<< maybe, perhaps,... これぞ、怠慢 >>
21世紀に、ナマトン ◎ ◎
どっからどう見ても、トンスラですよねぇ。
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凝視して、おつむの天辺をまぢまぢと眺む。

やっぱ、

どっからどー見ても


トンスラだあっっ!

先日、調べ物をしていて発見した次第。撮影日は今年2007年8月29日です。ついこないだ。撮影場所は大英帝國はオクスフォード Oxford のマートン・コレッヂ Merton College であります。¢( ・_・) ハテ? マートン・コレッジは日本國の皇太子殿下がご留学あそばされた先ですわね。そのマートン・コレッジの聖堂でローマン・カトリックのごミサがあげられたのです。

ほんの数日前、大英帝國のブレア前首相の私生活信仰問題の話題 を載せましたが、大英帝國の俗世より教育機関の聖堂におけるアングリカンとローマンの分かち合いはかなり前から平等化が進んでおり、私が知る限り、英國内の全寮制の中学、高校、大学に併設されるチャペルでの主日礼拝は時間をずらすなどして、アングリカン、ローマンがそれぞれミサをあげ、学生、生徒は本人の宗旨によってどちらに出席するか選択できます(ただし、欠席は許されなかったはず。もちろんイスラームとユダヤんは除きますが)。マートン・コレッジも調べたところ同様にローマン・カトリック Catholic Society とキリスト教連合 Christian Union二団体 があり、聖堂を分かち合っているようです。なーんで俗世間はまだわだかまってんでしょっっ!

今から一年ほど前にカトリックで旧ミサ(1962年典礼ミサ、ピオV世ミサとも呼ばれる)が復活するという噂が流れ始めたあたりから、私も日々この件について調べたりしていたのですが、たまにこの大英帝國はマートン・コレッジであげられたミサの映像が引っかかったりしまして、てっきり私はアングリカン・ハイチャーチの典礼映像なのだと信じきっていましたが、どうも100%そうとは限らないようです。

例えばこちら ↓ はもしかしたらローマンかなあ、と想像するけれど、
*CIEL Oxford: Magnificat at Solemn Tridentine Vespers
   http://www.youtube.com/watch?v=Vzq6_IkqWrI


こちら ↓ はほぼ絶対間違いなくアングリカン・ハイチャーチぢゃないかと思うのね。
*Sarum Rite (Use of Salisbury) High Mass
   http://www.youtube.com/watch?v=21pnAoiGnjs


いずれにせよ、祭壇上の小道具(!)の配置がそこはかとなく違うのですが、今年8月下旬数日に渡り、このマートン・コレッジ聖堂を舞台にローマン・カトリックが旧ミサをくりかえしあげたのも、大英帝國に The Latin Mass Society of England and Wales (イングランド&ウェールズ羅典ミサ連合会って訳がいいかなあ)という組織が1965年からあり、教会法と新教会法典を厳格に守りつつ、1988年の例の アレ (爆笑)を経ても旧ミサを守り続けておったんですね。旧ミサは大英帝國はもちろんですが欧米では司教が指定かつ認可した教会で絶えることなく続けられていたのは知っているヒトは知っている事実です。今年7月にローマ教皇B16がモトゥ・プロプリオ Summorum Pontificum において「旧ミサは一度も禁止されたことはない」とおっしゃったのはヴァチカンが認めるカトリック教会内であって、認めていないところでの違法ミサを指しているのではありません。

で、あなたの、わたしの、トンスラ。
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トンスラという髪型は中世の習慣で既に廃れたものかと思いきや、こうして21世紀、行くところに行けばナマのトンスラ頭を拝見できるのです。私個人としてはこの事実は衝撃であり、笑撃でありましたが、このトンスラさん達の身元、っちゅうか預かり先を畏れながら調べましたところ、どうも2002年6月22日、エイメリカはウィスコンシン州のラ・クロス教区の教区長によって創立された the Canons Regular of the New Jerusalem (略してCRNJ)という教区立の修道院で奉献生活を送ってらっさる修道者方のようです。ラ・クロス La Crosse という名前からして元はフランス人が入植した土地かもしれませんね。現在はミズーリ州を本拠地とするこの男子修道会のミサは1962年(ピオV)ミサ、1988年のエクレジア・デイ Ecclesia Dei に遵守し、おまけに脳天トンスラの道を必ず一度は通ってもらうよ!なんて 決まりごと があるカトリック修道会が21世紀に入って創立されたということもおったまげな事実だったりします。元々、新教國であるエイメリカにおいてローマン・カトリックがその伝統を前面に出した宣教で力を伸ばしているとは漏れ聞いていましたが、新しく創立する修道会にこういう習慣を用いた大司教も、それを認めた教皇庁も、凄いな、とっつぁん。こういう事項は一見、過去に回帰しているように見えても、実は新しかったりします。寧ろ、昔の習慣にAdieu と決別してしまうとそれは過去になってしまうのです。日本國では完全に過去になったらしい1962年ミサでありますが、世界のどこかでは廃れることなく継承され続け、しっかーも21世紀に入り伝統を重んじた男子修道会が歴史コンプレックス國エイメリカで誕生しました。こうして大英帝國の古い聖堂で旧ミサを愛する世界各地の人々が集まってミサを共にささげられるのも共通言語のラテン語があればこそかもしれません。世界は広いですが、カトリックは地球上でひとつなんだと改めて感じ入った次第。

一方、「婦女子のトンスラ」で私がまず思い起こすのは、子供の頃に見た映画"Brother Sun, Sister Moon" ブラザー・サン シスター・ムーンの終わりの方でクララちゃんがフランチエスコの手によって髪をおとされるシーンですね。あの時は怖い気がしました。修道女のトンスラ&完全防備もリヴィヴァルされたりなんかして。
わたしゃ、びやんヴにゅでやんす。
放蕩息子の話をなぜか思い出したり。(^_^)

le 2 novembre 2007, Défunts

Les Photos par 《Liturgia》 Schola Sainte Cécile - Liturgie & musique sacrée traditionnelles
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by ma_cocotte | 2007-11-02 16:45 | 『?』なKTOりっくん | Comments(14)
Commented by 伊望 at 2007-11-02 23:25 x
どちらも素晴らしいVTRですね。やはり伝統のものは年月を経た様式美があります。

Sarum Rite セーラム典礼はイングランドで発展したものですから、おっしゃるとおりこちらは聖公会でしょうね。
ちなみにイギリスのローマ・カトリックではセーラム典礼はお祝いするのでしょうか、今でもミラノでアンブロジオ典礼が時折祝われるように?
Commented by ma_cocotte at 2007-11-02 23:58
> 伊望さま、なぜなんでしょう?伝統あるものが醸し出す様式美。
Sarum Rite ですが調べてみました。どうも1997年に前出のマートン・
コレッジであげられたのがローマン側の初お目見えみたいで、おそらく
これまた前出のイングランド&ウェールズの団体が動いたのでしょうね。
それにしても、いろいろな典礼があるものですね。全部拝見したいかも。
Commented by 伊望 at 2007-11-03 01:10 x
ありがとうございます。

>なぜなんでしょう?伝統あるものが醸し出す様式美。

そこが伝統の伝統たるゆえん―人々の祈りと聖霊の導きの中で育まれていったものが確かにあるのだと思います。とはいえ様式美というのは正しく理解せず、外面的な美しさにばかり拘ると、単に様式美の官能性という落とし穴に陥って本質を失ってしまいますので注意ですが。

>それにしても、いろいろな典礼があるものですね。全部拝見したいかも。
オタク的悦びですが、本当に色々あって面白いです。
Commented by ma_cocotte at 2007-11-03 16:23
> 伊望さま、なるほど。

  >>とはいえ様式美というのは正しく理解せず、外面的な美しさにばかり拘ると、
  >>単に様式美の官能性という落とし穴に陥って本質を失ってしまい
  >>ますので注意ですが。

このお言葉にはドキっとしました。ローマンカトリックの現在の問題点は
まさにここだと思います。一部(というか、教皇庁側は認可していない
団体が一方的に自分達こそが本物のカトリックと主張)がこの様式美と
法を優先してしまって、信仰が見えない・・・とでも言いましょうか。
正教会は例えば子供達のためのミサなども子供向きにはなさって
いませんか?フランスのカトは子供にこそ大人のミサを見せる方針
なのです。日本のカトは子供にわかるミサです。

上のSarum Riteですがどうもロシア正教会でも取り入れられているとか?
伊望さんが次回フランスにいらした時にはぜひベネディクト会の宿泊
施設に!
Commented by あぐねす at 2007-11-04 22:11 x
ma cocotteさま、
待ってましたー、トンスラ!Schola Sainte Cécileのブログには、美しく華麗な写真が多いですけど、初め、この写真見たときは、まさかトンスラとは思わなかったです、ゴムわっかでもつけてるのかい、って感じー、でもほんまもののトンスラですわ!

そこで、トンスラ検索したら、1972年まではあったらしいのです。パウロ6世のmotu proprio Ministeria quædam 以降は任意になったということは、今も存在するということなんですね、がぶーんちょ!3種類もあった!
tonsure orientale:つるつる頭、 tonsure celtique:前頭部剃り、
tonsure romaine:ドミニコさん、ザビエルさん剃り

Commented by ma_cocotte at 2007-11-04 22:59
> あぐねすさま、驚きましたよね、このナマ・トンスラ。
血ぃ抜いているのか!? 天然かっ!? (爆笑
この修道会のHPを拝見したら、修道名を与える前にトンスラるそうです。

トンスラ3種を教えてくださったこと感謝。
実は昨日、Le Grand Silence を買っちまっただ・・・。Amazon.frより
高く、fnac.comより安くsiloë で買ってしまった。ついでにQuoVadis社
と提携のカト手帳。豪華毎日intention付。( ̄人 ̄)

で、カルトジオ会はバリカンでツル頭です。バリカン音がBGMだったりする。
今世紀に入ってエイメリカで創立した教区立修道会がトンスラを取り
入れるのもなんとなく歴史コンプレクスがあるからかすらね。
なんかそんな気がしてしまった。
Commented by あぐねす at 2007-11-05 21:13 x
ma cocotteさま、

Le Grand Silence、うらめしー!私は、だいぶ財布のひもを硬くしすぎて、買いそびれました、というか、DVDみる道具すら...。仏ってSECAM式だし、なんだかめんどくさそう、とあっさり諦めてしまったけど、次回は、是非是非、でかいSiloëで購入しよう...(もっと安くなってないかな)

カルトジオ会、12世紀は、血抜き5回&剃髪6回/年で、時期もちゃんと決められていたんだそうな。今は???興味深々、修道院の生活!

歴史が浅いところで、古式豊かなものを求めるのは、何となく理解できますわ。(ミサだって、背面ラテン語だっていいのになぁ...単純過ぎか)
Commented by ma_cocotte at 2007-11-05 21:32
>あぐねすさま、DVDはおフランスと日本は互換性あると思います。
エイメリカはダメよ。Le Grand Silence は必携と言っていいくらい、
お勧めです。先週月曜日はARTEで放映されました。何度見てもエエ。
てか、黙想できます。いや、祈りながら見れる・・・という不思議を体験
できます。欧米で受けるわけだ。

この映画ではバリカンでまるぢょりです。輪っかはなし。入会式も
あって、アフリカ系と韓国系(たぶん)の男子二人が入会し、式後に
剃髪していました。この時、お部屋の入居式もあり、それも印象的です。
ドイツの映画だけど画面からはフランス語なのであぐねすさんには
問題なくご覧になれますよ。

歴史が浅いところに限って保守だ、というのは地元司祭の弁。
確かに例のパリ市庁舎そばのジェルザレム会なんてまさにそれですよね。
でも彼らのおかげで観光地化したモン・サン・ミッシェルが聖地に戻れる
のかも。こういうことってあるんだね、と思いました。(^_^)
Commented by Leonie at 2007-11-07 00:54 x
ああ、やっと再会できました。いとしのトンスラに。
12年以上前、メトロのホームでみたトンスラブラザーは幻でも、タイムスリップしてやってきた方でもなかったのですね。ああ、ありがとうございます。またこのお姿を拝することが出来るとは!

Le Grand Silenceはそんなにいいですか!ううう、ほしいです~。Amazon.frでお願いしようかしら!でも日本のDVDプレイヤーで見ることができるのかしら?

カルトジオの血抜きってなんですか?わくわく。どきどき。

Commented by Leonie at 2007-11-07 00:55 x
>フランスのカトは子供にこそ大人のミサを見せる方針
なのです。日本のカトは子供にわかるミサです。

子供にわかるミサ。くらいだったらいいのですが、私が引越ししたときに籍を移した小教区は、なんと「聖体拝領のとき(つまりミサ中のいちばん聖なるところ)」で、祝福をしていただいた未初聖体の小さなこともたちに神父さんの脇にひかえている侍者が「あめちゃん」をくばるんですよ。子供達はもらうとすぐにあめちゃんを袋から出して口にほおばり、ごろごろさせていました。
私の子供達も「あめ」をもらったのですが、すぐに食べさせるのはすごく抵抗があり、「ミサがおわるまではたべないで!」といってました。(泣)
それが原因ですぐに籍をかえました・・・。
これって特殊?へんですよね。聖体拝領のときにあめちゃんですよ。ものすごいショックでした。泣き部屋にいたほかのお母さんは聖体拝領のときに「さあ、あめちゃんもらいにいこか」と子供にいっていました。およよ。どうなっているの?
Commented by ma_cocotte at 2007-11-07 01:14
> Leonie さま、12年以上前となるとこのナマトンスラーズとは別の
会の修道士さんですね。オフホワイトのケープをまとってらっしゃると
伺うとどうしてもカルメルを連想してしまうのですが。

昔はトンスラして血を抜いて青くしていたそうで、そうすることで邪心が
治まると言われていたそうです。本当でしょうか?抜いてみないとわかり
ませんが、抜いてみたくありません。(^_^)

Le Grand Silence は必見です。(きっぱり)
ビデオ環境はフランスと日本の間で若干異なりますが、DVDは大丈夫
です。Made in USAものは日本のプレイヤーではダメです。
Commented by ma_cocotte at 2007-11-07 01:23
>Leonieさま、O大司教区って近未来派が多いですね。ヾ(`~´)苦笑
が、我が地元ですが、奉納で籠に入ったブリオッシュも奉納します。
なんと既にエントリー済み。だって、だって、私にはスキャンダール。

http://malicieuse.exblog.jp/5994075

でも、聖体拝領時、幼児は手をクロスさせて両肩に乗せて祝福を頂き、
ブリオッシュは閉祭の歌が終わってから侍者坊が配ります。子供が
優先ですが、大人もいただけます。(実はこの間の日曜日もらった。
バタアが効きすぎでウルトラ美味~♪)
ごミサ中の飴玉はスッキャンダールになりそう。黙って去って正解かも。
Commented by あぐねす at 2007-11-07 20:50 x
ma cocotte さま、

買います、買います、DVD!また予告見ちゃった、はじめの音楽は、
マニフィカト わたしの魂は主をあがめ ですねー、絶対買います!

瀉血といえば、床屋!
昔は、悪い血を抜けば病気が治るって思われてたんですね、でもこれで
死に至る人も多かったんじゃ??ジェーン・オースティンの、ある小説(忘れた)の映画化したやつで、重病人が瀉血して回復したシーンがあった。

あと、修道士(女)は、精力弱めるのも目的だったみたいですね。効果あったのだろうか??? 医学は進歩したもんですね。
Commented by ma_cocotte at 2007-11-07 22:21
>あぐねすさま、ずぇったい買うべし。迷うことなかれ。
なぜ日本のカトはこのDVDを販売しないのだろう。摩訶不思議。
もうね、映画鑑賞しながら黙想できちゃう。
入会する志願者二人のために老修道士が修道服を作る場面、
あのボタンの山はいったい・・・先人の残したボタンなのだろうなあ。
作業中に鐘が鳴り始めるとその場で跪いて祈る姿とかウルウルですよ。

しっかしトンスラがエイメリカで21世紀になって復活というのは面白い
と思いません?教区立なので司教さまが決めたんだろうけれど、敢えて
これを取り入れた理由はなんなんでしょうね。装束もクラシックよねぇ。

地元のベネディクティーヌの童貞さまに先週土曜日にお目にかかったら
ベールのおすそからほんの少しきれいに刈られたお髪が見えました。
もしかして脳天を剃髪している?ありえーるよね、ベネだったら。
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