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今宵ぶったまげた話。そして町松の大臣(おとど)が首相に!
私は南仏プロヴァンス地方にある小さな町に住んでいます。国際的にはマルセイユ国際空港を抱える市,フランス国内では市長が極右政党出身で有名です。市長が極右といえども市内にはアラブ系(フランスで言うアラブは北アフリカのマグレブ三国出身者を主に指します),トルコ系もいればユダヤ系,イタリア系,スペイン系,アルメニア系の人々も多く在住しておりそれぞれがコミュニティを作っています。私がこの町に住み始めて5年になりますがこの町では大したイザコザを見るわけでもなく静かに過ごしてきました。

ところが5月31日お昼のニュースからオラが町の名前が聞こえてくるようになりましたFrance3の地方局ニュースだけでなくTF1やFrance2の全国ニュースでも!です。なんと昨晩,オラが町のBARで銃の乱射事件があり,一人死亡,3人が重症を負ったそうです。そのBarですが私が旧市街に行く時に必ず通る道にあります。郵便局に行くにしても,市役所に行くにしても必ず通らなければならない道です。火曜日,土曜日の朝市の日にはこのBarの前にもジタン(スペイン系ジプシー)の一家によるパエリアのお店が出ます。b0070127_3505141.jpg





←パエリア屋さんの後ろに見える白壁に赤い建具のお店が発砲事件があったBar "Le Rampal"です。
以前このBarの一角にサンドイッチ屋さんがあったので私は何度か利用したことがあります。隣接するBarのスペースは大画面テレビが数台置いてあり,サッカー中継がある日は場外観戦社交場と化します。普段は移民や男性客が中心の店なので私には入りにくい雰囲気がそこはかとなく漂っていました。が,それにしても

・・・もしかして私は運が良かったのでしょうか?

この季節,日が長いので涼しくなった夕方から散歩に出ることもあります。散歩に出ればこの店の前は必ず通ると言っても過言ではありません。車でどこかに出かければ必ず帰り道にこのお店の前を通ります。運が悪ければ流れ弾に当たった可能性も多分にあります。

・・・本当に恐ろしいことではありませんか?

夜のニュースではこの事件の結果のみを語り,誰が犯人なのか,何が原因であるかなど一切まったく発表されません。
29日の国民投票で欧州法批准が否決されましたが「やっぱり反対という結果で良かったンだ」とあらためて思った次第です。

b0070127_4123059.jpgところで31日午前。
Dominique de Villepin 氏が首相に任命されました。de Villepinという苗字で一目瞭然のドつきのボン。フランス語のVilleは「町」,pinは「松」なので「町松の大臣(おとど)」殿です。1953年11月14日モロッコはラバトの生まれ。もれなくENA出身。2002年5月,外務大臣として国連でイラク戦争反対演説をぶちかましたことは印象的でございました。
とにもかくにもNicolas Sarkozy 氏でなかったのは私にとっては救い(・・・って彼は首相の座でなく大統領の座にしか目がないのだけど)。だって所詮この国ではヨソモノの私には見目麗しい大臣(おとど)の方がチビのサルコよりよろしいのであります。de Villepin 氏は議員経験者ではありませんが近年外務大臣,内務大臣を歴任した実力者,いつものキレでフランス共和国をより良き方向に導いて欲しいものです。
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by ma_cocotte | 2005-06-01 03:51 | 『?』な、お!?仏蘭西 | Comments(26)
たまにはマクドで『Miam, Miam!』
つい一昔前まで「américaniser (アメリカニゼ,アメリカ化する)の象徴」であったMacdonald's ですが,今ではフランス中どこの町外れにも見つけられるほどの店舗拡大を果たしました。フランス語で「マクド」と省略され,フランス共和国民に浸透した「フランスのマクドナルド」は赤い屋根とひさしを基調とした店舗はもちろん,メニューも定番ハンバーガー(ハンバーガー,チーズバーガー,ビッグマック,フィレ・オ・フィッシュ)については外見が日本マクドナルと「ほぼ」同じです。なぜ「ほぼ」が付くのかというのはパンの味が日本のものとはまったく違うからです。他にも店内でダノンのこってりしたヨーグルトやワインやビールなどの酒類が購入できること,コーヒーはCarte Noire のデミタスで出てくることも日本と異なる点です。

そして期間限定メニューもマクドナルド・フランス独自のハンバーガーが一年を通して出ますが,最近のフランス・マクド期間限定メニューはこちら(↓)
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Les p'tits plaisirs (レ・プチ・プレジール,小さなよろこび)と題したもので,上はオリエンタル風味,下はタックスメックス風味のハンバーガーです。値段が一個1.75ユーロ(約240円,内税19.6%)も「小さなよろこび」に加味されての販売でした。
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フランスには昔からマクドより廉価で気軽なサンドイッチ屋台があるため,マクドナルドのフランスでのカテゴリーはなんと「レストラン」。私もたまーにマクドに寄りますがたいていはビッグマックを選び,本当にお腹が空いている時には「Le nouveau 280」を選んでしまいます。
Le nouveau 280 (ル・ヌゥヴォ・ドゥソンキャトルヴァン)と名付けられたこのハンバーガーは3.70ユーロ(約510円)。280gの牛肉パテとスライストマト,玉ねぎたっぷりのタルタルソース,チーズが入っており,表面をカリっと焼いたおいしいパンに挟まれています。日本人女性の胃にこのハンバーガーを一度に押し込むのは厳しいかもしれません。

2003年2月に発売されたこのÉnorme(エノルム,巨大)ハンバーガーは今ではフランス・マクドの定番! これぞ,Miam!Miam!(ミャムミャム)でごぢゃります。

Goutez-le!


*Miam-miam! (ミヤム,ミヤム):おいしいものを食べた時にフランス人が口にする表現。
*Goutez-le! (グテ・ル):「お試しあれ!」
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by ma_cocotte | 2005-04-13 00:34 | Thé ou Café? | Comments(24)
今日はちょっと贅沢をして・・・Fast Food Restaurant
ケンタにする? それとも向こうに見えるマクド?
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2003年7月マルセイユ11区にあのKentucky Fried Chicken 南仏第一号店ができました。南仏広しと言えどもケンタはここ一軒です。しかもマルセイユ11区は旧港からはるか遠く,車を持たない観光客が簡単に立ち寄れる場所ではありません。

私が初めてフランス共和国に足を踏み入れたのは1993年11月末のことです。当時フランス国内初のマクドナルド第一号店がリュクサンブール公園近くにできて間もない頃で,パリ市がマクドナルドのトレードマークでもある「赤」を店舗に使用することを認めなかったことが話題になっていました。初めてのフランスということもあり,ミーハーな私はリュクサンブールのダロワイヨ本店で食事をしましたが,2階のレストランの窓からマクドナルド第一号店が見えるのです。深い緑のひさしが印象的でした。
その後1995年,'97年,'98年とフランスを訪ねましたが,来るたびにマクドナルドが増殖! しかもフランス・おパリでは緑のひさしだったはずなのにやがてどこのマクドも他国と同じ赤のひさしに代わり,今ではほとんどの町境にドライブスルーや子供の遊び場を備えたマクドナルドを簡単に見つけられるようになりました。21世紀に入り外国人観光客が多いパリにはアメリカ起源のFast Food店が次々と進出していますが,マクドナルドのように全国規模の展開に至るのは稀のようです。(マクドが最先鋒なら続くはハーゲンダッツかな)

日本においてマクドナルドは子供でも気楽に行けるハンバーガーショップですが,なんとフランスではマクドナルドやケンタッキーは「レストラン」としてイエローページに登録されています。
というのも,フランスには伝統的なサンドイッチやピザ屋台があり,ほぼ同じ内容のものをマクドより更に安く食べることができるからでしょう。フランス人にはほんのちびっと贅沢な存在です。

さて,マルセイユ11区のケンタッキーですが,ココんちからコートダジュール方面に向う時の通り道にあるのでついつい寄ってしまいます。(鶏肉は私の大好物なのです)
昨年,私が初めて行った時はカウンターのおねーさんが思い切り無愛想でした。笑顔なし,目もあわせません。私達が食べ始めた頃には私達から見えるところで煙草をふかしていました。これぞフランスです。これはケンタッキーに限ったことではありません。それでもケンタッキーに寄る度に客数が増えているのは目に見えてわかります。おねーさんの愛想もまあまあ上に向きつつあります。ケンタッキーは扱っている商品が鶏肉なのでアラブ系の客が多いのもうなずけます・・・。基本メニュー(バスケットやバケツ)は日本とほぼ同じですが,サンド類は日本とおそらく異なるのではないでしょうか?

フランスのKFCのHP http://www.kfc.fr/

私が気に入っているケンタッキーのサンドイッチはこれ! "Tower" という名前で出ています。
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日本のケンタでも食べられますか? ハちゃめチャくちゃに美味しいです。

ちなみにフランス国内のマクドナルドもケンタッキーも国産肉,国内製造パン,国産野菜のみを使用しています。
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by ma_cocotte | 2005-03-29 21:44 | Thé ou Café? | Comments(64)
悲しい寿司やね。
【1月7日晩ご飯】
 「江戸」という名の寿司:二人前だけどココんちでは一人前。
 温めただけのクノール中華スープ「麺ときくらげ」。
 格安赤ワイン コップ1杯
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まずは「スープ」。年末からCMでよく見かけるクノールの中華スープです。
Soupe chinoise du Sichuan Nouillies et champinions noirs
シチュアンの中華スープ (麺ときくらげ)とでも訳しましょうか。

700ccの水を沸騰させ,このスープをいれてしゃかしゃかかき混ぜた後,5分放置。で,できあがり。一袋「二人前」でござる。味はやっぱりクノール味。不思議な甘味のあるにおいがします。
そして南仏の「スーパーマーケット寿司」!
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1パックが2人前(つまり写真は2パックなので4人前)。隣町のHypermarcheカルフールで1パックが金曜日価格で5.5ユーロなのである。日本人の私にはどう見ても一人前にしか見えないのだが。鮭が5カンでエビがヒトカン。どうやって分かち合うのヂャ?それにしてもこの寿司はYedo(江戸)という名・・・むむむ,1999年6月30日ベルギーの空港で10時間近く乗換え待ちをした時に食べたお寿司と同じ名前かも。欧州の市場で出回っている「寿司」なのだらうか?実は以前からカルフールの魚売場でお寿司が売っているのを知っていました。が,べらぼう高い。手も足もでない「私はだるま」。先日1月3日は私の誕生日だったのでこのお寿司を買ってみようと意気込んで訪ねたら,いつも置いてある場所に「寿司がない」。店員さんいわく「月曜日と土曜日には仕入れません」とのこと。流通事情が読めたのでこんにち金曜日夕方再度訪ねたら,案の定5.5ユーロに値下げされてました。ですから私,他人が見ると気前良くお寿司を購入してみせましたのよ。ほほほのほ。
が,蓋を開ければこれが二人前!
あーた,私を誰だと思っているのっ?
こんなバタくさい顔でも日本人なのよっっ!
と片腹たたいて,スープをすすり,お寿司を平らげたところが,食後・・・「っげふ。」 
おそろしく炊き加減のよろしくないご飯が機械でぎゅうっと圧縮して握られているので,見た目一人前でも凝縮度は二人前だったわけなのぢゃ。二人前の握りに一人前の魚か!・・・やるな,おぬし。ちなみにマルセイユ5区にある和食レストランでは「日本人ではないアジア人が握る寿司」に20ユーロは軽く払います。
しょーがないよね,
ここは地の果てアルジェリアから一歩ちょっと手前の南仏だもん。
が,先日ある雑誌でマルセイユ6区で寿司店を経営するユダヤんの存在を知りました。
これがその広告です。「Sushi Bar du Keter ケテルの寿司バー
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確かに昨年あたりから花の都パリのおしゃれな方々に,お寿司はアペリティフとして流行しているとは聞いている。ま,おパリは特別ですから。それにしてもなぜ「イスラエリィなユダヤん」が「フランスのマルセイユ」で「日本の寿司」を握るのだろう?
四角い頭を丸くしてもわかる話ではないぞ。
Cacher-sous la stricte surveillance du Rabbinat de Marseille
マルセイユのラビの厳しい監督下にあるカシェール
と広告にはっきり書いてあるのであーる。
となると私がある日ケテル鮨の暖簾をくぐったとする。
まここっつぁん:
けっつぁん,おいしいところ握ってくんべか?
けてるくん: らっしゃい,何がよろしうござんすか?何でも握りますよ!
まっつぁん: んだねぇ,まずはイカがいっか?
けっつぁん: すんませんねぇ,お客さん。ウチにはイカは置いてないんすよ
ま: んだば,エビなんてどうだべ?
け: それがお客さん,おいら,エビも握らないんすね
ま: ・・・んぢゃあ,アナゴの白焼きをわさび醤油でちょいっとね
け: ・・・・・・・アナゴっすかぁ・・・・
ま: けっつぁん,あんた,カダフィ大佐に似てるなんて言われないかい?
け: お,お客さん,きっついっすねぇ・・・(わさび,べっとり塗っちゃうよん)
カシェール規定の寿司屋ぢゃ,この会話は最後の二行を除いてしっかり成り立つのであるある。かに味噌も頼んでみたいくらいぢゃ。果たしてマルセイユの「ケテル鮨」では何が握られるのであらうか?まるでサスペンス劇場の幕開けのような「謎の問いかけ」でもある。

行ってみるしかないべかなあ。
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by ma_cocotte | 2005-01-08 03:42 | Thé ou Café? | Comments(13)
ナヴェットは「Bonne Année ぼなね」のホームラン王なのだ。
Bonne Année! あけまして「ぼなね」!
あっという間にお正月三が日3日目。

南仏の習慣でノエルから新年にかけて縁起物のNavette(ナヴェット)というお菓子を食べます。どこのパン屋さんでもノエル市でも見かける小舟の形をしたビスキュイ。小麦粉,砂糖,ハーブを練り上げた焼き菓子は素朴すぎ!歯ごたえありすぎ!です。

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さて,私も縁起かつぎでナヴェットを買いました。
マルセイユのSaint Victor 教会そばにFour des Navettes(ナヴェットのかまど,なんて「まんま」な名前)がございます。創業1781年でござーますから,そうさな,フランス大革命の8年前にお店ができたことになります。
かもめが高く低くほわ~んほわ~んと飛び交う中,お店の近くまで行くとナヴェットの甘くさわやかな匂いが鼻に入り込んできます。
入口の緑のドアの上には
La plus ancienne boulangerie de Marseille
の看板が。ずばり「マルセイユで最も古いパン屋」ざますよ!
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お店を出て右に数歩歩くとSaint Victor教会です。
なんだか怖いですね,要塞のよう。

古い建造物なので窓が小さいのも特徴です。
この教会,西暦304年に亡くなった聖ヴィクトォルの墓の上に建てられた修道院だそうです。
もちろん南仏に点在するベネディクト会系やシトー会系修道院同様,重く,暗く,質素な造り。地下にはクリプトと呼ばれる墓地があります。
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この旧港に面して聳えるSaint Victor教会はアラン・ドロン主演の「Fabio Montale」というドラマで最初のシーンに登場する教会です。
アラン・ドロロンに会えるかしら?と期待しつつ中へ。

重い扉を二度開くと薄暗い聖堂に入ります。
扉のすぐ右には聖母子像。
スタイルの悪い像ですから,おそらくルネサンス期以前のものでせう。

お地蔵様のように温かみがあるマリアさまとイエズスさまです。

フランスのカトリックでは聖堂内の聖人像に蝋燭を捧げて祈りを唱える習慣があります。

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「暗いのは良くないねぇ」
と思わずつぶやいてしまうほど質素な祭壇です。
なにやら湿気もぢわり・・・と身にしみてまいります。
聖堂の祭壇は太陽が東から西に動いても窓が小さくてステンドグラスも「にゃい」。

流石,ベネディクタンざますね。
「これでもか」の質素ざます。

「祈りながらおいしい蜂蜜作ってくれいっっ。」
修道会で売っているラヴェンダ蜂蜜は美味です。

そしてキラキラ大好きの私としては物足りなくもあります。
が,祭壇の左には大サントンクレシュワールド村が!


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というわけでこの日,元祖Navette12本お買い上げ!

元祖はなぜか舟形ではなく,びょーんと長いナヴェットです。
一般のパン屋さんで売られているナヴェットの3~4倍くらいの長さです。
すーっとハーブの香りが効いた素朴なお菓子ですが「硬い」。
小麦粉が多く,余計なモンが入っていないせいでしょう。

噛み砕くのに歯が割れそうな恐怖感に襲われます。

サン・ヴィクトールに行くと誰もがこの袋を片手にナヴェットをほおばっています。
それくらいマルセイユでは有名なお菓子屋さんです。
ぜひぜひ♪


このあとすぐ私はマルセイユの旧港で港のオンナPomponette(ポンポネット)に会いました。
んもぉったらもぉ。
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by ma_cocotte | 2005-01-03 00:35 | 『巡礼』 Rien de spécial | Comments(18)
愛し合う二人が結婚できない理由とはなんぢゃらほい?
国営放送France2に「Ça se discute」という番組がある。番組がある身近に起こる問題・疑問を一般視聴者に提示し経験談を募る。採用された視聴者のミニドキュメンタリーを局側が作り,それを公開番組で見ながら司会者,本人,ゲスト,専門家(心理学者,精神科医であることが多い)とぢっくり「明るい未来に向けて」話し合うという番組作り。そして彼らの後日談を放映する「Jour après Jour」という姉妹番組もある。両方とも非常に淡々とした作りだけど現実社会にどっかり足を据えた内容は見ているうちにぢわぢわと好きになってしまう。

2週間ほど前の「Jour・・・」。近年フランスで多発している「フランス人女性がマグレブ系男性と結婚し出産,その後不幸にも離婚となった途端,男性が子供を連れて行方をくらましてしまう」という問題が取り上げられた。双方の愛を信じて結ばれたもののフランス人女性が改宗しないまま離婚に至った時このような「子供と生き別れ」という問題が浮き彫りになってくる。
この日登場した女性の一人はジュネーブ在住でマグレブ系の前夫との間に三人の女の子。離婚後彼は3人の子供と共に祖国に「消えてしまった」。彼女はフランス国内に住む前夫の母親を探し出し子供達がアルジェリアにいると教えてもらった。その後ジュネーブのモスクを彼女は訪れた。「夫の居場所を知りたい。子供にも会いたい。」と彼女が言った途端,黒ひげを蓄えた男性が「まずは日に5回ひざまずいて祈りなさい」と行ってドアを閉めてしまった。

・・・なんかやりとりがちぐはぐ。

信仰相談に行ったわけぢゃないのに・・・。
結局彼女は弁護士や人権擁護団体もろもろに助けを求め子供3人との再会を果たし,この日は子供連れで再登場!言葉にならない彼女の喜びがひしりと伝わってきた。

(現在放映中のTF1の人気番組「Star Academy4」の候補生の一人にフランス人女性とアルジェリア人男性の間に生まれたSofianeという男の子がいる。両親が離婚を決めた時に母親が絶対に手放さないでパリまで連れ帰った子供が彼だ。)

5月だったかFrance3で「結婚」をテーマにしたオブニバスドキュメンタリーが放映された。ひとつは「ユダヤ人女性とアルジェリア人男性の結婚」。パリ在住の二人が恋に落ち挙式の日までのエピソードが次々と流れた。当の二人も双方の家庭も「こうしてフランスに腰を落ち着けたのだからこのような形があってもいいのではないか?」という意見の持主。挙式はユダヤ式とカビル(アルジェリア少数民族)式,市民婚の3つを行うことにした。彼らはフランス人がよく使う「respct」の精神を貫いた(すばらしいよね?)。結婚を決めた二人がそれは幸せそうで見ているこちらまで「よかったねぇ」ともらい泣きしてしまうほどだった。

この「結婚」の番組は7月に再放送された。私は「また見ちゃった」。
翌日職業訓練校のイスラム系クラスメート達に私が「昨日の番組良かった。幸せそうでいいことだべ。」と言った途端,即答で「だめよ。ユダヤはだめ!」とカビル系アルジェリア女性が叫びモロッコ,チュニジア,アルジェリア女性陣が同調していた。プロテスタントからイスラムに改宗したマダガスカル女性だけは八の字眉で悲しそうな表情をしていた。
この反論にびっくりしつつも私が「なぜだめなの?愛し合う二人が結婚できて幸せぢゃない?なぜダメなのか理由を教えて。」と言っても,「ダメなの!」の一点張りでとうとう最後まで理由を話してくれなかった。もちろん未だにその拒否理由は存じません。

人それぞれ「愛の在り方」は違い「愛情は何かと比較されて格付けされると決して第一位ではない」ということでしょうか?

私にとっては今まで信じ続けてきた単純な結婚観がガンラガンラと崩れ「私が信じていたことは間違っていたのかな?」と頭に浮かんでしまうのだ。

今でもだいぶかなり心にひっかかっています。

そういえば夫の母が「日本人と結婚したら離婚時に子供を奪っていくかもよ。よく確かめなさい」と夫に耳打ちしたっけ・・・。っざっけんなよ。
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by ma_cocotte | 2004-11-28 18:10 | 『?』なミュぢゅるマン | Comments(0)
Monsieur Révolutionと呼ばれているそうだ。ね,ノエル?
先日,France3で放映の生番組"On ne peut pas plaire à tout le monde"のゲストのひとりがNoël Mamère だった。
彼はBordeaux近くのBègles市市長であり,Gironde県の議員でもあり,フランス「緑の党」党首でもある元ニュースキャスターだ。この経歴を読んだだけで水を飲み込んで血を薄くしたくなるでしょう?テレビに映る彼,かなり人相に「毒」を感じるし,やっぱり元ニュースキャスター,話の押しが上手です。
今年6月5日彼はフランスで初めてゲイ・カップルの市民婚を司式。歴史に名を刻んだ。その直後にフランス政府から法で認められていないホモセクシュアルの結婚は無効であると宣言されてしまった。
昨晩は「移民に地方選挙権を与える運動を始める」と宣言し,司会者に「あなたは現代のMr. Révolution(=革命家)ですね?」なんて呼ばれて・・・「ふっふっふ,おぬしも悪よのぉ」ばりの不適なニヤリ。が,彼には弱みがある。それは前回の大統領選挙でももちろん彼は緑の党から選ばれた大統領候補であった。討論番組好きのフランスは大統領選挙まで連日各テレビ局で候補者討論会が放映され続けたけど,どの番組でも彼に尋ねることは

「緑の党って右派ですか?左派ですか?」

すると不思議なことに彼はいつも「緑の党はエコロジーを重んじ・・・」と切り出すのだけど,すぐに「そりゃ右派だって左派だってエコロジーは重んじるでしょう?」と尋ね返される。その後話をすり返るのも元ニュースキャスターの彼にはオチャノコサイサイでのらりくらり。大統領一次選挙で社会党のジョスパン候補(元首相)が敗れ去りシラク大統領と極右ジャン・マリー・ル・ペン氏の二次選挙となったこともあり,悩むことなくなぜかシラクを応援するはめになった左派に属してしまって現在に至っちゃっています。

兎にも角にも,6月のフランス初ホモ婚については彼の売名行為だと揶揄されることが多い。直後に国会議員選挙が控えていたからだ。昨晩もつっこみ鋭い司会者に「どうして法に定められていないのに認められたのでしょう?」と質問されたら「だってオランダでもベルギーでも・・・」と言った途端,ちょっと変わった雰囲気の女性歌手が椅子から離れて「ここはフランスだよ」と言いながら煙草を吹かし始めちゃった。

いや,常に眉間に縦皺の一見ニヒルなノエルももろにわかる苦笑いとうろたえ。
歯が見えた。
ちょっと滑稽な日曜夜だったわ。
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by ma_cocotte | 2004-11-25 18:19 | 『?』な、お!?仏蘭西 | Comments(0)
『私はこのオンナよりいい教育を受けているのよ。』
昨日ジャック・シラク大統領(またの名を Jackass byチンパンブッシュ)がアジア歴訪の旅に出ました。シンガポールを皮切りに「法国(=フランス)文化年」イヴェント開催の中華人民共和国を訪問。2008年北京オリンピックや上海開発に惜しむことなく疑うことなく「力」を入れているフランスです。今回の歴訪,シラクさんは日本に「寄りまっしぇん」。(忍んで寄るのかも・・・なんてな)
1999年1月にフランスに入国した私は当初1年または1年半の語学研修目的の滞在でしたが予定を変更。そのまま外国人向け語学クラスに滞在しても良かったのですがエクサンプロヴァンスで最も安い学費のSCEFEE(文学部内の外国人用仏語学校)で年学費が7500フラン,大学正規留学が認められれば年学費(=登録料)が約1000フランです。

1000×7.5=7500・・・・。(←こんな計算でも不安になる数字音痴とは私です)
私は迷わず正規留学手続に挑戦しました。日本で高校を卒業後英米文学を修了しているので文学部編入が可能です。卒業証明書,成績もろもろの法定翻訳もろもろ・・・もろもろすぎる準備をし,提出指定月(6月)に文学部事務所に書類を持っていきました。書類偏重主義のフランス,窓口によって言い分がまったく違うフランスですから一度で書類が受け付けられる幸運というのは稀です。もちろん私も何度も「欠落書類」を指摘され行ったり来たりの繰り返しでした。(この欠落書類も前回は見逃されたのに今回は見逃せない・・・など納得できないことばかり)。受付にいる人間によってその場ではじき返されることもあれば運良く秘書室の前まで行ける事もあります。秘書室前まで行っても秘書がサボっていないこともあります。編入受付秘書室には二人の秘書。この二人もまったく言い分の違う二人なので「運命を左右」します。

2000年当時,中国の好景気,日本・韓国の不景気の波が留学生にも押し寄せてきました。エクサンプロヴァンスですれ違うアジア系もほとんどが中国人,日本人・韓国人がみるみる減っていった年でもあります。

秘書室で自分の受付を待っていた私の後には中国人の女の子がいました。彼女もそれまでSCEFEEに在籍していた子です。かわいらしい容姿だったのでクラスは違えども彼女の存在は私も知っていました。彼女は暇つぶしだったのか私にご自身のことを話してきました(私が聞いたわけではないのですが)。
★私は中国人の男性と同棲しています。(ほ,ほえー,中国人でも同棲するのね?)
★彼は法学部に在籍しています。
★私も編入したい。できれば学士課程に。
★エクスの大学,もしくはモナコの大学に行きたい。(中国人ってリッチなのねん)
やがて私の受付となり秘書室に入りました。いやらしいほど厳しく書類をチェックする秘書。実は私の卒業証明書の正本で秘書二人が私の目の前で声高にもめましたが何とか受理。ラッキー!! 「沙汰を待つように」という言葉で私は秘書室を出ました。私は外で提出書類の整理を始めました(そりゃ莫大なコピー数です)。
私の後は前述の中国の女性。彼女が入室して数分後,室内から甲高い声が聞こえてきました。突然ドアがバッターン!と開いて彼女が私を指さし
「私はね,このオンナよりいい教育を受けているのよっっ!」
と叫んだのです。

「・・・・へ?・・・・・」

その瞬間の私,おそらく誰が見ても思いっきり間抜けな顔だったと思います。
個室での会話ですから私には想像もつきませんが,彼女も自宅と事務所を何度も行ったり来たりの書類提出で疲れていたのかもしれません。

・・・だけど,言うか?普通。

フランスで正規留学をする場合「学業比較」の書類提出が義務です。それは出身国だけでなく教育を受けた時代も鑑みられます。残念ながら出身国によってはフランスでの評価が本国より低くなることもあります。
彼女は中華人民共和国出身,私は日本です。
私達が知りえない国家間の評価(信用程度)もあるでしょう。

・・・だけど,言うか?普通・・・。(繰り返させていただきます)

結局10月の新学期後彼女を学部内で一度も見かけませんでした。モナコの大学に彼と行ったのかな?

フランスがここ数年あからさまに中国贔屓になっているのは事実です。日本贔屓でつとに有名なシラク大統領ですが,次期大統領候補ナンバーワンのニコラ・サルコジ氏は中国に訪問し身モダえるような中国礼賛,日本バッシングをしました。
先日France 3でファーストレディであるベルナデット・シラク大統領夫人が主催するチャリティーショーが放映されました。番組内で孫が大統領夫妻にプレゼントしたファースト犬(と本当に呼ばれています)「SUMO(=相撲)」が登場しました。このチャリティ番組は毎年恒例ですが来年SUMOの名前が変わっていたりして・・・なんて想像してしまった私でした。
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by ma_cocotte | 2004-11-24 01:04 | 『?』なアッジア~ん | Comments(0)