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23の中の23. Mgr. Vingt-Trois sur 23 prélats
11月24日、ヴァチカンで新たに23人の枢機卿が誕生いたしました。
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Photo par Reuters/Tony Gentile


その23人のうちのおひとりが、フランスは花の都はお巴里に建つノートルダム・ド・パリの現在の主であるパリ大司教アンドレ・ヴァントワ André Vingt-Trois 師です。
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↑ 教皇さまに任命されてる中のヴァントワ師(^_^)@AFP ↑

ヴァントワ師の苗字 Vingt-Trois ですが、日本語に訳すと数字の23そのものなのです。偶然にも今回の枢機卿任命式で任命された新枢機卿の数は23名なのです。その23名のうちのおひとりが23、いや、ヴァントワさんなのです。
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ヾ(`◇´) ガハハハハハ
 
ヴァントワさんの笑い方のマネしたつもり。

今年8月に帰天された リュスティヂェ枢機卿 の「霊的息子」とまで呼ばれたヴァントワ師に枢機卿任命の内示があったのは今年10月17日だったそうですが、さてさて豪快なヴァントワさんがヴァチカンに新風を吹き込みますのやら。ヴァントワさんの豪快な笑いはこちら(↓)、24日夜、TF1 ニュウスで流れたもの ↓ でご覧ください。
TF1 : 23 nouveaux cardinaux consacrés par Benoît XVI
24日、ヴァチカンで行われた枢機卿任命式にはフランス政府からミシェル・アイヨ・マリ Michèle Alliot-Marie 内務大臣が出席しました。....だろうな、と思いました。妙に納得であります。というのも、ラベ・ピエールの葬儀ミサでも、リュスティジェ枢機卿の葬儀ミサでもミシェル・アイヨ・マリ女史は典礼をそらんじておりました。ラベ・ピエール師の帰天当時、アイヨ・マリ女史は国防大臣でしたが、ミサ中の所作を傍観していて、もしかしたらこの方はサン・ルイ聖堂(アンヴァリッド内の聖堂)でミサにあずかっているだろうな、となんとなく察した次第。今回の人選は適任だと思いました。というより、アイヨ・マリ女史ご本人がうれしかったのではないでしょうか。

今回の任命式で新たに枢機卿に任命された司教方の出身国はイタリア、フランス、アイルランド、ドイツ、アメリカ、スペイン、インド、アルゼンチン、ケニヤ、メキシコ、ポーランド、セネガル、ブラジルとイラクでした。イラク人の新枢機卿のお名前はエンマニュエル3世デリィ Emmanuel III Delly とおっしゃるカルデアのバビロン総主教(↓)であります。
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↑ 教皇さまの私設秘書ゲオルグとエンマニュエル3世@11月24日 ↑
Copyright © 2007 AP

カルデア人は古代メソポタミア文化の土地で古くから確固たるキリスト教社会を築き上げており、近年のイラク国内の政情不安を知るためにも枢機卿会議にエンマニュエル3世を迎え入れようと教皇さまが決めたそうです。___φ( ̄^ ̄ )ナルホドォ。
イラク戦争直後からキリスト教を信仰するカルデア人が多数亡命をしており、現地で培われたキリスト教生活文化が失われることをヴァチカン側はかなり警戒しているようでもあります。ヴァチカンがカルデアの総主教さまを枢機卿に任命したことで、カルデア・バビロン地方のキリスト教生活文化をイラク側は今までより「ちょっと考えないと」破壊できなくなります。何せ背後にヴァチカンです。これがベネディクト16世聖下が選んだ防衛方法なのでした。


さてさて、ヴァチカンの枢機卿会議。
「枢機卿」は"カトリック教会の王子たち princes de l'Eglise"と譬えられる階位でありますが、現教皇ベネディクト16世が2005年4月に聖座にお着きあそばして後、今回の任命式が2度目に当たるものでした。B16にとって初めての枢機卿任命式は2006年3月で、その時は15名の枢機卿を誕生させました。この24日の任命式で23名ですから、B16によって任命された枢機卿は38名になります。24日に任命された23名の新任枢機卿のうち、18名が80歳以下とのこと。教会法によりますと教皇選出選挙有権者である枢機卿数は120名必要であり、現時点で80歳を過ぎた枢機卿も含めて枢機卿の数は201名だそうです。

Pendant ses 29 ans de règne, le prédécesseur de Benoît XVI, le Polonais Jean Paul II, avait réuni neuf Consistoires et créé plus de 200 cardinaux. 
ポーランド人JPIIによる29年の御世を引き継いだベネディクと16世は200名を越える枢機卿会議を新たに創造し、まとめたのでした。par Reuters
ル・モンドさまにも転載されたこのロイター電の記事の締めくくりは妙に意味深。ベネディクト16世のお考えはどのように....ますます興味津々まんもすざます。
来年はいよいよベネさまのご来仏ぢゃ。(^_^)

le 25 novembre 2007, Catherine
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by ma_cocotte | 2007-11-25 15:15 | 『?』なKTOりっくん | Comments(4)
Commented by 伊望 at 2007-11-25 17:04 x
カルデア教会の司教の帽子形が面白いですね。アッシリア教会のものとよく似ています。

カルデア教会は東方典礼カトリックの一つで、いわゆるネストリウス派であるアッシリア教会の一部が1552年にアッシリア教会の15世紀以来の総主教家族世襲制(これは今も続いています)への反発から離反。1830年に正式ローマ・カトリック教会に移ったものです。なので文化的にカルデア人とアッシリア人は所属教会以外では同一の文化・言語グループです。このグループはなんと主の話されたアラム語(の東シリア方言)を今でも話していると言う驚きのグループです。ニューヨークのアッシリア教会の礼拝に出席した際、アラム語は典礼だけでなく会員の会話でも使われていて驚き感銘しました。アッシリア教会は独自の神学校を維持出来る力が財政・人材面とも無いため、司祭はカルデア教会の神学校で教育を受けるとのことでした。

ちなみにサダム・フセインの腹心だったアジズ元副首相がカルデア教徒であるなど、イラクのクリスチャン・マイノリティーで重要な役割を果たしているようです。
Commented by ma_cocotte at 2007-11-25 21:18
>伊望さま、教えてくださってありがとうございます。m(_ _)m
新聞記事の内容が具体的に理解できました。
昨日の任命式ですが、おフランスの一般紙ではヴァントワさんの任命より
むしろイラク国内のカルデア・バビロン教会の総主教が任命されたことが
重く取り上げられていました。ある面から眺めればかなーり政治的ですよね。
21世紀にアラム語の礼拝、ぜひ拝見したいです。
Commented by siojake at 2007-11-26 21:35 x
tf1ニュース、拝見いたしました。
23さんの笑顔に釣られてもらい笑いしてしまいました。ぴゃぴゃぴゃっ。
アンリ・サルヴァドールが一瞬目の前をよぎりましたです。

バビロン、アッシリア、メソポタミア・・・
歴史の向こうにしか見えなかったものが、21世紀にも綿々と生きている。
知る喜びをまたまた感じております。
ああ、歴史をもう一度きちんと勉強しなおしたい!
Commented by ma_cocotte at 2007-11-26 21:52
> siojake さま、なかなか豪快な神父さまだと思いませんか?
私もニュウスで紹介された23さんのキャラクターに惚れました。
23師の大らかさに救われた方が多いのでは、と拝察します。

イラクの総主教さまの任命については、上にいただいた伊望さんからの
コメントを併せ読むとますます深いものがあります。もともとアブラハム
(ユダヤんとアラブんの父祖)はチグリス・ユーフラテスあたりに生まれ、
今のイスラエルまで遊牧しつつ移動し定着したのだそうです。アラム語が
父祖の土地に戻り、幾分派生あれど生き続けて、典礼で使われている
とはドラマチックですよね。感動です。細々と続く文化かもしれませんが、
大波に飲まれることがないよう祈るばかりです。大波を飲んでしまえっ!
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