<< ご慶事には『尾頭付き』ですわよね。 次から次へと濃い客ばっか、 >>
お見せできるほどの場ではございませんが、
冬の或る日。霧深過ぎる午後のこと、
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或る教会の、手を天に差し伸べるご像(↑)の真下あたりの部屋に入りました。この部屋に行くためにはsacristie (香部屋 こうべや)と呼ばれる部屋を通り抜けねばなりません。ほんの四半世紀前でしたら香部屋の向こうは世俗は引くことの先唱者♂侍者坊♂修道者♂♀で入れない場所でしたが、きょうび世俗♀も入れる場になりました。そういう変革に追いつかない固ゆで頭のま・ここっとはなぜか香部屋の敷居をまたぐ時、毎回足が気持高く上がります。スキップする時の足みたいなもんだな。(^_^)
香部屋に入るとその先にドアがあり、そのドアの向こうにまたドアがいくつもあって、その一つのドアの向こうにある部屋に入ったのでした。20畳くらいある長方形のだだっ広い部屋の一長辺一面は巨大な棚(↓)であります。
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Cathé の道具でごった返しております。お見苦しい点お許しを。

この棚の下段の扉を開けてみますと、なんと中はこんな感じ~(↓)
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¢( ・_・) ハテ? どこかで見たことがある懐かしい形と、ふと脳内を一周してみると、母の着物が収められた和箪笥です。扉を開けると10cmに満たないひきだしが目の前の棚と同じようにあり、桐と樟脳の混じった独特の香りさえ思い出すことができました。

写真のひきだしに貼ってあるラベルを見たところ、Dalmatique とかRouge (赤)、Violet (紫)、Blanche (白)、Verte (緑)と色が手書きの美しい筆記体で書かれていました。Dalmatique ダルマティクというのは日本ではダルマチカ(←羅典語?)と呼ばれるカトリック聖職者の祭服でござんすね。どうもこの場所、今では倉庫兼作業場と化しておりますが、ひと昔前まではカトリック聖職者の衣裳部屋だったようです。きょうび司祭服は香部屋第一の部屋(!)の箪笥のハンガーに吊るされているもんですが、昔は10000kmも離れた日ぃ出ずる國と同じ習慣で横に寝かせて収めていたのですね。そう思うと不思議な感覚に襲われました。

さて、Dalmatique ですけんども、今から40年ほど前の例の第二ヴァチカン公会議を境に大変革しており、それでもわれわれにはヴァチカン中継で拝見するあちらの世界は異次元ですけどね。巷では第二ヴァチカン公会議以前の祭服を焚いたという噂まで漏れ聞いたりいたしますし、特におフランスではその第二ヴァチカン以前の慣習を元から断つ作業に懸命だったとさえ言われてますが、確かに聖堂内で昔のダルマチカを目撃すたことはござんせん。

私が昔のダルマチカを目撃したのは、なんと県立公文書館内の銀行金庫のような扉の向こうの防炎防火かつ一定湿温度に保たれた薄暗い保存庫にダダダダーっと金銀ギラギラ極彩色の司祭服が数十着。そして、先日、無料公開日に行った地元の博物館で、
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わたしの ドンっ! と呼んでください。



せなのこの文字が目に入らぬか~っっヾ(`◇´)
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どんっ! どんっ! どどんっっ!

素人の撮影なのでわかりにくいですが、どれも総刺繍ですし、この(↑)ダルマチカの縁取りの朱色の点々なんて 石 でっせ、石。こんな素晴らしい刺繍を拝見しても、そういえば我らが祖父母時代にはまだ染めではなく総刺繍の振袖なんてあったべよ・・・と遠い目になったりもいたします。

旧祭服が教会ではなく民間で保存されていることに異議もありましょうが、フランス国内のあっちこっちの教会そのものがシロアリやら雨漏りでくずれかけているのですから、防炎防火一定湿温度の場で保存していただいた方が、近未来、再びこれらの祭服が日の目を見る機会にはよろしいンぢゃないか、と楽観したりいたします。一度付いた雨染みは取れんからね。

婆の目が黒いうちにこんな場面(↓)をもう一度拝みたいぞよぞよ。
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(↑) Photo par FSSP (↓)

...ってこれ(↑)、今年の10月20日、Lindau ランドォという町で行われたハアス司教司式によるTonsures et Prises de soutanes(剃髪とスータン着衣式)です。このスータンのドレープの美しさ。モン・クール(Mon coeur、=私のハツ)がバフバフ。究極美ぢゃあ。こちらが動けば美しいダルマチカもスータンも抹香のモヤにかすんではいても、この目で見て確かめられるのですわね。

そして、そして、みんなたち。こ、これ(↓)でどうよ?
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ヾ(o゚ω゚o)ノ゙ ヾ(o゚ω゚o)ノ゙ 言葉にできない・・・。 ヾ(o゚ω゚o)ノ゙ ヾ(o゚ω゚o)ノ゙


絢爛豪華。うるるるるる。目の保養で、がーぶちょん。

le 14 décembre 2007 Odile
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by ma_cocotte | 2007-12-14 18:13 | 『?』なKTOりっくん | Comments(2)
Commented by 伊望 at 2007-12-14 21:20 x
上の4人のスータン姿の青年、右2人は着慣れていそう(笑)

なぜかって言うと裾から靴が見えている。
あれを着て両膝でひざまずくと、そのままだと左2人のように靴まですっぽり裾で覆われてしまいます。見た目はその方が良いと思いますが、それだと立ち上がるとき-特に美しさを狙って手を着かずに両膝同時にしようとすると、まず裾を踏んづけて、下手をしたらその場でひっくり返ります!。
それを防ぐためには右2人のようにします。特に左の男性は左裾を捌いています上級者ですねぇ(笑)
[経験者は語る]
Commented by ma_cocotte at 2007-12-15 03:24
> 伊望さま、おお、トリビア級マニアックな点を教えてくださったことに感謝。
ところが、これ(↓)をご覧下さい。

http://www.fssp.org/album/O20071020/index.htm

トンスラと着衣式なのです。
もしかしたら右のお二人は兄上や従兄弟が先にいらっしゃるのかも?
それとも左二人が習ったのに緊張して忘れている?
七三頭のスータンはフランスで見れたら貴重な体験です。
が、この夏に一度だけごミサで七三の司祭を拝見したのです。
夏休み帰省中だったのかもしれませんが、私だけでなくフランス人が
びっくりしていました。
それにしてもスータンは美しいですね。
上の写真のドレープだけでなく帯の質や幅などうっとりです。
私が着ても似合わないンだけど。ε= (´∞` )Bof
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