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地中海の西岸でのこと
地中海は西岸の、フランス共和国はニースで重篤な事件があったのは先日7月14日の午後11時でした。
こうして週末を迎え、仏蘭西の習慣上、土日の情報量が激減する中、きょうび便利なもので電脳世界では微量ながらも最新(と庶民には思われる)情報が目に入るようになりました。

日曜の早朝に私が見聞したニュウスからぼんやり思うこと。

先ず、昨日土曜の午後、イスラム国(=ISあらためDAESHだけれど、共和国内ではイスラム国 L'Etat Islamique の呼称が戻りつつあります)からニースの無差別テロ事件に関与していることが公言されたという報道。これは正直、どこまで本当かなあ?と。現時点では戦闘劣勢にあるISが当然のごとく、ニースでの惨事の情報を電脳で手に入れたことで「乗っかった」可能性もなきにしもあらず。・・・ですが、だったら同様に他のイスラム原理教条主義過激派グループが名乗り出るだろうから・・・名乗り出ないところを見ると、ISの、例のラマダン月直前の電脳での呼びかけに容疑者が応じての犯行というつなげ方を否定できないように思います。でも、イスラム国が言いだしっぺで、あの呼びかけに世界中のイスラム原理教条過激派が乗っかるのも自然かなあ。

次に容疑者の氏名が Mohamed Lahouaiej Bouhlel モハメド・ラウエジ・ブゥレルで、報道においてはMohamed Bouhlel モハメド・ブゥレルと略され始めている点。モハメドはイスラムを生活実践している家庭 に生まれた男児に命名される最も人気ある男子名で、後半の二つが苗字。チュニジア典型の苗字だと思います。これで思い出したのが、私がマルセイユの職業訓練校で一緒だったチュニジアの女性が仏蘭西国籍取得の際、自分の苗字をフランス風(?)に改め、共和国もそれを了承したことで、彼女のフランスでのIDカードは「新しい苗字」だったことです。もちろん「フランス風」というのは彼女の心象による改変であったことが第一だと思いますけれど、いずれにせよ、フランスという国ではそれが可能で、サルコぢ前大統領の苗字も父親がフランス国籍取得時に「フランス風」に改めて登録したものです。

そして、容疑者モハメッドの元妻が警察に拘留されたらしい。
この女性について名前が伏せられているものの、L'ex-femme de l'homme d'origine tunisienne と表されているので、おそらく彼女は(昨日、私が推察したとおり)チュニジア系の「フランス国籍保有者」ではないかと思います。そして、この二人の婚姻が9年前らしいので、この元妻が「フランス国籍保有者」であることを頼りに、容疑者が仏国移住。長期滞在許可証を彼女の配偶者を理由に申請したのではないかと。もうひとつは彼らの間に二人の子供がいるので、もしこの二人の子供がフランス国内で出生していたら「仏国籍者」になり、両親は彼らが成人するまで未成年の間はフランス国内に滞在する義務が発生するので長期滞在許可を養育を理由に申請できます。まあ、元妻は兎も角、容疑者本人はどちらかを理由に長期滞在申請し、認められたのでしょう。(以上、決して違法ではなく、むしろ共和国に従った手続きになります)。

そして、そして。
どうやら昨日までに5人の、容疑者モハメッドに近しい人物が警察に拘留されたとのこと。うちひとりは元妻だと思いますが。これについては、当然だと思います。どっからどう眺めても容疑者が一匹狼の単独犯だとは想像できません。今朝になって、容疑者が急速に教条原理主義者に化けたと発表があったと繰り返されていますが、だとすると、昨日の、容疑者の住まいがある団地でのご近所のムスリムさんの証言がかみ合わなくなって来ます。引っ越して一年未満だったら、「彼はラマダンをしていない」に納得行きますが、もし長年同じ団地に住んでいて、彼が急に原理教条者になったとするなら、「(去年まで、二年前まで)一緒に礼拝し、共にラマダンも過ごしたのに」と証言するでしょうにね。このあたりは内務省や軍関係者にしか真実が明かされていないのかもしれません。

もうひとつ、きょうの朝、気になったのは、ニースの事件現場にいたひとびとが当日の警備が手薄だと証言し始めていることで、これについてかなりムキになって政府が反論している点です。野党側がこれに乗っかって、現政権(つまり社会党)批判をはじめてもいるのですが。
警備の手薄について私は否定できないなあ。
正直、今年はじめに地元の国鉄駅から新幹線に乗り、パリモンパルナス駅へ。そこからシャトルバスに乗り換えてロワシ(日本ではシャルル・ド・ゴール空港という名前で知られています)に行きましたが、国鉄駅も空港も呆れるほど、がっくりするほど「警備ゼロ」でした。二人並んでだらだら歩く迷彩服を来たおにいさん、おねいさんを何度か見たけれど、あの姿を恐れてテロ実行を諦めるテロリストちゃんはいないと思いました。

そういう立派な施設や首都パリ市内は別にして、地方都市になると警備で顕著になるのが地方警察 Police municipale と中央警察 Police Nationale &憲兵隊 Gendarmerie による共同警備で、地方警察官は他の二者に比べ軽装だし、銃装備していません。普段、こういう花火などのイヴェントで交通規制で活躍するのは地方警察官ですからして、娯楽の少ないフランス共和国で花火が打ち上げられるのは年2回程度、ひとつは7月14日、もうひとつは12月31日。この両者については万民が楽しめる無料イヴェントなので、ひとびとが集い、快く興奮した状態から突然パニックに陥ったことで「警備が誰もいなかった」と証言するひとに罪はなんらないと思います。おそらくニースの場合も警備の主体は地方警察官だったのではないかな・・・とちょっと想像しています。でないと、2kmの暴走という事実がかみ合わなくなるというか。タイヤをパンクさせる方法がなかったのかな・・・などいろいろともやもや。


ニースの病院では16名のご遺体の身元が不明のままだそうです。一方で電脳世界では家族友人を探すひとびとがたくさんいます。どうか無事に見つかりますように。
兎に角、きょうも「地には善意の(すべての)ひとに平和あれ」と心ン中で射祷続けますです。


le 17 juillet 2016, Alexis


これまで何度かココでつぶやいてはいることですが。
単純な話、イスラムでの善は異教徒にとっての悪であり、異教徒にとっての善はイスラムにおいて悪であることが多く、その典型例が名誉殺人(=男性からのプロポーズを断った女性が火達磨などに遭う)や見せしめの処刑行為などです。
それらに加え、イスラム国に限ったことではありませんが、これまで長年のイスパレ問題にも関わることで、彼らの思想に聖戦で殉教した男子は天国に直行し70数名の処女と性的に交わることができるという「なんだそりゃ?」な、それこそコーランのどこに書かれているのか知りたくなる刷り込みと、乳幼児を聖戦のために差し出した場合、彼らの多くは腹巻爆弾の犠牲になるわけですが、その乳幼児もまた天国に直行し「天使になる」という刷り込みがあります。
だから、今回の事件で未成年者の絶命に涙するのは、彼らイスラム原理教条過激派ではない「普通のひとびと」です。彼らの世界では容疑者は殉教であり、今頃、天国で性的に満たされている、即死した子供たちは天国でかわいらしい天使だよ、という確信のみです。


ったく、どーかしている。
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by ma_cocotte | 2016-07-17 15:08 | actualité 現時点の現場から | Comments(0)
チュニジアからやって来た一匹狼
一夜明けて・・・というか、正確には二夜が過ぎて迎えた週末でしょうか。

昨晩から、ニースの海岸で行われた7月14日(和訳されるとなぜか革命記念日)を祝賀する花火大会の見物客にトラックで突入した人物のアイデンティティカードがなぜか白黒で公開され始めました。なんで白黒なのか理由を知るのは限られた共和国民なンでしょうけれど、彼のカードはあたしの10年滞在許可証カードと同じものでした。だから、彼はチュニジアと仏蘭西の両国籍を持った者でもなければ、仏蘭西で生まれたチュニジア系のひとでもない。彼は仏蘭西はニースに寄留している単なるチュニジア人、ガイジンなのです。

そして、彼は二人の子を持つ父親であり、妻とは最近別居、離婚の話を進めていたらしいです。←コレはもしかすると、マグレブ(モロッコ、アルジェリア、チュニジア)三国からの移民によくある理由、つまりマグレブの本国では離婚が難しいので夫婦揃って仏蘭西に移住し、離婚申請するパターンだったのかも?しれません。そう仮定すると、配偶者側がおそらく4祖父母のうち少なくともひとりが仏国籍を持っているので、彼女がチュニジアと仏蘭西の二重国籍者になります。だとすると、彼が彼女の特典に乗っかって仏蘭西に入国し、彼女の配偶者として10年滞在許可をもらった・・・となる。これ、私個人としては合点が行くなあ。でなければ、おフランスの長期滞在許可は出ないもの。

ま、こんな私の推測は当たりはずれがあるレベルだから横に置き、次に、今朝も午前5時半に起床後、いつもどおりニュウス専門チャンネルを「~ながら視聴」していたら、この容疑者が住んでいた共同住宅(おそらくHLM、公団)のご近所さんへのインタビュウが繰り返し流されていました。ひとりはマダムで「ああ、あのひと、いっつもひとりぽっちだったわあ」というもので、もうひとりはおそらくマグレブ系のムスリムのおぢさん。このおぢさんの証言だと容疑者はいつも孤独で、礼拝にも来ないし、酒も飲んでいたようだし、ラマダンもしていなかった、とのこと。おいおいおい、どこのイスラム原理教条主義の隠れテロリストが近所のひとの良いムスリムさんと一緒に同じモスクに行き、生温いイマムの説教を聴くのだ?となりますわな。しかも、お酒についてはムスリム、ムスリマさんによくある話で、酒とタバコの臭いを知らないのに、概念にないのに、自分と違う何かが他人にあると根拠なく酒のせいにするという難点です。根拠を示してもらいたいものだな、と正直思いました。もうひとつ、ラマダンについてはモスクでの金曜礼拝不参加と同様に、どこのイスラム原理教条主義の隠れテロリストがラマダン中の日没から夜明けまでご近所を廻ってドンチャン騒ぎしますか?となります。文明の利器でこさえた料理なんぞ、彼らは食べませんよ。ムハンマドさまの時代にガスボンベで調理していましたっけ?

・・・と、団地のおぢさんは典型的なマグレブのヒトの良い、単細胞な自己中さんなのでした。ま、このおぢさんに限ったことではありません。マグレブさんの男女にかなりいます。容疑者もラマダン中一緒に騒げばよかったのにね。あり得ないけどw

そして、容疑者が一匹狼だったので、自宅でこんぴーたを通してのイスラム国からの呼びかけにその気になってしまったのではないかという話。これについては、ラマダンに入る直前に在仏日本大使館からのメールでイスラム国がラマダン中のテロをネットでよびかけているという内容をもらっていた記憶があるので、納得。ですけれど、本当に一匹狼だったのだろうか?という疑問はアリ。だって、トラックで突っ込んだところまでならば一匹狼のガイジンにできないことはありませんが、もしその一匹狼が銃を持っていたとなると、その銃はガイジンの一匹狼がどうやってフランス国内で手にしたのか、となりますよ。支援者、いるよね・・・ふん。

さて、仏蘭西共和国ではきょうから月曜日まで3日間、共和国全体で喪に服すことになっており、月曜日は共和国内で一斉に黙祷を正午に行うそうです。そんな話を昨日耳にしたので、今朝は黒い服を引っ張り出し、それを着て外出しました・・・けれど、私が住んでいるような超ウルトラスーパーど田舎で、しかもゾンビな農民だらけの世界では喪=黒い服という概念がまるでなく、旧市街は華やかな夏らしい装いをまとったひとびとで溢れかえっていました。

ま、黒装束はおされだからあたしゃ、きょう一日真っ黒で過ごすことにするわさ。

兎にも角にも、シューキョーを取っ払って「地には善意のひと(すべて)に平和あれ」です。



le 16 juillet 2016, Carmel
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by ma_cocotte | 2016-07-16 18:40 | actualité 現時点の現場から | Comments(0)
夕方になって、
昨晩のニースでの事件で10名の青少年が死亡したと発表がありました。そして、50名近くの青少年が重篤な状態らしい。

そして、そして。
容疑者が「チュニジア系の仏蘭西人」ではなく、10年の長期滞在ヴィザを持つチュニジア人なのだそうだ。
この10年ヴィザは私が持っているものと同等ではないかと思います。つまり、仏国籍者が持つブルーのアイデンティティカードではなく、10年滞在許可証であるピンク色のカードを彼が持っていたということ。あらま。

以前教えられた話ですが、仏蘭西共和国の旧植民地の国籍者は祖父母4人のうちいずれかひとりが仏蘭西国籍を持っていたら、それを理由に自分も仏蘭西国籍を申請できるのです。だとすると、旧仏蘭西植民地であったチュニジアで生まれたこの容疑者の場合、祖父母4人とも仏蘭西国籍を持っていなかったのか、それとも、チュニジアから仏蘭西に入国した今、仏蘭西国籍を申請中のどちらかではないかと思うのですが・・・チュニジアの独立は1956年3月20日ですから、容疑者が31歳だと祖父母がギリギリで仏蘭西植民地時代の誕生の可能性があります。1955年生まれだとしても今年61歳ですものね。ミュヂュルマンは早婚が多いので、ほぼまちがいなく祖父母4人のうちひとりは仏国籍を持っているだろうに・・・うぅううん、員数外の私には不思議。

それにしても、10年長期滞在ヴィザのガイジンによる犯罪というのはちょっと驚かされましたね。

10年ヴィザの申請が厳しくなりそうだな、こりゃ。


le 15 juillet 2016, Bonaventure



兎に角、今は祈らねヴぁ。
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by ma_cocotte | 2016-07-15 23:57 | actualité 現時点の現場から | Comments(0)
冷静になってみると、
昨日の夜のテロ事件が共和国内での同時多発テロになっていないことが奇跡だと思う。
ニースだけ、というのがむしろ不思議です。



le 15 juillet 2016, Bonaventure

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by ma_cocotte | 2016-07-15 18:25 | actualité 現時点の現場から | Comments(0)
「ああ、やっぱり」としかつぶやけない。
きょうの朝の私は5時半過ぎに起床。掃除を終え、テレビに火ぃ入れて、いつものニュウス専用チャンネルに合わせたら、Attentat à Nice の文字。早朝の寝起きですからいつも以上に働かない私の脳がぼんやりと「ニースでテロ」と和訳しました。この時点でかなり目が覚めはしましたけれど、その後、ニュウスを視聴していても情報がどんどん変わっていく・・・そんな中、こうしてココにタイプし始めたあたくしです。

まず、事件ですが、ニースの旧市街突き当たりの海岸沿いの大通りプロムナアド・デザングレ Promenade des Anglais でテロが発生。昨日は日本語で言うところの革命記念日(仏蘭西では14 Juillet, カトォズ・ジュイイェと単純に「7月14日」という国定祝祭日)だったので、夜は恒例の花火大会が共和国内のすべての県庁所在地や主要都市で開催されました。ニースでは午後10時半頃から花火大会が始まり、テロ発生は花火終了直後の午後11時頃だったらしいです(現時点の報道です)。容疑者は白い大型トラックで会場に近づき(その近づき方が既に人殺しを目的とした運転という説も@現時点)、会場の治安をあずかる警官隊の20mほど手前で停車後、無差別に発砲を開始。警官隊との銃撃戦となり、容疑者はトラック車内で絶命・・・となったらしい。

現時点(仏蘭西時間の午前7時過ぎ、日本時間の午後2時過ぎ)でニュウス専門チャンネルからわかることは、
① 容疑者は31歳。ニース生まれのチュニジア系男性
② 死者は80人弱(まだ正確な数字は出ていません)
③ 18人が重篤患者として病院に運ばれている
④ 今月26日に解除予定の戒厳令を3か月延長。
でしょうか。この内容が繰り返されています。

思うに、トラックで突入後の乱射というのは新しいケースですし、加えて近年マジョリティだったモロッコ系移民ではなくチュニジア系が実行者というのも「新しい」です。(これについては一昔前ならばイスラム原理教条主義者=アルジェリア系で、モロッコ系は穏健と思われていたのに、近年、大逆転していることになります。チュニジアはマグレブ三国の中では最も教育熱心で他国に比べ男女同権の意識も高かったせいかアルジェリア、モロッコとは少し異なる位置でした。←けれど、例のチュニジアの春だかなんだかを境に状況が悪化した。残念なこってす。)

まだ午前7時過ぎなので、今後、詳細がどんどん公表されていくと思います。とりあえず、以上。


le 15 juillet 2016, Bonaventure


【追 記】
午前8時の時点で死者数が84名になりました(各全国紙一律の数値なので確かだと思います)。

* 私個人の昨日から今日ですけれど、 *
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by ma_cocotte | 2016-07-15 14:50 | actualité 現時点の現場から | Comments(0)
「私は日本人だ。撃たないでくれ。」
先日のバングラデシュは首都ダッカでのテロ事件で伝わってきた表題の言葉。
なんとも首を傾げてしまう言の葉である。

イスラームの原理教条主義者に「私は日本人だ」と告げたら、それは「私は異教国の異教民だ」と自ら宣言したことになるので、命乞いどころか逆効果になってしまう。その異教国の異教民に対し、イスラム原理教条過激派は銃殺なんぞしません。刀をもっての処刑になり、たいていは頚動脈を切る・・・だけで済まされずに斬首されることもあります。(もちろん麻酔はしません)

日本國内では未だあまり知られていないのかもしれませんが、地球上(いや、地下も含む)に遍く存在するイスラームの原理教条主義者の理想はこの世界がムハンマドさまが生きていらっしゃった時代そのものに「なる」ことです。だから、もしこの世で彼らの聖戦が達成され、神のみこころに叶ったイスラームの勝利となれば、この世に車も武器も必要なくなって平和が「やってくる」ンですよ。

自分が日本人だと告白することで、日本と寄留国が友好関係にあるから「救われる」という思考は政府間や経済界、識字でき、高学歴者が集う環境では通じても、三角形の底辺(アラビア語で言うところのアルカイダ)で生きるひとびとには理解の外であることが多いです。先進国のおフランスだって、東西南北、私が常に寄留している超ウルトラスーパーど田舎のひとびとには日本が中国の中の一州だとか、インドシナの一部とか信じているひとが必ず一定数います。私なんか日本人ですと名乗った直後に「本当に独裁政治はイヤよね。あなたもつらくて理想国家のフランスに移住したのでしょ」なんて言われたことありますからね。街中で安い世界地図を買ったところで極東の日本がまったく存在しないこともあります。極東の島国の日本なんてガイジンからすれば「そんなもん」なんですよ。日本の名を出せば救われるなんて、いわゆるひとつの「島国伝説」です。

もひとつ、昨日、気になったのはバングラデシュ政府が自国内にイスラム国(IS)要員はまったく存在せず、テロ実行者は高学歴の富裕層だからISではないと言ったとか。これは「はぁ?」「ぽっかーん」レベルですよね。インターネットというヒトが決めた国境を越えた次元が存在する今、バングラデシュのようなイスラム教国内にIS支持者がゼロと宣言できるなんて「不自然」ですよ。イスラムだろうがキリスト教だろうが普通の信者と教条原理主義者の境目は「曖昧」と捉える方が自然です。学歴や家庭環境で判断はできません。実行者の学歴や出自を挙げたところで、そんぢゃ、かのアルカイダを創立したビンラディンは?となります。彼は高学歴の超ウルトラリッチな一族の生まれではありませんか。

今のフランスぢゃ、共同住宅を抱える市町村ならば必ずそこにはISに近い人物がいる、という仮定になります。先日のパリ近郊で起こった警官夫妻刺殺事件だって、この警官が市内の移民訪問をしていたことで、「ISから指示をもらったことでの刺殺対象者」に選ばれてしまったわけです。

兎に角、根本の話になりますが、ラマダーン月の期間中は異教徒がイスラム教国や欧米のイスラムの居留区に滞在する場合、イスラム教の信者でラマダーン(日中の断食)に励んでいる方々を刺激する行動を控えることが第一です。これは「他者を思いやる」ことに通じる行いだと思います。もし、金曜日(=イスラム教の祈祷日)に、日本国内と同じように一週間の労働を共に慰労したいのであれば、ホームパーティを行う方が文字通り「無難」です。ラマダーン中ならば日没後はイスラームで生活しているいずれの家庭でも翌朝の日の出まで宴会が催されますから、家の中の声もお互い様で済みます。

確かにイスラーム教国の中の富裕な国々ではラマダーンの間は外国人労働者に日中の全てを任せ、イスラム教徒は家屋の中で何もしないで涼んでいることでイスラーム世界の中で質素を心がけている国々から「それではラマダーンの意味がない」と批判もあるとのこと。バングラデシュは決して富裕なイスラム教国ではないと拝察しますが、いずれにせよ、ISからはラマダーン開始前にラマダーン月にテロるようインターネット上で指令が出ていたわけですし、異教国の大使館が集まるエリアで、外国資本の西洋料理を振舞うレストランで、異教の民が日没前から楽しむ・・・というのはラマダーンを実践している普通のひとびとの目にはどう見えるのか、今一度よく考えることが務めではないでしょうか。世界のどこであれ、滞在している国の普通の人々の生活を第一に慮ることが訪問者の義務かもしれません。


le 5 juillet 2016, Zoé

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by ma_cocotte | 2016-07-05 16:52 | 『?』なミュぢゅるマン | Comments(6)
次は我が身。他人事とは思えません。
先の月曜夜にパリの西、イヴリン Yvelines 県内の普通の町マニャンヴィル Magnanville で、その日の仕事を終え自宅に入ろうとした警官、 Jean-Baptiste Salvaing がイスラム原理教条過激主義者、Larossi Abballa に刺殺され、その後、警官宅に立て篭もった同容疑者が警官のパートナーである Jessica Schneider (彼女も警官)の頚動脈を切り殺害するという事件がありました。容疑者は特殊部隊(RAID)との銃撃戦の末、死亡。犠牲となった二人の間の、3歳になる男児だけ無事救出されるという結果になりました。瞬時に孤児となった男児については今後、共和国が育てる(おおまかなところでは例えば学費がすべて無料)と大統領自身から発表もされました。

今、私はライヴ配信で、Yvelines 県の県庁所在地であるヴェルサイユで行われている、犠牲となったお二人の追悼集会を拝見していますが、配信が始まってまもなく到着した二つの棺が並べられているのを目の当たりにすると心底からこみあげてくるものがあります。

火曜日の朝、私は5時半に起床しましたが、テレビに火を入れてまもなく画面から何かの異常を感じ取りました。それがこの報道でした。事件の現場はパリの近郊とは言え、どちらかと言うと私が今住んでいる土地の住宅地の雰囲気となんら変わりません。容疑者は(おそらく彼らの間の師弟関係で)上にあたる人物から「誰でもいいから殺せ」と指令を受け、彼は警官を選んだのかもしれません。私が現在住んでいる住宅地にも軍人や警官、消防官、教員もいますし、私の住む町にはイスラームの信者もたくさんいます。既にシリア難民の家族も複数生活しています。

私事ながら、時代違えど、私の夫は警官の息子であり、3歳当時はパリの西ナンテエルに住み、父親はパリ警視庁に通勤しており、身分は犠牲となった警官と同じでした。この事件を知って以降、私の胸中はかなり複雑であり、今もその中にいます。とても遠いところで発生した他人事とは割り切れません。

今後、近所で同様の事件が起こる可能性はある。「無い」なんて私には断言できません。

数日前に日本国内でパリに在住する日本人女性についての番組があったと漏れ知りましたが、日本でも仏蘭西でも優美な生活をしているそうで、フランス人である夫君は金髪碧眼、つまり欧州系。そういう環境設定の方が私にとっては「遠くて他人事」に思えてなりません。今の時代にフランス共和国内で「私の配偶者の親族に公務員はいません」「私の生活環境にイスラム系移民はいません」と断言できる環境の方が特殊な、特別だと思います。日本もそろそろ「フランスで生きる日本人」の人物像について観点を変える時期が来たのではないでしょうか。

21世紀に入って15年を過ぎたフランス共和国内に住む日本人にはイスラーム生活を実践しているフランス国籍者と婚姻している方が多くいますし、共和国軍人や警官と生活している方もいます。その中には団地に住んでいる方々もいます。ココんちの仏人のように南仏のマルセイユ近郊の公立校で育った立場だとクラスの半分は移民。それが「普通」でした。それから30年以上過ぎた今、いずれの市でも平等に移民を受け入れるようになっているのですから、庶民の生活において欧州系でない生活スタイルのひとびとと関わることは避けて通れません。避けて通っている日本人もいるのかもしれませんが(それこそ私にとっては別世界です)。

そして、犠牲となった警官とパートナーもそうですが、婚姻(ココでは市民婚)せずに家庭を持つひとびともフランスには多くいます。もう何年も前にココのどこかに書きなぐりましたが、婚姻しない男女が子女と共に生活していることをマリタルと呼びます。そして、婚姻も市民婚ではなくパックスという簡略した同居関係のスタイルも共和国では認められており、近年、共和国内に住む日本人も婚姻ではなくマリタルまたはパックスの形で長期滞在しているケースが多いです。

こうして時は流れているし、私たちは生きているのだと実感します。
脳内の凝り固まった思い込みは現実によってほぐされ、活性しなければなりません。

さて、昨日は事件があったマニャンヴィルで、イスラームの方々が沈黙の行進を行いました。彼らにとって今はラマダーン月の断食中で日中は絶食しているので、中には歩行がつらい方もいるでしょうに、ラマダーンの断食月は本来、他者を思いやることを強く意識する意味があるのに、このような陰惨な事件があったことはイスラームの方々の心にも傷を与えたと思います。

こういう事件があるたびに、私の脳内には「地には善意のひとに平和あれ」という言葉が過ぎりますが、この言葉はヒトが作った国境や身分を超越して、地球のすべてのひとびとにあたるのだと私は信じています。

今回の件はテロの形がどんどん陰惨に化けていると感じ、本当に恐ろしくなりました(現在進行形で恐ろしいと思っていますが)。こういうことがいくら繰り返され、ひとびとを恐怖によって服従させようという環境の中から平和が芽吹くこと、いえ、根をはることはありません。平和を育てるにはひとりひとりがどういう心にならねヴぁならないのか・・・もうしばらく喜んでその思考の中にいることにします。


こうしてタイプしている間に、二つの棺は再び車に乗せられ、ヴェルサイユから去っていきました。


le 17 juin 2016, Hervé




【追 記】
*両親を失った3歳半になる遺児は父方の祖父母に引き取られたとのこと。
*お二人の葬儀は来週月曜日午前10時、Jean-Baptiste Salvaing の故郷である南仏エロ Hérault 県
はモンタニャック Montagnac の市役所広場で行われ、その後、モンタニャックの墓地に埋葬されるとのこと。
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by ma_cocotte | 2016-06-17 19:17 | actualité 現時点の現場から | Comments(0)
空港で、地下鉄駅で。
今、ココんちあたりは午前10時をまわったところですが、隣国ベルギーの国際空港の2連続爆破に続き、首都ブリュッセルの国際連合本部ビル近くの地下鉄駅でも爆発が発生したというニュウスも飛び込んで来ました。現時点でテレビ画面から流れてくる情報によれば、空港の爆発での犠牲者は死者13名、負傷者35名で、地下鉄駅についてはまだ現状がわからないようです。

今朝は夜明け前から報道専門チャンネルで先週金曜日夕刻に捕らえられたサラ・アブデスラム容疑者ができるだけ早急にフランスに移送される話が続いていました。昨日まではサラ・アブデスラム容疑者の希望もあり、ベルギーに留まるだろうと報道されていたので、話が一転したことになります。ながら視聴ではありましたが、私はサラ容疑者のフランス移送が早まるだろうという報道を見聞して、ヤな予感がしました。廃れた流行語を用いるならばISにとって「動くならば今でしょ」ですから。

まだ午前10時過ぎなので、爆破(自爆?)テロが続かないことを祈るばかりです。
そして、IS側が人質について報復処刑など執行しませんように。

ベルギーもフランスも超法規的措置には至らないと思います。

それにしても、ビジネスメンの移動時間の犯行という計画はそら恐ろしいです。


le 22 mars 2016, Lèa






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by ma_cocotte | 2016-03-22 18:15 | actualité 現時点の現場から | Comments(0)
ヂャウ・ハランバン夫人、お久しぶりにかなりのサヴァイヴァア
今回のヂャウ・ハランバン夫人。
往路はパリから羽田直行便。
復路は羽田から深夜便で先ずフランクフルト。経由で早朝のパリ入りでした。

こういう旅程になったのも、前回まで存在した羽田深夜便のパリ直行を鶴のマアクが撤退してしまったせいでした。日本国内の滞在先、仏蘭西国内での移動事情を考えると羽田深夜便の条件だけは妥協できません。結果、初めての独逸入りを経験することになりました。

羽田から深夜便に乗るとまもなく軽食が出、着陸二時間ほど前にしっかりした食事が出ます。今回の私の場合、着陸が現地時間の午前5時過ぎ、日本時間だと8時間足すので午後1時過ぎ。ですから、食事は日本時間の午前11時頃にいただいたことになるのでお昼ご飯にあたりますかねぇ。

午前5時を周って、フランクフルトの空港に到着してからの私は一時間後にはパリ行きの飛行機が離陸することになっていたので、焦る気持が逸るまま、入国審査と手荷物検査を通り、パリ行きの飛行機の搭乗口へ向かいましたが、
迷った・・・。
いっとき、これは乗り遅れてしまったと絶望状態に陥りましたが、運よく乗り遅れずに済みました(感涙。

パリ行きの機内に乗ると、飛行時間はたった45分というアナウンス。近年の航空業界不況もあるので、何の期待もしていませんでしたが、なんと朝食が出ました。巨大なクロワッサンのようなパンを先ず渡されまして、食べてみるとパンの中にアーモンドクリームがしっかり入っていました。そして、飲み物も出ました。たった45分の飛行なのにCAさん方が実に見事にスマアトに動かれ、流石、ゲルマン民族だと思いました。生まれて初めてのルフトハンザでしたが、機内の清潔さには驚きました。エールフランスぢゃありえない。日本の多くの方が欧州を旅する時に独逸経由にするのはこういう理由があるからではないかと思いました。

さて、フライト45分で無事、午前8時すぎにパリに到着。
到着寸前の低空飛行で朝日に染まるデファンスの高層ビル群やパリのエッフェル塔、ブローニュの森などを拝めたことは運が良かったです。午前8時着ですからビジネス便らしく、乗客のほとんどは預かり荷物無し。預かり荷物を待っていたのは乗客10人にも満たなかったです。

パリについてしまえば、あとは新幹線に乗り、午後2時手前にココんち到着とついうっかり思ったヂャウ・ハランバン夫人が愚かでした。なんとまあ、新幹線に遅れが出てしまい、最後の最後。地方列車に乗り遅れたので、予定より約一時間遅れての帰宅になりました。ふぅ・・・。おまけに出発直前から風邪をひいた予感。こうして帰宅したところで風邪が悪化し、何もできないまま一週間を迎えてしまいました。悪い風邪の峠は越えたように思いますが、油断大敵、無理は禁物ざます。

兎にも角にも、またひとつ旅を締めくくることができました。

le 22 février 2016, Isabelle

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by ma_cocotte | 2016-02-22 22:44 | 『旅』 Rien de spécial | Comments(2)
Islamistes vs Musulmans ---内輪で、もーめもめ?
昨晩がトレーズ・ノヴァンブル 13 novembre からちょうど7日目だったので、テロと同じ時刻に各現場で黙祷が捧げられ、その沈黙が終わると同時にフランス共和国国歌を斉唱するという光景が、きょうの朝のテレビ画面で繰り返し紹介されている画像でございます。仏蘭西共和国の国籍を持たないガイジンの私はこの流れに違和感を持ち始めてもいます。もちろん共和国国歌「ラ・マルセイイェーズ」の歌詞に引っかかりがあるからですが、果たしてああして酔いしれて共和国国歌斉唱している方々の何割が歌詞まで味わい、噛み締めながら唄っているのかも、正直「よくわかりません」。誰も他人の心の中を覗けませんからね。兎に角、ガイジンの、しかも欧州人が決めた世界地図だと極東で、時に欧州で安い地図を買えば省略されてしまっている日本國が国籍の、顔が平たい族の私がこうして彼らがどこかトランス状態で国歌斉唱している姿を見ると、なんやかんや言っても、彼らがいくら平和という語を掲げても、根本は武力好きで、自分たちの概念を正としてその正と異なるものものをつぶすことが平気なのではないか、と疑い始めています。欧州におけるフランス共和国という国は唯一、「民族」が存在しない国で、金髪碧眼の白いひとびとも混血であることが今や「普通」です。そういう彼らと世界中からの移民が集う今のフランス共和国ですが、あんなギロチン刑という方法で王を消したことで皇帝も王も存在しないフランスという国ではなぜか教皇や隣国大英帝国やスペインの王族が気になる存在のまんま温存し、注意を払っているのが現実です。この様子を垣間みるたびに「だったら、ギロチンなんかかけなきゃよかったのにね。他の方法手段があっただろ?」とガイジンの私などは苦々しい笑みで思ったりするものです。

ですが、この一週間を冷静に眺めていると、こういう極端な事件を目の当たりにしたフランス生まれのひとびとの心の奥底から報復という気持が芽を噴いたようにも見えます。今になって「アレはいけなかった、コレはいけなかった」と繰り返していても、実は火刑もギロチンも彼らにおいては「ありよ」だったりして・・・と不安になります。報復の繰り返しに終わりはありませんからね。報復によって平和が実現することはありません。

昨日は朝からアフリカはマリ共和国でのテロ事件についてもずっとテレビ画面から流れていました。一夜明けた(正確には現時点で未だ夜は明けていませんが)きょうの朝の一報で、21名の死者となったと発表されています。

8日前のパリの連続テロ事件でも、昨日のマリのテロ事件でも鍵語がひとつあります。それは初っ端、乱射開始の時に実行犯は必ず「アッラー、アクバル!」を叫ぶということ。これはアラビア語で「神よ、偉大なり!」と和訳されることが多いです。アラビア語ゆえ、イスラム教徒の常套句として世界中で知られています。そして、昨日のマリの立て篭り現場では実行犯が人質に「コーランを唱えてみよ」と命じ、それにこたえられなかった人質の何人かが射殺されたらしいという話も漏れていました。
そういう複線もあってか(いや、当たり前のことなンですが)、犯行声明を出すテロリスト側(仏語だとイスラミスト)も、穏健と言われる普通のムスリム、ムスリマ団体(仏語ではミュヂュルマン)も声明文にコーランからの引用文をいくつも添えて公に発表しますが、その繰り返しとなり、テレビに登場するイスラム教の識者方(=ミュヂュルマンさん)が、イスラム原理教条主義過激派(=イスラミストさん)のコーランの解釈がまったくもって間違っているとおっしゃり始めたわけです。加えて、昨日は金曜日だったので午前中はイスラム教にとって週に一度の大切な祈祷日。にもかかわらず、パリの大モスクでの礼拝が安全上、中止になり、礼拝に集ったムスリム、ムスリマさんから「私たちは彼らイスラミストとは違う。礼拝ができないなんて」と不満が噴出したのです。そりゃ、そうだわな。

こうなってくると、イスラム教と関わりのねえあっしには世界を震撼させるこの大問題の根本、抜本は実はイスラム教世界の問題ではないか、と思えてくるのです。両者が互いに「お前のコーランの解釈が間違っている」と言い合っており、イスラミスト側は(私たちにとっては)普通のミュヂュルマンさんたちさえ異教徒扱いで次々と処刑しているという現実です(今年1月のヨルダンでの件も思い出してみてください)。イスラム世界における内戦の外に、彼らにとっての異教徒集団が包んでいるのではないでしょうか。となると、地球上の列強と呼ばれる異教徒集団は普通のミュヂュルマンさんを応援する形になるのかな?と推察したりもするのです。うぅうううん。脳内便秘になりますな。

兎にも角にも「報復」を肯定する流れに私は乗れないなあ。

オランド大統領とヴァルス内閣の根がフリーメーソンというレッテルが貼られても仕方ありませんやねw

まだ最後の指名手配者が見つかっていないので、緊迫の日々が続きます。ベルギー国内に潜伏中らしい(この手の庶民向けの公開情報は今となっては真偽不明ですけれど)


le 21 novembre 2015, Dimitri


【書き忘れ】

イスラム原理教条過激派のみなさんが連呼する「十字軍」ですが、こういうことの起源、起点は誰がどう決めているのですかね?
特に「十字軍」の蛮行については前世紀あたりから共産主義が持ち上げて、世界中のひとびとの脳みそを「反欧米」化するために用いている必須語です。だから、私はこの一週間で「十字軍」の語を見聞するようになってから、ここいらあたりで共産主義者が動き出している気配を感じるので、ドン引きしてこれを鍵語にしての討論を眺めています。
ですが、最初に述べた「起源、起点」なんですよ。
特に地中海という内海の周辺は紀元前、ヂーザッさんの誕生よりはるか前からユダヤんが移住しており、ヂーザッさんの死後はキリスト教宣教も始まっています。パウロというおぢさんは地中海北周りでスペインまでシナゴーグ訪問を続けてキリスト教宣教したと言われてますし、マグダラのマリアというおばさんは船を乗り継いで地中海を横断し、マルセイユに到着。その後は現在のフランス共和国内の宣教に励んで帰天したと。そういう有名人だけでなく無名のユダヤんもキリスト教徒もイスラム教の発祥以前に地中海沿岸に存在した。ああ、思い出した。アウグスチヌスというエラい聖職者は現在のアルジェリアの生まれのベルベル人だったらしいです。だから、彼のおかあさんのモニカもアルジェリア生まれのベルベル人。そういうひとびとにイスラム改宗を強制しながら進軍し、ジブラルタルを超え、スペインを北上して、ポワティエまで力を持ってやってきたのはイスラムさんたちではありませんか。私は昨年秋にポルトガルに行きましたが、ポルトガルには今でもアラビア語の地名が残っているだけでなく、ポルトガル語そのものにアラビア語由来の単語が多数存在したままです。

イスラム原理教条主義過激派のみんなたちはこの史実(例えば、732年トゥール・ポワティエの戦い)は無視というか「知りたくないの」なんでしょ。結果が負けて撤退だから。

兎にも角にも思考が発達の過程にあり(というか、これはこの世の終わりまで停滞することない)、過去の未熟な思考と言動について今に持ち出して暴力をもって回心を促すこと自体、幼稚極まりありません。

オランドよ、お前もだ。武力以外、知をもって挑んでいただきたい。
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by ma_cocotte | 2015-11-21 15:35 | 『?』なミュぢゅるマン | Comments(2)