えた者が上1名/下20名、同様に単にクリスチャンと答えた者が上0名/下5名、回答無しが上0名/下4名だったそう。
上下院議員535名からカトリック、ユダヤ教、東方正教会、モルモンやサイエントロジストを引くと「プロテスタント」ではありますが、このリストでわかるようにプロテスタントは細かい宗派にわかれているので一概にプロテスタントの信者数が「力」に例えるのはどうかなあ、と思います。第一期と第109期を比べるとなんとまあ宗派名が増えたことでせう。独立当時は誕生していなかったマスメディアを利用したキリスト教宗派やモルモンやトムたんのサイエントロジストも登場します。この210数年でローマン・カトリックさんは頑張りましたが、組合派や改革派が後退したのは明らかかも、です。

ヒラリーさんが信仰するメソジストはアメリカ建国後現在まで常に上位3,4位あたりを占めていますが、歴代大統領42名の宗旨となると以下のようになります。
国教会 11名(26.2%)、組合教会 10名(23.8%)、メソジスト 5名(11.9%)、バプティスト4名(9.5%)、ユニテリアン 4名(9.5%)、ディサイプル派 3名(7.1%)、オランダ改革派 2名(4.8%)、クエーカー 2名(4.8%)、組合派 2名(4・8%)、カトリック 1名(2.4%)、エホバの証人 1名(2.4%)
以上っっ!大統領となるとカトリックはダメダメで後にも先にもあのケネディちゃんだけ。ヒラリーさんのメソジストは大統領宗旨においても第三位なので、こりゃ作戦次第では2008年は行けるんぢゃないでしょうかね?急成長の新興系キリスト教をどう扱うかにかかっているかもしれませんが。それにしてもエホバな大統領なんていたの?とヴぃっくり。なんとあのアイゼンハウワー大統領だそうでございますよ。

で、ヒラリー・クリントン女史ですが、夫さんのビル・クリントン氏(彼の本名はWilliam Jefferson Clinton)はメソジストではなくバプティスト信者です。どうも例のルインスキちゃん事件の時に、ヒラリーさんの内心には「根底倫理が夫と違う」という割り切りがあったとか。夫婦であれ、信仰がなんであれ、いずれにせよ、ヒトは弱い者、死ぬまで完全ではないってことなのではないでしょうかねぇ。

ヒラリー女史の家庭のことはヲッチしたところでどうなるわけでもないのでココまでにして、2008年合衆国大統領選。女史がこれからどのような政策を出してくるかが注目どころでしょうが、子ブッシュの出したもんを拭わねばならないという使命はヒラリーさんだけでなく後任大統領になった者は誰でもきれいにするまで苦労されることでしょう。・・・と、考えると、子ブッシュっておむつの取れないベイビィなんだとつくづく・・・(以下、自粛)

le 21 janvier 2007, Agnès

【参考資料】
◆ Religious Affiliation of U.S. Congress
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by ma_cocotte | 2007-01-21 23:43 | 『?』なエイメリカ | Comments(9)
自然の気紛れは平等です。
かつて私が学生時代専攻したのは英米文学です。英米文学なので「英米文で書かれた文学」を究めることが最終目標になりますが,それを極める上で基礎過程で学んだものに英語史,英米文学史という分野があります。英語史は英語という言語が現在使用されている会話や文法になるまでの歴史であり,英米文学史というのはこの世に残る英米文で書かれた文学や記録の歴史です。

2000年10月,私はエクス-マルセイユ大学の英米文学専攻に登録しました。フランスにおける英米文学科でも各学年で学ぶ文学と共に日本同様,英米文学を究めるための課目がありますが,日本と大きく異なるのが英語史や英米文学史を学ぶ以前にCivilisation (シヴィリザシオン)と呼ばれる生活史を学生の頭に徹底的に叩き込みます。もちろん授業は英国生活史と米国生活史に分かれており,人間が生きていくためにそこでどのように生活改善して行ったのか,その反対に人間が生活する上での英米の自然条件についても分析します。こういう人間の「生」があってこそ言語や文学が培われるということを知るわけです。日本とフランス,英米文学の探究でもはじめの一歩から異なるようですね。


で,8月29日アメリカ合衆国南部を襲ったKatrina カトリーナ台風
フランスでも連日ニュウスで状況が流れていますが,今朝のFrance 2のニュウスでは汚水に浮かぶ遺体が何体も映りました。このニュウスを知った時,まず私の頭に浮かんだのはCivilisation américaine アメリカ生活史で学んだことでした。

アメリカの建国前後の大西洋岸13州の存在は日本における世界史でも学ぶところですが,この13州がすべてボストン周辺のWASPと同じ条件だったのか?と問えば決してそうではありません。同じ英国領であるにもかかわらず,信仰する宗教も南部5州それぞれ別宗派(北部WASPから区別されている宗派)であり,欧州からの入植条件も,いざ入植してからの自治制度も北部ニューイングランドや中部植民地とは全く異なるものでした。

以上は人間が欧州から持ち込んだ文化になります。それでは身分は何であれ異国から移民を迎える17世紀当時のアメリカ南部の自然条件はどうだったのでしょう?

1776年合衆国建国当時,大西洋岸に13州が北から南に連なっていましたが南部植民地5州の自然条件は他8州とは全く異なるものでした。とりわけ低地帯は高い気温と湿気で不衛生であり,しばしばマラリアなど疫病が発生,南部5州に入植したのは単身の男性が主でした。この厳しい自然条件で当時から死亡率が高く,南部5州では男女が互いに連れ子の再婚家庭が増えました。そして人口全体を見ると性比は男性に著しく偏り,当時で生涯独身の男性が4人にひとり程度いたそうです。

この時代から400年近く経ち,南部5州には超大国アメリカを象徴するビルが立ち並び世界中の誰もが羨む美しい都市がいくつも造られました。
でも400年経ったところでその都市の土台は何ら変わっていません
それを人間は忘れてはいけないと私は思います。
私の友人はかつてLouisiana 州のBaton Rouge (バトンルージュ)に留学しました。ここは名前で分かるようにバトンルージュもヌーヴェルオルレアン(=New Orleans)同様旧フランス植民地ですが,彼女から届いた手紙に「バトンルージュの道にアリゲイターと呼ばれるワニがよく歩いているし,車に轢かれたアリゲイターを見つけることもしばしば」と書かれていました。もし日本ならば東京や大阪,名古屋の街中でワニが歩いていたら保健所が捕獲するでしょう?今は昔,私がカナダのバンフやカルガリーを尋ねた時は車道を歩くトナカイに遭遇しましたが地元では当たり前のことだそうです。それと同じ感覚でアメリカのバトンルージュではワニが当たり前,捕獲に至らず,なのです。

それほどの湿地帯の上にどんなに美しい街を造っても自然の猛威には勝てないことは今回の台風で改めて証明されたことになります。

このカトリーナ台風に関する日本の報道を眺めていると「黒人」というキーワードばかりが目に入ります。同情すべきも「黒人」であり,現地の犯罪もなぜか「黒人」が強調されています。私が思うにこの台風は人種にかかわらずあの土地に降り注ぎ地盤をゆるめたのであって,被害はその大地の上に住む「生き物」に等しく及んでいる はずです。「黒人」を選んで台風がピンポイント攻撃しているわけありません。確かに富裕層と貧困層では被災後の現状も異なるでしょうが,もう少し「自然災害」という立場で 被災生き物について公平 に報道を流すべきではありませんか。

今日のニュウスで「被災地で伝染病(赤痢)が発生し始めた」とありました。ワニが散歩するほどの湿地帯の土地で被災から1週間経った今も遺体収容が思うように行かず,それ以前に土葬の土地でしょう?・・・今のままでは疫病予防を最優先に活動を進めるべきですぞ。


・・・・なんですけれどもね,職場放棄でばっくれる警官,消防士,軍人が出ているそうです。あっれ~?腰抜けちゃったのね?災害シミュレーション訓練はどーなってるのでしょ?
確かユナイテッド・ステイツ・オブ・アッメリカって世界最強の国なんぢゃないの?ムッシュウ・プレジンデントぉ?

【Trackbacks】
*Excite 国際 : <米ハリケーン>細菌感染で4人死亡 ドームでは集団発生も
*Excite 国際 : <米ハリケーン>遺体収容が本格化 死者は数千人の見通し
*Excite 国際 : ハリケーン被害への政府対応と人種は無関係=米国務長官
*山の彼方の幸せ求め・・・ : 台風が・・・・

【参考資料】
*TF1 : Dossier Katrina 「カトリーナ台風 全記録」
*Yahoo!France : カトリーナ台風写真集
*野村 達朗 / ミネルヴァ書房 : アメリカ合衆国の歴史


*Clifford E.,Jr. Clark Sandra McNair Hawley Joseph F. Kett Neal Salisbury Harvard Sitkoff Nancy Woloc / Houghton Mifflin College Div
The Enduring Vision: A History of the American People, Concise Edition



そういえば ヘミングウェイ博物館の猫たち は無事かしら・・・・。心配。

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by ma_cocotte | 2005-09-05 18:03 | 『?』なエイメリカ | Comments(20)
【自惚れの箔】 ナガサキから60年
1945年8月9日現地時間午前11時2分,長崎にプルトニウム爆弾が投下され,炸裂時の瞬間温度は3000℃でした。 ・・・と,フランスでは8月9日お昼のニュースで長崎での式典の映像と共にこのように長崎の原爆について語られました。

私ははるか昔,高校の修学旅行で長崎を訪ねました。近年,広島や長崎を学校行事で訪問することを「平和教育」と呼ぶそうです。参加する人の年齢層にもよりますが,学校によっては「日本が悪いから原爆を落とされた」と語ることもあるとか。私が参加した修学旅行ではそういう話は一切語られず,長崎でのキリシタン迫害と原爆の跡を辿って人間の生き方を考えるものでした。もし60年前日本が戦争に勝っていたら,日本はそれでも「悪い」と語られる存在になっていたのでしょうか?「戦争に勝てば善で,戦争に負けると悪」という短絡的考えは今も私には理解できません。売られた喧嘩を買うも買わないも相手の考え次第です。喧嘩を買ってしまったら喧嘩には勝ち負けが必ずあります。でも喧嘩は両成敗ではないでしょうか?

フランスでは戦争経験者の話を聞く日本の児童が居眠りしている映像が何度も流れました。戦後60年が過ぎて子供が知る戦争はなぜかテレビゲームが中心です。戦後60年,日本国内でも戦争の傷跡を残す町はそう簡単に見つかりません。私は子供達が広島や長崎を訪れることはとてもいいことだと思います。流行の「平和教育」という言葉で神経質になるのではなく,その内容に注意を払うのが大人の役目です。親子で小旅行し,一緒に学んで,意見を分かち合うのもいいでしょう。

7月末から戦争特集なる番組をたびたび見ていますが,日本で言う「善」である「勝ったアメリカ」の兵隊さんは発砲もすれば,沖縄の防空壕に手榴弾を投げ入れて爆発させていました。防空壕の中は兵士ではなく女性や子供でした。それでも勝てば善なんだ?

ヒロシマの日はもちろん今日ナガサキの日もテレビでは米国民の主張が繰り返し流れています。
「トルーマン大統領が原爆投下を命じていなかったならば何人の米国人が死んでいたか考えてみるがいい」
ですと。そうして同時に太平洋戦争終結直後のニューヨークでの戦勝パレード風景がテレビ画面に映ります。ニューヨークの町は何の遜色もなく美しく,男性は普段着で,女性はお化粧もしてかわいらしい洋服姿です。同じ頃,東京の町は焼け野原でした。おしゃれなんてできた人は数えるばかりだったでしょう。

アメリカ人が「何人のアメリカ人が死んだと思うのか?」と口にして原爆投下を擁護しますが,正しくは「何人のアメリカ軍人が死んだと思うのか?」と言うべきです。徴兵されて国から給与をもらいアメリカ国内ではなく戦地で犠牲になったアメリカ人と広島や長崎で軍人でない民間人が原爆で無差別に犠牲になったことは比較できません。原爆だけでなく日本各地の空襲の犠牲者も民間人です。当時,合衆国国内で敵の爆弾の犠牲になった民間の女性や子供はいるのでしょうか?「無差別」という言葉に衣を着せてこういう自己都合の良い美論を語る時に,必ず軍人,兵士という身分をはぐらかすアメリカ人の意識には疑問を持たざるを得ません。


さて,長崎の原爆について語るとなると登場するのが永井隆氏です。当時長崎医科大学勤務の医学博士号を持つ医師でした。戦後60年経っても長崎原爆の話題になると永井氏の名が真っ先に登場するのは彼の医学博士としての身分や著書「この子を残して」に代表される文才あってのことです。多くのアメリカ人が米の犠牲者数を原爆投下理由に挙げますが,広島も長崎も原爆の犠牲になったのは博士であろうが商人であろうが労働者であろうが子供であろうが浮浪者であろうがあそこにいた人間です。落下地点から平等に犠牲となったのです。博士だから素封家だから政治家だから神父だから僧侶だから,という肩書のおかげで生き残れたという話はどこにもありません。
本当なら広島や長崎の話をする時にも永井隆博士なる有名人よりも経験者ひとりひとりの話を辿れることが理想です。8月9日毎日新聞には記念式典で被爆者代表坂本フミヱさんが読んだ「平和への誓い」の全文が載っています。その文中に以下のことが述べられています。
住まいが壊れて住めなくなった私たち一家は、8月19日に両親の故郷へ向かいました。そこへ落ち着き、近所の医者に往診を頼みましたが、来てくれた医者は、息絶え絶えの私を覗き込むだけで、「死ぬものにやる薬はない」といったとか。「医は仁術」と聞いていましたが、戦争は医者の人間性までも喪失させるのでしょうか。
永井隆氏も医者でした。二重被爆後の清貧の生活を1951年5月1日に帰天するまで貫きました。彼は放射線医学の発展のために死後の献体を遺言したほどです。一方で坂本さんに「死ぬ者にやる薬はない」と言ったのも医者です。博士だろうが医師だろうがその箔を取り除いて露顕する人間性はこの二人の例を取って見てもあまりにも違います。

どんな高名な肩書きであろうと,その反対に他人にほのめかせるような肩書なんぞなくても,その人の「ヒトとしての生き方」に価値を見出したいものです。自分から自分の箔(肩書)を好んで他人に語るヒトがよくいます。一度聞けばわかるのにずっと口にしているヒト。その類の人々からひとりとして永遠の美しさや魅力を感じ取ったことはいまだにない私です。そしてひけらかされた箔に好んで集る人々はその箔がちょっとでもめくれた途端に消え失せることも私はよく知っています。箔語り好きと箔たかり好きが群がる陳腐な箱庭の世界を笑いながら傍観していると,彼らは箱外の誰もが呆れているのに気付かないままいつまでも箱庭の中で誉め殺しごっこを楽しんでいます。
気の毒。哀れ。

私が育った学び舎の創立者が残した言葉を最後に書きます。
『模範の伴わない教訓はいくら立派でも何の役にも立たない。』
『富、名誉、快楽は私が死ぬとき、いったい何の役に立つのか。』
『世の賞賛を期待して働くものは不幸だ。世は不当な支払い手で、常に忘恩しか払ってくれない。』
理想は不言実行でしょう。有言ならば実行あるのみ。


【Voici, Trackbacks】
Excite : <長崎原爆忌>式典でも被爆体験を継承 核兵器廃絶誓う
*掬ってみれば無数の刹那 : International PIKADON Day


【参考資料】
*浦上小教区変革史 : http://www1.odn.ne.jp/uracathe/henkakusi.htm
*日本経済新聞 : 原爆投下「後悔していない」・エノラ・ゲイ元乗組員が声明
*日本経済新聞 : 米国民の57%「原爆投下は正しかった」・世論調査

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by ma_cocotte | 2005-08-09 22:57 | 『?』なエイメリカ | Comments(31)
キーワードは「わが身に降りかかる危機」?
5日午後マルセイユの職業訓練校へ。
アルジェリア系フランス人のアゼディンがいた。この青年はもちろんイスラム教徒であるが昨日も教室内で唯一の,以前のクラスでも3か月間唯一の男子だったが四方八方を女性に囲まれようが妙に落ち着いたいい青年である。感心。
昨日彼の隣で私も自習をしていたけれど、時同じくして二人は勉学に挑まんとする集中力に欠け始めた。てなわけでなぜか机上に残されていた「20minutes」というマルセイユのメトロ入口で毎朝無料配布される新聞に二人で目を通した。もちろん1面はアメリカ大統領選挙。二面にはアメリカ全土地図上で両候補の獲得分布が載せられていた。

青がKerry,赤がBush。
青は元祖アメリカの北東部と太平洋岸,五大湖西岸州,赤は「メソジスト大国」南西部と中部・・・色が入り乱れることなくきれいに収まっていた。
アゼディンが「アメリカ人は馬鹿か?」とその地図を見て一言つぶやいた。
「大都市部はKerryで農村部はBushだ」
そうだね,アゼディン。

凡女も思うに超高層ビルが立ち並び国際的に有名な都市を抱える州ではすべてKerry,ほぼ絶対間違いなくビン・ラディンのターゲットにもならない州はBush。
元祖13州(北東部)やコスモポリタンステイツは支持政党や宗教を二の次にして「何が何でもBush以外」という目標でKerryに投票したように思える。自分を守るため,自分が愛するすべてを守るためにはBush以外。単純理由だ。私もそう
一方「おらの町にはビンちゃんなんて来んめーよぉ。それよりUFOをおらは見たんだ。」という果てしなく広がる草原内在住の方々はBushくん。これは支持政党や宗教が自身の危機より優先したのであろう。田舎の人は「絶対アメリカは戦場にならない」と信じ込んでいるのも要因。世界中が戦場になってもアメリカだけはHappy!空襲なんてありやしないと信じている。
神に守られた国だもんね,アメリカは。
選挙結果が明らかになって「日本にとってはブッシュで良かった」と論ずるメディアや専門家が多い。でも単純に関連付けをするならば日本は「まさか日本にはビンラディンは何もしないだろう?」というベースがありこのまま経済政治面でブッシュ政権と連携すれば良いということだろうか?支持政党も宗教も危機感も「他人事ですから」という日本が今回の大統領選で最も重要視したのは「こいぢゅみくんとチンパンブッシュの個人的信頼関係」でしゅか?
そんなに甘くないよ,ウッサマ・ビンラディンは。
チンパンと仲良くしていればアメリカは日本を守ってくれるとでも思っているのでしゅか?
あっちゃー。
そんなに甘くないよ,ユゥナイテッドステイツも♪
ブッシュは「アメリカ合衆国大統領」であっても単なる「個人」であり、ブッシュは「アメリカ合衆国」そのものではあるまい。

私は7月中旬の米民主党全国大会HPを開催中毎日読んでいた。3日目まで素晴らしい演説の数々だった。Mr. & Mrs. Clinton もEdward Kennedyも感動せずにはいられない有権者へのメッセージが続いた。まさにアメリカン・ドリーム!彼らが推薦するKerryのイメージは英雄のごとく私の頭にイメージされた。
4日目・・・John Kerry登場。
私はある瞬間「がっくーん」となった。というのはKerryが敬礼をする時に決まらなかった。ただそれだけ・・・。緊張したのかもしれないけどあそこで震えちゃいかんでしょ?あれを見た時から「Kerryぢゃだめだ」と思った。お金持ちで頭はいいかもしれないけどそこらに転がっているように思えた。私にとってJohn Kerryはあの瞬間カリスマどころか凡人に失墜した。

こうしてヂョーヂ・ヲーカー・ブッシュが選出されちまって心に思うのは
「ヒラリーを出し惜しみするからだいっっ」
ヒラリー・クリントンならほぼ間違いなく絶対に勝つことができただろう。Bush以外で誰でもいいのなら。Kerryでひっかかる宗教的背景は彼女には引っかからない。それにブッシュなら4年後に地球があるかどうかなんてわからない。対抗馬がヒラリーだったら初の女性大統領,初の夫婦大統領経験者・・・どうせ残り4年で地球がなくなるならアメリカらしくド派手なエンターテイメントショーにしてもらいたかった。
ヒラリーさんには候補になることをためらわず「ダチョウの羽」を背負って大階段を降りて欲しかったわ・・・・ああ,うっとり。
ほんと悔やまれてならない。


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by ma_cocotte | 2004-11-24 17:11 | 『?』なエイメリカ | Comments(0)